空調工事のプロ直伝!エアコンのカビ取りの限界に挑戦してみた!

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気になるエアコンのカビ汚れ。いつもカビの臭いで「掃除しなきゃ!」と気づかされていました。我が家では、空調設備の業務に携わっている主人がエアコン掃除の担当です。そこで今回は、主人にレクチャーしてもらい、がさつな私がエアコン掃除に挑戦してみました。

エアコンはフィルター掃除しか経験のない筆者。

今回は、内部にあるフィンの掃除方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

エアコンがカビ臭いけど大丈夫?

お部屋の温度だけではなく、湿度の調整も可能なエアコン。シーズン問わず室内で活躍する必須家電ですが、「なんだかカビ臭い…!?」なんて感じたことありませんか?

我が家も部屋で何気なく過ごしていたとき、なんだか「どこからか変な臭いがするなぁ…」と感じたのです。臭いの根源を探ってみると、エアコンの吹き出し口に黒い点々が!

ネットで調べてみると、どうやら臭いの正体はカビでした(泣)。

これからの冷房シーズン、このまま使ってもいいの?

ということで、仕事柄、建物の空調にくわしい知識をもつ主人に聞いてみました。

エアコンにカビが生えたまま使ってもいい?

旦那さん「エアコンにカビが生えたまま放置するのは、基本的には良くありません。

内部にカビが繁殖しているのを知らないまま使用を続けると、エアコンの風に乗って室内に汚い空気が広がります。すると咳や頭痛、肺炎のような人体の被害ももたらすそうです。人によっては喘息や肺炎、アレルギー性鼻炎、ひどい人は手足が痒くなるなどといった、アトピー性皮膚炎を引き起こしてしまいます。

こうした身体の不調はエアコンに生えたトリコスポロンというカビが原因です。トリコスポロンは20度以上の温度と60%以上の湿度という条件で活動を始めます。室内に繁殖したトリコスポロンは、繁殖して部屋中の空気に充満するのです」

参考:「その咳、大丈夫!? エアコンが原因でかかる病気!」(荒尾市民病院)

吹き出し口にカビがある場合は、内部も要注意!

旦那さん「エアコンの吹き出し口にカビを見つけた場合、高確率で内部にカビが繁殖している可能性があります。

そもそもエアコンは、冷房や除湿モードを起動させると内部にある“熱交換器”に結露水が付着します。この結露水が漏れないようにするため”ドレンパン” という受け皿が用意されているんですね。結露水は、発生したあとにドレンパンに流れ、その後排水ホースを伝って屋外に排水されます。

しかし、ご存知のように水回りはカビが繁殖しやすいところ。当然、ドレンパンにもカビが繁殖してしまいます。すると吹き出し口はもちろん、送風ファンにも広がりエアコン全体にカビが広がるというわけです。

エアコンの吹き出し口にカビを見つけたら、内部にもカビが生えている可能性があるので、すぐにお掃除をしましょう」

エアコン掃除はプロに頼む方がいい?

主人の話しを要約すると「エアコンのカビ掃除はしたほうがいい」ということですね…。

でも、フィルターのお掃除は、よくされる方も多いと思いますが内部のお掃除となると一気にハードルが上がりますよね。何より素人がエアコンを開けて内部を掃除していいものなの…!?エアコンは安いものではないですし、壊してしまわないかなど、さまざまな不安が頭をよぎります。

そこで、またまた専門知識のある主人に話を聞いてみました。

何年に1回はプロ任せが安心

旦那さん「エアコンの内部のカビは、ご自身で清掃もできますが数年に1回は、専門のエアコン業者さんに依頼するほうがいいですね。定期的にご自身でエアコン掃除をしていても、やはりすべての内部清掃ができているわけではありません。エアコン専門業者に依頼することで、専門の道具を使い、届きにくい送風ファンなどを隅々まで掃除してくれます。

家族の健康を守るためにも2~3年に1度は、エアコンの掃除を専門業者に依頼するといいですね」

自分でエアコンを掃除する方法(準備編)

エアコン掃除に使うアイテム

主人からは専門業者のエアコンクリーニングをすすめられたけれど、

カビが繁殖する度に、専門業者にエアコンの内部の掃除をするとなるとコストもかかってしまいますよね。

私もそうですが、余計な出費はおさえたいという方は多いはず。

そんな方のために、専門知識のある主人にお願いして、市販のエアコンスプレーを使った掃除方法をレクチャーしてもらうことにしました。

じつは我が家では、エアコンスプレーを使って主人が定期掃除をしているんです。

今回は、そのテクニックをシェアさせていただきます!

手順と注意点だけ抑えれば簡単に行えますので、よかったら参考にしてくださいね。

エアコンのカビが発生している場所を確認

エアコンの仕組み

まずはエアコンのカビが発生している場所を特定します。

エアコンのフィルターを取り外すと、フィンと呼ばれる熱交換器が見えてきます。エアコンは、このフィンの内部にカビが繁殖するのです。さらにカビが大量に繁殖するとフィンの奥にある筒状のファンや、結露水を受け取るドレンパンにも繁殖します。つまりエアコンのカビが目視できた時点で内部まで繁殖している可能性が高いので、掃除をしなくてはいけません。

市販のエアコン掃除道具でキレイにできる範囲

市販の道具を使い、自分でできるエアコン掃除の範囲は、

  • 本体
  • フィルター
  • フィン
  • ファン
  • 吹き出し口
  • ルーバー

です。ただし、本体とフィルター以外の掃除は故障や事故につながるケースがあります。トラブルが発生した場合は、自己責任となりますのでご注意ください。

それでは早速エアコンの掃除をしていきましょう。

エアコン掃除に必要なもの

エアコンの掃除に必要なものは、

準備するもの
  • エアコン洗浄スプレー(フィン用)
  • お掃除手袋
  • アルカリ電解シート
  • 新聞紙、またはゴミ袋
  • 脚立

高い位置での清掃になるので、汚れても良い洋服で作業するといいですよ。

電源を抜いてから作業開始

エアコンのコンセント

まず、床が汚れないように、エアコンの真下に45リットルの大きなゴミ袋を広げるか、新聞紙を一面に広げておきます。エアコンを稼働している場合は運転を停止します。その後、エアコンの電源コードを抜きましょう。

自分でエアコンを掃除する方法(本体&フィルター編)

準備がととのったら、いよいよエアコン掃除スタ-トです。

ボディ(本体)、フィルターの順でキレイにしていきます。

ボディ(本体)のホコリをアルカリ電解シートで取る

エアコンの本体をアルカリ電解シートで拭く様子

エアコンの上部にホコリが溜まっている可能性があるので、濡れ雑巾やアルカリ電解シートで汚れを拭きとります。アルカリ電解シートには、皮脂や油分を分解する作用があるので、水拭きよりもさっぱりしますよ。

フィルターを取り出す

エアコンのフィルター

エアコンのカバーを持ち上げ、フィルターを取り出しましょう。フィルターを傷つけないようにゆっくり抜くのがポイントです。

フィルターを掃除

エアコンのフィルターをお風呂で掃除する様子

エアコンのフィルターを掃除します。浴室に持っていき、シャワーで裏面から水を当てて、ホコリを流しましょう。もし、フィルターの汚れがひどい場合は、先に掃除機でホコリを吸い取っておくと掃除がしやすくなりますよ。

洗ったフィルターは、よく水を切ってキッチンペーパーで水分を拭きとってください。ティッシュよりも毛羽立ちにくいし、そのままゴミとして捨てられるので、キッチンペーパーがおすすめです。水気を切ったら、直射日光の当たらない場所でフィルターを天日干しします。

自分でエアコンを掃除する方法(フィン編)

続いては、エアコン洗浄スプレーを使ってエアコンのフィンを掃除していきましょう。

ここからは、自己責任の掃除になります!

内部のフィンにエアコン洗浄スプレーを吹きかける

エアコンの電装部分のアップ

エアコン洗浄スプレーを使うにあたり、気を付けたいのが、右側にある電装部分。ここにエアコン洗浄スプレーをかけてしまうと、最後に電源を入れたときにショートする恐れがあります。あらかじめ養生シートや袋で覆っておくなどの対策をしておきましょう。

電装部分の養生ができたら、フィンを掃除していきましょう。

エアコン洗浄スプレーをする様子

エアコン洗浄スプレーを5cm離したところから温度調整をする“熱交換器=フィン”に吹きかけます。吹きかけるときは、フィンに沿うのがポイントです。

エアコン洗浄スプレーを吹きかけたら10分間放置します。

汚水は、ドレンホースから排水されますが、少し液が落下する可能性があるので注意してください。

旦那さんからアドバイス

エアコン洗浄スプレーを吹きかけたら、10分以上置くのは控えて下さい。エアコンに使用している素材が劣化してしまいます。また、電装部分に少しでも液剤がかかってしまうと、最後にコンセントを指したときにショートし、火災が起こってしまいます。不安であれば電装部分を袋で覆うなど工夫をすると安心だと思います。

自分でエアコンを掃除する方法(ファン編)

フィン掃除が終わったら、ファンの掃除をしましょう。

ファンの間のカビ掃除

エアコンの吹き出し口から見えるファン

続いてファンの間のカビ掃除をします。エアコンのファンとは吹き出し口の奥にある筒状の部品のことです。ファンが回転することでエアコンの内部の空気が外に送り出されます。

ファンは、エアコンの分解をしないと掃除できない部品です。
今回は、吹き出し口から見える部分だけを拭き掃除していきます。

お掃除手袋でエアコンのファンを掃除する様子

100均で購入したお掃除手袋で内部を拭きとります。もし、汚れが落ちにくかったらエアコン洗浄スプレーを薄く付けてカビを拭きとりましょう。

旦那さんからアドバイス

エアコン洗浄スプレーの液が垂れてくることがあるので、雑巾又は作業前に養生をしておくと安心です。

自分でエアコンを掃除する方法(吹き出し口・ルーバー編)

エアコンの吹き出し繰りをアルカリ電解シートで拭く様子

エアコンの風が出る部分、ルーバーと吹き出し口の掃除をします。

吹き出し口は、ルーバーの奥にある羽根と羽根の間からエアコンの風が出る部分です。

アルカリ電解シート吹き出し口のカビを拭きとります。アルカリ電解シートはカビの発生を防ぐ効果もあるので、水拭きよりおすすめです。

自分でエアコンを掃除する方法(ルーバー編)

エアコンのルーバーをアルカリ電解シートで拭く様子

ルーバーはエアコンの吹き出し口についている板のようなパーツです。
ルーバーもホコリやカビが繁殖している場合があるのでアルカリ電解シートで拭きとりましょう。

ルーバーの取り外し方については、下記のコラムを参考にしてみてくださいね。

自分でエアコンを掃除する方法(仕上げ編)

ボディ(本体)、フィルター、フィン、ファンなどの掃除が終わったら、いよいよ仕上げです。

  • フィルターを元に戻す
    天日干ししていたフィルターが乾いたのを確認したら、エアコンに取り付けます。
  • アルカリ電解シートで仕上げ
    最後に、液剤がついてしまった可能性もあるのでエアコン全体をアルカリ電解シートで拭き上げます。
  • 内部に残った水分を飛ばす
    エアコン内部の掃除が完了したら送風運転をし、ファンに残った水分を飛ばします。このときに水滴が飛んでくるのでタオルや新聞紙などを持ち、吹き出し口の前で受け止めましょう。約15分間稼働させておくと、エアコンの内部が乾燥します。

自力でのエアコンのカビ取りには限界がある!

エアコン洗浄スプレーを使って行うセルフ掃除は、フィルターや吹き出し口などのカビ汚れが落ちたと見てわかりますが、内部にあるフィンやファンは目視では確認ができません。

そのため、本当にカビ汚れが落ちたのか不安になります。

さらに素人では、エアコン洗浄スプレーがフィンやファンに残ってしまう場合もあるので、場合によっては機器の劣化やカビの原因になるかもしれません。

また、火災の危険性もあるので自分の知識だけでエアコン掃除を行うには限界があると感じました。

自分でエアコン掃除に挑戦してみた結果…!

独身時代、エアコンの掃除はフィルターのみしか行っていなかったのですが、意外と簡単でした。
ただ、やっぱり今回のように専門知識を持った主人に聞かなきゃ、どこをどういう風に掃除をしていいかわからなかったですね。
とはいっても、ポイントや注意点を抑えれば十分に掃除はできると思うので、今まで手付かずだった…!という方は、ぜひ挑戦してみてください。