引越し準備は、できるだけ不用品は引越し前にスッキリさせて新居に移動したいですよね。
そんななかで、意外と厄介なのがスプレー缶の処分です。
整髪スプレー、消臭スプレー、殺虫スプレーなど、普段何気なく使っているスプレー缶が家にたくさんありませんか?
スプレー缶は危険物扱いとなりますので、運搬できないことがあります。
当日に「しまった!」とならないためにも、引越し前に正しい方法で処分しておきましょう。
そこでこの記事では、引越しにともなうスプレー缶の処分方法についてご紹介します。
急いで処分する際の対応方法についてもお伝えしているので、引越し当日に気が付いた、手間や時間をかけたくない、という方も参考にしてみてください。
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スプレー缶は引越し業者に運んでもらえるの?
スプレー缶は基本的に危険物扱いとなり、引越し業者に依頼する場合に荷物として運んでもらえないことが大半です。
もしどうしても引越し先へスプレー缶を持ち込みたいなら、自力で運ぶようにしましょう。
ただし近距離の引越しであれば、場合によっては業者で対応してくれることもあるかもしれません。
念のためスプレー缶の運搬が可能かどうかやその際の梱包方法については、事前に電話・見積りのタイミングで相談しておくと安心ですよ。
長距離移動のスプレー缶運搬はおすすめできない
「短距離なら運搬してもらえるかもしれないとすれば、距離は関係ないんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
引越し業者によっては対応してくれるかもしれませんが、基本的にスプレー缶の運搬はできないようです。
理由は、スプレー缶の運搬には大きな危険がともなうためです。
多くのスプレー缶には、「温度が40度以上のところにはおかないこと」などの注意書きが書かれています。
たとえば夏場に車内に積み込むと、移動中に40度以上の環境になることがあります。
中身の残ったスプレー缶には可燃性のガスが含有されているので、高温状態になると暖められて爆発するおそれが……。
気温の低い真冬なら、爆発の危険性は真夏に比べると低いかもしれません。
しかし、それでも確実に危険はともないます。
またスプレー缶に限らず、ガスライターやガスコンロに使うボンベなども、車で運搬するときには注意が必要ですよ。
スプレー缶の中身を処分する方法
スプレー缶の運搬が難しい、業者でも対応していないなら引越し前にしっかり処分しておきたいですね。
たくさんスプレー缶がある場合は、安全のため少しずつ処分していきましょう。
スプレー缶は、中身を使い切ってからゴミとして処分するのが基本です。
使いかけで捨ててしまうと前述の通り、爆発の危険性があるからです。
用意するもの
- マスク
- ビニール袋
- 新聞紙
スプレーの成分をできる限り吸わないように、マスクの着用をおすすめします。
また室内でスプレーを使い切ろうとするとガスが充満してしまうおそれがあるので、必ず屋外でおこないましょう。
その際、引火性の高いものや火器類は近くに置かないようにします。
ヘアスプレーや消臭スプレーなどは、屋外でそのまま噴射すれば中身を使い切れます。
ただし殺虫スプレーなどは、噴射した空気を吸うと気分が悪くなってしまうかもしれません。
この場合はビニール袋に新聞紙を重ねたものを入れて、その中で噴射しましょう。
噴射する際は、新聞紙にスプレー液をしっかりとしみ込ませるのがコツですよ。
ムース状のヘアスプレーなども同じように処分すれば、泡で外が汚れる心配がなくなります。
空になったスプレー缶の処分方法
空になった状態のスプレー缶は、自治体によって発火性危険ごみだったり、資源ゴミだったりと処分方法が違います。
引越し前にあわてず、日にちに余裕をもって指定のゴミの日に正しく出すようにしましょう。
スプレー缶に穴を開けないで捨てる自治体もある
以前はスプレー缶を処分する際、底に穴を開けて処分するというルールの自治体がほとんどでした。
しかし現在は、スプレー缶に穴を開けないようにルールの変更をしている自治体も増えています。
その理由はスプレー缶にわずかに残ったガスが穴を開けることで噴出して、火災が発生するという事故が多発しているからです。
とはいえ現在でも、自治体によっては穴を開けて捨てるルールになっているところもあります。
念のため、処分前に市町村のホームページから確認すると確実ですよ。
急いでスプレー缶を処分したい……最適な方法は2つ
「使いかけのスプレー缶が大量にある……」
「引越しまでに指定のゴミの日が来ない……」
最後は引越し準備でスプレーを処分する時間がなかったり、ゴミの日前に引越さないといけないという方に向けて、急いでスプレー缶を処分する方法についてお伝えしていきます。
不用品回収業者に依頼する
大量のスプレー缶の処分に困ったら、不用品回収業者に頼るのもおすすめです。
不用品回収業者の中には、いらないスプレー缶を回収してくれるところもあります。
近隣の業者を探してみて、スプレー缶に対応しているか確認しておくといいですね。
また不用品回収業者はスプレー缶はもちろん、さまざまな不用品に対応しています。
とくに引越し前には、着なくなった衣料品や使わなくなった家電製品などが押し入れやクローゼットから出てくることも。
引越しまでに時間がなくて、処理が追い付かない場合には利用してみてはいかがでしょうか。
費用は、不用品ごとにかかるプランやトラックに詰め込める分だけまとめて回収してもらえるプランなどさまざまです。
スプレー缶1本あたりの回収費用相場は、約700円~800円となります。
申し込み方法は、電話やメールで受け付けているところが多いです。
念のため、スプレー缶だけでも回収可能か確認したうえで依頼しましょう。
クリーンセンターやリサイクルセンターに持ち込む
最寄りのクリーンセンター、リサイクルセンターなどにスプレー缶を持ち込むという方法もあります。
ただしいずれも持ち込む際には、スプレー缶の持ち込みに対応いるか確認してからにしましょう。
自治体によっては、危険物は受け付けていないケースがあるからです。
また、持ち込める日にちや持ち込みルールが決まっているところもありますのでご注意ください。
日にちが差し迫っている、業者の予約が取れないなど、どうしても上記の方法でも難しいなら、ご近所の方にお願いして代わりにゴミの日に捨ててもらう、または各自治体の環境事業所に相談という手もあります。
引越し準備であわてないように、余裕をもってスプレー缶をはじめとした不用品は処理しておきたいですね。
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