大掃除の時期が近づき、ちょっと憂鬱な編集部・木林(きりん)です。
今回は、「掃除機の分解掃除」を実践・解説していきます!
大掃除はもちろん、日頃から大活躍してくれている掃除機。
しかし、掃除機自体の掃除・お手入れはこまめにしているでしょうか。
かくいう私も、掃除機をしっかりお手入れしたことなどありません。
しかし、掃除機の掃除をやらないと、
- 内部でカビや雑菌が繁殖する
- 掃除機自体が臭くなる
- 吸引力が弱くなる
など、イヤなデメリットがたくさんあるんだとか……。
年末大掃除が始まる前に、まずは掃除道具からお手入れしておきましょう!
分解洗浄と聞くと難しそうですが、やってみると意外とカンタン♪
写真を交えてご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
※正しい掃除・お手入れ方法は掃除機によって異なります。
掃除前には、取扱説明書やメーカーサイトを必ずご確認ください。
\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/
掃除機を掃除する前に~用意するもの・注意点~
掃除機の掃除に必要なもの
- 雑巾(タオル)
- アルコール消毒液
- いらない歯ブラシ
- バケツ(桶でも可)
- ドライバー
掃除道具としては、これだけあれば十分です!
「全部もう家にある!」という方も多いのではないでしょうか?
アルコール消毒液には最近人気の「ドーバー パストリーゼ77」を使用していますが、アルコール消毒液は何でも大丈夫!
どれも100均でそろえられるものばかりなので、もし手元にないものがあれば用意しておきましょう。
掃除前にチェック! 掃除機の「ヘッド」の種類
掃除機の掃除前に、必ずチェックしておきたいのが「ヘッドの種類」。
パッと見は似たようなヘッド部分ですが、調べてみると、以下のような種類がありました。
1.パワーヘッド
└ブラシが「モーター」で回転する
2.エアーヘッド
└ブラシが「吸いこむ際の空気の流れ」で回転する
※古い機種にはそもそもブラシが回転しない・付いていないものもあります。
タイプ別の掃除方法の違いは、「ヘッドを丸洗いできるかどうか」です。
モーターの入ったパワーヘッドは水に付けられませんが、エアーヘッドや無回転なら基本的に丸洗いOK!
パワーヘッドは普段のお掃除が楽な分、お手入れはちょっと面倒な印象ですね。
見ただけではわからない……というときは、取扱説明書を確認してみてください!
掃除機の掃除方法・手順|本体・ヘッド・ブラシ・フィルター
今回お掃除していく掃除機は、無回転・紙パック式の掃除機です。
昔ながらのタイプですが、掃除・お手入れ方法はエアーブラシとよく似ています。
しかしこの掃除機、なんと10数年前に購入してから1度も掃除したことのない代物(汗)。
掃除箇所は以下の3つ。すみずみまでキレイにしていきましょう!
掃除機の掃除方法【本体・外装編】
掃除機本体の汚れは、「ホコリ」や「手垢」が多め。
タバコを吸う方などは、ヤニ汚れが付着していることもあります。
こびりつくと、だた拭くだけではなかなか落ちない掃除機本体の汚れ。
そんな“しつこい汚れ”には、「アルコール」が効果的なんです!
掃除機本体・外装の掃除方法
- 雑巾を水に濡らし、固く絞る
- 雑巾にアルコールをしみこませる
- 汚れが気になる部分を拭く
さすが10数年物の掃除機……すみずみまで掃除していると、結構時間がかかります。
とはいえ、1~2週間で溜まる汚れであればもっと早く終わりそう!
やはり、こまめにお手入れすることが大切ですね。
\本体(外装)のビフォーアフター/
一見頑固そうな汚れですが、アルコールだけで落ちるのには驚き!
軽い汚れなら数回拭いただけでカンタンに落ちるので、これが結構爽快です。
外装は一番目立つ部分なので、ピカっと輝いていると、掃除中も気持ちがよさそうですね!
掃除機の掃除方法【ヘッド・ブラシ編】
掃除機のヘッドやブラシには、髪の毛やほこりが絡まりがち。
とくにブラシ部分に汚れが付着していると吸引力や掃除の効率も落ちてしまうので、しっかりキレイにしておきましょう!
掃除機のヘッド・ブラシ掃除方法
- ヘッドを分解する
- ヘッドを水洗いする(パワーヘッドの場合は省略)
- ブラシに絡みついた髪の毛・ホコリを取る
- ブラシを水洗いする
- 軽く水をふき取って、しばらく自然乾燥
分解、と聞くとちょっと難しそうなイメージでしたが、意外と1~2分でできました!
掃除機にもよりますが、基本はホルダーを外すだけなのでカンタンですね。
ジャバジャバ水洗いをしつつ、落ちない汚れは指でこすります。
水洗いできないパワーヘッド掃除機の場合は、
- ヘッドを外したノズルでゴミを吸い取る
- 吸いきれないゴミはピンセットなどで取る
だけにしておきましょう!
モーター部分が水に濡れてしまうと、故障の原因になりかねません!
ブラシにガチガチに絡みついたホコリや髪の毛。
溝や端に付いてしまうと、なかなか外れません。
水洗いする前に、指やピンセットなどで、コツコツ取っていきましょう!
ブラシは基本、エアーヘッドでもパワーヘッドでも水洗いできることが多いです。
今回掃除する掃除機には「回転ローラー」も付いていたので、これも一緒に水洗い!
シンクや水道がある場合は、そちらでもOK。
水圧を利用して、ジャーッと洗い流しましょう。
※ただ結構ホコリが出るので、蛇口の水はバケツや桶で受けておくと衛生的かと思います!
自然乾燥で、しっかりと乾くまで放置。
水気がなくなったら、分解したときと逆の手順で組み立てていきます!
水洗い&乾燥が完了!
普段まじまじと見ることのないヘッド・ブラシですが、改めてチェックしてみるとかなりのホコリ・髪の毛が!
丸洗いで落ちるものはいいですが、しっかり絡んだホコリや髪の毛は結構頑固でした。
今までは「掃除はある程度汚れ・ホコリが溜まってから」という考えでしたが……。
今後はこまめにチェックして、掃除しておこうと思いました!
掃除機の掃除方法【フィルター編】
掃除機のフィルターは、放置しておくとかなりのホコリが溜まります。
掃除方法はカンタンなので、定期的にチェックしておきましょう。
掃除機のフィルターの掃除方法
- 掃除機内部のフィルターを外し、分解する
- フィルター・枠を水洗いする
- しばらく乾燥させ、再度取り付けたら完了
この分解も、1分以内で終わります。
ただし、プラスチック製のフィルターの枠は無理に外そうとすると割れてしまうことも。
うまく外せないときは、一度取扱説明書を確認してみてください!
水洗いをした後には、水中にホコリが!
これだけの量のホコリが取れると、気持ちがいいですね。
\フィルターのビフォーアフター/
普段あまり目につかないフィルターや枠ですが、改めて見るとホコリ・ゴミまみれでびっくり!
すべて落とすのも、結構手間がかかりました。
フィルターは、吸引力にも関係してくる部分なので、定期的に洗浄・交換するといいですね!
乾かす際には、必ず自然乾燥でおこないましょう。
ブラシなどを無理にドライヤーで乾かすと、変形してしまうこともあります。
窓際においておけば、数時間で乾きますよ。
これで、全行程完了です!
掃除機掃除の頻度としては、1~2週間に1回が最適。
こまめに掃除をして、キレイな掃除機を保ちましょう!
【掃除機の掃除後】気になる吸引力の変化は!?
掃除機がキレイになったところで、吸引力のビフォーアフターを確かめてみます!
……大きな変化なし!
絵映えのない動画で、すみません!
そもそも吸引力に問題のない掃除機だったので、目を見張るような変化はありませんでした。
10年以上放置でも異常なしとは……かなりタフな掃除機ですね笑。
とはいえ、いずれは汚れが溜まってしまう掃除機。
定期的にお手入れしておけば、まだ起きていないトラブルも未然に防げます。
何より、キレイな掃除機で掃除するのは気分がいい!
皆さんも、定期的に掃除機を「大掃除」してみるといいですよ。
掃除機の掃除がはかどる! オススメグッズ3選
雑巾とアルコールさえあれば、基本的な掃除機の掃除はできます。
でも実際に掃除をしてみると、面倒に感じることも意外と多いんです。
- 手垢汚れがなかなか落ちない!
- 絡みついた髪の毛が全然取れない!
- 冬場に雑巾を絞るのが面倒!
など……。
そんなわずらわしさを解消するために、オススメの便利グッズを3点ご紹介!
1.重曹|掃除機の掃除にはアルカリ性が◎!
酸性の性質を持つ手垢やヤニ汚れは、アルカリ性の性質を持つ重曹で掃除してみるのもオススメ。
真逆の性質で中和すれば、汚れが浮いてスルスル落とせます。
掃除方法も簡単で、
- 大さじ1杯の重曹と500mlの水を混ぜ合わせた「重曹水」を作る
- 重曹水を雑巾・タオルにしみこませ、掃除機本体を拭き上げる
だけ。
ぜひ、試してみてください!
2.リッパー|なかなか取れないホコリ・髪の毛に!
ブラシに絡みついた髪の毛は、ピンセットを使ってもなかなか取れないことがよくあります。
ときには、髪の毛を解く作業だけで、かなり時間がかかってしまうことも……。
そんなときに役立つのが、「リッパー」です。
本来は裁縫道具で、糸を切る役割を持つリッパー。
その性能は、掃除機に絡まった髪の毛やほこりを断ち切るのにも役立つとのこと!
100均でも販売されているので、ぜひ探してみてください!
3.掃除用手袋|雑巾いらずでラクラクお掃除!
掃除用手袋は、雑巾がそのまま手袋状になったアイテム。
細かい繊維がホコリをからめ取り、手でこするだけでキレイにしてくれます!
雑巾との違いは、「掃除のしやすさ」にあります。
雑巾だと届きにくい場所、例えば凸凹しているような箇所の掃除も、掃除用手袋ならカンタンです。
凸凹に合わせて指を這わせるだけで、汚れ・ホコリをサクサク取ることができますよ。
また、手袋に水やアルコールをしみこませればさらに性能がアップ!
頑固な汚れも、落としやすくなりますよ。
雑巾よりも準備の手間が少なく、手も冷たくない、というのはうれしいですね!
その他掃除機の掃除方法|サイクロン・ロボット
最近では紙パック式の掃除機以外にも、
- サイクロン式掃除機
- ロボット掃除機
など、さまざまなタイプの掃除機が普及していますよね。
これらは紙パック式とは仕組みそのものが違うので、掃除方法ももちろん違います。
それぞれどう掃除すればいいのか、くわしく解説していきましょう!
サイクロン掃除機の掃除・お手入れ方法
ダイソンやパナソニックなど、多くの有名メーカーが発売している「サイクロン式掃除機」。
掃除方法は、おおむね前述の紙パック式と同じです。
しかし! サイクロン式の場合は、フィルターとダストボックスの掃除のみ、少し複雑な工程を踏む必要があるんです。
サイクロン式の掃除手順
- 本体からダストボックスを持ち上げて外す
- 溜まったゴミは事前に捨てておく
- ボックス両脇のフックを上げ、2つのフィルター(ネットフィルター・ブリーツフィルター)を取り外す
- 商品付属の専用ブラシで付いたホコリ・ゴミを掃除
水洗い可能なものは洗浄後、乾燥させる - 掃除が終わったら、逆の工程でフィルターをボックスに戻す
- ボックスを本体に付けなおしたら完了!
※パナソニック製品(一部機種除く)の場合
ただしサイクロン式の掃除方法はメーカー・機種によって大きく異なるため、一概に「この方法です」とはいい切れません。
そもそもフィルターの形状自体違う、なんてことも多いんです。
実際にお手入れする際には、必ず取扱説明書・メーカーサイトを確認してくださいね。
ロボット掃除機の掃除・お手入れ方法
自動で掃除してくれる「ロボット掃除機」も、定期的なメンテナンスは必須。
そんなロボット掃除機のお手入れポイントは、大きくわけて4つあります。
- ダストボックス・フィルター
- タイヤ
- ブラシ
- センサー・カメラ
◎ダストボックス・フィルターのお手入れ
ダストボックスはその名の通り、吸い込んだゴミが溜まる部分です。
ゴミが溜まると掃除の効率も落ちてしまうので、できるだけ使用するごとに捨てるのが望ましいでしょう。
また、ダストボックスには一般的な掃除機同様、「フィルター」が付いています。
フィルターには徐々にホコリ・汚れが溜まっていきますので、週に1~2回程度お手入れしておくことが大切。
ホコリははたき落とすか、可能であれば水洗いしてキレイにしておきましょう!
◎タイヤのお手入れ
タイヤにはゴミや髪の毛などが巻き付きやすく、動作の妨げになることが多いです。
多くのロボット掃除機は前輪が取り外せるので、説明書記載の手順に沿って外し、キレイに掃除しておきましょう。
取り外せない車輪は、目に見えるゴミを取り除くぐらいで大丈夫です。
頻度としては、月に2回程度チェックしておくとよいですね!
◎ブラシのお手入れ
ブラシは直接ゴミをかき集める関係上、他の部分よりも汚れやすいです。
とくに「回転ブラシ」は、週に1回、異物が絡みついていないか確認しておくと◎。
指やピンセットを使って、ブラシを傷つけないよう、優しくゴミを取り除いていきましょう。
また、多くの回転ブラシはネジで着脱できます。
水洗いできるのであれば、外して洗えるので、掃除もラクですね!
◎センサー・カメラのお手入れ
ロボット掃除機にはさまざまなセンサー・カメラが内蔵されています。
これらは、ロボット掃除機のいわば「目」。
汚れていると、正しく動かなくなってしまうかもしれません。
掃除頻度としては、月に1回ほど点検しておくと安心。
水洗いできないものが大半なので、乾いた布で優しく拭いてあげましょう!
なお、センサーやカメラの数・位置は商品によって異なります。
一度取扱説明書で確認しつつ、ひとつひとつ汚れていないか見ていきましょう。
ホコリの取り方などの詳しい説明は下記のコラムで紹介しています。参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回は掃除機の掃除にはじめてチャレンジしました。
年末大掃除を前に、掃除機がピカピカになって気分も爽快です!
大掃除前に家電のお手入れ、なんてちょっと面倒なイメージでしたが、掃除機の掃除は思ったよりもすんなり終わりました。
基本は「アルコールによる拭き掃除」か「水洗い」がメインで、そこまで複雑な作業はありません。
ただし、2つだけ注意点。
- 水洗いできるか? できないか?
- 内部部品(フィルタなど)の着脱方法
だけは、事前に確認しておくと安心です。
今回ご紹介した掃除機の掃除方法はあくまで一例。
参考にしていただきつつ、細かい部分はお手持ちの取扱説明書をご一読くださいね。
年末年始は忙しくて、掃除機の掃除どころか、部屋の掃除にも手が回らない!
という方はプロのハウスクリーニングにお任せしてみるのもオススメです。
掃除が行き届いた部屋で、新年を迎えてみてはいかがでしょうか。