「電子レンジの庫内が臭い……拭いてもニオイは消えない」
そんな不満は、お掃除の万能アイテムである重曹とクエン酸を使えば解決しますよ。
重曹はさまざまな食品による汚れを落としやすくし、クエン酸は水垢のニオイを消すことができるんです。
今回は、重曹やクエン酸でレンジの汚れやニオイをきれいさっぱりと掃除する方法について解説します。
手軽にできるカンタンお掃除方法から、ガンコな汚れやニオイを撃退する方法までくわしく紹介していますので、参考にしてみてくださいね♪
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重曹とクエン酸は電子レンジ掃除に効果的
電子レンジの汚れやニオイの原因は、おもに次の3つです。
- 油汚れ
- 焦げつき
- 水垢
油汚れや焦げ付きは、電子レンジ使用中に食品から飛び散ったものであり、重曹で落とすことができます。
重曹はアルカリ性の性質を持っているので、酸性である古い油を中和してくれる役割があるのです。
さらに、重曹と水を混ぜて熱を加えると二酸化炭素の泡ができ、焦げなどの汚れを浮き上がらせて、拭き取りやすくすることができます。
そのほか重曹には研磨作用もあり、イヤ~なニオイの発生源である汚れを削り取ることができるのです。
また水蒸気などでできた水垢汚れにはクエン酸が効果的!そして重曹を使っても落とせないニオイもクエン酸を使えば落とすことができます。
そのほかクエン酸は酸性の性質がありますので、掃除で残った重曹の成分や粉を中和させることで消し去るはたらきがあるんですよ。
重曹とクエン酸で電子レンジを掃除する方法
重曹で電子レンジを掃除する方法を紹介します。
基本の方法から、ガンコな汚れ落としの方法までをくわしく解説するので、汚れ具合に合わせて試してみてくださいね。
基本編:チンして拭くだけ!3ステップ
まずは、基本的なレンジ庫内のお掃除方法です。
準備するもの
- 重曹水(水100mlに対して重曹小さじ1程度の比率)
- 耐熱容器
- 布巾
手順
- 耐熱容器に入れた重曹水を電子レンジ内の中央にセットし、チンする。(4分程度)
- チンしたあとは、10分くらい放置する。
- 布巾を使ってレンジ庫内の汚れを拭き取る
レンジでチンしたあとに10分くらい放置するのは、庫内に水蒸気を行き渡らせて、汚れをしっかり浮き上がらせるのが目的です。
この方法で、大まかな汚れやニオイは取り去ることができますが、ガンコな焦げのような汚れは残ることがあります。
そんなときは、次の方法を試してみてください。
応用編:ガンコな焦げは重曹でパック
ガンコな焦げのような汚れは、重曹パックで撃退しましょう。
準備するもの
- 重曹ペースト(重曹2:水1の割合で混ぜて練ったもの)
- ラップ
- スポンジ
手順
- ガンコな汚れに重曹ペーストを塗りつける
- 重曹ペーストを塗った上からラップをかぶせる
- 汚れが中和・分解されるまで放置(30分くらい)
- スポンジで軽くこする
重曹は、長く時間を置くことでしっかり汚れと中和し、簡単に汚れを拭き取ることができるようになりますよ。
ただ、汚れはしっかり落ちたけれど、ニオイがまだ残っているような気がするという場合には、次の方法を試してみてください。
番外編:庫内がまだ臭い……そんなときはお酢・クエン酸を併用
重曹には、消臭作用がありますが、どんなニオイにも対応できる万能選手ではありません。
そんなときには、重曹よりもニオイ消しが得意なお酢やクエン酸を使ってみてください。
お酢やクエン酸は、水を混ぜて庫内にスプレーしてみてください。
魚などの食品の生臭いニオイや、カビのようなニオイを消すことができます。
そのほか、脱臭効果のあるものをレンジでチンする方法もあります。
コーヒーかす、お茶がら、柑橘類の皮などをレンジで温めてみると、レンジ庫内の消臭をすることができますよ。
重曹を使って電子レンジを掃除するときの注意点
重曹を使って電子レンジを掃除するときには、次の3点について注意してください。
- 重曹水をレンチンするときには、吹きこぼれを防ぐために底の深い耐熱容器を使う
- 重曹は研磨効果があり、ガラスやホーロー素材に傷をつけることがあるので、強くこすらないようにする
- 手指に必要な油分を奪われて手荒れにつながることがあるので、長時間作業する場合はゴム手袋を着用する
電子レンジの汚れを放っておくリスク
電子レンジの汚れは、放っておくとさまざまなトラブルに発展するリスクがあります。
おもなリスクは次の2つです。
- 汚れが原因で温めるのに時間がかかったり、電気代がかさんだりする
- 汚れに熱が加わり、庫内で発煙・発火する危険性がある
電子レンジの汚れは油断禁物です。
「まさか」の事態にならないよう、普段からレンジをきれいに保つことが大切ですね。
オススメ!電子レンジ掃除の裏ワザ2つ
ここでは、電子レンジの掃除で知っておくとよい、便利な裏技を2つご紹介します。
電子レンジ皿にカビ……傷をつけずに掃除する方法
電子レンジ内に丸いお盆がついているタイプの場合、取り出してみるとカビが生えているケースが少なくありません。
黒い焦げのような汚れだと思っていたら、じつはカビだった……ということも。
そんなときには、次の方法で掃除すれば、傷をつけずにカビ・汚れを根こそぎ落とすことができますよ。
手順
- お盆をレンジから取り出して重曹をまんべんなくドバドバとふりかける。
- お盆にまぶした重曹に少量の水を混ぜて、つけおき状態にする。
- 汚れが中和されてきたらスポンジで軽く汚れをこすって落とす。
カビは重曹によって浮き上がるので、お皿はピカピカになりますよ。
くしゃくしゃラップが意外と使える!
ラップをくしゃくしゃに丸めるだけで、立派なお掃除アイテムになるのをご存知ですか?
汚れをキャッチしやすくなるのでとても便利です。
レンジ庫内が食品の油でべっとり汚れているときには、とりあえずくしゃくしゃラップで大まかな汚れを除去すると、スポンジや布巾が汚れすぎるのを防ぐことができます。
汚れを浮き上がらせるときの重曹パックに使ったあとのラップは、そのまま捨てずにくしゃくしゃラップとしてお掃除に使ってくださいね。
キッチンにあると便利!電子レンジ掃除をラクにする道具
レンジの掃除をラクにするためには、普段からこまめに掃除をするのが基本です。
また、レンジが汚れないようにするためのグッズを使うのもよい方法です。
キッチンに常備しておくとよいものや、お手入れをラクにするためのグッズには以下のようなものがありますので、取り入れてみてはいかがでしょうか。
・重曹水(スプレー)
庫内の掃除に大活躍です。自作できますが、市販のものもあります。
・レンジ用布巾
どのような布巾でも掃除は可能ですが、油汚れを落としやすい製品を選んでおくと掃除が楽になります。
・電子レンジシート
電子レンジの庫内に敷いて汚れを保護するシートで、シリコン製のものは滑り止めにも効果があります。
まとめ
重曹でレンジの掃除をすれば、しつこい汚れやイヤなニオイも簡単に落とすことができます。
まずは、ここで紹介した「チンして拭くだけ」の方法を試してみてください。
重曹水を常備しておけば、気軽にチャレンジすることができますよ。
また、ガンコ汚れには重曹パックで対応してみてください。
汚れやニオイを撃退して、レンジのキレイを保ちましょう。