さあ、レンジフード外して掃除しよう♪♪♪
そう思ってレンジフードを外そうとしても、アレ?ビクともしない…(-_-;)
そんな経験はありませんか?
そもそもレンジフードは簡単に外せるもの。こまめに手入れできるよう、だれでも外せるようになっているのです。
もしレンジフードを外せないのなら、理由はおそらく2つのうちのどちらかでしょう。
- 外し方がまちがっている
- 油汚れで固まってしまった
正しい方法がわかれば、レンジフードはすぐに外れます。ここではレンジフードの外し方・掃除のコツをタイプ別に解説しますので参考にしてください。
また油汚れでパーツが固着し、外せなくなっているのならレンジフード(換気扇)クリーニングの利用がおススメです。
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レンジフードを外す前の準備
汚れのたまったレンジフードの掃除は、想定外に大変です。自分で掃除すると決めたら、しっかり準備をしてムダのない手順でとりかかりましょう。
レンジフードを外して掃除するときには、安全な踏み台や脚立が必要です。椅子を使うときには、座面が広く安定感のあるものを使ってください。
掃除道具の準備
レンジフード掃除に必要なものは以下のとおりです。
- ゴム手袋
- キッチンペーパー
- ゴミ袋
- 割りばし
- 雑巾
- 掃除用ブラシ(歯ブラシで代用可)
- スポンジ
- 油汚れ用洗剤(中性洗剤orアルカリ性洗剤)
- ペンライト(スマホライトで代用可)
- ドライヤー
- マイナスドライバー
- スパナ
- 脚立(椅子で代用)
- 養生テープ(マスキングテープで代用可)
- ビニールシート(ゴミ袋で代用可)
レンジフード掃除は、手が激しく汚れるので必ず手袋を着用しましょう。
また油汚れを拭き取るのは、キッチンペーパーがおススメです。なるべく厚手のキッチンペーパーを使うと、破れにくくて掃除しやすいです。
雑巾は使い捨てにできるよう、多めに準備してください。古いタオルやクロスを小さめにカットして使うと便利です。
掃除用ブラシは、歯ブラシで代用してもかまいませんが、作業効率を考えると掃除用ブラシが圧倒的に便利です。
レンジフード掃除には、油汚れに強い洗剤を使いましょう。軽い汚れは中性洗剤で落とせますが、ガンコな汚れにはアルカリ洗剤が必要です。
私のお気に入りはレックの激落ちくん®セスキ密着泡スプレーです。アルカリ電解水にセスキ炭酸ソーダを配合してあり、油汚れによく効きます。泡タイプなので汚れに密着し、油汚れを浮かせて落としやすくしてくれるんです。
電源プラグを外す
まずはレンジフードのスイッチがオフになっていることを確認してください。レンジフードのスイッチがオフになっているのを確認したら、電源プラグを抜きましょう。
電源プラグの場所がわからない、壁の奥に格納されていて手が届かない、という場合には、ブレーカーを落としてください。
万が一、掃除中にレンジフードの運転が始まってしまうと、けがや故障などの原因になります。誤作動でファンが動いてしまわないようにしてから作業をはじめましょう。
養生
レンジフードを掃除するときには、油交じりの洗剤が周囲に飛び散ることがあります。周辺を養生して、壁や床、コンロが汚れるのを防ぎましょう。
壁や床をビニールシート(ゴミ袋で代用可)で覆います。ビニールシートがずれないよう、養生テープで固定してください。
養生テープがないときには、マスキングテープで代用できます。
レンジフード基本のパーツと外し方
レンジフードの掃除をするときにはまず、パーツを外します。外せるパーツ・外し方を確認しておきましょう。
整流板(せいりゅうばん)
比較的新しいタイプのレンジフードには、整流板つきのものが増えています。
整流板とは、レンジフードの下部を水平に覆っている大きな板状のパーツのことです。レンジフードの下に立ち、見上げたところにあります。
整流板がレンジフードの底面をドーンとふさいでいるため、レンジフードの中はまったく見えません。
整流板がないレンジフードの場合、下から見るとフィルターまたはファンが見えます。
整流板には外し方の説明書が貼られていますので、確認しておきましょう。ここではLIXILのレンジフード整流板の外し方をご紹介します。
整流板のストッパーを押し込みます。整流板の手前側・両サイドにストッパーがついていますので、左右同時に押してください。ストッパーを押し込むと整流板の手前側を下げられるようになります。
※型番によっては、ストッパーが整流板の両サイドについている場合があります
整流板の両サイドを持ち、左右バランスよく支えながら、ゆっくり下ろしてください。
整流板の上に油汚れがたまっている場合、キッチンペーパーなどで軽く拭き取っておくなどして汚れが下へ落ちないようにしましょう。
整流板を外すときには、整流板の両サイドを持ち上げ、奥方向へスライドさせます。そうすると整流板が外れるようになります。
整流板は外してしまえば掃除しやすいですが、置き場所に困る場合はぶら下げたまま掃除してもOKです。
【整流板のはたらきを確認!】
平たい板状の整流板がレンジフードを覆っていて、換気の邪魔になっているように感じるかもしれません。しかし整流板には換気効率を上げたり、レンジフード内部の汚れを防止したりする役割があるのです。
整流板をつけることで、空気の通り道を狭くして、空気が勢いよく吸い込まれるようにしています。また油や煙が整流板にあたると汚れはそこでとどまり、その奥にまで侵入しにくくなります。
このように整流板は、レンジフード内部の汚れを最小限にとどめるという重要な役割を果たしているのです。そのかわりに整流板自体は激しく汚れますので、こまめに掃除しておきましょう。
フィルター
レンジフードのフィルターとは、レンジフード入り口付近にある金属製の網(あみ)のことです。フィルターは、調理中に発生した油汚れがレンジフード内部へ侵入するのを防ぐはたらきがあります。
レンジフードのフィルターは、汚れやすいパーツです。フィルターを長らく掃除していない場合は、フィルターを外すときに油がしたたり落ちてくるかもしれませんので気をつけてください。
あらかじめキッチンペーパーなどで、たまった油を吸い取っておくとよいでしょう。
フィルターは、機種によって見た目がちがうものの、外し方はだいたい同じです。次の2つの方法のうちどちらかになります。
- 留め具(ツマミ)を持って外す
- フィルターをずらして外す
留め具がネジになっている場合、ネジを緩めると取り外せます。
なお、レンジフードの種類によってはフィルターのついていないタイプも存在します。たとえば、整流板がついているレンジフードです。整流板が油汚れの侵入を防ぐため、フィルターがついていません。
ベルマウス
ベルマウスは、レンジフードの奥のほうにあります。
ベルマウスとは、シロッコファンを固定するための大きなリング状のパーツです。シロッコファンと一体になっているように見えますが、別々のパーツです。
ベルマウスを外さないと、シロッコファンを外せません。
ベルマウスは、左上にネジがありますので、ネジを緩めて外します。その後ベルマウスを両手で持って少し上にずらすと外れるしくみです。
外したネジは、なくさないように気をつけてください。小さな部品は排水口用ネットなどに入れて、ほかのパーツと一緒につけおきするとなくさずに済みます。
レンジフード内部は暗くてパーツが見にくいため、作業時はライトで照らすといいでしょう。
ファン(3種類)
レンジフードのファンはおもに3種類です。
プロペラファン
プロペラファンは扇風機のような見た目で、昔ながらの換気扇だといえばイメージしやすいでしょう。プロペラファンは、外につながる壁にプロペラ型のファンを取り付けるタイプです。
プロペラファンは、あとで説明するシロッコファンやターボファンのように空気を外へ送り出すパワーが弱いので、ダクトを取り付けられません。そのため外壁に穴をあけて設置し、直接外へ排気する構造となっています。
プロペラファンは構造がシンプルですので、取り外し方も簡単です。
ハネを押さえながらスピンナー(ファンの真ん中にある大きなネジのようなパーツ)を「ゆるむ」の方向に回し、手前に引っ張って外します。
スピンナーを回す方向は、羽の回転とは逆方向になっています。羽の回転に影響されて、スピンナーが緩んでしまわないよう、反対方向になっているのです。
「ゆるむ」の文字と矢印は、スピンナーの正面に書いてあるので確認してください。
シロッコファン
シロッコファンは、丸い筒のような形をしたパーツです。シロッコファンには、そのまま取り出すだけのタイプとネジ式タイプがあります。
ネジ式タイプの場合、シロッコファンの中心に蛇口のようなツマミがついています。
↓
真ん中のツマミは手でつかみ、「ゆるむ」の方向に回すと外れます。ツマミが外れたら、シロッコファンを取り出せるようになります。
久しぶりにレンジフード掃除をする場合、シロッコファンは油でガチガチに固まっています。そんなときにはシロッコファンを両手で持ち、揺さぶりながら引っ張り出すのがコツです。寒い時期は、なんらかの方法で温めて緩ませるのが効果的です。
ターボファン
ターボファンは円筒状になっていて、シロッコファンと似ています。シロッコファンよりも奥行きが短く、ハネが変形しているのが特徴です。
またターボファンはシロッコファンよりも速く回転するため、すばやく排気できます。設置場所に制限のある戸建て住宅の2階以上や低中層マンション、業務用によく利用されるタイプです。
ターボファンの外し方は、基本的にシロッコファンと同じです。まずベルマウスを外し、ファンの真ん中にあるツマミを「ゆるむ」の方向に回して外します。そのあとターボファン本体を外します。
油受け(オイルトレー)
油受けとは、レンジフード内に吸い込まれた油を収集するパーツです。レンジフード中央・奥側にあり、整流板やフィルターを外さなくても取り出せることが多いです。
油受けは、
- オイル受け
- オイルトレー
- オイルパック
- オイルポット
などメーカーによってよびかたがちがいます。また油受けがついていない場合もあります。
油受けの外し方は手前に引っ張り出すだけです。油が落ちないよう水平を保ちながら外してください。
油で固まって取りづらくなっているときには、蒸しタオルで拭いてみましょう。それでも外れないときには、スキマにドライバーを差し込んで引きはがすという手もあります。
幕板(レンジフードカバー)
幕板とはレンジフードやダクトを隠すための板状のカバーのことで、見栄えをよくするために取り付けられるものです。幕板は、さらにキッチンパネルの面材でカバーされることもあります。
幕板は、内側の固定金具を外せば取り外せるようになっているケースがあります。内側の見えないところにビスやボルトがあるので探してみてください。
掃除をするときに幕板を取り外すのは必須ではありません。幕板の取り外し方がわからないときには、ムリに外さなくてもOKです。取り付けたまま、できる範囲で掃除しておきましょう。
【スリム型】レンジフードの外し方・掃除のコツ
スリム型のレンジフードとは、本体の真下に整流板があり、フラットなデザインのレンジフード全般を指します。シンプルな構造でフィルターのないタイプも多く、掃除は比較的楽です。
- STEP1
-
整流板を外す
- STEP2
-
フィルターがある場合は外す
- STEP3
-
ベルマウスを外す
- STEP4
-
シロッコファンを外す
- STEP5
-
外したパーツをすべてつけおき洗いする
- STEP6
-
整流板・レンジフード本体・幕板を掃除する
- STEP7
-
外したパーツを戻す
レンジフードの外したパーツはつけおきするのがポイント。つけおきとは洗剤入りの水(お湯)の中にパーツを浸し、時間を置くことで汚れを浮かせて落としやすくする方法です。
食器洗い乾燥機がある場合は、パーツを直接へ入れて洗浄するのも手ですよ。
ただし蓄積した油汚れは落としきれないこともあります。汚れがひどいときにはあらかじめ汚れを落としてから食器洗い乾燥機を使うとよいでしょう。
整流板・レンジフード本体・幕板の掃除は、中性洗剤でおこなうのが基本です。中性洗剤に含まれる界面活性剤が、本来なじまないはずの水と油を乳化し、落としやすくしてくれます。
また手肌や素材にダメージを与えることが少ないというメリットがあります。中性洗剤で落としきれない汚れには、アルカリ性の洗剤を使用しましょう。
【ブーツ型】レンジフードの外し方・掃除のコツ
ブーツ型レンジフードは、スリムタイプのレンジフードの前に主流であったタイプで、現在でも多く使われています。
ブーツ型レンジフードの本体は大きく、コンロ全体を覆うような形をしています。整流板がついていない点が、スリム型レンジフードとのちがいです。
ブーツ型レンジフードは、スリム型レンジフードと比べると、大掃除に気合いが必要でしょう。こまめに掃除をして、油汚れをため込まないことが重要です。
- STEP1
-
フィルターを外す
- STEP2
-
ベルマウスを外す
- STEP3
-
シロッコファンを外す
- STEP4
-
外したパーツをつけおき洗いする
- STEP5
-
レンジフード本体を掃除する
- STEP6
-
外したパーツを戻す
フィルターは、中性洗剤を使って洗いましょう。アルカリ性の洗剤を使うとフィルターのコーティングがはがれて変色することがあるからです。
大きなゴミ袋に中性洗剤とぬるま湯を入れ、そこへフィルターやファンなどの外したパーツを入れてつけおきしてください。
汚れが浮いてきたら、掃除用ブラシなどで汚れをこすり落とします。そのあとよくすすぎ洗いをして乾かしましょう。
ブーツ型レンジフードは、内部に油汚れがたまりやすくなります。レンジフード本体についた油汚れは、中性洗剤では落としきれないでしょう。
中性洗剤で落としきれない油汚れには、アルカリ性洗剤を使うしかありません。ただしアルカリ性洗剤は汚れ落とし効果が強いものの、手肌や素材にはダメージを与えるおそれがあります。
比較的安全に使えるアルカリ性洗剤は、キッチン用クリーナーとして販売されているものです。
【プロペラファン】外し方・掃除のコツ
プロペラファンの外し方は簡単!ハネを押さえながら真ん中のスピンナー(ツマミ)を、「ゆるむ」の方向に回して外します。ハネは手前に引っ張れば外れます。
そのあと、パネル(枠)も外せる場合は外しましょう。
プロペラファンやパネルは、油汚れで固まってしまい外れないことがあります。
そんなときには少し揺らしてみる、スキマにマイナスドライバーを差し込んでみる、蒸しタオルで温めてみる、などの方法を試しみてください。いろいろ動かしているうちに、少しずつ外れるので簡単にあきらめず続けてみましょう。
- STEP1
-
フィルターがついている場合は外す
- STEP2
-
プロペラファンを外す
- STEP3
-
パネルを外す
- STEP4
-
外したパーツを洗う
- STEP5
-
本体を掃除する
- STEP6
-
外したパーツを戻す
プロペラファンのパネル下には油だまりがあります。外せる場合は外して洗いましょう。
外したパーツを洗うときには、中性洗剤とスポンジがおススメです。洗浄力の強い洗剤やかたいブラシを使うと、変形したり傷ついたりするので注意してください。
汚れがひどいときには、お湯やセスキ炭酸ソーダを使ってつけおき洗いをしましょう。なるべくこすらないよう汚れを落とすのがコツです。
またコーティングがはがれるおそれがあるため、食器洗い乾燥機の使用は控えましょう。
プロペラファンの本体はモーターがついているため、水洗いできません。プロペラファン本体の汚れ落としは、洗剤を使って拭き掃除をしてください。
プロペラファン本体の汚れ落としには、すすぎ洗い不要のセスキ炭酸ソーダがおススメです。
レンジフードのパーツが外せないときの裏技
レンジフードのパーツが油で固まって外れないことは、よくあります。ネジも油がギトギトで回せなくなり、掃除自体をあきらめている方も多いようです。
ですが油で固まったものは、溶かせば外れるのでいろいろやってみてください。
- 固着した部分をヘアドライヤーで温める(5~10分ほど)
- 固まってしまった接合部やネジに潤滑剤をスプレーする
- マイナスドライバーやスパナでこじあける
レンジフードのパーツは、外す頻度が少なくなるほど油汚れで固まっていきます。なるべくこまめに外して掃除するのがベストです。
どうしても外れないなら、ムリせずプロのレンジフード(換気扇)クリーニングを利用しましょう。油でガチガチに固まったレンジフードのパーツを外すのはかなりの力と根気が必要ですし、レンジフード自体の故障や部品の破損につながるおそれもあります。
「もちや」はご自宅の郵便番号を入力するだけで、対応可能な業者の一覧が表示されます。金額はもちろんセールスポイントや口コミも掲載されていますので、一度活用してみてはいかがでしょうか。
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キッチンレンジフードは掃除したくない場所No.1!?
キッチンのレンジフードを掃除したくないという方は多いようです。大手キッチン専業メーカークリナップの調査 によると、大掃除から解放されたい掃除場所No.1はレンジフードなのだとか。
レンジフードを掃除したくない理由には以下のようなものがあります。
- 高い場所の掃除なので踏み台が必要
- 油汚れなので掃除道具がたくさん必要
- 汚れが落ちなくて重労働
- 分解や取り付けが大変
- つけおきに時間・場所が必要
- 強い洗剤を使うと手が荒れる
- 油汚れでキッチンが汚れる
これらの理由から、レンジフードの掃除はとても大変だということがわかります。とくに寒い時期のレンジフードは、低温によって油汚れがかたくなっているため、掃除は困難を極めるでしょう。
レンジフードの掃除はハードルが高いと感じるのなら、プロに任せてしまうのも一つの選択肢です。時間や労力をかけることなくピカピカになりますよ。
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*激落ちくん® はライセンスインターナショナル株式会社の登録商標です。