錆びる!洗濯機の石鹸カス落としにクエン酸はNG!おすすめ洗剤を紹介

洗濯機の石鹸カス落としにクエン酸は使えません!おすすめの洗剤を紹介!

洗いたての洗濯物に小さな白いかたまりがついたことはありませんか?
それは、水に溶けきらないまま残った石鹸カスかもしれません。

洗濯機には石鹸カス以外にもさまざまな汚れがあり、効率よく汚れを落とすには適した洗剤を選ぶ必要があります。
洗剤の選び方を間違えてしまうと、汚れが落ちないだけでなく洗濯機の故障にもつながります。
石鹸カスは、クエン酸を使うと効果的に落とせますが、洗濯槽での使用には向いていない理由があるんです。

この記事では、洗濯槽の石鹸カスを落とすのにクエン酸がおすすめできない理由と、石鹸カスを効率よくキレイにするための洗剤をご紹介します。

洗濯槽の掃除をしたことがないという人は、ぜひ参考にしてくださいね。

洗濯槽のウラに蓄積する汚れは、分解して洗濯槽を取り出し、洗浄するのが確実です。洗濯槽の悪臭や汚れが気になるときには、洗濯機クリーニングを利用しましょう。

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目次

クエン酸が洗濯槽掃除に向いていない理由

クエン酸

汚れには、洗剤と同じように酸性やアルカリ性といった性質があります。
基本的に汚れを落とすためには、汚れと逆の性質をもつ洗剤を使うのが効果的です。

アルカリ性の性質をもつ石鹸カスや水垢などの汚れなら、酸性のクエン酸を使えば中和作用によって分解されて落としやすくなります。
ただし、クエン酸を洗濯槽に使うことはおすすめできません。その理由は以下のとおりです。

クエン酸で洗濯槽が錆びる心配がある

クエン酸は、金属部分と化学反応を起こして劣化させる性質があるため、サビにくい金属とされるステンレス槽であっても注意が必要です。
使い方によっては、ステンレス槽であっても傷むおそれがありサビが発生することもあります。

クエン酸を溶かした水(鉄)にクギを漬けた実験ではクギ
ステンレスではありませんが、クエン酸を溶かした水(鉄)にクギを漬けた実験ではクギがこんな状態に。

洗濯機メーカーでも、金属部の錆や腐食につながるため、クエン酸の使用は控えるようにと注意喚起がされています。

参考:HITACHI「洗濯機に入れてはいけない洗剤はありますか?

クエン酸ではカビ汚れまで落とせない

洗濯槽には石鹸カスや水垢だけでなく、カビや油汚れもあります。
カビや油汚れは酸性の性質をもつため、同じ性質のクエン酸では効果がないんです。

重大な事故につながるリスクがある

クエン酸は、塩素系の漂白剤と混ぜると人体に有毒なガスが発生するリスクがあります。
洗濯機で衣類の漂白をする場合は、混ざってしまう可能性がないとはいえません。
洗濯槽の掃除にクエン酸を使うことは避けたほうがいいでしょう。

重曹やセスキ炭酸ソーダにも苦手な汚れがある

重曹とセスキ炭酸ソーダ

クエン酸と同じように、重曹やセスキ炭酸ソーダもエコ洗剤として注目されています。
酸性のカビ汚れなら、アルカリ性の性質をもつ重曹やセスキ炭酸ソーダが使えるかも!と思われるかもしれません。
しかし、残念ながら重曹とセスキ炭酸ソーダではカビ汚れを落とすことは難しく、苦手な汚れもあるんです。

重曹の特徴

重曹は弱アルカリ性なので、酸性汚れに使えます。たとえば、皮脂汚れや油汚れを落とすのに効果がありますが、カビを落とすだけの洗浄力はありません。

重曹は水に溶けにくい性質のため洗濯槽の裏側などに残りやすく、大量に使うと排水ホースが詰まる原因にもなります。
また、水垢や石鹸カスなど、同じアルカリ性の汚れには効果がありません。

セスキ炭酸ソーダの特徴

セスキ炭酸ソーダも重曹と同じアルカリ性の性質をもつ洗剤です。

重曹よりも水に溶けやすくアルカリ度は高いため、酸性の汚れが落としやすくなります。
しかし、頑固なカビ汚れを落とせるだけの洗浄力は期待できず、アルカリ性の汚れに効果がない点も重曹と同じです。

洗濯槽掃除には酸素系や塩素系の漂白剤を使おう

洗剤ボトル

洗濯槽の掃除には、漂白剤を使うのがおすすめです。
漂白剤によっては主成分が異なるため、汚れの落とし方を確認してから使いましょう。

漂白剤は種類によって成分や特徴が異なる

洗濯槽に使える漂白剤には、酸素系と塩素系の2種類があります。

酸素系の主成分は過炭酸ナトリウムで、強い発泡力によってカビ汚れなどを浮かせて剥がし取ります
酸素系漂白剤は消臭や除菌の効果があり、SNSなどでも話題になったオキシクリーン®もそのひとつです。

酸素系漂白剤で洗濯槽を掃除するときは、40~50℃前後の温度を使用するのがポイントです。
お湯に溶かすことで発泡力が増し、より効果的に汚れを落とせるようになります。

一方、塩素系の漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムが主成分です。
冷水でも十分に効果を発揮でき、強力なアルカリ性の除菌力によってカビ落としにも使える洗剤です。

ただし、塩素特有のツンとした刺激臭と手肌への刺激が強いというデメリットがあります。
すすぎ残しがあると、衣類を洗ったときに色落ちしてしまうおそれもあるので注意も必要です。
また、先にも解説したとおり、塩素系洗剤は酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生するので、取り扱い方も気を付けなくてはいけません。

ニオイや肌への影響などが気になる人は、酸素系漂白剤を使うといいでしょう。

以下のページでは、塩素系と酸素系の漂白剤を使ったくわしい掃除方法を解説していますので、あわせてご覧ください。

槽洗浄コースがあれば簡単に掃除ができる

洗濯機のボタン

洗濯機に洗濯槽の洗浄コースがあれば、ボタンひとつで簡単にキレイになりますよ。 
槽洗浄コースで洗濯槽を掃除するくわしい方法については、以下のページを参考にしてください。

また洗濯槽掃除にクリーナーを使うときは、機種が対応しているか確認することが必要です。
取扱説明書を見直して、対応しているクリーナーを使うようにしましょう。

洗濯槽に石鹸カスを残さないための防止策

石鹸カスはカビの栄養になるため、洗濯槽に残さないようにすることが必要です。
洗濯機を長く使うためにも、しっかり対策をしておきましょう。

定期的に槽洗浄をする

どんな汚れも掃除しないまま放置しておくほど、頑固になり落としづらくなります。
そのため、定期的に槽洗浄をすることが大切です。
洗濯機メーカーでは月に1度は槽洗浄することが推奨されています。
ただし、使用頻度によっても異なるので、2~3か月に1度は洗濯槽の掃除をしましょう。

洗剤の使用量を守ること

洗剤や柔軟剤は、多く入れればいいというものではありません。
水に溶けきらないと洗濯槽のなかに残りやすくなり、排水異常を起こすこともあるんです。
洗剤を使うときは、使用量を守るようにしてくださいね。

基本的に、洗剤の使用量はパッケージにも表示されています。
洗濯機の機種によっては、取扱説明書に洗剤名と使用量の目安が記載されていることもあるので確認してみるといいでしょう。

洗剤の種類を変えてみる

ジェルボール洗剤

石鹸カスが出るのは、洗濯石鹸を使うことが原因のひとつです。
洗濯槽に石鹸カスがたまるのを防ぐには、合成洗剤などに切り替えるのもいいでしょう。
粉末タイプよりも液体タイプのほうが、溶け残りが少ないのでおすすめです。
毎回量るのが面倒という場合は、洗濯槽に投げ入れるだけのジェルボールを使うと便利ですよ。

洗濯機の使い方を工夫するだけでカビ対策もできる

洗濯機を清潔に保つには、石鹸カスだけでなくカビ対策も重要になります。
カビが洗濯槽に繁殖すると、洗いたての衣類にニオイが移ってしまうこともあるんです。
カビの発生や繁殖は、洗濯機の使い方を少し工夫するだけでも防げるので、ぜひ実践してみてくださいね。

運転しないときはフタを開けて乾燥させておく

カビは石鹸カスなどの栄養だけでなく、湿度が高くなると繁殖しやすくなります。
フタが閉まっていると洗濯槽内に湿気がこもるため、カビが繁殖しやすくなるんです。
洗濯機を運転していないときは、常にフタを開けて乾燥させましょう。

洗濯槽に洗濯物をため込まない

洗濯物を取り出す・入れるところ

汚れたままの衣類を洗濯槽にためておくと、雑菌が繁殖してカビも発生しやすくなります。
とくに、洗い終わった洗濯物を、長い時間洗濯槽に入れておくのは避けてください。

洗う前の衣類は、洗濯槽に入れずにランドリーボックスを使うようにしましょう。
また、洗濯機の運転が終わったら、できるだけ早く取り出して干すようにしてくださいね。

洗剤には、効果的に落とせる汚れと苦手な汚れがあります。
洗濯機掃除に限らず、洗剤を購入するときは、どんな汚れに効果があるのか確認して選ぶことが大切ですね。

洗濯物をキレイに仕上げるためにも、洗濯槽は漂白剤で定期的に掃除をして、清潔な状態を保つようにしましょう。

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石鹸カスがなくならないときは洗濯機クリーニングをしてみよう

洗濯機掃除をしてもエンドレスで石鹸カスが出る場合には、洗濯槽ウラに長年つみかさなった石鹸カスがこびりついているのだと考えられます。

その場合は、市販の洗剤を使って洗濯槽洗浄コースで洗っても汚れがなくなることはありません。

洗濯槽を分解して取り外し、洗濯槽と外枠とのスキマにある石鹸カスを剥がしとるのが確実です。

ただ洗濯機の分解掃除は想定外に重労働ですから、自力でチャレンジするのはおすすめしません。外せない、戻せない、といったトラブルにつながることが多いです。洗濯機クリーニングを利用して、プロのお掃除業者にスッキリ洗浄してもらうのが安全ですよ。

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ライター

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