オキシクリーンでの漂白は、オキシクリーンを40~60℃のお湯で溶かして、汚れを落としたいものを漬け置きする「オキシ漬け」をおこないましょう。
オキシクリーンの主成分である「過炭酸ナトリウム」は、お湯に溶けると泡を発生させます。
この泡が汚れを浮き上がらせて落とすので、衣類などについた汚れもすっきり落としてくれるんです。
ただし、衣類の漂白でオキシクリーンを使う場合、種類によっては色落ちしてしまうものもあるので、事前に色落ちチェックをしておきましょう。
当記事ではオキシクリーンの使い方や注意点などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
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衣類はオキシクリーンで漂白前に色落ちチェックを!
オキシクリーンをお湯に溶かすと発生する泡は、基本的に汚れだけに反応します。
そのため、たいていの衣類では、色や柄を落とすことなくきれいに仕上がるでしょう。
しかし、衣類の中にはオキシクリーンを使うと色落ちしてしまうものも存在します。
ですから、オキシクリーンで漂白する前には必ず衣類の色落ちチェックをおこないましょう。
色落ちチェックの方法は、ぬるま湯に溶かした少量のオキシクリーンを衣類の目立たない場所につけます。
そのまま数分放置して、色が変わるかどうかを見るだけです。
5分ほど放置して色が変わらなければ、問題なくオキシクリーンを使用できます。
ただし、以下のような衣類は、そもそも色落ちしやすい種類の衣類なので、オキシクリーンの使用は避けたほうがいいでしょう。
色落ちしやすい衣類の種類
以下のような衣類は、素材の特性上、漂白剤を使うと傷んでしまうおそれがあります。
それぞれの特性を理解し、適切に洗濯しましょう。
【1】洗濯表示に「手洗い」の表示がある衣類
手洗いマークがついている衣類はウールやシルクなどデリケートな素材でできていて、漂白剤の使用だけでなく、洗濯機で洗っても傷んでしまうおそれがあります。
そのため、この種類の衣類は基本的に手洗いになりますが、もし洗濯機に「ドライ」「手洗いコース」などのモードがあれば、そちらを利用して洗濯することもできますよ。
【2】洗濯表示に「水洗い不可」の表示がある衣類
水洗い不可マークは、ウール、リネン、カシミヤ、レーヨンなど、水に濡れると繊維が絡まりやすい衣類についています。
「水がだめでもお湯だったらいいのかな?」と思うかもしれませんが、当然お湯で洗うのもだめなので注意しましょう。
この種類の衣類は無理にご自宅で洗うより、クリーニングに出すことをおすすめします。
【3】刺繍などの装飾がついた衣類
刺繍(ししゅう)やビーズなどの装飾がついている衣類に、オキシクリーンを使うことはできます。
ただし、装飾の風合いが落ちてしまうおそれがあるということを理解しておきましょう。
このような衣類にオキシクリーンを使用する場合は、部分洗いにするなど、刺繍部分に直接かからないよう工夫して使用するとよいです。
色落ちを防ぐオキシクリーンの使い方
ここまでの内容で、「たいていの服は色落ちしないといっても、やはり心配……」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方は、オキシクリーンを使用するときに、以下の2つのポイントを意識してみてください。
ほんのちょっとの手間をかけることで、大切な衣類が傷むのを防げますよ。
・お湯でよく溶いてから入れる
オキシクリーンが溶けきらず粉のままになっていると、漂白成分が強くでて、色落ちの原因になってしまうことがあります。
そのため、お湯でよくオキシクリーンを溶いて、しっかりと溶けきったことを確認してから使いましょう。
・衣類の汚れ具合を確認する
オキシクリーンはガンコな汚れだけでなく、普段使いもできる漂白剤です。
しかし、水洗いで簡単に落ちる汚れや、汚れが目立ちにくい色物にオキシクリーンを使うと、オキシクリーンの漂白成分によって色落ちの原因になってしまうかもしれません。
衣類の汚れ具合によっては、オキシクリーン以外の洗剤を使うことも考えてみましょう。
オキシクリーンで衣類を漂白する手順
ではここから、オキシクリーンで衣類を漂白する手順を解説していきます。
必要なものと手順を確認して、ぜひお試しください。
必要なもの
- バケツやタライ
- ゴム手袋
オキシクリーンは弱アルカリ性なので、溶かした液が素手につくと肌が荒れてしまうことがあります。
ですので、念のためにゴム手袋を着用して作業するようにしてください。
手順
- タライやバケツに40~60℃のお湯4Lを入れる
- お湯4Lにスプーン1杯のオキシクリーンを溶かす
- このオキシクリーン液に汚れがついた衣類を浸す
- 様子を見ながら1~6時間ほど放置
- 汚れが落ちていることを確認したら洗濯機に入れてすすぎ洗いをする
この基本的な方法を応用すれば、タオルやカーテンなどの漂白もすることができます。
くわしくは以下で解説しますので、合わせて参考にしてみてください。
タオルをオキシクリーン漂白する手順
オキシクリーンは、タオルの黄ばみや臭い取りにも活躍します。
また、先述したように、オキシクリーンの泡は汚れだけに反応するので、タオルを傷めにくいというメリットもあるんですよ。
くわしい使い方は以下の記事でご紹介していますのでぜひ読んでみてください。
カーテンをオキシクリーン漂白する手順
普段あまり洗うことがなく、いつの間にか汚れがたまりやすいカーテンも、オキシクリーン漬けにすることですっきりきれいになります!
こちらも、以下の記事でくわしい使い方をご紹介していますので、ぜひご覧くださいね。
オキシクリーンで洗濯槽を漂白する手順
ここからは、オキシクリーンで洗濯槽を漂白する手順をご紹介します。
なかなか手をつけづらい洗濯槽も、オキシクリーンを使えば簡単にきれいになりますよ!
必要なものと手順を確認して、ぜひお試しください。
必要なもの
- ゴミ取りネット
- バケツ
洗濯槽に入れるオキシクリーンは、40〜60℃のお湯10Lにスプーン4杯程度が目安です。
ただし、入る水の量は洗濯機によって異なるので、ご使用中の洗濯機の設定に合わせて、オキシクリーンを調節してください。
たとえば、水が50L入る洗濯機ならスプーン20杯といった具合です。
手順
- 洗濯槽のゴミ取りネットを外す
- オキシクリーンを洗濯槽に入れる
- 40~60℃のお湯を満水ギリギリまで入れる
- 洗いコースで10分ほど洗濯機を回す
- 一時停止ボタンを押し、そのまま1時間放置する
- 浮いてくるゴミを取りながら、ゴミが浮いてこなくなるまで4と5を繰り返す
- ゴミが浮いてこなくなったら洗濯コースを2回おこなう
- 残った汚れをふき取る
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洗濯槽のお掃除は月1回がおすすめ
最後に、洗濯槽のお掃除頻度について考えてみましょう。
洗濯槽の汚れは時間とともにたまっていくので、ある程度汚れがたまった段階で、まとめて掃除すると効率的です。
そのため、できれば月1回、最低でも2か月に1度の掃除をおすすめします。
定期的に掃除をしておくと、いちどの掃除の負担を減らせるメリットもありますよ。
まとめ
衣類や洗濯槽など汚れがつきやすい場所は、オキシクリーン漬けで漂白すると効果的です。
ただし、衣類の中には漂白剤を使うと色落ちしてしまうものもあるので、オキシクリーンを使う前に必ず色落ちチェックをしておきましょう。
また、お湯に溶けきらず粉のままになっていると、漂白成分が強くでて色落ちの原因になるおそれがあるので、しっかりと溶かしてから使うようにしてください。
当記事を参考に、オキシクリーンを正しく使って、汚れをすっきり落としましょう!