「重曹」「クエン酸」を使えば、日々の面倒なお風呂掃除をカンタンに効率化できます。
とくに掃除が面倒な皮脂汚れや水垢などには、重曹とクエン酸が効果大。
さっそく、重曹とクエン酸を使った掃除方法を見ていきましょう!
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お風呂掃除に重曹・クエン酸を使える理由と2つのメリット
お風呂掃除に重曹・クエン酸を使う魅力は、
- お風呂のさまざまな汚れに強い
- 消臭・脱臭効果もある
- 価格が安く用意しやすい
などがあげられます。
お風呂のさまざまな汚れに強い
浴室の汚れ、と一口にいっても、その種類にはさまざまなものがあります。
【浴室汚れの原因】
- 皮脂汚れ(おもに酸性の汚れ)
- 水垢(おもにアルカリ性の汚れ)
- 石鹸カス(おもにアルカリ性の汚れ)
など
風呂場の汚れは、上記のように酸性・アルカリ性に分けられます。
- 重曹は酸性の汚れ
- クエン酸はアルカリ性の汚れ
に有効ですので、この2つを組み合わせれば多くの浴室の汚れに対応できるのです。
消臭・脱臭効果もある
お風呂場の嫌な臭いは皮脂や垢、石鹸カスなど、汚れの堆積が原因であるケースが多いです。
重曹やクエン酸はこれらの汚れを落とすと同時に、臭いも中和して抑えてくれます。
浴室以外でいえば、重曹はキッチン排水溝や生ごみ、クエン酸はトイレなどに振りかけておくのもいいです。
いやな臭いを抑えてくれますよ。
価格が安く用意しやすい
重曹やクエン酸はスーパーや通販、ものによっては100均でも購入できます。
しかも、安く手に入るのが魅力的。
余ったぶんは料理など別の用途で使えるため、そのお得感は高いといえるでしょう。
重曹・クエン酸を使った4つのお風呂掃除方法
ここではお風呂掃除のシチュエーション別に、重曹・クエン酸の活用法を解説していきます。
なかなか落ちない汚れがある方は、ぜひ一度試してみてください。
方法1.浴槽や小物の汚れは重曹でまとめて落とそう
浴槽内についた汚れ落としは、「残り湯に重曹を入れて1日置いておく」だけでも効率化できます。
合わせて、汚れが気になる洗面器などもつけ置きしておくと、一緒にキレイにできますよ。
【準備しておくもの】
- 重曹(粉末・約200ml)
- 残り湯
手順
- お風呂の残り湯に重曹を入れてよく溶かす
- 汚れが気になる小物(洗面器・椅子・おもちゃなど)があれば一緒に入れる
- 1晩寝かせる(換気扇は回しておく)
- 1日経ったら浴槽内を排水し、残った汚れは軽くこすって落とす
- 最後にシャワーで浴槽内・小物の重曹を洗い流し、水気を拭きとって完了
このように1日重曹につけておけば、汚れが浮いて、お掃除もかなりラクになります。
重曹を使う際には、以下の点にご注意ください。
・アルミ製品や自然素材のもの(大理石など)に使うと変色してしまうおそれがある
・強くこすりすぎると浴槽など傷ついてしまうおそれがあるため、優しくこする
方法2.壁や床の皮脂汚れには「重曹ペースト」が便利
重曹ペーストとは、粉末状の重曹に粘り気がでるまで水を足したものです。
これを使えば壁や床、タイルの目地などにこびりつくしつこい皮脂汚れが、もっと落としやすくなりますよ。
【準備しておくもの】
- 重曹ペースト(重曹と水を3対1で混ぜたもの)
- 空の容器(ペーストを入れる用)
- ラップ
手順
- 重曹と水を上記の割合で混ぜて、ペースト状にする
- 浴室内の汚れた部分にペーストを塗り付けていく
- 蒸発・剥がれを防ぐために、その上からラップをかける
- 30分ほど放置する
- ラップをはがしたら、ペーストごと優しくこすり洗い
- 最後にシャワーで流し、水気を拭いたら完了
もしうまく重曹のペーストが張り付かない、というときは、混ぜる水の比率を減らしてみてください。
できるだけドロドロにして、しっかり汚れに密着させることがポイントです。
方法3.蛇口や鏡の水垢はクエン酸スプレーが効果的
蛇口や鏡などに付着しがちな水垢に対しては、重曹よりも酸性のクエン酸が役立ちます。
クエン酸をスプレーにして掃除をすると、効率的に汚れを落とすことができますよ。
【準備しておくもの】
- クエン酸水(クエン酸小さじ1杯に対し、水200mlの割合で混ぜたもの)
- スプレーボトル
- キッチンペーパーやティッシュ
- ラップ
手順
- 水垢のある部分にクエン酸水をスプレーする
- そこにキッチンペーパーやラップを張りつける
- その上からラップをかけて数時間~1日放置(汚れの程度で調整)
- ラップ・ペーパーを外し、水で流す
- 汚れの残った部分は優しくこすり、最後に水気を拭きあげたら完了
またクエン酸はこれ以外にも、さまざまな使い方ができます。
- バケツで用意してシャワーヘッドをつけ置きする
- 重曹と同じく水の量を減らしてペースト状にする
など
掃除する場所に合わせて、使い方をうまくアレンジしてみましょう。
ここに文章を入れるクエン酸を使う際には、以下の点にご注意ください。
・大理石や鉄製のものに触れると溶け・サビの原因になるため注意
・塩素系漂白剤、洗剤とは絶対に混ぜない(人体に有害なガスが出ます)
方法4.排水溝の汚れは重曹・クエン酸を両方使おう
浴室排水溝の掃除は、重曹とクエン酸をあわせて使う方法がおすすめです。
【準備しておくもの】
- 重曹(粉末・100gほど)
- クエン酸水(クエン酸小さじ1杯に対し、水200mlの割合で混ぜたもの)
手順
- 目に見えるホコリ・ゴミ・髪の毛などは手で取り除いておく
- 排水溝にまんべんなく重曹(粉末)をまく
- 重曹のかかった排水溝に、クエン酸水を流す
- 発泡してきたら、その状態で10分~30分ほどおく
- 時間が経ったらシャワーで泡を流す
- 残った汚れは軽くこすり洗いして完了
クエン酸と重曹を混ぜると発泡してガスが出ますが、これは人体に害はありませんのでご安心ください。
頑固なカビは重曹・クエン酸では難しい?
頑固なカビを取ろうと思うと、重曹・クエン酸だけではなかなか除去しきれません。
もしカビが生えているという場合は、やはり市販のカビ取り用洗剤を使って落とす方法が効率的。
カビに向かって洗剤をスプレーし、数分置いたらシャワーで洗い流しましょう。
なおカビ取り剤は商品によって使い方が異なりますので、使用前には必ず用法用量をご確認ください。
カビに関しては、ブラシなどでゴシゴシこすってはいけません。
無理にこするとその部分に細かい傷が付き、そこからカビが奥へ入りこむとさらに除去しにくくなってしまいます。
なかなか取れないお風呂の汚れはプロに依頼する手も
いくら重曹やクエン酸が便利とはいえ、すべての汚れを完璧に落とせるわけではありません。
そんなときはプロのハウスクリーニング業者に依頼してみる、というのもおすすめです。
一度その道のプロに依頼すれば、その仕上がりに満足するはずです。
厄介な汚れやカビもしっかり落として、ピカピカのお風呂にしてもらえますよ。
業者依頼の相場は約1万3,000円~2万円、所要時間は約2~3時間です。
とはいえこれは浴室の状況によっても差がありますので、まずは一度見積りをとりましょう。
浴室内の汚れ・カビを予防するための3つのポイント
できるだけ浴室内に汚れやカビを発生・溜めないためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
換気の徹底
高温多湿は、カビにとって絶好の環境です。
この環境を避けるためにも、浴室はこまめに換気をして湿気を取っておくことが大切。
換気扇がない場合は窓や扉を開け、ひんぱんに空気を入れ替えましょう。
掃除後の水滴はできる限り拭き取る
お風呂の掃除の際、シャワーを使った後はどうしても浴室内に水滴が残ります。
これを放置すると水垢の原因になってしまいます。
タオルなどで、から拭きして水気を取っておきましょう。
お風呂に重曹を入れる
重曹を入浴剤として使えば、浴槽内の皮脂や汗による汚れを浮かせて排水と一緒に流してくれます。
また重曹風呂には角質を落とす効果があったり、体臭を予防する効果も期待できたりと、うれしいメリットが多いのです。
作り方も簡単で、お湯に大さじ2~3杯の重曹を入れるだけ。
ただし重曹風呂には以下のような注意点もあるので、しっかり把握しておきましょう。
・週に1~2回にする
毎日浸かると、肌に必要な成分(皮脂膜)まで落ちてしまいます。
・乾燥肌に注意
重曹風呂に入った後は肌が乾燥するので、シャワーでしっかり洗い流しましょう。
また、乾燥肌の方は重曹を少なめにするなど、様子を見ながら試してみてください。
まとめ
重曹やクエン酸は人体に害のない、優しい洗剤として活用します。
場所や汚れに応じてうまく使えば、日々のお風呂掃除をグッと楽にしてくれるでしょう。
ただし強くこびりついた汚れやカビなどは、重曹・クエン酸では落としきれないことも。
そんなときは一度、ハウスクリーニングのプロに相談してみるのもアリですね。