衣類用漂白剤・ハイター®でドラム式洗濯機の槽洗浄+乾燥能力が復活するホコリ除去テク

「ハイター」でホコリも匂いもさようなら! ドラム式洗濯機の正しい洗浄方法+乾燥能力が復活する秘蔵のホコリ除去テクのアイキャッチ

家電を長持ちさせるには定期的なメンテナンスも必要。

特に洗濯機は頻繁なお手入れが必要な家電。洗濯物に汚れが付く。洗濯しているのに匂いがする。しっかり乾燥できていない。などの症状が出たら……。いや、そうなる前にぜひ定期的なメンテナンスをおこないましょう。

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目次

ドラム式は「塩素系」が基本! メーカーごとに利用できる洗浄剤をチェックしよう

ここでは、最近人気のドラム式洗濯機の定期メンテナンスの方法を紹介します。

メンテナンスと言っても日常のメンテナンスであれば、洗濯機に備わっている「槽洗浄」などのクリーニングコースを実行するだけで完了。非常にお手軽で、洗濯機に溜まった汚れやホコリを洗い流すことができます。

ただし、槽洗浄コースで利用する洗剤の種類には注意しましょう。

縦型の洗濯機とドラム式洗濯機とでは、槽洗浄に利用できる洗剤の種類が異なります。各社ドラム式洗濯機の槽洗浄コースで推奨される洗剤は以下のとおり。

■パナソニック
・パナソニック純正の「ドラム式洗濯機用 洗濯槽クリーナー(塩素系)」

■日立
・日立純正のドラム用洗濯槽クリーナー「SK-750」(塩素系)、塩素系の洗濯槽クリーナー

■東芝
・純正の「洗濯槽クリーナー」(塩素系)、衣類専用の塩素系漂白剤

■シャープ
・シャープ純正の洗濯槽クリーナー「ES-C」(塩素系)、塩素系の洗濯槽クリーナー

■アイリスオーヤマ
・市販の塩素系漂白剤、または槽洗浄用クリーナー

共通しているのは、塩素系のクリーナーであること。また、メーカーによっては、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウムを主成分とした洗浄剤)での槽洗浄はおこなわないように注意の記載もありました(パナソニック・日立・シャープなど)。

縦型洗濯機では酸素系漂白剤でつけ置くのが定番の洗浄手段ですが、逆にドラム式では撹拌(かくはん)されることで泡立ちすぎて、機器の故障や水漏れの原因になります。必ずメーカーの推奨する洗剤(塩素系漂白剤、なるべく衣類用)を利用しましょう。

メーカー推奨、衣類用の塩素系漂白剤「ハイター®」で槽洗浄コース

ドラム式洗濯機の掃除手順
STEP
衣料用漂白剤(ハイター®)を入れる
ドラム式洗濯機にハイターを入れる様子

今回の洗濯機は東芝製なので、メーカーが推奨している塩素系の衣類用漂白剤(ハイター?)を利用しました。取扱説明書に従い、規定容量を洗濯槽に流し込みます。なお、万が一液剤が手に付いた時のために、必ずゴム手袋を装着しましょう。

STEP
「槽クリーンコース」で洗浄する
ドラム式洗濯機の「槽クリーン」コースのボタンを押す様子

「槽クリーン」コースで洗浄をおこなっていきます。いくつかコースが用意されている洗濯機もあります。今回は3時間のショートコースをおこないました。匂いや汚れが取り切れない場合や、長期間ノーメンテナンスだった場合は、長時間コースを実行しましょう。

STEP
槽洗浄をして完了
「ハイター」でドラム式洗濯機を洗浄する様子

槽洗浄中。漂白剤だけでもかなりの泡立ち。

今回は約3ヶ月ぶりだったので、汚れは目立ちませんが、過去1年間放置した時の槽洗浄では、この段階から泡に汚れが混じり、排水後もホコリや汚れがドラムの中に残ったままでした。それらの除去も大変だったので、そうなる前に3ヶ月に1度は槽洗浄をおすすめします

STEP
槽洗浄後、排水フィルターを掃除する
ドラム式洗濯機の排水フィルターにたまったホコリ

槽洗浄は普段の洗濯では落ちきれない、槽内に溜まったホコリを排出してくれる効果もあります。排水フィルターにはご覧のように洗濯槽のホコリがビッシリ! 初めてドラム式の槽洗浄をおこなうと、このフィルターの詰まり具合にショックを受けますが、ティッシュでこするだけでスルッと落ちるので、ご安心ください。

以上がメーカーが推奨する槽洗浄の手順です。

メーカーごとに利用する洗剤や時間は異なりますが、縦型と違ってドラム式は水張りも不要で手軽に槽洗浄できます。汚れがひどくなる前に、定期的にメンテナンスをおこなっておきましょう。

乾燥トラブルを未然に防ぐ!ドラム裏やスキマに残る隠れホコリを除去するマル秘テク

筆者が槽洗浄をおこなう時、メーカーのマニュアルにはない、自分なりのお手入れ方法がもう1点あります。メーカー推奨の槽洗浄では取り切れなかったホコリの除去です。

ドラム式洗濯機のスキマ

槽洗浄をおこなえば洗濯槽はキレイになる。これは事実ですが、この機種の場合はドラムを囲むカバー部分の隙間にまだホコリが詰まっているのです。ドラム式洗濯機でしっかり乾かないと感じた場合は、この「隠れホコリ」が原因となっているケースも。

ドラム式洗濯機のスキマにたまったホコリを竹串で取る様子

このような隙間のホコリは、竹串で軽くほじるとスルッと抜けてきます。以前掃除した時の動画を筆者のYouTubeにて公開しておりますので、興味のある方は覚悟しつつ再生してみてください。

これだけの量のホコリが詰まっているとなると、乾燥が遅くなる理由もわかります。ただし繰り返しますが、メーカーが推奨している掃除方法ではありませんので、あくまでも自己責任でお願いします。

乾燥が改善されない場合は、お掃除業者への依頼も検討を

もちやの洗濯機クリーニングの紹介ページの画像

今回はメーカー推奨のドラム式洗濯機の槽洗浄。そしてDIYでのホコリ除去方法を紹介しましたが、ホコリは庫内の隙間だけでなく、ドラムの裏側や乾燥ダクトの中などにも残りがち。そちらは分解しないと完全には取り去ることはできません。

もし、今回の槽洗浄とホコリ取りを試しても、洗濯物がしっかりと乾かないようなら、プロによる分解クリーニングも検討した方が良いでしょう。細部までしっかりと清掃することで、洗濯機の本来の性能を取り戻すことができます。

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※「ハイター®」は花王株式会社の登録商標です。

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ライター

小暮ひさのりのアバター 小暮ひさのり フリーライター/ハウスクリーニングアドバイザー

1980年01月21日生まれ、群馬県在住のフリーライター。2001年に編集プロダクションに入社し主に雑誌の編集・執筆・デザインを学ぶ。
2003年に独立しPC誌やWEB媒体(ギズモード・ジャパン/ Yahoo! Creators Program)へ寄稿・動画投稿しているテクニカルライター。特技はお掃除でハウスクリーニングアドバイザーの資格も所有。

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