「洗濯機の掃除は洗濯槽だけで大丈夫」と思っていませんか?
実は、洗濯槽以外にも悪臭やトラブルの原因になっている場所があるんです。
それは、洗濯した後の汚れた水を外に出すための「排水ホース」です。
一般的に、排水ホースは2~3年が交換の目安とされています。
長く使い続けるとホース内にゴミがたまってニオイが発生したり排水異常が起きたりすることもあります。
また、傷んだホースは亀裂や水漏れが発生しやすいので注意しなくてはいけません。
この記事では、洗濯機の排水ホースの外し方や掃除する方法を解説します。
定期的に洗濯槽クリーニングをしているのにイヤなニオイが消えない場合は、排水ホースの掃除を試してみてくださいね。
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排水ホースの取り外し方
排水ホースの掃除や交換をするには、まず洗濯機本体と排水口の接続部分を取り外す必要があります。
ここでは、一般的に普及している排水ホースの外し方について解説します。
- バケツ
- タオル
- ドライバー(必要に応じて)
排水ホースの取り外し手順
- STEP1
-
洗濯機のコンセントを抜いてアース線を外す
- STEP2
-
洗濯機の蛇口を閉める
- STEP3
-
蛇口から給水ホースを外してホース内に残った水を出す
- STEP4
-
洗濯機と排水口の排水ホースを外して水を出す
給水ホースを外すのは、排水口の位置によっては洗濯機自体を移動させなくてはいけない時があるからです。
給水ホースが付いたまま洗濯機を移動させると接続部分を傷めてしまうおそれがあるため、先に外しておきましょう。
一般的に排水ホースは、金属製の洗濯バサミのようなホースクリップで固定されています。
ホースクリップをつまみながら引っ張れば、排水ホースを外せます。
なかには、ネジで固定されていることもあるので、必要に応じてドライバーを使用してください。
ホースを取り外した時に床が濡れてしまうことがあるのでタオルを敷いておきます。
それぞれのホースを外したら、上向きにしたままバケツまで運び、中に残っている水を出しましょう。
排水ホースの掃除には漂白剤がおすすめ
排水ホースを取り外したら、塩素系漂白剤を使って中をキレイにしましょう。
漂白剤は手肌に触れると荒れてしまうことがあるので、作業を始める前にゴム手袋を着用してくださいね。
- ゴム手袋
- 塩素系漂白剤
- バケツ
- ラップ
- 輪ゴム
- 使い古しの歯ブラシ
排水ホースの掃除手順
- STEP1
-
排水ホースの先端をラップで塞いで輪ゴムで固定する
- STEP2
-
もう片方の先端から10倍ほどに薄めた漂白剤を入れる
- STEP3
-
漂白剤を入れた先端もラップと輪ゴムで閉じ10分前後つけ置きする
- STEP4
-
時間をおいたら排水してよくすすぐ
ホースにラップをする時は漏れないように数枚重ねて、輪ゴムも固めに留めるようにしてくださいね。
漂白剤を薄める時は、水よりもぬるま湯を使ったほうが汚れ落としに効果的です。
漂白剤をホースに入れる時は、下にバケツを置いておきましょう。
漂白剤はまんべんなく行き渡るように、ホースいっぱいになるまで入れるのがポイントです。
ホースの外側の汚れは、歯ブラシなどを使ってこすり落としてください。
ラップをするのが面倒という場合は、ぬるま湯で薄めた漂白剤にホースごと入れて、1時間ほどつけ置きするのもひとつの方法です。
ホースごと漬け込めば、内側も外側もキレイにできますよ。
ただし、ホースの中に空気が入っていると汚れが落ちにくくなるので、まんべんなく漂白剤を行き渡らせるようにしてくださいね。
排水口も掃除しておこう
排水ホースを洗浄する時は、排水口部分も一緒に掃除しておきましょう。
普段は気づきにくいですが、排水口のエルボ(L字型のパイプ)やフタの下にある排水筒も悪臭の原因となるヘドロ汚れがたまりやすいんです。
排水ホースに引き続き、漂白剤と歯ブラシを使って掃除しましょう。
排水口の掃除手順
- STEP1
-
排水口の部品(エルボ・フタ・排水筒)を取り出す
- STEP2
-
部品を10倍に薄めた漂白剤につけ込んで10分ほどつけ置きする
- STEP3
-
排水口にも漂白剤を流し込む
- STEP4
-
時間をおいたらよくすすぐ
ホースごと漂白剤につけ込む場合は、排水口の部品も一緒につけ込むと効率よく作業できますよ。
エルボの内側や各部品に付いた頑固な汚れは、ホースと同じように歯ブラシを使ってこすり落としましょう。
排水ホースの掃除や交換をするうえでの注意点
排水ホースを自分で取り外して掃除や交換をする場合は、いくつか注意点があります。
排水口の位置によっては洗濯機の移動が必要
先にも解説した通り、排水口が洗濯機の真下にある場合は、排水ホースを外すために本体を移動させなくてはいけません。
しかし、無理に移動させるとホースを破損させたり壁を傷つけたりするおそれがあります。
もし洗濯機が倒れて故障してしまえば、修理費用が発生するだけでなくケガを負う可能性もあるので注意が必要です。
ホースや排水口の部品が外せない場合もある
洗濯機の取り付け時に、排水ホースを接着剤で排水口に固定するケースもあります。
反時計回りに回すとフタ部分ごと外せる場合もありますが、無理して外そうとすると部品が破損して洗濯機が使えなくなるかもしれません。
間違った取り付け方は水漏れなどの原因になる
排水ホースは、正しい方法で取り付けないと排水異常や水漏れの原因になります。
とくに、新しい排水ホースに交換する時は注意が必要です。
交換するホースは純正品をおすすめしますが、型番が古い洗濯機では生産が終了していて入手できない可能性があります。
ネット販売やホームセンターでは各メーカー共通の排水ホースも市販されています。
ただし、種類によって口径などが異なるため対応できるホースを探さなくてはいけません。
洗濯機メーカーのホームページも確認しておこう
洗濯機の排水ホースは、機種・メーカーによって排水ホースの外し方や取り付け方が異なります。
正しい排水ホースの取り付け方や対応できるホースの種類を知るには、各洗濯機メーカーのホームページを参考にするのがおすすめです。
各メーカーのホームページでは、機種別の取扱説明書が閲覧できるので、ご自宅でお使いの洗濯機の機種がわかる場合は確認してみてくださいね。
- 参考:HITACHIホームページ
- 参考:Panasonic ホームページ
- 参考:SHARP ホームページ
- 参考:東芝 ホームページ
ホースの取り外しが不安なときはプロに依頼しよう
洗濯機の排水ホースの外し方がわかっても、洗濯機の移動が必要になったり排水口が取り外せなかったりすると、自分でできるか不安に思うこともあるでしょう。
もし自分でホースの取り外しや交換をすることに不安を感じる場合は、洗濯機クリーニングのプロに依頼するのがおすすめです。
プロの業者であれば、メーカーを問わず正しい方法で排水ホースの掃除や交換をしてくれるうえ、失敗して水浸しになるリスクなども回避できます。
洗濯槽を分解洗浄してくれる業者を選べば、洗濯機を丸ごとキレイにしてくれますよ。
以下のページでは、洗濯機クリーニングの業者選びや料金相場を掲載していますので、費用が気になる場合は参考にしてくださいね。
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