クエン酸とは、レモンなどの柑橘類に含まれる酸味のある成分で、添加物として身近な食品にも含まれていることもあります。
添加物と聞くと、体に悪影響をおよぼすイメージをもたれるかたもいるかもしれません。
しかしクエン酸は、体の健康を維持するために欠かせない成分のひとつでもあるんです。
こちらのコラムでは、クエン酸の特性や体の中でのはたらきなどについて解説します。
また、クエン酸を掃除に活用するときのポイントについてもふれていますので、ぜひ普段の生活に役立ててみてくださいね。
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クエン酸とは?
クエン酸とは、私たちが普段口にしている食品にも含まれている酸味が特長の成分です。
ここでは、クエン酸がどんなものに含まれているのかを見ていきましょう。
さまざまな食品に含まれる栄養成分のひとつ
クエン酸は、以下のような食品に多く含まれています。
体の健康維持をサポートしてくれることから、積極的に摂取することがおすすめです。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類
酸味があるレモンやグレープフルーツなどの果物には、クエン酸やミネラルが豊富に含まれています。
そしてクエン酸には、ビタミンCを壊れにくくしてミネラルを吸収しやすくする効果があるんです。
たとえば、カルシウムやマグネシウムなどの金属ミネラルは体内で生成されないため、食品から摂取することになります。
しかし金属ミネラルは水に溶けにくく、体に吸収されにくいんです。
クエン酸は、金属ミネラルと結びつくことで体に吸収されやすい状態になり、消化吸収のサポートをしてくれます。
梅干し
梅干しは、その酸味からもわかるようにクエン酸を豊富に含んだ食品です。
長期保存できるのは防腐効果によるもので、弁当やおにぎりなどの具にすれば食中毒の防止につながります。
また、料理の臭み消しとして使われることもある便利な食品のひとつです。
さらに胃液や唾液の分泌を促して食欲を増進させるはたらきがあるので、食欲不振になりがちな夏場などには、とくに摂取をおすすめします。
酢
酢にはクエン酸だけでなく酢酸などの有機酸が含まれていて、腸内環境を整えてくれるはたらきがあることから、近年は酢を使った健康飲料も多く市販されています。
そしてクエン酸の成分は、熱によって壊れることがありません。
酢を使った料理は、クエン酸の栄養を損なうことなく摂取できるんです。
体の中でも生成されている重要な成分
クエン酸は人の体内でも生成されている物質で、代謝を繰り返しながら運動エネルギーを生み出す重要な役割を果たしているんです。
体内のクエン酸が不足してしまうと、エネルギーを生み出すための機能が低下してしまいます。
このため健康な体を維持していくには、クエン酸を含めてバランスよく栄養を摂取することが大切といえるでしょう。
食品添加物などに幅広く使用されている
クエン酸は、炭酸ナトリウムで中和された結晶状のクエン酸ナトリウムが、添加物としても市販されています。
食品添加物に限らず、化粧品や医薬品など幅広い分野において使用されているんです。
以下のページでは、クエン酸ナトリウムの特長や具体的な使われかたのほか、体への影響などについて解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
クエン酸は掃除にも活用できる
クエン酸は、酸性の性質を利用して掃除にも活用することができます。
洗剤と同じように汚れにも性質があり、基本的に汚れを落とすためには逆の性質をもった洗剤を使うことがポイントになります。
汚れと逆の性質の洗剤を使うことで、中和作用がはたらいて汚れが分解されるしくみになっているんです。
つまり酸性のクエン酸は、逆の性質をもつアルカリ性の汚れ落としに効果があるというわけです。
アルカリ性の汚れには、鏡についた水垢や電気ポットのカルキ汚れなどがあるので、ぜひ試してみてください。
身近なものを代用として使える
クエン酸がない場合は、身近なものを代用品として使えるものもあります。
それは、食品でもご紹介した「レモン」と「酢」です。
どちらもクエン酸を多く含んでいるので、クエン酸の代わりとして使うことができるんです。
また、酸性の性質をもつクエン酸には、得意な汚れと苦手な汚れがあります。
さらに使う素材によっては注意も必要で、間違った使いかたをすると重大な事故につながってしまうおそれもあるんです。
以下のページでは、クエン酸を使って掃除する方法や注意点を解説していますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
クエン酸は重曹などを一緒に使うと掃除が楽になる!
掃除に使えるクエン酸にはスプレー式の水溶液タイプと、粉末タイプがあります。
100均ショップやホームセンターなどで手軽に購入することができます。
ただし、クエン酸だけですべての汚れに対応できるというわけではありません。
汚れの性質によっては、「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」を使うことで、より効率よく掃除することができるんです。
以下のページでは、100均ショップなどで購入できるクエン酸のほか、重曹とセスキ炭酸ソーダの使い分けかたについて解説していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
クエン酸とは、レモンなどの柑橘類に含まれる酸味のある成分です。
また人の体内で生成される成分でもあり、消化吸収のサポートや食欲増進のほか、運動エネルギーを生み出す重要な役割も果たしています。
そしてクエン酸は酸性の特性を生かして、掃除にも活用することができます。
重曹やセスキ炭酸ソーダと使い分ければ効率よく掃除ができるので、ぜひ試してみてくださいね。
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