便器の中、床、壁など、トイレ掃除はほぼ毎日しているのに、なぜか臭いがとれない…。
その原因をネットで調べてみると、どうやらトイレタンクが怪しそうです。今の家に引っ越して3年半になりますが、一度もトイレタンクを掃除したことがない!(そもそもトイレタンクを開けようと思ったことすらありませんでした)恐る恐る…トイレタンク掃除に初挑戦してみることにしました。
まずは、トイレタンクのフタ(蛇口の部分)を開けずに、オキシクリーン®でつけ置き洗いに挑戦。その後、フタを開けてキッチンハイターで内部までしっかり掃除します。
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なぜ?トイレタンク掃除が必要な理由
なぜトイレタンクの掃除は必要なのでしょうか?まずはその理由を説明します。
トイレタンクは黒カビや水アカが発生しやすい!
トイレの水を溜めているトイレタンクは、ほぼフタを閉めたままで空気が通ることもないため、黒カビや水アカなどの雑菌が発生しやすい高温多湿な環境です。また、トイレタンクの中でカビが増殖するとトイレ全体にもカビが生えるという恐ろしい事態になるため要注意です。
毎日トイレ掃除をしていても、便器のふちや水だまりの部分が黒くなっている場合にも、トイレタンクにその原因があるかもしれません。
汚れを放置するとニオイの原因になる
なかなか掃除が行き届かず“ほったらかし”になりがちなトイレタンクですが、前述のとおり、黒カビや水アカが発生しやすく、そんなタンクの水をトイレに流すということは…、トイレ中が嫌~なニオイになってしまうことは容易に想像できます。
トイレタンクのフタを開けずにオキシクリーン®で掃除してみた

トイレタンクの掃除方法は、①トイレタンクのフタを開けずに掃除する方法と、②トイレタンクのフタを開けて掃除する方法との2つがあります。
まずはオキシクリーン®を使って、①トイレタンクのフタを開けずに掃除してみます。
準備するもの
- オキシクリーン®
- ぬるま湯(40~60℃くらい)
トイレタンクのフタを開けずに掃除する方法
【掃除の手順】
ステップ1:オキシ液を作る

「つけおき洗いの場合」の分量の参考にして、2Lペットボトルにキャップ1/2のオキシクリーン®を使ってオキシ液を作ります。

キャップから直接ペットボトルに注ぐのは難しいため(実際にズボラした結果、見事に失敗して床が大惨状に…)、紙で適当に漏斗(ろうと)のようなものを作成するのがおすすめです。
ちなみに、子どものミルク用に準備してある70℃の湯を使ってぬるま湯を作りました。
※熱湯をいれるとトイレタンクが傷んでしまうので、オキシクリーン®の効果が発揮できる一番低い温度40℃を目安にしましょう
ステップ2:タンクの穴の部分からオキシ液を入れる
オキシ液を入れる前に、あらかじめマイナスドライバー(10円玉でもOK)で止水栓を閉めておいてください。ここを省くと、トイレ全体が水浸しの大惨事になります(筆者経験済)。
トイレのレバーを回して、トイレタンクに溜まっている水を空の状態にしたあと、穴の部分からオキシ液を入れます。

ステップ3:2時間以上放置する
オキシ液を入れた後は2時間以上放置します。私は子を連れて買い物に出かけました。
ステップ4:トイレのレバーを回して水を流す
止水栓を開き、通常通りにトイレのレバーを回して水を流せば掃除終了です。
トイレタンクをオキシクリーン®で掃除した結果
【プラスチックの内ブタを残した状態】
●掃除前

●掃除後

トイレタンクのフタを開けてびっくり!なんと、中にはプラスチックの内ブタがあったんです。
これじゃ汚れが落ちたのかがわからないので、プラスチックの内ブタも外します。
【プラスチック内ブタを外した状態】

漬け置きするだけという手軽さが魅力的でしたが、黒カビや水アカがまばらに残っており、汚れが完全に除去されたとは言い難い結果になりました。トイレタンクを徹底的に掃除するためには、内ブタを開けてからおこなうのが良さそうです。
キッチンハイターでトイレタンクを開けて掃除してみた

②トイレタンクのフタを開けて掃除する方法で、オキシクリーン®を使ってつけ置きしても落としきれなかったトイレタンク内のカビ汚れと、陶器の外装部分をあらためて丁寧に掃除します。
準備するもの
- ゴム手袋
- キッチンハイター(泡タイプ)
- ブラシ
- 雑巾
トイレタンクを開けて掃除する方法
ステップ1:トイレタンクのフタ(蛇口部分)、内ブタを外す

止水栓を閉め、トイレタンクのフタ(蛇口部分)を外します。
陶器なので落とさないようにすること、またホースが付いているので壊さないようにすることに気を付けました。

次に内ブタを外します。我が家は真上に持ち上げるとスッと外せるタイプですが、メーカーによって取り外し方が変わるようなので、取扱説明書を参考にしてくださいね。

内ブタの裏は黒カビが多めで、少しヌメリもありました。
ステップ2:トイレタンクの陶器部分を掃除

わざわざトイレ用洗剤を買わなくても、キッチンハイターが大活躍。
まずはキッチンハイターを雑巾に吹き付けて、陶器部分を拭き掃除していきます。

雑巾で拭くだけで、汚れが簡単にスルっと落ちていきます。
ステップ3:内タンクを掃除

タンクに直接、キッチンハイターを吹き付けます。

ブラシを使って、タンク内の水を利用しながらやさしく磨いていきます。
キッチンハイターのような塩素系の漂白剤は、洗剤が残ると黄色く変色したり、素材が変質したりするおそれがありますので、しっかり洗い流しておいてください。
参考記事:キッチンハイターでトイレ掃除しよう!ウィルス除菌&便器黒ずみ漂白の方法 | もちやぷらす (mochiya.me)
ステップ4:トイレのレバーを回して水を流す
止水栓を開き、通常通りにトイレのレバーを回して水を流せば掃除終了です。
トイレタンクをキッチンハイターで掃除した結果
●掃除前

●掃除後


黒カビや水アカがなくなり、隅々までとても美しくなりました。
トイレタンクのフタ(蛇口部分)を掃除してみた

準備するもの

- キッチンハイター(泡タイプ)
- ブラシ
- ゴム手袋
トイレタンクのフタ(蛇口部分)掃除する方法
ステップ1:キッチンハイターを吹き付ける


フタの裏表にキッチンハイターを吹き付けます。

タンクと繋がっているホースの周辺はとくに汚れていました。
ステップ2:ブラシで磨く


やさしく丁寧にブラシで磨いていきます。ブラシではなく、不要な歯ブラシを利用しても良いと思います。
ステップ3:シャワーで洗い流す

シャワーで汚れを洗い流します。
ちなみに、私は浴槽で行いましたが、ベランダや庭など、シャワーがあって濡れてもいい場所でおこなうのがおすすめです。
ステップ4:フタをトイレに戻して完了
フタをよく乾燥させてからトイレに戻して掃除完了です。
フタに水気が残っていると、またすぐに黒カビや水アカが発生してしまう可能性がありますので気を付けましょう。
トイレタンクのフタ(蛇口部分)を掃除した結果

5分もかからないうちに、黒カビや水アカがきれいに落ちました。
トイレタンクの内ブタを掃除する方法
ステップ1:キッチンハイターを吹き付ける


内フタの裏表にキッチンハイターを吹き付けます。
ステップ2:ブラシで磨く

ステップ3:シャワーで洗い流す

ステップ4:フタをトイレに戻して完了
フタを乾燥させてからトイレに戻して掃除完了です。
フタに水気が残っていると、またすぐに黒カビや水アカが発生してしまう可能性がありますので気を付けましょう。
\キレイになった内ブタ、フタ(蛇口部分)を付け直したトイレタンク/

トイレタンクの黒カビや水アカを予防する方法
トイレタンクの汚れを放置すると掃除が大変!ここでは黒カビや水アカを事前に予防する方法をご紹介いたします。
毎日なら置くだけタイプの洗浄剤

毎日タンクを開けて掃除する余裕なんてない…時間をかけずにトイレの黒カビや水アカを阻止したい…そんな方にぴったりなのは、置くだけタイプの洗浄剤。
タンク内の汚れを日頃から落としておけば、いざというときの掃除の手間を減らすことができます。
おすすめの洗浄剤を紹介


私がおすすめする洗浄剤はトイレマジックリン®の「流すだけで勝手にキレイ」。
手洗い場に置くだけで、水を流すたびにタンクと便器の洗浄&抗菌を行ってくれるスグレモノです。
このような置き型洗浄剤を設置するとトイレに青い水が流れるイメージがありましたが、こちらは無色のため、便器着色の心配は要りません。
ただし、水が入っているところにしか洗剤が行き渡らないので、定期的にタンクのフタを開けて汚れをチェックするのがベターです。
月一回のトイレ掃除なら重曹

月一回、簡単にトイレタンクのお手入れをするなら、重曹を使った方法がおすすめ。オキシ液と同様のつけ置き掃除で、トイレタンクの中に重曹を入れてしばらく放置した後に流すだけです。重曹には消臭効果もあります。
【掃除の手順】
ステップ1:1カップの重曹をトイレタンクの中に入れる
ステップ2:12時間以上放置する
ステップ3:トイレのレバーを回して水を流す
重曹を使ったトイレタンクの掃除方法は下記のコラムで紹介しています。参考にしてみてくださいね。

トイレタンクの掃除をしてみた感想
・想像していたほど汚れていなかった
今まで掃除したことがなかったトイレタンク。開けて真っ黒だったらどうしようとドキドキしましたが、実際は想像していたほど汚れていませんでした。
・臭いが軽減されたような気がする
暑い日が続き、トイレで独特の嫌な臭いを感じることがありましたが、それが軽減されたような気がします。
・汚れが付きにくくなった気がする
トイレタンクを掃除して以降、便器に汚れが付きにくくなった気がします。
・一度きれいにしておけば、手入れが楽になる
一度きれいにしておけば、後々の手入れが楽になりますので、汚れを溜めないことが大切だと思います。
どうしても落ちない汚れはプロのトイレクリーニングに依頼してみましょう。トイレタンクだけでなく、便器、壁、床などをピカピカにしてくれますよ。
\プロの技術で!ニオイ・黄ばみ・尿石を徹底除去/
※オキシクリーン®はチャーチ・アンド・ドゥワイト・カンパニー・インコーポレイテッドの登録商標です。