朝起きたら、窓やサッシがびしょ濡れ!
毎年、しつこい結露に悩まされているライターの木林です。
窓の結露はカーテンやサッシが濡れるだけではなく、放置してしまうと“カビ”の原因になりかねません。手軽に予防できればいいのですが、よく聞く「プチプチ」は貼るのも剥がすのも面倒ですし、何よりダサい……。
できれば“見た目を変えず、家にあるものでできる”裏ワザはないものかと思っていたやさき、「中性洗剤で作れる結露防止スプレー」を某SNSで発見。
さっそく、真似してみることにしました。
正直最初は少し疑っていたのですが、実際作って・使ってみると、想像を大きく超える効果がありました。 このコラムでは、そんな結露防止スプレーの作り方・効果を写真付きでシェアしていこうと思います!
“中性洗剤”による結露防止スプレーが効果バツグンなワケ
中性洗剤が結露に効く秘密は、中性洗剤に含まれる「界面活性剤」にあります。
そもそも結露している窓、というのは、カンタンにいえば「水滴がガラスにくっついている」状態のこと。この“水滴が窓ガラスにくっつく力”を「表面張力」といいます。
界面活性剤には、この表面張力を弱くする効果があるんです。
界面活性剤の入った中性洗剤によって表面張力は弱まれば、水滴は窓につきにくくなります。
結果、結露しにくくなる、ということなんですね。
耳よりな情報をゲットした僕は、さっそく台所から中性洗剤をピックアップしました!
結露防止スプレーの作り方|台所にあった2つのアイテムで即実践!
結露防止スプレー作りに必要な道具は、「中性洗剤」・「スプレーボトル」のたった2つ。
台所にあった「スプレーボトル」と「中性洗剤」。
用意ができたら、あとは水道水と中性洗剤を「10:1」の比率で混ぜるだけ!
混ぜてボトルを振ると、泡がモコモコになってきます。
※洗剤による結露対策の情報を探してみると、「20:1で混ぜる」・「洗剤を希釈せず、ふきんに付けて拭く」など、さまざまなやり方が見られます。
今回は、「さすがに原液を使うのはもったいないなぁ」と思ったので、間を取って10:1ぐらいの比率で混ぜてみました!
豆知識:計量カップいらず? 洗剤を薄めるときのコツ
表記通りに計るのもアリですが……。
中性洗剤と水を混ぜる際、割合の目安として「水100ml・洗剤10ml」のような表記をよく見ます。
でもわざわざ計量カップを出して、水と洗剤それぞれ正しい分量で計るのって、ちょっと面倒くさいですよね。
自分も最初は正確に計ろうと頑張っていたのですが、そんな姿を見た母がいい知恵を授けてくれました。
「適当な小さい容器を持ってきて、10杯:1杯で計れば早いんじゃない?」
たしかに……要は水と洗剤の比率があっていればいいので、目盛りとにらめっこするよりこちらの方が手っ取り早いですね。
これで、カンタンに作れる結露防止スプレーが、さらに手間いらずになりました。(お母さん、ありがとう!)
手作り結露防止スプレーの使い方・4ステップ
我が家では朝の結露がとくにひどいので、夜寝る前にスプレーしておきます。
中性洗剤を使った結露防止スプレーは、作り方だけでなく、使い方もカンタンでした。
1.窓に付いたホコリや汚れを拭き取る
目に見える汚れやホコリは、先に拭き取っておきます。
2.窓に向けてスプレーする
まんべんなく、シュシュっとスプレーしていきます。
3.ふきんを使い、液を塗り広げる
スプレーしたままの状態だと垂れてきそうだったので、ふきんを使って、窓全体に液を塗りました。拭き取る、というよりは、優しくこすって窓全体になじませる感じでしょうか。
4.サッシにも忘れずに中性洗剤を塗る
サッシや窓枠にも、結露はびっしり発生しますよね。
見落としがちですが、ここも忘れずに対策しておきましょう。
サッシの部分はスプレーをかけにくかったので、ふきんに直接スプレーしてから塗りました!
【翌朝】中性洗剤による結露防止スプレーの効果を実感!
夜が明けて、寒い朝がやってきました。
普段は結露でびしょ濡れの窓ですが、さっそくカーテンを開けてみると?
中央を境目に、左側が「スプレーなし」・右側が「スプレーあり」の窓です。
ご覧いただければわかるように、スプレーの有り無しで、結露の付き方がまったく違います。
まったく濡れていない、というほどではないものの、水滴に関してはほぼ付いていません!
結露防止スプレーをしていない窓・サッシ。
結露防止スプレーをかけた窓・サッシ。
窓だけではなくサッシの結露もかなり防いでくれていて、想像以上に効果バツグンです!
まさか家にあるもので、ここまで結露を防げるとは。
同居している家族も、「こんなに違うの!」とびっくりしていました笑。
3日ごとに塗布?手作り結露防止スプレーは“効果の持ち”が短い
上の写真は、結露防止スプレーを試してから5日目の窓です。
うーん、かなり結露が復活してしまっていますね。
これは、2~3日に1回はスプレーの塗り直しが必要かも。
効果の持続期間は結露の量や、中性洗剤の濃度によって変わってくるかと思います。
ただ、そこまで長期間持つとは思わない方がいいかもしれませんね。
手作り結露防止スプレーを試して気になった3つの注意点
便利な中性洗剤の結露防止スプレーですが、使っていく中で気になる点もいくつかありました。
スプレーが目や口に入る
窓に吹きかける際、ミスト状にしすぎるとスプレーが空気中を舞って、目や口に入ることがあります。
少量でも目に染みたり、むせたりしますので、ミスト状にならないスプレーボトルを用意するか、液の量を調整できるものを選びましょう。
心配な方は、マスクを付けてスプレーするのもオススメです。
お子さんがいるとちょっと不安かも
お子さんがいる場合、窓を手で触って、舐めてしまうかもしれません。
我が家に子どもはいませんが、お子さんがいる家庭だと不安かも?と思いました。
もしスプレーを使う際は、お子さんの手が届かない窓にしておきましょう。
スプレーは長期間保管できない
結露防止スプレーを試す際、「毎回作らなくていいよう、多めに作っておこう」と考える方も多いのではないでしょうか。
自分も最初はそうするつもりでしたが、念のため調べてみたところ、少し気になる情報を見つけました。
“水で薄めて保管しておくと、細菌が液の中で繁殖して変質する可能性があるため、薄めて保管するのは避けてください。使用の都度薄めてご使用ください。”
引用元:LION株式会社「台所用洗剤を水で薄めて保管してもよいですか。」
たしかに水道水も常温だと数日で腐ってしまいますし、衛生的にはあまりよくないかも……。結露防止スプレーを作るときは、早めに使いきれる量で作るのが理想ですね。
「市販の結露防止スプレー」と「手作り結露防止スプレー」の差
結露防止スプレーは市販のものもありますが、その違いはどれぐらいあるのでしょうか。
今後のためにも、価格や効果について調べてみました!◎市販の結露防止スプレーの特徴
- 価格相場は1,000円~2,000円ほど
- 2週間~1ヶ月ほど効果の持つ商品が多い
- 防カビや断熱など、+αの効果を持つ商品も
実際に調べてみると、市販の結露防止スプレーはちょっと高めの印象。
中には、2,000円を超えるようなスプレーもあります。
ただ効果の持ちが長かったり、カビ防止剤が入っていたり……興味を惹かれる部分もありました。しばらくは中性洗剤で十分ですが、こまめにスプレーするのが面倒になってきたら、市販も試してみるのもアリかもしれませんね。
◎オススメ結露防止スプレー1:「イグザス 結露防止スプレー」
「イグザス 結露防止スプレー」は、結露はもちろんサッシに付きがちな“カビ”もしっかりブロック。
個人的には窓が濡れることよりも、カビの不安の方が大きいので、これはうれしい効果ですね。内容量は300ml。約20m²(約12畳分)あるので、家中の結露しそうな窓に対策できそうです!
またこの商品、窓の断熱効果も併せ持っています。
断熱効果のメリットといえば、やっぱり冷暖房の効率がよくなること。エアコンが効きがよくなれば、電気代も抑えられるんですよ。
結露に防カビに、断熱効果……。
寒い真冬にうれしい効果が満載です!
◎オススメ結露防止スプレー2:「スリーエス 結露防止剤」
多彩な効果よりもとにかく、「結露防止効果の強さ」を求めるならこの商品かもしれません。
「スリーエス 結露防止剤」は、業務用の結露防止剤です。
ホテルでも使われているなど、結露防止効果は高い信頼を得ているそう。
結露防止グッズは、種類が多いので迷いますよね。でも、実績がある商品なら比較的、安心して試せるのではないでしょうか、
まとめ
結露防止スプレーは、生活にも身近な「中性洗剤」と「スプレーボトル」さえあればすぐに作れます。
使い方もシュシュっと窓に吹きかけて、ふきんやクロスで塗るだけととってもカンタン! 使ってみた感想としては、予想以上の結露の付かなさに大満足でした。
ただ市販の結露防止スプレーに比べるとさすがに効果の持ちは悪いので、定期的に塗りなおすのが◎。市販のものはおよそ1,000円~2,000円ぐらいする商品が多いので、リーズナブルに対策できる、というのは魅力的ですね。
日頃、窓の結露に悩まされている方は、ぜひ試してみてください!