エアコンの暖房つけても寒いときの対策!温度の前に風量上げてみよう

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エアコンの暖房をつけているのに寒い……。そんな経験はありませんか?

部屋が暖まらないときには、もしかして故障かな?と心配になることもありますね。

でもエアコンが効かないからといって、故障であるとは限りません。
まずは自分でエアコンの調子を確かめてみましょう。

じつはエアコンは暖房があまり得意ではなく、エアコンをつけても寒い!ということはよくあるんです。
エアコンでしっかり部屋を暖めるには、ちょっとした工夫やコツが必要なんですよ。

今回はエアコンの暖房をしっかり効かせるための方法を解説しますので参考にしてくださいね。

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目次

まずはエアコンから温風が出るか確かめよう

エアコン暖房つけたら寒い風が出る

エアコンをつけていても部屋が全然暖まらず寒い……。
そんなときには吹き出し口から温風が出ているかを確かめてみましょう。

まずは運転モードが「暖房」になっていることを確認してください。
そして、エアコンの吹き出し口に手を近づけて、出てくる風を確認します。

エアコンから暖かい風が吹き出している場合は、とりあえず故障ではないでしょう。
エアコンからしっかり温風が出ているのなら、部屋が寒い原因はほかにありそうです。

エアコンから出てくる風が冷たいという場合は、ガス切れかもしれません。
ガス切れとはエアコン内のどこかからガスが漏れ続け、冷房も暖房も徐々に効かなくなるトラブルです。

軽度のガス切れなら業者に依頼してガスの補充をしてもらうという手もありますが、費用は約20,000円前後かかります。

またガス切れの場合、ガスを補充しても、ガス漏れを繰り返すおそれがあります。
ある程度の年数を経たエアコンは買い替えをすすめられることになるでしょう。

参考:「エアコンのガス漏れは修理しても無駄?ガス抜け原因と危険性を解説!

室外機を掃除すれば暖房がしっかり効くようになることも

室外機が汚れている場合は、エアコンの運転をさまたげることがあります。

汚れた室外機は目詰まりを起こし、風量が低下するケースがあるのです。

また室外機そのものが汚れてはいないけれど、周辺に荷物をたくさん置いているという場合には、それらを撤去しておきましょう。

自分でできる範囲の掃除をしておくだけでも、エアコンが効率よく動くようになる可能性もあります。

室外機の内部に何かが詰まっている場合や異音がする場合、自力で対処するのはむずかしいです。

専門業者に依頼するのが確実ですよ。

「もちや」に登録されている業者のなかには、オプションとして室外機クリーニングを用意しているところもあります。

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故障でもないのにエアコンの暖房をつけても寒いときの原因3つ

ルームエアコン

エアコンの吹き出し口から温風がしっかり出ているのなら、エアコンの故障ではありません。
エアコンの暖房をつけても部屋が暖まらないのは、部屋の環境に原因があると考えられます。

とくによくある原因は次の3つですので、あてはまるものがないか確認してみましょう。

原因1:コールドドラフト現象

「長時間暖房をつけているのに、いつまでたっても寒く、とくに足元が冷える」という場合にはコールドドラフト現象が起きていると考えられます。

コールドドラフト現象とは室内の空気が冷たい窓で冷やされ、床にたまってしまう現象のことです。
コールドドラフト現象は、窓の断熱をしていない住宅で起きやすくなります。

いくら暖房の設定温度を上げても、冷たい空気は下にたまったままです。
設定温度を上げ続けると、電気代のほうも心配になってきますよね。

コールドドラフト現象が起きている場合には、窓の断熱をすることが最も確実な解決方法です。
窓の断熱対策には次のようなものがあります。

  • 断熱カーテンをつける
  • 雨戸を閉める
  • 窓リフォームをする

コールドドラフト現象を解消するには、窓の断熱以外にも空気を循環させることも効果があります。
サーキュレーターやシーリングファンがある場合は、それを活用して部屋の空気をかき混ぜるとよいですね。

原因2:すきま風が入り込んでいる

エアコンをつけているのにいつまでたっても部屋が暖まらず寒いときには、どこかにすきまがあるのかもしれません。
ちょっとしたすきまからでも、空気は出入りするのです。

すきまからは暖かい空気が逃げていきますし、かわりに冷たい空気が入り込んできます。
また冬の室内にいると、すきま風の冷たさはとくに気になるものです。

すきま風対策は、とにかくすきまを埋めることが効果的です。
引き戸の場合は、すきまを開けないように気をつけましょう。

またドアの場合は下部にすきまがあることが多いので、すきま専用テープを利用してすきまをふさいでおくとよいですね。

原因3:湿度が低すぎる

エアコンの暖房をつけていて、ある程度室温が高くなっているのに寒いと感じるときは、乾燥しているのかもしれませんね。

湿度が低く、乾燥している場合には寒さを感じやすくなります。
加湿器などを使って部屋の湿度を上げてみると同じ室温でも暖かく感じるのです。

ただし湿度が高すぎると住宅には悪影響となります。
室内の湿度を上げすぎると結露しやすくなり、カビの発生につながるからです。

人にも住宅にもちょうどよい湿度は40~60%です。
湿度計を確認しながら、快適な湿度に保っておきましょう。

エアコンが効かないときは温度より風量を上げるのが効果的

エアコンのリモコン操作

エアコンをつけているのに部屋が暖まらない場合には、「とりあえず設定温度を上げよう」という方は多いことでしょう。
しかし設定温度を上げても、部屋はすぐに暖かくなりません。部屋をすぐに暖めるには風向きや風量を調整することのほうが重要なのです。

風の吹き出し口は下へ向ける

エアコンの風の吹き出し口は、なるべく下向きにしておくのがおすすめです。
上向きにしておくと、部屋はいつまでたっても暖まりません。

温かい空気は上昇していく性質があります。
そのため吹き出し口がエアコンの正面や上向きになっていると、温風は天井付近へたまってしまいます。

エアコンの吹き出し口を下に向けておき、温風が部屋の下部へ届くようにしておきましょう。

風量は「強風」に調節する

部屋を効率よく暖めるためには、風の向きとともに風量も調整することが大切です。
風量のモードは「強風」や「強め」に設定しておくのがよいでしょう。

風の勢いが弱いと、床まで温風が届く前に上へ舞い上がってしまいます。
そのため風はできるだけ強いほうがよいのです。

また設定温度だけを上げておくのもおすすめできません。
設定温度を上げても、パワーが同じならすぐには暖まりません。

すぐに部屋を暖めるには、風量を上げたり省エネや低パワーモードからハイパワーモードなどに切り替えたりするほうが効果があります。

暖房の適切な設定温度とは

エアコンの暖房をつけていても寒いときには、設定温度を上げてもあまり意味はありません。
設定温度を上げてもなかなか暖まらず、電気代が心配になって余計ストレスとなることも……。

風量を上げたりパワーモードに切り替えたりすることで、設定温度を上げなくても暖かく感じるようになります。

環境省では、省エネのためにも冬の暖房時の室温の目安は20℃を推奨しています。
エアコンの暖房設定温度は20℃に設定し、その温度を変えることなく暖かさを感じられるよう工夫をしてみましょう。

エアコンの暖房は冷房より電気代がかかる!省エネ&節約になる対策2つ

エアコン掃除

エアコンの冷房と暖房とでは、かかる電気代が大きく違うことをご存じでしょうか?
じつは暖房運転では冷房運転よりも電気代が高くなることが多いんですよ。

季節によって電気代が違うのは、外気温と設定温度の温度差によるものです。
外気温と設定温度に差があるほど、エネルギーを必要とします。

夏と冬のエアコン設定温度例

暖房(冬)冷房(夏)
外気温7℃35℃
環境省推奨の設定温度20℃28℃
温度差13℃7℃

一般的には暖房のほうが温度差は大きくなり、設定温度に近づけるためには多くのエネルギーを消費します。
そのため暖房は冷房よりも電気代がかかるのです。

省エネや節約のためには、エアコンの使い方を工夫していきましょう。具体的には次の2つの方法があります。

以下に紹介する2つの方法は、暖房時だけでなく冷房時にも役立ちます。ぜひ、ためしてみてくださいね。

1:サーキュレーター併用で足元まですばやく暖める

温かい空気は上昇するという性質があるため、エアコン使用時には、冷気が下方へ移動し、「足元が寒い」と感じることが多いですね。
そんなときにはサーキュレーターを使って部屋の空気の温度を均一にします。

サーキュレーターを使ってエアコンの風をすばやく部屋へ拡散することで、効率よく部屋を暖めたり冷やしたりできるんですよ。
ただしサーキュレーターは夏と冬では使い方が違うので覚えておきましょう。

置き場所エアコン下付近で温風が最も届く場所エアコンの下(エアコンを背にして置く)
風の向き壁に風をあてて、温風を壁づたいに上昇させ、天井の熱気を下へ押し出す部屋の中心へまっすぐ風を送り、床付近にたまった冷気を拡散させる

サーキュレーターがないときには扇風機でも代用できます。
サーキュレーターと比べれば効果はやや薄れますが、足元の寒さを軽減するのには役に立ちますよ。

足元が暖まれば、同じ室温でも暖かいと感じるもの。エアコンの暖房を低い温度に設定していても、暖かいと感じられるでしょう。

また天井にシーリングファンがついているときには、それを活用するのもおすすめです。

サーキュレーターやシーリングファンも電気代はかかるものの、エアコンほどはエネルギーを必要としませんので、併用したほうが節電になるケースが多いでしょう。

2:エアコン本体と室外機のクリーニングで冷暖房の効率を上げる

エアコン内にホコリやゴミがたまっていると、ものすごく稼働効率が悪くなります。
そのため自分でできる範囲でのフィルター掃除や室外機周りの掃除は、こまめにしておくことが大事です。

でもエアコンや室外機の内部を自分で掃除するのはかなりむずかしい作業なんです。
分解してみたものの元に戻せなくなったり、故障させてしまったりすることも……。

エアコンや室外機の内部掃除は、エアコンクリーニング業者に任せて掃除してもらうのが確実、かつ仕上がりもキレイになるのでおすすめです。

自分に合った業者を見つけたいときは「もちや」を利用してみてはいかがでしょうか。

郵便番号を入力するだけで簡単に探せて、口コミやサービス内容といった部分も比較できます。

サイトの利用料が無料なのも嬉しいポイントです。

ちなみに、エアコンクリーニングにかかる費用は壁掛けタイプ一台あたりで8,000~12,000円程度です。

まとめ

エアコンの暖房をつけても寒いときにはまず、風の調整をしてみましょう。

風向きや風量を調整するだけで、すばやく部屋が暖まるようになる可能性がありますよ。

ただし、ぬるい風しか出てこず部屋が暖まらないというときには、エアコンから冷媒ガスが漏れているかもしれません。

その場合は、速やかにエアコンの修理業者へ相談してください。

またエアコンや室外機を掃除することで、暖房や冷房がしっかり効くようになることもあります。

とくに夏場はエアコンが欠かせない季節なので、気になる方は夏前までにエアコンクリーニングを依頼しておくのがおすすめです。

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ライター

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