こんにちは。
ドラム式洗濯機の使用歴7年以上になります、わたナギ子です。
さて同じくドラム式洗濯機をお使いのみなさんは、
洗濯機が排水できない
という経験をしたことはありませんか?
ピーピーピーピーピー
という警告音とともにエラーメッセージが出て、排水エラーだとわかることがあります。またエラーメッセージがないまま止まっていて、水が排水されずに残っている場合もあるでしょう。
どちらも排水エラーであり、排水できないおもな原因は排水経路のトラブルです。適切な対処で排水トラブルを解決しましょう。
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ドラム式洗濯機が排水できない原因はこの3つ
ドラム式洗濯機が排水できないときには、どこかで排水つまりが起きているケースが多いです。まずは次の3つをチェックしてみましょう。
【原因1】排水(糸くず)フィルターつまり

排水フィルターって何?どこ?という方の場合、洗濯機が排水できない原因はおそらくコレでしょう。今すぐ排水フィルター掃除をしてください。
排水フィルターは、ドラム式洗濯機の下部についています。ドラム式洗濯機の正面から見てわかるところにあるはずです。
ドラム式洗濯機の洗濯槽には、縦型洗濯機の洗濯槽についているようなゴミ取りネットがなく、排水するときに排水フィルターでゴミを取り除きます。
排水フィルターは洗濯するたびにゴミがたまるパーツなので、こまめなお手入れが欠かせません。
また排水フィルターをこまめに掃除している場合でも、固形物がひっかかっていると排水エラーを起こすことがあります。たとえば次のようなものです。
- マスク
- 小銭
- ヘアピン
また排水フィルターにスライム状の汚れがたまって、排水できないケースもあります。排水フィルターにドロドロ汚れがつまり、排水をジャマしているのです。
洗濯機の排水経路でスライム状の汚れができてしまうのは、洗剤の溶け残りが原因です。
【原因2】排水ホースのトラブル

洗濯機の横または下から出ている排水ホースを確認してみましょう。排水ホースが折れまがったり、つぶれたりしていませんか?
排水ホースが折れまがったりつぶれたりしていると、そこで水がせき止められて排水エラーとなります。
また排水ホースが洗濯機から排水口へ向かう途中に、立ち上がっている場所はありませんか?
ホースが立ち上がっていると、そこで逆流して排水エラーを起こします。
防水パンなし、排水口に排水エルボなしの場合は排水口付近のチェックもしっかりおこないましょう。
排水エルボは、排水口に向かって垂直に水を流す役目を果たすものです。そのエルボがない場合は、排水口でホースが立ち上がったりつぶれたりして排水トラブルを起こすことがあります。
また排水ホースを外して、中にゴミがつまっていないかを確認しましょう。
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べて節水効果があることで知られています。しかし使う水の量が少ないため、排水の量が少なく勢いもありません。
そのため細かいゴミや汚れが排水ホース内に残りやすくなるのです。
【原因3】洗濯機用の排水口つまり

洗濯機用の排水口をチェックしてみましょう。排水口にゴミはたまっていないでしょうか。
もし洗濯機に隠れて、排水口が見えないのなら要注意です。掃除不足で、排水トラップにホコリやゴミが蓄積しているかもしれません。
洗濯機用の排水口が確認できないときは、いったん防水パンを観察してみてください。防水パンが水で濡れたあとがあれば、排水口がつまっているサインです。
正常な状態では、洗濯機や排水ホースから防水パンへ水が出ることはありません。すべて排水口へ流れ込むようになっています。
そのまま排水口の汚れを放置すると、防水パンの外にまで排水があふれてしまうでしょう。隣の部屋や階下に浸水するおそれがあるので、はやめに掃除してくださいね。
洗濯機の排水口は、定期的に掃除する必要があります。もし自力で洗濯機が動かせない、排水口に手が届かない、という場合は洗濯機クリーニングを利用しましょう。
洗濯機はもちろん、防水パンや排水トラップの掃除までお任せできます。
*防水パン・排水トラップの掃除はオプション扱いになることがあります。
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自力でできる応急処置5つ
ドラム式洗濯機が排水できないときには、自力で対処できることが多いです。ここでは5つの応急処置を紹介しますので、できることからチャレンジしてみてください。
応急処置1:排水フィルター掃除
ドラム式洗濯機のドアの下あたりにある排水フィルターを掃除しましょう。
排水フィルターの掃除は、洗濯機が空っぽになっているときにおこないます。
洗濯途中では絶対におこなわないよう気を付けてください。洗濯槽や排水経路に水が入っている状態で排水フィルターを外すと、汚水があふれだしてしまいます。
洗濯を終わらせて、給水栓を止めてから排水フィルター掃除をすれば安心です。
ドラム式洗濯機の排水フィルター掃除手順
- 排水フィルターフタを開ける
- 排水フィルター下にバケツを置く
- 排水フィルターを外す
- 排水フィルターを洗浄する
- 排水フィルターを戻す
【1】排水フィルターフタを開ける

写真はPanasonicのNA-VXシリーズ
排水フィルターにはフタがついています。洗濯機正面から見えるところにありますし、手で簡単に開けられます。
【2】排水フィルター下にバケツを置く

排水フィルターを外すと、水が飛び出してくることがあります。また汚れがたまっていると、濡れたゴミが床へこぼれるおそれがありますのでバケツをスタンバイさせましょう。バケツがない場合、ビニール袋で代用するという手もあります。
【3】排水フィルターを外す

つまみをもって回転させ、引き抜くと外れます。排水フィルターの外し方は、洗濯機本体に貼り付けられていることが多いのでよく確認しておきましょう。
【4】排水フィルターを洗浄する

排水フィルターにゴミが蓄積しているときは、ティッシュペーパーなどでつまんで除去してください。排水フィルターは、中性洗剤で洗いましょう。
排水フィルターを外した奥にもゴミがたまっていることがあります。ときには固形物がつまっていることもあります。長めのブラシで奥を掃除しておきましょう。

【5】排水フィルターを戻す
排水フィルターの戻し方も、洗濯機本体に貼り付けられています。「ウエ」と表示のあるほうを上にして差し込み、回転させれば固定できます。
応急処置2:排水口のゴミ除去

洗濯機用の排水口は、汚れの蓄積に気づきにくいので要注意です。
- 排水が遅い…
- 防水パンが水浸し!
- 洗濯機下から悪臭?
などのちょっとした不具合が起きてから掃除するケースもあることでしょう。
ですが排水口掃除はとても重要です。放置すれば洗濯機が排水できないだけでなく、周辺への水漏れやカビ・悪臭につながるので日常的に掃除することをおススメします。
洗濯機排水口の掃除は、1か月に1回はおこないましょう。
準備するもの
- パイプユニッシュ®
- 排水口掃除用ブラシ
- 中性洗剤
- ゴム手袋
洗濯機排水口の掃除手順
- 洗濯機のコンセントを抜く
- 洗濯機の水栓を止める
- 排水ホース・エルボ・排水トラップを外す
- 排水口のゴミや髪の毛を取り除く
- 排水口にパイプユニッシュ®を注ぐ(約30分放置)
- 排水口パーツを洗う
- 排水口に水を注ぐ
- 排水口パーツを戻す
※パイプユニッシュ®はジョンソン株式会社の登録商標です。
応急処置3:排水ホースの洗浄

排水ホースは、洗濯をするたびにゴミがたまっていくところです。排水フィルターにひっかからず、流されてきてしまったゴミが落ち、時間とともにヘドロになっていきます。
そのまま使い続ければ悪臭が発生したり、排水つまりの原因になったりするので、定期的に掃除が必要です。
ドラム式洗濯機の排水ホースは、洗濯機に向かって右または左につながっています。まれに真下へつながっていることもあります。
クリップ式の留め具を外して引っ張りぬくタイプが一般的です。クリップは手でつまんでゆるめ、固定部分からずらします。

クリップをずらせば、ホースは抜きやすくなります。
洗濯機の排水ホースは、排水口から外して洗浄しましょう。汚れやニオイが気になるなら、酸素系漂白剤でつけおき洗いをするのがおススメです。
排水ホースの外し方や洗い方は、こちらの記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

応急処置4:強制排水

洗濯槽に水がたまったままでは洗濯物も取り出せないので困りますね。
急いでいるのでとりあえず排水だけしたいという場合には、強制的に排水をおこなう方法もあります。強制排水は簡単!脱水運転だけをおこなって、洗濯機の水を抜く方法です。
洗濯機で強制的に排水する方法
- 排水ホースがしっかり差し込まれていることを確認する
- 洗濯機の水栓を止める
- 脱水モードを選ぶ
- 脱水をスタートする
排水ホースの洗濯機側の差込口、排水口側の差込口ともにしっかり固定されているか確認しましょう。排水ホースが抜けかけていると水漏れやエラーの原因となります。
強制的に排水する場合、あらかじめ洗濯機用の水栓を止めておきましょう。作業中、洗濯機に給水されないようにするためです。
強制的に洗濯機の排水をおこなうことは引越しのときにも役立ちます。引越し業者さんに「水抜きしておいてください」と言われたら、強制排水で水抜きをおこないましょう。

応急処置5:洗濯機のリセット
洗濯機の操作ボタンを押しても反応がない場合は、リセットをしてみるという手があります。リセット方法はメーカーや機種によってちがいますので、取扱説明書をよく確認してください。
洗濯機をリセットして初期化しても改善しないときは、電源プラグを抜いてみてください。電源プラグを抜いて5秒以上待ってから、電源プラグを差し込んでみましょう。
それでも改善しないときは、プロによる点検・修理が必要です。洗濯機を購入した販売店やメーカーへ相談してみてください。
洗濯機クリーニングを利用したほうがよいケース

ドラム式洗濯機を使っていると、排水が遅い・排水エラーが出るといった排水トラブルが起きることもありますね。洗濯機で排水できないときは、掃除で解決することが多いです。
しかし自力では排水トラブルを解決できないこともあるでしょう。次のような場合は洗濯機クリーニングを利用するのがおススメです。
洗濯機内部の掃除をしたことがない
洗濯機内部の掃除をしたことがないという場合は、いちど洗濯機クリーニングを利用するのがおススメです。
ドラム式洗濯機の場合、乾燥機能がついていますのでホコリが大量に発生します。
またドラム式洗濯機は使う水の量が少なく、排水時の勢いがありません。ゴミが排水管に入ってしまうと、つまりやすい傾向にあるのです。
しかし自力で掃除できるのは乾燥フィルターと排水フィルターのみ。自力で掃除できる範囲は少なく、見えないところにホコリが蓄積しても、除去できないのが現状です。
洗濯しても汚れが落ちにくい・乾燥に時間がかかる・排水エラーが起きるなどの気になる症状があれば、早めにプロによる洗濯機掃除をしておくとよいです。
洗濯機が重くて動かせない
洗濯機の下にある防水パンや排水トラップを掃除するときには、洗濯機を動かさなければいけないこともありますね。縦型の洗濯機は、力任せに押したり引いたりすれば、何とか動かせるでしょう。
しかしドラム式洗濯機の場合、洗濯機本体を傾けるのは厳禁です。回転軸がずれてしまい、故障の原因となります。
ドラム式洗濯機は、できるだけ水平に動かさなければいけません。力のある人ふたりで水平に持ち上げ、移動させましょう。
力に自信がない、作業人数が足りないという場合はプロに任せるのが安全です。洗濯機クリーニングでは、排水経路の掃除もしてもらえます。
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自力掃除で解決しない
自力で洗濯機掃除をしてみたけど、スムーズに排水できないときにはプロに掃除してもらいましょう。一般家庭用の道具では届かない場所にゴミやホコリがつまっていることがあるからです。
たとえば排水フィルターの奥は、洗濯槽までつながっています。ですが自力掃除では、排水フィルターを外した部分しか届かず、それ以上は掃除できません。
プロによるドラム式洗濯機掃除では、排水フィルターの奥はもちろん、ドアや前面パネルを外して内部の掃除をしてもらえます。
また、排水経路に異物がつまった場合も、プロに解決してもらうのが一番です。
最近では、ポケットに入れたままのマスクが、洗濯中に洗濯槽から排水経路へ押し出され、途中でひっかかるという事例も増えています。その場合、排水フィルターをいくら掃除しても、排水エラーは解決できません。
自力掃除をしても排水トラブルが解決しないときは、プロによる分解洗浄を依頼するのが手っ取り早いでしょう。
脱水できない・途中で止まるのは衣類の片寄りが原因かも?

ドラム式洗濯機で洗濯をしていると、
- いつまでたっても洗濯が終わらない
- 脱水が途中で止まっている
といった経験はありませんか?
それは衣類の片寄りが原因かもしれません。衣類をまんべんなく広げれば、スムーズに脱水が進むようになるでしょう。厚手の洗濯物やタオルなども原因のひとつなので、わけて洗濯するといいですね。
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洗濯機の排水つまりは予防できる
洗濯機の排水つまりは予防できます。排水つまりの原因は、おもに洗濯方法のまちがいや、お手入れ不足によるものだからです。
次のことに気をつけて、排水つまりの再発を防ぎましょう。
溶けやすい洗剤を使う
洗濯に使う洗剤は、溶けやすいものを使いましょう。
わが家では、洗濯時にオキシクリーン®を洗剤と一緒に投入していたら、排水エラーがよく起きるように…。排水フィルターを見てみると、スライム状の汚れがたまっていました。
オキシクリーン®は水に溶けにくいので、排水経路でつまることがあるようです。そこでオキシクリーン®をお湯に溶かしてから投入するようにしたら、排水エラーがなくなりました。
ただ毎回、洗剤をお湯に溶かす作業は面倒です。
ためしに酸素系漂白剤を、オキシクリーン®からワイドハイターPRO®に変更してみると、排水フィルターにドロドロ汚れがたまることはなくなりました。ワイドハイターPRO®は、オキシクリーン®よりも水に溶けやすいようです。
ワイドハイターPRO®を使用中、排水フィルターを一か月掃除しなかったのですが、汚れはこれくらい…

ゴミはあるものの、ドロドロヌメリはありません。排水エラーもありませんでした。
このように洗濯機に投入する洗剤の種類や量が、排水エラーの原因となることもあるので注意が必要です。
- 液体洗剤のみを使う
- 水に溶けやすい洗剤を使う
- お湯を使う
などの工夫で、排水つまりを防ぎましょう。
*排水フィルターは、縦型洗濯機にはついていません
※ワイドハイターPRO®は花王株式会社の登録商標です。
※オキシクリーン®はチャーチアンド ドワイト カンパニー インコーポレーテッドの登録商標です。
排水経路のゴミをこまめに除去する
排水経路をこまめに掃除して、ゴミや糸くずなどをため込まないようにしましょう。
縦型洗濯機の場合、洗濯槽に糸くずフィルター(ゴミ取りネット)がついています。糸くずフィルターの掃除は、洗濯をするたびにおこなうのが理想です。ゴミ取りネットがプラスチックタイプになっている場合は、取り外して掃除してください。
ドラム式洗濯機の場合、洗濯槽ではなく排水ホース近くに排水フィルターがあります。排水フィルターは週に1回点検し、汚れがたまったら取り外して掃除しましょう。
排水ホースや排水口など、洗濯機で隠れている部分も定期的に掃除してください。可能ならば隠さず見えるように配置し、掃除しやすくしておくのがおススメです。
定期的に洗濯機の掃除をする
洗濯機内の掃除も定期的におこないましょう。
洗濯槽の掃除
洗濯槽の掃除は、月に1度を目安におこなってください。最近の洗濯機には
- 洗濯槽洗い
- 槽洗浄コース
などのメニューがありますので、それを使うのがよいでしょう。洗濯槽コースがない場合はこちらの記事を参考にして洗濯槽掃除をしてください。

洗濯機内部の掃除
洗濯機内部にたまった汚れも定期的に掃除しておきましょう。
生乾き臭がする、乾燥機の乾きが悪い、といったケースでは、洗濯槽の裏や見えないパーツにホコリや汚れが蓄積していることが多いです。
自力での掃除には限界がありますので、定期的に洗濯機クリーニングを利用するのがおススメです。
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