
洗濯機の異音はパルセーターの摩耗が原因かも!外し方の手順と交換時の注意点を解説!

洗濯機を回している時に異音がすることはありませんか?
洗濯機の寿命は、使用環境や頻度によっても異なりますが6~8年とされています。
寿命というほど長い間使っていないのに洗濯機から異音がする時は、部品に不具合が起きているのかもしれません。
洗濯機の運転中に異音がする原因のひとつに「パルセーター」が挙げられます。
パルセーターは、自分で交換することも可能で、修理で直すことができれば新しい洗濯機を購入するよりも費用をおさえられます。
この記事では、パルセーターを自分で交換する方法や注意点、他にも考えられる異音の原因などを解説します。
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パルセーターとは?

パルセーターは、縦型洗濯機の洗濯槽の底にある回転翼のことをいいます。
運転時に回転して水流を作り、洗濯物をかくはんする重要な役割をしています。
パルセーターは使うたびに摩耗していく
パルセーターは、運転時に高速で回転するため非常に負荷がかかる部品です。
中央部分にある支柱部分は歯車のような形をしていて、パルセーターと噛み合うようにしてネジで固定されています。
しかし、使っていくうちにパルセーター側の歯車部分が摩耗すると、空回りの状態になってしまうことがあるんです。

ネット販売でも購入できる
パルセーターは、ネット通販などを利用して3,000~5,000円前後で購入できます。
ただし、メーカーや機種によって形が異なるため、適したものに交換しなくてはいけません。
型番が古く生産終了している機種は、純正品が手に入りにくいこともあるので自分で購入する時は注意が必要です。
また、固定用のネジやワッシャーが別売りの場合もあるので、付属しているか確認しておきましょう。
パルセーターが異音の原因か確かめてみよう
洗濯機の運転中に「カラカラ」と空回りするような音がする場合は、パルセーターに原因があるかもしれません。
異音の原因がパルセーターなら、交換することで不具合は解消できます。
パルセーターの故障が原因かを確かめるには、洗濯機のプラグを抜いたあと、洗濯槽に何も入っていない状態にしてパルセーターを左右に回してみてください。
パルセーターと一緒に洗濯槽が回れば摩耗による故障ではないことがわかります。
しかし、パルセーターだけが回ってしまう場合は空回りしているので交換が必要です。
パルセーターが空回りすると、水流を起こせないため洗濯物がキレイになりません。
異音の原因はパルセーター以外にもある

洗濯機の異音は、パルセーター以外にもさまざまな原因が考えられます。
エラーコードが出る洗濯機なら不具合の原因はわかりやすいですが、そうした機能がない場合は運転中にどんな異音がするのか聞いてみましょう。
・規則性のある「キュルキュル」とかすれた音
洗濯槽を回転させるためのベルトがゆるんでいるか切れているかもしれません。
パルセーターが空回りしている時も同じようにこすれるような音がする場合があります。
・「ガリガリ」と不規則に固いものが当たる音
小銭や石などが洗濯槽に入っているかもしれません。
洗濯槽に異物がないのに音がする場合は、モーターの劣化や故障が考えられます。
・モーターが作動するような「ブォーン」という音
給水バルブがしっかり開いていないか排水ホースに糸くずやゴミなどで詰まっている可能性があります。
排水ホースの詰まりは掃除で解消できることもあるので、以下のページの掃除手順も合わせてご覧ください。

寿命近くまで使っているなら買い替えを検討すべき
もし寿命とされる6~8年よりも長く使っている洗濯機なら、故障を修理するよりも新しく買い替えたほうがいいかもしれません。
たとえパルセーターの交換を修理して異音が解消できたとしても、ベルトなど別の箇所が故障するなどして費用がかさんでしまうおそれがあるからです。
パルセーターを交換する方法

お使いの洗濯機に対応したパルセーターを購入すれば、自分で交換することもできます。
ここでは、パルセーターを交換手順やポイントを解説します。
※洗濯機メーカーでは、パルセーターを取り外して交換することを推奨していません。あくまで自己責任で行うことになりますのでご了承ください。
参考:日立
パルセーターの交換手順
交換に必要なものは、新しいパルセーターとドライバーです。
機種によってネジの大きさや形は異なりますが、ネジ溝に合うプラスドライバーもしくは幅の広いマイナスドライバーを準備します。
8mmほど幅のあるマイナスドライバーのほうが外しやすいかもしれません。
パルセーターの交換手順
- 洗濯機のプラグをコンセントから外す
- パルセーターを押さえながら反時計回りでネジを外す
- 古いパルセーターを取り外す
- 新しいパルセーターを取り付ける
パルセーターの交換手順
誤作動による事故などを防ぐため、交換作業を始める前は必ずプラグをコンセントから抜いておきましょう。
パルセーターが洗濯槽に固定できている場合は、パルセーターを押さえながらネジを回します。
もしパルセーターだけ空回りしているなら、ドライバーをネジ溝に差した状態で洗濯槽を右に回したあと、一気にドライバーを反時計回り(左)にひねるとゆるめやすくなります。
大きさの合っていないドライバーで無理に回すと、ネジ溝が削れてしまうので注意してくださいね。

古いパルセーターは垂直に引き上げれば外せますが、形によっては手でつかみにくいことがあります。
その場合は、パルセーターの穴に入るS字型やねじ込み式のフックを差し込んで持ち上げると外しやすいですよ。
外した時と逆の要領で新しいパルセーターを取り付けます。
取り付けが甘いと洗濯機を使っていくうちに外れてしまうので、固定ネジはしっかり締めましょう。
パルセーターを外して掃除する方法
洗濯機の底(パルセーター)ウラ側は、ものすごく汚れます。洗濯槽内の生乾き臭がひどくなるのは、パルセーターの汚れが原因であるケースは多いです。
パルセーターを取り外して掃除すれば、手っ取り早く悪臭を除去できます。
※洗濯機メーカーでは、パルセーターを取り外して自力掃除をすることを推奨していません。あくまで自己責任で行うことになりますのでご了承ください。
参考:日立
パルセーターの掃除に必要なもの
- マイナスドライバー
- 中性洗剤(お風呂掃除用洗剤など)
- 古歯ブラシ
- 洗濯槽クリーナー(塩素系)
パルセーターを外して掃除する手順
- パルセーターを外す
パルセーターの外し方は、上記のパルセーターの交換手順を参考にしてください。 - パルセーターを洗う
パルセーターは浴室で温水シャワーを使って洗うのがおススメです。パルセーターの汚れは、お風呂掃除用の中性洗剤で洗えば落とせます。固い汚れは古歯ブラシなどでこすり落としてください。 - パルセーターを戻す
- 洗濯槽クリーナーを洗濯槽に入れる
洗濯槽クリーナーは、市販で塩素系のクリーナーを使うのが便利です。 - ふたを閉めて普通コースで1回運転する
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DIYの失敗による故障は自己責任となる
基本的に洗濯機の各メーカーでは、パルセーターを自分で交換するのを推奨していません。
このため、メーカーからパルセーターやベルトなどの購入はできないと思っておいたほうがいいでしょう。
また、自分で洗濯機の修理や部品の交換をしようとして故障した場合は、「自己責任」になってしまうので注意が必要です。
無理に修理や分解はしないこと
自分で修理しようとしてむやみに分解すると、元に戻せなくなったり故障させたりするおそれがあります。
とくに、専門的な知識や技術がない場合は、洗濯機をDIYで分解するのは避けたほうがいいでしょう。
パルセーターと同じようにベルトもネット販売で購入できることがあります。
しかし、ベルトの状態は洗濯機の底を見ないと確認できません。
ベルトが不具合の原因と推測できたとしても、自分で修理をおこなうのは困難でしょう。
パルセーターの取り外しができても、機種によっては洗濯槽の入り口が狭く分解が必要になることがあります。
無理にパルセーターを洗濯槽から引っ張り出そうとすると、洗濯槽を傷めてしまうかもしれません。
簡単な修理で済むはずだったのに、自分で直そうとして失敗すれば買い替えなくてはいけないケースもあります。
原因が特定できない時はプロに任せよう

洗濯機に不具合が起きた場合は、原因を特定してから修理しなくてはいけません。
異音の原因がベルトのゆるみにもかかわらず、パルセーターと間違った判断をしてしまえば、自分で部品を購入して交換できたとしても解消されません。
不具合の原因が特定できても、修理して直るものか買い直しが必要かの判断はしにくいものです。
原因がわからない時や自分で部品交換することに少しでも不安を感じるなら、洗濯機修理をおこなうプロに任せてみてはいかがでしょうか。
プロに依頼すれば、洗濯機の機種に合った部品を選んで修理や交換をしてくれます。
自分であれこれ探す労力や時間も必要ないのが大きなメリットです。
何より、洗濯機が故障すると修理できるまで衣類が洗えないのが非常に不便です。
もし洗濯機から異音がするといった気になる点がある時は、症状が悪化する前に早めに対処するようしてくださいね。
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