天然成分で洗濯をしたい!
柔軟剤の香料が苦手…
そんな理由から、洗濯に重曹やクエン酸を活用する方が増えているようです。
クエン酸は柔軟剤として使うと多くの効果が得られるのでおすすめです。
ただし正しく使用しないとその効果が半減してしまいますので注意してくださいね。
このコラムでは
- クエン酸を柔軟剤代わりに使う効果
- クエン酸を柔軟剤として使う方法
- 洗濯物をフワッといい香りに仕上げる方法
についてわかりやすく解説するので、クエン酸を洗濯に活用するときの参考にしてみてくださいね。
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クエン酸を柔軟剤の代用に使ううれしい効果5つ
クエン酸は、レモンやお酢などにも含まれるすっぱい成分です。
酸性の性質なので、アルカリ性の汚れを落とすことで知られていますね。
クエン酸を柔軟剤として使うとどんな効果があるのでしょうか。
1.洗濯物に香りがつかない
クエン酸は無臭ですので、柔軟剤として使っても衣類に匂いがつきません。
市販の柔軟剤には、たいてい香りがついていますよね。
- 柔軟剤の香りが苦手。
- 赤ちゃんの衣類に人工的な香りをつけたくない。
といった場合にはクエン酸の柔軟剤がオススメです。
2.環境にやさしい
クエン酸は天然由来の成分でできています。
モコモコと泡立つ合成洗剤を下水へ流すのに抵抗があるという方は増えていますね。
クエン酸なら、環境に悪影響を及ぼすことがないので安心です。
3.肌にやさしい
クエン酸は、スポーツドリンクなどの飲料にも使用される安全な成分です。
また、入浴剤として使うことも可能です。
ですから、クエン酸を使った柔軟剤は肌にやさしいのがメリット。
敏感肌の方でも安心して使うことができますよ♪
4.洗濯物をフワッとさせる
一般的な洗濯用洗剤は、アルカリ性の性質をもっています。
しっかり汚れを落とせる一方で、どうしてもゴワゴワ感が残ります。
クエン酸は酸性なので、洗濯物に残ったアルカリ性を中和するはたらきがあります。
それで、柔軟剤として使うと洗濯物のゴワゴワ感を軽減できるのです。
5.洗濯物の吸水性が落ちない
一般的な柔軟剤の場合、多めに使用すると衣類やタオル類の吸水性が落ちることがあります。
柔らかさを得るために、柔軟剤が繊維をコーティングするからです。
最近では、吸水力にも優れる柔軟剤が登場していますが、価格はお高めです。
クエン酸なら表面をコーティングすることがないので、吸水力が失われることはありません。
クエン酸を柔軟剤の代わりに使うデメリットはある?
クエン酸を柔軟剤の代わりに使うデメリットはほとんどありませんが、次のようなことをデメリットだと感じるケースはあるでしょう。
- 仕上がりのふんわり感が足りない
- 花粉が付きやすい
クエン酸を柔軟剤の代わりに使うと、市販の柔軟剤に比べてふんわり感が足りないと感じることが多いようです。
市販されている柔軟剤は主成分である界面活性剤を利用して繊維をコーティングすることですべりをよくし、ふんわりとさせています。
一方クエン酸は、洗濯物の繊維に残った洗剤カスを取り除くことでなめらかにするというしくみになっています。
そのためふんわり感で比べると市販の柔軟剤のほうがすぐれているといえるでしょう。
また市販の柔軟剤で、静電気や花粉などの予防をする効果のある商品もありますね。
ですがクエン酸を柔軟剤代わりに使うときには、静電気や花粉が付着するのを防ぐことはできません。
クエン酸を市販の柔軟剤の代わりに使うのはメリットの方が多いものの、柔軟剤を使う目的によっては市販の商品を選んだほうがよい場合もありますね。
クエン酸を柔軟剤として使う方法
実際にクエン酸を柔軟剤として使う方法を説明しますね。
柔軟剤は基本的にすすぎの最後で使用します。
家庭用の洗濯機は大きく2種類あり、使い方はちがうので注意してください。
縦型洗濯機の場合
準備する物
- クエン酸(水10Lに対して10g程度)
手順
- 通常通り洗濯機を回す(いつもの洗濯用洗剤使用)
- すすぎの終わりくらいで洗濯機を一時停止する
- クエン酸を投入する
- 洗濯機を再始動して脱水までおこなう
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式の洗濯機の場合は、洗濯途中で扉を開けるのがむずかしいので、はじめにクエン酸を柔軟剤投入口にセットしておきます。
準備する物
- クエン酸小さじ1杯
- 水50㏄
- コップなどの容器
手順
- コップにクエン酸と水を入れて混ぜる
- 洗濯機の柔軟剤投入口に1のクエン酸水を入れる
- 通常通り洗濯を開始する
クエン酸水をつくるという手間はありますが、途中で一時停止しなくてもよいので、こちらの方法のほうが楽かもしれません。
縦型洗濯機の場合、途中で一時停止するのが面倒なら、この方法でおこなってもよいでしょう。
クエン酸は無臭!アロマで香りを足すのもおすすめ
クエン酸は無臭なので、ちょっと物足りないと感じることがあるかもしれません。
そんなときには、アロマオイルを活用してみましょう。
準備するもの
- クエン酸大さじ2杯
- お好みのアロマオイル数滴
- 水170mlくらい
手順
- クエン酸・アロマオイル・水をよく混ぜる
- 柔軟剤としてすすぎのタイミングで使用する
アロマオイルの匂いは日光に当たったり高温になったりすると消えてしまいますので、洗濯後は陰干しをしましょう。
ふんわり感を出すにはグリセリンを混ぜよう~手作り柔軟剤作り方
クエン酸を柔軟剤代わりに使えば洗濯物のゴワゴワは軽減されますが、もう少しふんわり感が欲しいと感じることがあるかもしれませんね。
そんなときにはグリセリンを足せば洗濯物をふんわりさせる効果があります。
- 250ml以上の容量がある入れ物
- 水200ml
- クエン酸大さじ3
- グリセリン大さじ2
- お好みのアロマオイル30~40滴
水は精製水が望ましいですが、水道水でも大丈夫です。また手作りの柔軟剤を入れる容器は、匂い移りの少ないガラス製がおすすめです。
クエン酸で手作り柔軟剤を作る方法
- STEP1
-
水・クエン酸・グリセリンを容器に入れて混ぜる
- STEP2
-
さらにアロマオイルを足してよく混ぜる
- STEP3
-
洗濯機の柔軟剤投入口に適量を入れる
手作りの柔軟剤は、つくあったとに精油が分離していきます。使う直前によく混ぜましょう。
使い方は市販の柔軟剤と同じで、柔軟剤投入口に入れるだけです。
ここでは250ml分の柔軟剤を作る方法をご紹介しましたが、手作り柔軟剤は作り置きに向いていませんので、その都度使いきれる分量を作ることをおすすめします。
クエン酸を柔軟剤代わりに使用するときの注意点
クエン酸を柔軟剤として使うときには次の2つに注意しましょう。
塩素系漂白剤と混ぜない
塩素系漂白剤は、公共プールのような「ツーン」としたニオイがするのが特徴です。
塩素系漂白剤とクエン酸が混じると、有害なガスを発生させるので気をつけましょう。
洗剤と混ぜて使わない
クエン酸と、洗濯洗剤を混ぜて使用するのは避けてください。
多くの洗剤はアルカリ性の性質をもつので、酸性のクエン酸と混ぜると、互いの洗浄効果が失われます。
クエン酸を柔軟剤として使うときには、必ず単体で使用しましょう。
クエン酸を柔軟剤代わりに1週間使ってみた結果
クエン酸を柔軟剤代わりに使うと実際どうなるのか気になりましたので、1週間試してみました。
ドラム式洗濯機で乾燥までおこなった場合、柔軟剤の代わりにクエン酸を使う効果が高いと感じたのはタオルです。
こちらの写真は、市販の柔軟剤で仕上げた場合と、クエン酸を柔軟剤代わりに使った場合のタオルをたたんで並べたものです。↓
クエン酸を柔軟剤代わりに使ったタオルは、かさが減ったように感じました。ふんわりしていないのでたたむとビシッとまっすぐになるという印象です。
タオルにはふんわり感が大事だという方には物足りないかもしれません。ですが市販の柔軟剤を使ったタオルと比べると、省スペースとなるので便利です。
また驚いたのは、吸水力の高さです。クエン酸で洗ったタオルは、とにかく吸水力が高くなります。洗った髪を拭くとき、いつもは2枚必要だったタオルが、1枚で済みました。
いっぽうで、クエン酸を柔軟剤代わりに使うのはイマイチかも?と感じたのは、乾燥機にかけずに乾かすTシャツです。外干しをすると、細かいゴミがつきやすくなりました。また乾くまでに時間がかかるような気もします。
普段使っている市販の柔軟剤に「速乾性」や「静電気や花粉防止」の効果があり、クエン酸にはそのような効果がないのが原因かもしれません。そのため必要に応じて市販の柔軟剤を使うのもアリかな?と思います。
まとめ
クエン酸を柔軟剤代わりに使うメリットには次のようなものがあります。
- 洗濯物に香りがつかない
- 環境にやさしい
- 肌にやさしい
- 洗濯物を柔らかくする
- 吸水性が高くなる
またクエン酸を柔軟剤の代わりに使う方法はとっても簡単!洗濯機の柔軟剤投入口からクエン酸水を注ぐだけです。
興味のある方はいちどチャレンジしてみてください。思わぬ効果に驚きますよ。
ただし「速乾性」や「静電気防止」「消臭」などの効果を高めた市販の柔軟剤と比べると、物足りないと感じることもあるでしょう。その場合には目的に合った柔軟剤を使ってくださいね。