
服の脱色リメイクはキッチンハイターでもできる!ブリーチ加工8選

服の脱色リメイクをしてみました。
- 汚れが落ちない
- 色あせた
- あまり着ない
- 塩素系漂白剤の使用中に誤って脱色してしまった
そんな断捨離候補の服がみごとに大変身!
あまりにも楽しくてハマってしまったので、詳細をご報告いたします。
今回利用したのは、家に常備しているキッチンハイター。
服の脱色リメイク8つの事例を公開いたしますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
ここではキッチンハイターを使った脱色リメイクの方法や注意点を紹介しますが、衣類用のハイター®やキッチンブリーチなど、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする漂白剤であれば同じ効果がありますので代用できます。
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キッチンハイターで服の脱色リメイクをする注意点と準備

ツーンとした公共プールのようなニオイでおなじみのキッチンハイターは、塩素系漂白剤です。人体や服、建材へのダメージが強いので、作業には十分気をつけなければいけません。
脱色リメイクをするときには、次の5点に気をつけてください。
【1】汚れてもよい場所で作業する
キッチンハイターは、住宅の建材にも強いダメージを与えたり変色させたりすることがあります。洗面所や浴槽を使うときには、塩素系漂白剤を使用しても大丈夫かどうかを確認しましょう。
とくに賃貸にお住まいの場合は、バケツや衣装ケースを使うのが無難です。それらがない場合は、大きな段ボール箱にビニール袋をかぶせたものを使うという手もあります。
【2】汚れてもよい服装でおこなう
作業中に、キッチンハイターが着用している服にかかってしまうことがあります。キッチンハイターの成分がかかった部分は脱色されてしまうので、汚れてもよい服装で作業してくださいね。
白い服なら大丈夫かも?と思うかもしれませんが、注意は必要です。白とアイボリーのまだらになってしまうこともありますし、キッチンハイターの成分と服に含まれる成分が化学反応を起こして黄変することがあるからです。
脱色が心配なら、エプロンや腕カバーをつけて作業することをオススメします。
【3】換気をする
室内でキッチンハイターを扱うときには、必ず換気をしましょう。キッチンハイターの強烈な刺激臭で気分が悪くなることがあります。
できれば2か所以上を開放して風通しをよくしてください。換気扇があれば運転させておきましょう。
作業中にはマスクを着用するのがオススメです。
【4】素手で触れない
キッチンハイターは強いアルカリ性であり、水で薄めた液体でも皮膚へダメージを与えます。作業するときにはゴム手袋を着用し、素手で触らないようにしましょう。
皮膚にキッチンハイターがかかってしまうと、ヌルヌルした触感となります。それは皮膚の表面にあるタンパク質が溶けだすからです。
万が一、キッチンハイターの成分が肌に触れてしまったら、すぐに流水で洗ってください。
また目に入らないよう、眼鏡やゴーグルを着用して作業するのもオススメです。
【5】晴れた日に作業する
ブリーチ加工では、脱色した後すぐに洗濯をおこないます。ブリーチ加工した後、塩素が残っていると色がどんどん抜けていってしまうので、ちょうどよい色合いになったら塩素を洗い流す必要があるからです。
そして脱色後の洗濯では、天日に干すのが効果的です。
洗った服を天日に干すと、塩素のニオイがすぐに消せます。乾燥に長時間かかると、塩素のニオイが残ってしまうことがあるので、素早く乾燥させるのがポイントです。
そのため脱色リメイクは、晴れた日に作業することをオススメします。
乾燥機を使用して乾かす場合は、天候に関係なく作業ができます。ただし乾燥で服が縮むことがあるので注意してください。たとえばプリントTシャツは熱に弱いので乾燥機の使用には注意が必要です。
衣類に「タンブラー乾燥はお避け下さい」と書かれていたら乾燥機の使用は避けましょう。
スプレーするだけ!ユニクロの黒Tシャツを脱色リメイク【作業時間5分】

必要なものは、キッチン泡ハイターとセンスだけ!
- キッチン泡ハイター
- ビニール袋(必要に応じて)
- マスキングテープ(必要に応じて)
ここではバスタブを利用しています。

バスタブにTシャツを大きく広げたら、キッチン泡ハイターをシューッとスプレーします。
スプレーしたら10秒くらいで変色しますので勢いが大切です。背面を脱色させたくない場合は、Tシャツの中にビニール袋を挟み込んでおきます。
そのほか脱色させたくない部分には、マスキングテープを貼っておくという手もあります。
よさそうな色まで脱色したら洗います。シャワーでお湯をかけながら洗うのがオススメです。その後、洗濯機で一度洗って乾燥させれば完了!
くしゃくしゃでOK!ユニクロ黒トレーナーをまだら模様に脱色リメイク【作業時間10分】

- キッチンハイター(液体タイプ)
- 輪ゴム2つ

脱色したくない部分を保護。今回は袖を黒く残したいので、袖をくるくる巻いて輪ゴムでとめています。完全に黒く残したいときにはビニール袋をかぶせておくとよいですね。
袖以外のところにキッチンハイターを200mlほどまわしかけます。

10秒ほどで色が変わってきます。ぐしゃぐしゃともみこむほど、細かい柄になります。両手でもみ洗いするように、キッチンハイターの液を染み込ませましょう。

好みの色になったらすぐにお湯シャワーで洗い流します。今回は1分ほどでこの色になりました。
服から茶色い色が出るので、色が出なくなるまでしっかり洗い流すのがポイントです。
その後洗濯機に入れて通常コースで洗います。乾燥させたら完了!
スピード命!黒スウェットを脱色リメイク【作業時間15分】

黒スウェットに、柄を入れる方法です。
- キッチンハイター(液体タイプ)
- フォーク
- 輪ゴム5本
- 割りばし
- キッチンペーパー
まずは柄をつけたい部分を決めます。
柄の中心部分にフォークをあてて、パスタのようにくるくると巻き上げていきます。

袖も裾もぐるぐると巻いて、輪ゴムで丸くとめます。

割りばしにキッチンペーパーを巻き付けてゴムでとめておきます。
キッチンペーパー部分にキッチンハイターの液を染み込ませて塗り付けていきます。

塗り付けるとすぐにオレンジ色に変わります。

時間がたつと、色が変わってしまうので、キレイに発色しているうちに洗い流しましょう。素早くゴムを外して、お湯で洗い流してください。
その後、洗濯機の通常コースで洗い、乾燥させて完了です!
ピンクのプリントTシャツをタイダイ染め風に脱色リメイク【作業時間20分】

去年着ていたTシャツ。同じものを着るのはテンションが上がらないな…
と思ったのでタイダイ染め風に脱色リメイクしてみました!
- キッチンハイター(液体タイプ)
- フォーク
- 輪ゴム

背中の真ん中にフォークをあてて巻き上げていきます。

巻き上げたら輪ゴムでとめます。

キッチンハイターを200mlほどまわしかけて、10分放置。
色が抜けてきたのを確認して、お湯シャワーでサッと洗います。
その後、洗濯機に入れて通常コースで洗います。洗い終わったら乾燥させて完了!
汗ジミの目立つGUのベージュTシャツが脱色リメイクで変身!【作業時間20分】
今回、練習でおこなった脱色リメイクが、想定外にうまくいったのでご紹介します。
予定外なので
残念ながらビフォア写真はありません…。
汗ジミが目立つので、昨年は出番が少なかったベージュのTシャツ。断捨離候補でしたがこのたび大変身をしました。
- キッチンハイター(液体タイプ)
- 輪ゴム
まずは適当につまんで輪ゴムでとめます。小さなてるてる坊主がたくさん!
集合体恐怖症の方、ごめんなさい。

全体にまんべんなくキッチンハイターをかけてよくもみこみます。
1分くらいで色が変わってきます。
好みの色に変化してきたところでゴムを外し、キッチンハイターを洗い流します。
洗濯機の標準コースで洗って乾かしたら完了!
できあがりがこちら
↓↓↓

両サイドに、赤い模様が出ました。
なぜこうなったかはよくわからず…
でも、いい感じになった気がします。
オトナ可愛い!紫トレーナーを絞り染め風に脱色リメイク【作業時間40分】

こちらのトレーナーは、もちやスタッフのYさん提供です。
マヨネーズがついちゃって、油ジミが落ちなくなったトレーナーが…
オトナ可愛い雰囲気に変身!!
今回トレーナーが乾くのを待っていたら、日が暮れてしまい(笑)
アフター写真は夜となりました。
室内ライトの下だと、右の写真のように写ります。ちょっとかっこいいかも。
それでは作業工程を振り返ってみましょう。
- キッチンハイター(液体タイプ)
- 輪ゴム
脱色リメイクの手順
- STEP1
-
水で濡らす
- STEP2
-
輪ゴムで縛ってキッチンハイターをかける
- STEP3
-
好みの色に脱色してきたら洗濯する
【1】はっきりした柄ではなく、ソフトなダメージ加工をしたかったので、はじめに水で濡らしました。

水を吸い込むと重くなる素材です。全体に水がゆきわたったら、手でしっかり絞っておきます。柄にメリハリをつけたい場合は、濡らさずブリーチするのがオススメ!
【2】布をつまんで輪ゴムでとめ、キッチンハイターをまわしかけていきます。

なるべくシワシワにしたほうが、立体的な柄が出ます。ぼかした感じにしたかったので、ゴムは緩くとめています。柄をはっきり出したいなら、ゴムをぎゅっと強くとめるのがオススメ!
【3】20分ほど放置して、好みの色に抜けてきたら、洗います。

はじめの10分は、色がまったく変わりません。
下のほうを強くブリーチしたかったので、下半分にキッチンハイターを追加!
15~20分くらいたつと、急激に色が変わってきますので要注意です。
目をはなさず見守りましょうwww
よさそうな色に変わってきたら、ゴムを外してお湯で洗います。
手洗いした後、洗濯機の通常コースで洗って乾燥させたら完了!
ビンテージ風!?デニムを脱色リメイク【作業時間60分】

どうも、もちやぷらす編集長の和田です。
わたナギ子さんのリメイクに触発され、購入後一度も日の目をみていないデニムのビンテージ加工にチャレンジしてみました。
ここでは、キッチンハイターの代用として、キッチンブリーチを使用。結果はいかに!?
- キッチンブリーチ
- 45リットルのゴミ袋
- ゴム手袋
【1】シンクにゴミ袋を敷き、水を約10L入れる

【2】キッチンブリーチを約400ml入れる

【3】デニムを入れ、溶液を染み込ます


最初はデニムを畳んだ状態で入れていましたが、染み込み具合にムラが。
全体を脱色したかったので、デニムをゴミ袋の中で広げ、全体に溶液を染み込ませました。
【4】ゴミ袋を縛って、約1時間放置

【5】色が抜けたのを確認し、ぬるま湯洗い

最初の15分はまったく色が抜けない状態でした。しかし1時間ほど待つと、いい具合に抜けていました。

ゴミ袋からデニムを出し、シンクの中で洗浄。
5回洗った後に、洗濯機で脱水し、天日干ししました。
脱色したデニムの評判は上々。やっと日の目を見ることができました(わーい!)
キッチンハイターやキッチンブリーチは、布にダメージを与えて脱色します。 つけ置き時間が長すぎると、布が破れることもあるようなので、様子を見ながら脱色しましょう。
これは失敗!脱色リメイクに向かない服は…
今回いろんな服を脱色リメイクしてみましたが、失敗したのはコチラ↓↓↓

テロっとしたシャツを、まだら模様に脱色リメイクできるかな~?
と思ってチャレンジしました。
結果、びくともせず…。
キッチンハイターの原液をドバドバっとかけて20分ほど放置してみましたが、何の変化もなかったんです。
そういうわけで、ポリエステル100%素材のものは脱色リメイクには向いていないことが確認されました。
とはえ、ポリエステル100%の素材はすごいですね。キッチンハイターを大量にかけてもまったく脱色しないんですから。
万が一塩素系漂白剤がかかってしまっても大丈夫(⌒∇⌒)
それがわかって、よかったです。
あらためて確認!
キッチンハイターでしっかりブリーチ加工できたのは、綿100%の服です。
自宅で服の脱色リメイクをしてみた感想
【1】想定外のものができあがる
服の脱色リメイクは、はじめに想像していたものとは、まったくちがう色や柄に仕上がります。なんどチャレンジしても、思い通りになることはありません。
ですが、これはコレでいいね!と思えるものができあがることは多いです。そして、毎回新しい発見があります。
また濡れているときと、乾いたときとでは、色がちがいます。濡れていると濃く見えて、脱色できていないように感じます。
ですが乾燥させると色は薄くなります。少し物足りないくらいで脱色をやめておくのが失敗しないコツです。
【2】 色落ち順にはセオリーがある
色の抜け方は、だいたい順番が決まっています。
青⇒赤⇒黄色
この順で色が落ちていきます。
青系の色は抜けやすく、黄色は抜けにくいので、どんな色の服も、最終的に黄色っぽくなります。そして中間の赤っぽい色を出したいときには、タイミングが重要ですね。
髪の毛をブリーチしてカラーリングしたことがある方なら想像つくかもしれません。どんな色に染めても、しばらくすると金髪になりますよね(笑)
そんなイメージです。
漂白剤で脱色したら、白くなるのでは?と思っていましたが、実際は黄色っぽくなることが多かったです。
たとえば黒い服をブリーチ加工すると、次のような順で色変していきます。
黒⇒茶色⇒オレンジ⇒黄色⇒白
ただし服によって染料はちがっています。混じっている色がちがうので、脱色したときの色の変わり方は千差万別となります。
【3】 服の脱色リメイクはハマれば楽しい
今回、断捨離候補としていた服をたくさんリメイクしました。想定外の仕上がりになることがおもしろく、意外と楽しめます。
またタイダイ染めや絞り染めなど、伝統的な手法は役に立ちますね。ちょっと取り入れるだけで、仕上がりがグンとよくなります。
今回は脱色のみのリメイクでしたが、染色やダメージなどの加工もおもしろいことになりそうですね。服のリメイク、おそらく沼です(笑)
着ない服があったら脱色リメイク、ためしてみる価値はありますよ。世界でただ一つの1点ものをつくってみませんか?
*ハイター®は、花王株式会社の登録商標です。








