セスキ炭酸ソーダは、洗濯で活用できるすぐれたアイテムです。
でも使い方をまちがえると、期待通りの効果が得られないことがあります。
セスキ炭酸ソーダを使いこなすためには、ちょっとしたコツや予備知識が必要!
このコラムでは、セスキ炭酸ソーダの特徴や正しい使い方・注意点をくわしく紹介します。
洗濯で、セスキ炭酸ソーダをうまく使いこなしましょう♪
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セスキ炭酸ソーダが洗濯にオススメな理由
セスキ炭酸ソーダは洗濯に効果アリ!
といわれることがありますが、それはどうしてなのでしょうか……。
セスキ炭酸ソーダを洗濯に使うと得られる効果はおもに4つあります。
【1】人や環境にやさしい
セスキ炭酸ソーダは、天然成分でできた自然由来の洗剤です。
一般的な洗剤よりも環境や人体への影響が少ないのが特徴。
とくに肌への刺激が少ないので安心して使えます。
また、界面活性剤が入っていないので泡が立ちません。
そのため、すすぎ洗いを何度もしなくて済むのもメリットです。
【2】酸性汚れを落としてくれる
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の性質をもっています。
なので、酸性の汚れを落としたりたんぱく質を分解したりするはたらきがあります。
セスキ炭酸ソーダで落とせる汚れは次のようなものです。
- 垢汚れ
- 皮脂汚れ
- 血液
- 油汚れ
洋服についた黄ばみや黒ずみ、血液汚れなどをキレイにするのに効果があります。
【3】消臭効果がある
汗の浸み込んだ洋服の洗濯にセスキ炭酸ソーダを使うと消臭効果が期待できます。
洋服についたニオイは放置するとかなりキツイ悪臭となることも……。
そんなときにも、セスキ炭酸ソーダが活躍!
ガンコな悪臭も汚れごと除去してくれますよ。
また、夏の洗濯に活用すれば、汗の匂い予防にもなります。
【4】水に溶けやすい
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい特徴をもっています。
これが一番洗濯にとって大事な要素ではないでしょうか。
セスキ炭酸ソーダの成分が洗濯物や洗濯機の中に残りにくいのがメリット!
溶け残った洗剤カスがカビの温床になることもありません。
重曹・クエン酸とのちがい
重曹は、研磨作用や消臭作用があり、洋服の汚れにもある程度の効果はあります。
しかし、どちらかというと、重曹は洗濯に不向きだといえるでしょう。
重曹は水に溶けにくいという性質があるからです。
とくにデリケート素材の場合は、細かい重曹の粒子が入り込んで、繊維を傷めてしまうおそれがあります。
また、重曹は水に溶けていない状態では非常に弱いアルカリ性で、洗浄力は弱いです。
洗濯には重曹よりもセスキ炭酸ソーダのほうが向いています。
クエン酸は、酸性の性質をもつため、セスキ炭酸ソーダで落とせないアルカリ性の汚れを落とす効果があります。
アルカリ性の汚れには、アンモニアがあります。
尿の汚れやニオイ除去などに役立ちますよ。
ただし、セスキ炭酸ソーダのように、皮脂汚れなどの酸性汚れを落とす効果はありません。
セスキ炭酸ソーダを普段の洗濯に取り入れる方法
最近の生活習慣では衣類は汚れていなくても、着用したらその都度洗うケースが増えていますね。
セスキ炭酸ソーダによる洗浄力は合成洗剤には劣りますが、日々の洗濯には十分な洗浄力です。
ここでは、軽い汚れをセスキ炭酸ソーダのみで洗濯する手順を紹介します。
普段洗いに必要なもの
- セスキ炭酸ソーダ(水30Lに対して約20g)
- クエン酸(必要に応じて小さじ1~2杯)
手順
- 洗濯機に水とセスキ炭酸ソーダを入れる
- 洗濯物を入れてセスキ炭酸ソーダが溶けるまでまわす(1分くらい)
- 洗濯機を一時停止させて放置する(3時間~半日ほど)
- 洗濯機を3分ほどまわす
- すすぎ洗いをする(1回でOK)
洗濯物をふんわりさせたいときには、すすぎ洗いのときにクエン酸を小さじ1~2杯くらい投入してみてください。
わずかに残ったセスキ炭酸ソーダと反応して、洗濯物をふんわりさせてくれます。
ただし、洗濯の途中にクエン酸を入れてはいけません。
セスキ炭酸ソーダを中和させて、洗浄力をなくしてしまうからです。
クエン酸を投入するのは、最後のすすぎ洗いのときにしましょう。
セスキ炭酸ソーダは洗濯洗剤と一緒に入れてもいいの?
セスキ炭酸ソーダは、いつもの洗濯用洗剤と一緒に洗濯機へ入れても大丈夫です。セスキ炭酸ソーダは水に溶けるとアルカリ性となるので油汚れや皮脂汚れをよく落としてくれます。
ただし併用する洗剤が、洗浄力の強いアルカリ性の洗剤の場合、セスキ炭酸ソーダの効果はあまり感じられないかもしれません。
また洗浄力の強いセスキ炭酸ソーダは、ウールやシルクなどデリケートな素材を洗うのには適していませんので使用はひかえた方がよいでしょう。
セスキ炭酸ソーダを洗濯洗剤と一緒に入れるときは洗剤の分量を少し減らしてください。セスキ炭酸ソーダは水30リットルに対して大さじ1杯(15gほど)を入れます。
ガンコな汚れをセスキ炭酸ソーダでつけ置きする方法
ガンコな汚れには、時間をかけてアプローチするのがポイントです。
襟や袖の汚れには、セスキスプレーを拭きかけ、しばらく放置しましょう。
その後、通常通りに洗濯用合成洗剤を使って洗濯をしてください。
それでも落ちないようなしつこい汚れは、つけ置き洗いをするという手もあります。
つけ置き洗いに必要なもの
- バケツ
- ぬるま湯1リットル
- セスキ炭酸ソーダ小さじ2~3杯
- ゴム手袋
セスキ炭酸ソーダは、水に溶けるとアルカリ性の性質を持つため、素手で作業をすると手荒れにつながります。つけ置き洗いの作業をするときには、ゴム手袋を着用しましょう。
セスキ炭酸ソーダでつけ置きする手順STEP1バケツにぬるま湯とセスキ炭酸ソーダを入れてよく溶かすSTEP2汚れた洗濯物をバケツに入れて1時間ほどつけ置きするSTEP3汚れ部分を手でもみ洗いし、軽くお湯で流すSTEP4洗濯機の普通コースで洗う
お湯を使ったセスキ炭酸ソーダのつけ置き洗いは汚れ落とし効果が高いいっぽうで、素材へのダメージは避けられません。つけ置きしたまま長時間放置しないよう注意しましょう。
黄ばみ落としのくわしい内容は「セスキ炭酸ソーダで黄ばみは落とせる?ガンコ汚れにプラスアイテム!」で紹介しています。
また、なかなか落とせない血液汚れにお困りなら、「セスキ炭酸ソーダで血液汚れを落とそう!洗濯機を使った方法をご紹介」を参考にしてみてください。
セスキ炭酸ソーダを洗濯に活用するときの注意
セスキ炭酸ソーダは自然由来なので安心して使えるアイテムではあるのですが、洗浄パワーが強いため、注意も必要です。
とくにつけおき洗いをするときには、色落ちに気をつけましょう。
色落ちが気になる洗濯物への使用は避けてください。
洗浄パワーにより、必要な皮脂まで奪われるおそれもあります。
肌に炎症がある場合や、肌荒れが気になる場合はゴム手袋の着用がオススメです。
また、セスキ炭酸ソーダには、苦手な汚れもあります。
泥汚れや口紅のようなガンコな汚れです。
それらの汚れは、界面活性剤入りの洗剤を使って落としましょう。
まとめ
セスキ炭酸ソーダは洗濯に活用できるアイテムです。
セスキ炭酸ソーダは天然成分でできているので、洗濯に使うとさまざまなメリットがあります。
それほど汚れてはいないタオル類や、毎回洗う衣類などは、セスキ炭酸ソーダだけで洗濯してもよいでしょう。
ただし、セスキ炭酸ソーダでは落とせないガンコな汚れや特殊な汚れは、ほかの洗剤を併用して落としてくださいね。
セスキ炭酸ソーダの特徴をよく確認しながら、洗濯にフル活用してみましょう♪
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