排水口やゴミ箱、トイレ、収納、洗濯物、靴など……。
こうした家の中にあるものの、ニオイのお悩みを抱えている方も多いでしょう。
そんなときにおすすめしたいのが、重曹です。
その理由は、重曹には酸性の汚れを中和させる効果や、雑菌を抑える効果があるから。
この記事では、重曹で消臭できる理由とあわせて、重曹で消臭するメリット、効果的な重曹の使い方、注意点について徹底解説していきます!
家の中のニオイを取るためにも、重曹をぜひ活用してみてくださいね。
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重曹で消臭ができるのは2つの効果があるから!
重曹には、汚れを中和する効果や、雑菌を抑える効果があり、それらの効果が消臭のはたらきをしているんです。
まずは、それらの2つの効果について、詳しく見ていきましょう。
ニオイを中和させる効果
家の中の、生ゴミや汗などのニオイは酸性の性質をしています。
一方、重曹は、酸性とは反対のアルカリ性の性質を持っています。
アルカリ性の重曹は、生ゴミや汗の酸性のニオイを中和させることができるのです。
また、重曹はトイレのアンモニア臭にも効果的です。
トイレのアンモニア臭は重曹と同じアルカリ性ですが、アンモニア臭に重曹を使うと”緩衝作用”と呼ばれる作用がはたらき、アンモニア臭を中和して消してくれる効果があるんです。
雑菌を抑える効果
「生ゴミや汗が臭う……」といっても、汗や生ゴミが出たばかりのときには、悪臭はしませんよね。
生ゴミや汗が臭うのは、そこに雑菌が繁殖してしまうからなのです。
雑菌は湿度や温度が高く、エサがある場所を好んで生息します。
生ゴミや汗は、これらの条件がそろいやすく、雑菌が繁殖しやすい環境です。
重曹は、静菌作用といって、生ゴミや汗に繁殖した雑菌の活動を抑えてくれる効果があります。
さらに、重曹には、除湿作用もあるので、雑菌が繁殖しないための環境をつくることができるのです。
重曹で消臭するメリット
ここからは、重曹で消臭するメリットについて見ていきましょう。
「重曹で消臭したい!」と考えている方は、重曹を使用するかどうかの判断材料にしてみてくださいね。
人にやさしい
重曹は、比較的安全性が高い物質といわれています。
重曹の主成分は、炭酸水素ナトリウムという物質です。
この炭酸水素ナトリウムは、胃の中に入ると、水と塩と二酸化炭素に分解されるのです。
そのため、「安全性が心配」という方でも、安心してお使いいただけるでしょう。
気軽に手に入る
重曹は、ドラッグストアやスーパーマーケット、100円ショップなどで購入することが可能です。
そのため、ほかのものを買いにいくときに、ついでに買いにいくことができますよ!
さらに、100円ショップなら、500g程度の重曹が100円(税別)で売られているので、「ちょっと使ってみたい」というときにも、手軽に試していただくことができるでしょう!
さまざまな場所に使える
重曹では、以下のような場所の消臭に効果を発揮できます。
- キッチンの排水口やゴミ箱などの生ゴミのニオイ
- トイレ
- 冷蔵庫
- タンスやクローゼットなどの収納
- 衣類やタオルなどの洗濯物
- カーテン、ソファ、寝具、カーペットなどの普段洗えないもの
- 靴
このように、重曹はとてもさまざまな場所に使用することができるのです!
その使い方については、以下から見ていきましょう。
ケース別!効果的な重曹の使い方
ここからは、重曹の効果的な使い方を、ケース別にご紹介します。
きちんと消臭効果を発揮するためにも、用途にあう方法で試してみてくださいね。
【ケース1】キッチンの排水口やゴミ箱の消臭
キッチンの排水口やゴミ箱の消臭には、重曹を粉のまま振りかけるのがおすすめです。
これらの場所は、重曹を振りかけてもそのまま洗い流したり、捨てたりすることができるのです。
ちなみに、キッチンの排水口に重曹を振りかけた後にスポンジでこすれば、排水口の汚れも落とすことが可能です。
「排水口に汚れが溜まっている……」という方は、排水口に重曹を振りかけたついでに、掃除してみてもよいかもしれません!
【ケース2】空気がこもる場所の消臭
トイレや収納、冷蔵庫などの空気がこもりやすい場所には、重曹をビンに入れてフタをせずに置いておけば、消臭効果を期待することができます。
「重曹がこぼれるのが心配……」という方は、ビンに薄い布をかぶせておくのもよいでしょう。
また、お好みのビンに重曹を入れれば、インテリアとしても楽しむことができますよ!
お好みで、重曹の上に造花などを乗せてもおしゃれですよね。
簡単に、おしゃれに消臭をおこなうためにも、ぜひ試してみてくださいね。
【ケース3】洗濯物の消臭
重曹は、洗濯物に使うことも可能です。
40度程度のぬるま湯に重曹(10Lくらいに対して小さじ1杯程度)を入れた後、洗濯物を入れます。
その後、30分くらいつけ置きしてそのまま洗濯すれば、消臭効果が期待できます。
この方法なら、部屋干しの生乾き臭も取り除ける可能性もありますよ。
【ケース4】洗う機会の少ないものの消臭
冬に来たコートやスーツ、ソファ、靴など……。
このような、「ニオイが気になるけど、そんなに頻繁に洗えない!」というものには、重曹スプレーを吹きかけるのが効果的です。
重曹スプレーの作り方は簡単で、空のスプレーボトルに水200mlと小さじ2杯程度の重曹を入れて振り混ぜるだけとなっています。
さらに、重曹スプレーにお好みでアロマオイルを数滴垂らしておけば、香りをつけることもできますよ!
なお、とくに「靴のニオイが気になる……」という方向けに、重曹を使った靴の消臭方法について、こちらの記事で詳しく解説しています。
なかなかニオイが落ちない……そんなときに試したい2つの方法
ここからは、重曹を使ったワンランク上の消臭方法について紹介していきます。
「ここまでご紹介した方法でもニオイが落ちない……」というときには、ぜひ試してみてくださいね。
重曹を水に入れて煮沸させる
重曹を水に入れて煮沸させることで、消臭効果を高めることができます。
その理由は、煮沸させることで、重曹のアルカリ性の度合いが高まるからです。
さらに、重曹を煮沸した後は、温度が下がっても消臭効果は高いままだといわれています。
この性質を利用して、重曹スプレーをつくる分量(水200mlと重曹小さじ2杯)を鍋に入れ、沸騰させて冷ました後、空のスプレーボトルに入れれば、より効果の高い重曹スプレーをつくることができますよ!
重曹とクエン酸を併用する
排水口のニオイがなかなか取れないときには、重曹とクエン酸を併用するとよいでしょう。
クエン酸は、重曹とは逆の酸性の性質を持っています。
そんなクエン酸を重曹と混ぜると、炭酸ガスが発生して、その炭酸ガスが、重曹だけでは取れなかった汚れを浮かせてくれます。
その結果、悪臭を放つ原因となる雑菌を、発生しにくい環境にすることができるんです。
クエン酸と重曹を使った消臭方法は、以下のとおりです。
準備するもの
- 水(コップ1杯)
- クエン酸(小さじ1杯)
手順
- 水とクエン酸を混ぜる
- 重曹を排水口に振りかけておく
- 15分程度放置する
- 重曹の上から1をかける
- 発生した泡が消えたら、重曹とクエン酸を水で流す
- 汚れが残っている場合は、軽く洗い流す
重曹を使った消臭には注意点も……
ここでは、重曹を使った消臭の注意点についてご紹介します。
以下の内容を読んで、重曹を正しく使いましょう。
効果がずっと続くわけではない
重曹は効果がずっと続くわけではなく、粉のままだと3か月、水に溶かすと1か月程度で効果が薄れてしまうといわれています。
そのため、粉のままビンに入れておく場合は3か月、重曹スプレーをつくった場合は1か月程度で新しいものと交換しましょう。
定期的な掃除は必要
重曹はニオイを分解する効果がありますが、掃除をしなくてもよいというわけではありません。
掃除をしないまま汚れを掃除すると、重曹ではニオイが取り切れなくなってしまうおそれがあります。
そうならないためにも、重曹の使用とあわせて、掃除はしっかりとおこなうようにしましょう。
まとめ
重曹は、酸性の汚れを中和させる効果や、雑菌が繁殖しにくい環境にする環境にする効果があります。
重曹のこうした効果が、ニオイを抑えるはたらきをしているのです。
そんな重曹は、粉のまま使う、つけ置き洗いに使う、重曹スプレーをつくる、といったように、さまざまな使い方があります。
重曹で消臭したい場合は、ケースに応じて使い分けてみてくださいね。