天井が結露するのはこんな部屋!5つの原因と簡単な対処法を解説

天井の結露と雨漏りの見分け方!結露の原因5つと今すぐできる対策方法/ハウスクリーニング

天井に水滴を発見……!これって結露?それとも雨漏りかも?

天井がぬれている原因がわからないと不安になりますよね。

「結露だと思うけど…もしかして雨漏りかも?」と焦ってしまうケースは少なくないでしょう。

じつは結露と雨漏りには、はっきりとしたちがいがあります。
まずは天井から水滴が落ちる原因が結露なのか雨漏りなのかを判別してみましょう。

今回は結露と雨漏りの判別方法から、それぞれの対処方法までをくわしく解説していますので参考にしてみてくださいね。

この記事を読めば

  • 結露と雨漏りの判別方法
  • 天井の結露原因と予防法
  • 雨漏りの対処法

についてスッキリわかるようになりますよ♪

\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/

目次

4項目でチェック!天井の結露と雨漏りの見分け方

雨漏りイラスト


天井の結露と雨漏りには以下のような特徴があります。
それぞれの特徴から、天井にたまった水滴が結露なのか雨漏りなのかを判断してみましょう。

結露or雨漏り?チェック表

天井の結露雨漏り
水滴ができる時期おもに冬一年中
水滴ができる天気全天候雨の日
水滴ができる範囲天井全体天井の一部
水滴の落ち方あまり落ちない継続的に落ちる
結露と雨漏りの違い

この一覧だけではちょっとわかりにくいという方のために、もう少しくわしく解説していきますね。

4つの判断材料についての概要は以下のとおりです。

1:水滴ができる時期

寒い時期になると、外気温と室温の温度差によって結露ができやすくなります。
とくに居住している部屋の天井に結露ができるおもな原因は、暖房や加湿です。

室内のあたたかい空気に含まれた水蒸気が、冷たい天井に当たって冷やされ、水滴へと変化します。
冬にできる結露の場合、天井だけでなく、窓や壁にも結露ができることが多いです。

窓ガラスに結露ができているときには、天井の水滴も結露である可能性が高いでしょう。

2:水滴ができる天気

雨漏りはおもに雨の日に起きやすくなります。
もちろん屋根裏にたまった雨水が後日落ちてくることもありますが、雨漏りが起こるのは雨の日が多いです。

そのため雨の日にだけ天井に水滴がたまっているなら、雨漏りが疑われます。
逆に雨の日も晴れの日も、同じように水滴がたまっているのなら結露である可能性が高いですね。

3:水滴ができる範囲

天井に結露が発生する場合、水滴は全体に広がります。
結露は空気に含まれる水蒸気が冷やされることで水滴となるものなので、一か所にだけ発生するということはありません。

天井全体がまんべんなく濡れているという場合には、結露であると考えてよいでしょう。
また天井の一部にだけ水滴が固まっているという場合には、雨漏りを疑いましょう。

雨漏りは通常、雨水が入り込んで天井裏のどこか一か所に水がたまります。
一定の場所に集中して水滴ができているというケースは、雨漏りだと判断できそうです。

4:水滴の落ち方

天井からポタポタと水滴が落ち続けている場合には、雨漏りである可能性が高いです。
結露の場合は、水滴が継続的に落ちてくるわけではありません。

天井全体が濡れていて、水滴があまり落ちてこないという場合には結露。また水滴が継続して落ち続けているという場合には雨漏り、と考えてよいでしょう。

どちらにも当てはまらないなら「内部結露」かも?

結露が発生しやすいのは冬ですが、条件さえそろえば夏もでます。
しかも、冬の室内で起きていることが、天井裏で起こっているケースがあるんです。

夏に部屋をエアコンなどで冷やしていると、天井も冷たくなります。
天井裏にある暖かい空気に含まれる水蒸気が冷たい天井に当たると、水滴に変化します。

このような天井裏や壁内で起こる結露のことを「内部結露」と呼びます。内部結露は見えないところで起きる現象なので要注意です。
内部結露は自分で点検することが不可能な場所で発生することがほとんどですので、プロの業者に相談するのがよいでしょう。

天井に結露ができる原因5つと対処法

ストーブ

天井で結露が発生しているときにはまず、水滴を除去することが大切です。
その後水滴をふき取り、しばらく窓を開けたままにして天井を乾燥させましょう。

水滴をふき取るときには、柄の長いフローリングワイパーやモップなどを使うのがおすすめです。
柄の長い道具なら高いところまで簡単に届くので、安全に掃除することができますよ。

天井の結露を取り除いたら、結露の発生している原因を突き止め、それ以上結露ができないように対処しておきましょう。

天井に結露が発生するおもな原因は次の5つです。

原因1:暖房と加湿

冬の室内で結露が起きるのは、暖かく湿った空気が冷たい部分にあたって冷やされるためです。
暖められた空気には多くの水蒸気が含まれているので、結露になりやすいんですね。

さらに加湿器で湿度を上げると…。
空気中に含まれる水分が増え、限界になると水滴として表れやすくなります。
健康面を考えると加湿は重要ですが、過度な加湿は結露の大発生につながってしまうのです。

湿度は40~60%くらいに保っておくと快適に過ごせますよ。
結露が気になる場合には、湿度を少し低めに設定してみとよいでしょう。

原因2:洗濯物の部屋干し

部屋の加湿を兼ねて、冬には洗濯物を部屋干しするという家庭もあることでしょう。
ですが洗濯物の部屋干しは多くの湿気が発生するため、天井の結露につながりやすいので注意が必要です。

部屋干しをしている近くで結露が起きている場合には、洗濯物を干す場所を考え直してみましょう。
洗濯物は、換気扇の近くや、風通しのよい場所に干すのが理想です。

風通しのよい場所が見当たらない場合は、サーキュレーターや扇風機などを使って空気の流れがよくなるよう工夫してみてください。

原因3:長時間の湯沸かしや調理

調理や食器洗いをする場所では、水蒸気が大発生し、結露が発生しやすくなります。
またストーブで湯沸かしをするのも、かなり湿度が高くなってしまうんです。

調理や食器洗いをするときには、なるべく換気扇を利用しましょう。
室内のあたたかく湿った空気は、換気することによって排出されます。

調理後も、しばらくは換気扇を運転させておいてください。
できれば窓も開けて換気をし、空気を循環させて、部屋の湿度を下げておきましょう。

原因4:大量の植物

室内に植物がおいてある場合にも、湿気がこもりやすくなるので注意が必要です。
植物は蒸散作用によって、空気中へ水蒸気を拡散しています。

少量の植物であれば部屋に潤いを与えてくれるでしょう。
ですがサイズが大きかったり、数が多かったりする場合は、部屋の湿度を上げてしまうおそれがあります。

植物の大きさや数は、部屋に見合うよう厳選してみましょう。

原因5:大きな水槽

部屋に水槽があると、湿気に悩まされるケースが多いです。
とくに気密性の高い集合住宅などに住んでいる場合には湿気がこもりやすくなります。

水槽からは常に水が蒸発しているので、部屋の湿度が高まり、結露も発生しやすくなります。
知らないうちに天井や壁、カーペット裏などにカビが発生していることも……。

手っ取り早く湿度を下げるには、ドアや窓を開けっ放しにしておくのがおすすめです。
そのほか、湿気がたまりやすい床に除湿剤を置くという方法もあります。

天井の結露予防は自分でできる!

換気イラスト


天井が結露してしまうのは、トラブルではありません。
あくまでも温度差や湿度によるものなので、生活のしかたを工夫するだけで改善や予防することができるんです。

ここでは今すぐできる簡単な結露予防策をご紹介。ぜひ試してみてくださいね。

換気をして湿気がこもらないようにする

結露対策としては、空気を入れ替えることが最もシンプルで効果のある方法です。
部屋に窓や換気扇があれば、しっかり活用しましょう。

部屋の窓は、一日一回開けて風を通すのが理想です。
部屋の出入り口などと合わせて、できれば2か所を開け放して空気の流れを作っておきましょう。

また浴室や洗面所の換気扇は、24時間回しっぱなしにしておくのがおすすめです。

キッチンの換気扇は調理中だけでなく、調理後もなるべく長い間運転させておくのがよいです。
ただキッチンの換気扇はホコリや油で汚れが付着し、換気機能が低下していることも少なくありません。

年に一度は換気扇の大掃除をしておきましょう。
換気扇の奥は掃除することがむずかしいので、プロのハウスクリーニングを利用するのもおすすめです。

風通しのよい家具配置にする

部屋の風通しをよくするためには、家具の配置を見直すのも大切なことです。
壁にぴったりと家具がくっついていると、そこに入り込んだ水気に気づきにくく、知らない間にカビが発生していた……なんてこともあり得ます。

壁と家具の間は、少しすきまを作るのがおすすめです。
また家具の詰め込みすぎにも注意。湿気がこもる空間ができてしまっているケースがあるかもしれません。

家具の配置を変える、家具の数を減らすなどして、部屋の風通しをよくすれば湿気がこもりにくくなりますよ。

除湿剤を使用する

どうしても湿気がこもりやすくて困る……という場合には、除湿剤を使うのもおすすめです。
押し入れやクローゼットはとくに湿気がこもりやすくなっています。

除湿剤は、湿気がたまりやすい床付近に置くのがよいでしょう。
除湿剤には、置くタイプ以外に吊り下げタイプやシートタイプなどもあるので使いやすいものを選んでください。

雨漏りは場所の特定が重要

雨漏り点検

結露or雨漏り?チェック表などを参考にして、天井の水滴の原因が雨漏りだと思った場合、最も重要なのは、雨漏りをしている場所を特定することです。

なぜなら雨漏りをしている箇所からはどんどん水が入り込み、住宅の建材を腐食させていくからです。

雨漏りといえば、屋根に穴でも開いてるんじゃないか?と思う方が多いかもしれませんね。
ですが実際には壁のすきまや配管から雨水が入り込むというケースもあるのです。

雨漏りが起きている原因箇所は、自分で見つけるのが困難です。
雨漏り修理を扱っている業者に調査を依頼するのが一般的になります。

雨漏りが起きているときにはまず自分でできる応急処置をしましょう。
自分でできる応急処置は

  • ビニールシートを敷く
  • バケツを置く

といった基本的なことです。バケツの中には雑巾を入れておくと水はねを防ぐことができますよ。
応急処置ができたら、業者に雨漏り修理を依頼しましょう。

まとめ

天井に水滴がたまっているときには、まず原因をはっきりさせることが大事です。
天井の水滴は、結露や雨漏りがおもな原因となります。

雨漏りの場合は、雨の日に集中して水滴ができ、ポタポタと落ちできます。
また一か所から継続的に落ちるのが特徴です。

一方結露は、天気に関係なく水滴ができます。ただ天井に結露ができるのは、おもに冬です。
部屋を暖房で温めているときや、加湿をおこなっているときに結露が起こりやすくなります。

これらの特徴から、結露と雨漏りは自分でも見分けることができるのです。

また雨漏りは専門家に相談することが必要ですが、結露の場合は生活を工夫するだけで解決することができます。
ここでご紹介した方法で結露を予防し、住まいを快適に保ちましょう。

ライター

もちやぷらす編集部のアバター もちやぷらす編集部 もちやぷらす編集部

家事の時短、分担、アウトソーシングをテーマにしたウェブメディアです。
お掃除のことを中心に、暮らしにまつわるアイデアをお届けします。
ハウトゥ記事から、専門家やメーカーへのインタビュー、商品・サービスの体験レビューまで。住み心地のいいお家づくりに役立つ情報を編集部が総力をあげて発信します。

目次