洗濯機の水抜き方法は簡単!
1人で作業できますし、慣れた人なら10分かかりません。
洗濯機の水抜きは覚えておけば何かと役に立つので、おそれずチャレンジしてみましょう。
この記事を読めば
- 洗濯機の水抜き方法
- 洗濯機の水抜きとは
- 洗濯機の水抜きをする理由
がサクッとわかりますよ。
万が一洗濯機の水抜きができなかった場合や、忘れたまま引越し当日を迎えてしまったときの対処策も紹介していますので安心してくださいね。
引越し回数7回のわたナギ子がわかりやすく解説します。
はじめに給水ホースの水抜きをします。水抜きの手順は以下のとおりです。
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洗濯機の水抜き手順1:給水ホースの水抜きをする
洗濯機用の水道栓を閉じる
まず洗濯機用の水道栓を閉じて洗濯機への給水を止めます。給水を止めずに作業をすると水が勢いよく飛び出すことがあるので、先に止めておくのです。
洗濯機につながっている水道栓は、蛇口タイプのものが多いですね。↓
蛇口タイプの場合は、右回し(時計回り)でしっかり止まるまで回して閉めます。
最近ではレバーをひねるだけという次のようなタイプも増えています。↓
正面から見ると「開」「止」という印がありますね。レバーをひねって「止」を下に向けると水が止まります。
洗濯を1~2分おこなう
洗濯機のフタやドアを閉めて、1~2分洗濯をおこなうと、給水ホースの水が抜けます。電源を入れてスタートボタンを押し、1~2分後に止めるだけです。
給水ホースを外す
給水ホースの蛇口側を外します。水がこぼれてくるので、タオルをスタンバイさせて作業してくださいね。
ストッパーをつまんで下へ引き抜くように外します。ネジ付きのニップルがついている場合は、ニップルも外しておきます。
ニップルは自前で準備するものです。引越し先でも使うかどうかはわかりませんが、とりあえず持っていきましょう。
続いて給水ホースの洗濯機側を外します。↓
この写真は、ドラム式洗濯機を上から撮影してあります。給水ホースは洗濯機上部の奥についていることが多いです。縦型の場合は、フタの上についています。
給水ホースを外すときには、ナット(大きなネジのような部分)を左に回してゆるめていきます。給水ホースの中に水が残っていたら洗濯機の中に落とし込みながら外してください。
洗濯機の水抜き手順2:洗濯槽の水抜きをする
洗濯槽の水抜きは脱水機能を利用します。洗濯槽が空っぽであることを確認し、1~2分脱水をするだけです。
洗濯槽の水抜き手順
- STEP1
-
電源を入れ、脱水コースを選ぶ
- STEP2
-
スタートして1~2分後に止める
- STEP3
-
洗濯槽の中を乾いたタオルで拭く
ゴムパッキンやドア・フタのウラもしっかり水気をふき取っておきましょう。
洗濯機の動かし方については、下記記事を参考にしてくださいね。
ドラム式洗濯機は排水フィルターの水抜きもしておこう
ドラム式洗濯機には、下部に排水フィルターがあります。
排水フィルターは、運搬の直前にキレイにしておくことをオススメします。洗濯機本体が傾いたとき、汚れた水がこぼれてくるのを防ぐためです。
正面にある大きなつまみを左に回しながら引き抜けば、排水フィルターが出てきます。排水フィルターを引き抜くときに汚水が勢いよく出てくるかもしれませんので注意してください。
バケツやビニール袋をスタンバイさせて作業すると安心です。排水フィルターは、洗って水気をふき取ってから設置しましょう。
排水フィルターは糸くずフィルターと呼ばれることもあります。お手入れ方法はその近くに説明書きが貼ってあるので参考にするとよいですね。
洗濯機の水抜き手順3:排水ホースの水抜きをする
最後に排水ホースの水抜きをします。
排水ホースを外すときには、ホース内に残っている汚水が流れ出るので、バケツやゴミ袋で受けてください。
排水ホースの排水口側を外す
洗濯機下の防水パンがある場合もない場合も、外し方は同じです。
排水ホースの排水口に刺さっている部分を抜きます。ホース内に残った汚水を排水口に流し込みながらゆっくりと引き上げてください。
引き上げたホースの口はバケツやビニール袋に入れ、床へ水が溢れないようにします。
排水ホースの洗濯機側を外す
洗濯機と排水ホースは、簡単なクリップで固定されています。クリップをゆるめながら固定部からずらしてから、排水ホースを外してください。
排水ホースは、ぎゅっと握って引っ張れば抜けます。排水ホースの口や、洗濯機本体の排水口から汚水が出るので、雑巾でふき取りながら作業してくださいね。
余裕があれば、外した排水ホースや排水口を掃除しておきましょう。くわしくはこちらの記事で解説しています。
洗濯機の水抜きとは?何のためにやるの?
洗濯機の水抜きとは、洗濯機の内部や給水ホース、排水ホースにたまっている水を外へ出す作業です。
洗濯機の中をのぞいてみても、水なんてないけど?
と思うかもしれませんね。
ですが脱水をしたあと、見えないところやホース内に少量の水が残っているものです。そのため必要に応じて洗濯機の水抜きをおこないます。
洗濯機の水抜きには次のような目的があるんですよ。
目的1:運搬中の水漏れを防ぐ
洗濯機の水抜きをしておくことで、運搬中の水漏れを予防できます。
引越しなどで洗濯機を運搬する場合、どうしても傾いてしまうことがありますね。洗濯機の中に水が残っていると、傾けたときに水がこぼれてしまいます。
運搬中のトラック内や新居で水漏れすると、その場所を掃除する作業が増えてしまいます。そのほか、
- 家財道具が濡れて劣化する
- 家電が濡れて故障する
などのトラブルにつながることもあります。
たかが水とはいえ、水漏れは意外と厄介なんです。洗濯機を運搬するときには、水抜きが欠かせません。
目的2:凍結によるトラブルを回避
外気温が氷点下になると、水道管が凍結することがありますね。じつは洗濯機を外置きしている場合、内部やホースでも同じことが起きます。
水は氷になると膨張しますので、凍結すると洗濯機の部品やホースが破損するかもしれません。洗濯機内やホースに残った水をしっかり抜いておくと、凍結予防になります。
凍結によるトラブル修理で水道屋さんを呼ぼうにも、同じエリアで凍結が多発していて、すぐに対応してもらえないことが考えられます。自分であらかじめ水抜きをしておくと安心ですね。
洗濯機の水抜きをするタイミングは引越し前日がよい
洗濯機の水抜きは、引越しの前日におこなうのがよいでしょう。引越し前日、最後の洗濯を終わらせたあとに水抜きをするのがオススメです。
引越し前日に洗濯をしないのなら、前日以前に洗濯機の水抜きをしておいてもかまいません。
いっぽうで洗濯機の水抜きタイミングとして避けたいのは引越しの当日。洗濯機内部に水滴や湿気の残っていることがあるからです。ただでさえ慌ただしい引越し当日。早めに対処しておくのがベターでしょう。
道具は家にあるもので代用できる
洗濯機の水抜き作業には次のようなものを準備しておきましょう。
- タオル
- バケツ(ビニール袋)
- 養生テープ(ガムテープ)
- ドライバー(必要に応じて)
水抜き作業では床などに水漏れするおそれがあります。水気をふき取るため、雑巾やタオルなどを準備してください。
また作業中に給水ホースや排水ホース、洗濯機本体から水やゴミが出てくることがあるので、バケツを準備しておきます。バケツがなければビニール袋で代用してもOK。
洗濯機から外したホースは、側面などに養生テープで貼り付けておきます。養生テープがない場合は、ガムテープで代用しましょう。
洗濯機の給水ホースを蛇口から取り外すとき、素手で外せる場合とドライバーの必要な場合があります。蛇口の金具にネジのついた部品がついている場合はドライバーが必要です。
ドライバーは100均や一部のコンビニで購入できます。購入するのならなるべく持ち手の短いタイプを選ぶのがオススメ。洗濯機の蛇口付近は壁が近くて狭い空間なので、大きくて長い工具は扱いにくいためです。
ドライバーを家にあるもので代用するという手もあります。以下のようなものでためしてみてください。
- ハサミ
- 定規
- 硬貨
- 缶ジュースのプルタブ
- スプーン
※ネジ穴をつぶさないように、注意してください。
洗濯機に水が残っている音がする場合
洗濯機の水抜きをしたあと、洗濯機をゆらしたり傾けたりすると、
- シャワシャワ
- ちゃぷちゃぷ
という水が残っているような音のすることはありますが、そのままで大丈夫です。
じつは洗濯機内部には液体の入っている部品があります。その液体は脱水時の異常振動を軽くするための「バランサー」としての役割を果たすものです。
バランサーは、縦型洗濯機では上部、ドラム式洗濯機では背面にあります。洗濯機本体や洗濯槽をゆらすと、バランサー内で水の動くような音がします。
しかしその液体は密閉されていて、出てくることはありません。洗濯機の水抜きができていないのでは?という心配は無用です。
洗濯機の水抜き忘れたら?引越し当日の対処策
洗濯機の水抜きを忘れてた!
洗濯機の水抜きって何?引越し当日にはじめて知った!
そんなこともありますね。
私自身も、過去にこの失敗は何度もあります…。
じつは洗濯機の水抜きを忘れていても引越しはできるので大丈夫!
とりあえず、洗濯を脱水まで終わらせて、洗濯機を空っぽにしておきましょう。
そして水抜きしていないことを引越し業者に伝えてください。
水抜きをしていないと、オプション料金かかるかも?
そんなウワサもあるようですが、私の場合、水抜きしていないことで追加料金を請求されたことはありません。
一般的に引越し業者は洗濯機内やホース内に水が残っていないかを確認します。部屋やトラックの荷台で水漏れするのを避けるため、業者にとっても重要なチェックポイントです。
そして引越し業者ならあっという間に水抜き作業ができます。自分で水抜きしていなくても何とかなるでしょう。
ただ、洗濯機やホースの中に水が1滴もない状態で運ぶのが理想です。引越しトラック内は熱がこもりやすく、湿気が残っていると洗濯槽の中で雑菌が繁殖します。
せっかくの新居で、洗濯機のドア開けたらいきなり生乾き臭…
それは避けたいものです。
洗濯機を運搬するときの注意
引越しや買い替えで、洗濯機を運搬するときにはいくつかの注意点があります。とくに自力で運搬する場合には、次の3つに注意しましょう。
付属品の紛失に注意
洗濯機の水抜きをしたときには、さまざまな部品を取り外しますね。紛失しないようにすることが重要です。
紛失対策は3つ。
- 外す前の写真や、外した部品の写真を撮っておく
- 部品をビニール袋などに入れて洗濯槽に入れておく
- 外した部品を貼り付けておく
部品を外す前に、写真を撮っておきましょう。また部品も写真を撮っておくと、戻すときに参考になります。
外した部品は、ビニール袋に入れて洗濯槽へ入れておきましょう。また運搬中に洗濯槽の中でガチャガチャ動かないよう、ビニール袋自体を洗濯槽に貼り付けて固定しておくとよいですね。
貼り付けるテープは、剥がしやすい養生テープがオススメです。なければガムテープなどで代用してください。
新居に設置できるか確認
洗濯機の新しい設置場所を確認しておきましょう。チェックポイントは3つ。
- 防水パンに収まるか
- 洗濯機用の蛇口は洗濯機の高さよりも上にあるか
- 給水ホースの取り付け方法
洗濯機の足が、防水パンに収まらないケースがあります。とくにドラム式洗濯機は想定外に大きく、防水パンからはみ出ることがあるので注意が必要です。
防水パンは、簡単に取り替えできます。洗濯機を買い換えるより、防水パンを交換しましょう。賃貸物件の場合は、管理会社や大家さんに相談してみてください。
また最近では防水パンなし物件もありますね。心配ならこちらの「記事洗濯機の防水パンなしで1年!掃除が楽で快適すぎ&水漏れも問題なし」を参考にしてみてください。
洗濯機用の蛇口は、洗濯機の高さよりも上にあるのが基本です。ですが背の高い洗濯機の場合は、蛇口のほうが低い位置になってしまうことがありますね。
蛇口が洗濯機より低い位置にあると、蛇口自体が邪魔で洗濯機を設置しにくくなります。そんなときには、蛇口を高くする水栓の追加という手があります。
賃貸の場合は、自力で設定することになるかもしれませんが、とりあえず管理会社や大家さんに相談してみましょう。
洗濯機用の蛇口の形状を確認しておきましょう。ワンタッチで簡単に取り付けられる場合と、ニップル(取付用金具)の必要な場合があります。
またニップルは、旧居で使っているものを使えるかどうかも確認しておきましょう。
洗濯機は横倒しにしない
自力で洗濯機を運搬したり、移動させたりするときには横倒しにしないよう気をつけましょう。
基本的に洗濯機を横倒しは厳禁!
洗濯槽は洗濯機本体に固定されていません。そのため横倒しにすることで外れたり傷ついたりして、故障の原因となることがあるのです。
どうしても傾ける必要があるという場合は、こちらの記事「洗濯機の運搬でやむを得ず横倒しにする際の注意点5つやコツを解説」を参考にしてください。
洗濯機の寿命はおよそ10年
内閣府の「消費動向調査(2021年3月実施)」によると、2人以上の世帯で洗濯機を使用する平均年数は10.2年とのことです。また買い替え理由の上位3つは次のとおりです。
【1】故障 75.4%
【2】上位品目 9.1%
【3】住所変更 3.8%
故障による買い替えが最も多いですね。洗濯機の寿命は10年くらいだと考えてよいでしょう。
6~8年で不具合が生じる場合もあります。その場合、使い方やメンテナンス不足が原因かもしれません。
洗濯機はこまめなメンテナンスで長持ちします
洗濯機は安い買い物ではありません。そのためできるだけ長持ちさせたいものですね。
洗濯機は使い方次第で長持ちさせられるんですよ。ポイントは次の3つ。
- 洗濯物を入れすぎない
- 洗剤を入れすぎない
- こまめに洗濯機のメンテナンスをする
洗濯物を入れすぎると、重さでモーターに負担がかかり、故障しやすくなります。また洗剤を入れすぎると、洗濯機内に余分な洗剤が残り、雑菌の繁殖や悪臭の発生につながります。
そのため洗濯物や洗剤を入れるときには規定量を守るようにしましょう。
また洗濯機は正しく使用していても必ず汚れるものです。ゴミやホコリを放置すると洗濯機に負担がかかり、不具合が生じます。
とくにドラム式洗濯機は、乾燥フィルターやダクトなどのホコリを放置すると、トラブルが発生します。よくあるトラブルは乾燥に時間がかかったり、生乾き臭が発生したりというものです。
そのため洗濯機の掃除が欠かせません。
まずは自分でできるお手入れをし、2~3年に1度は洗濯機クリーニングをするのがオススメです。
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