いきなりですが、ビールにはポテトフライ!とにかく大好きでよく揚げるのですが、その度に気になるのが換気扇(レンジフード)の汚れ。
油やホコリが蓄積してベトベトのギトギトなのは分かっているものの、高いところにあるので届きにくいし……、面倒くさそうだし……、という理由で掃除を避けてきました。
今の家に越して3年間、実は一度も掃除をしていません。
しかし、換気扇(レンジフード)の汚れを放置しておくと上から油が垂れてくるとか、引火して家事になるとか、怖い話を耳にしてしまったため、「掃除するか……」と腹をくくった筆者です。
この記事でわかること
- セスキ炭酸ソーダを使った換気扇(レンジフード)掃除方法
- 換気扇(レンジフード)の分解方法
- 重曹よりもセスキ炭酸ソーダが換気扇(レンジフード)に使える理由
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重曹よりもセスキが油汚れに使える理由
換気扇(レンジフード)のセルフ掃除方法についてネットで調べてみると、重曹よりもセスキを使った方法がたくさん紹介されています。エコブームで支持されるナチュラル洗剤の代表格といえば重曹のイメージがありますが、セスキが選ばれる理由はなぜでしょうか?
理由1:セスキは重曹より洗浄力が強い
「セスキ」ことセスキ炭酸ソーダと重曹(炭酸水素ナトリウム)、どちらもアルカリ性の無機化合物で油やたんぱく質汚れに対して力を発揮しますが、よりアルカリ度が高いのがセスキ(なんと10倍以上!)。重曹よりも洗浄力が強く、換気扇(レンジフード)の頑固な油汚れを除去する際にも効果的です。
理由2:セスキは重曹より水に溶けやすい
筆者は重曹と水を混ぜた際に分離して沈殿してしまった経験がありますが、セスキは重曹より水に溶けやすい性質のため、そのような心配がありません。
また、スプレーにして使いやすいのもセスキ。セスキを水で溶かしたセスキ水をシュッと一吹きしてサッと拭くと、重曹水のように白残りすることもなく、レンジフードの側面の拭き掃除にも優秀です。
換気扇(レンジフード)をセスキで掃除する場合の注意点
・弱アルカリ性とはいえ、敏感肌や手荒れが心配な方はゴム手袋を着用する。
(万が一、皮膚についた場合はしっかりと水で洗い流す)
・アルカリ性に弱い天然素材(天然石、大理石、木、アルミ、銅など)には使用できません。シミが残ったり、変色したりする恐れがあります。素材が不明な場合は、目立たない箇所でテストしてみるとよいでしょう。
・重曹よりも油汚れに強いセスキですが、研磨作用や漂白作用はありません。焦げ付き、カビ、黄ばみなどを落とす場合は、重曹や酸素系漂白剤の方が効果的です。
換気扇(レンジフード)をセスキで掃除してみた
換気扇(レンジフード)をセスキを使って掃除してみました。
- セスキ炭酸ソーダ
- ゴム手袋(滑り止め機能がある方が◎)
- スポンジ
- ブラシ
- バケツ
- 雑巾
- スプレーボトル
- ゴミ袋
- 新聞紙
換気扇(レンジフード)の外し方
掃除中に換気扇が作動すると大惨事になりますので、あらかじめブレーカーを切っておきます。
ちなみに、換気扇がどのセクションに属するか探し当てるのに、かなり時間がかかりました・・・。
この作業は一人で行わず、家族やパートナーに手伝ってもらうのがおすすめです。
我が家はスタンダードなブーツ型タイプの換気扇です。
換気扇の真下にあるコンロが汚れないように、まずは新聞紙で覆って対策しました。
窓を開けて換気もしておくのがおすすめです(掃除中にかなりホコリが舞い、後悔した筆者です)。
フィルターに外付けした換気扇カバーを取り外しました。茶色・・・。
■フィルター
フィルターの取っ手を持ち上げて、1枚ずつ外します。
我が家のフィルターは変色してしまっている(黒い塗装が剥がれて白くなっている)ため、汚れがわかりにくい状態ですみません・・・。
セスキは使えないため、水拭きのみ行いました。
セスキで換気扇フィルターを洗ったら、塗装が剥がれて大失敗!
じつは、これ筆者の実体験になります。。。
セスキに限らず、アルカリ性の洗剤は換気扇の塗装を剥がす作用があるそうです。(知らなかった(泣))
塗装が剥がれてもフィルターとしては問題ないみたいですが、気になる方は中性洗剤で洗いましょう!
■シロッコファン
まずは留め具を外します。
中心部の大きなネジを回して、シロッコファンを両手でそっと取り出します。
シロッコファンを取り外すとこんな感じ。 写真では伝わりにくいですが、全体的にベトベトしていて、内部は汚れが溜まって黒くなっています。
分解すると、4つのパーツに分かれました。
シロッコファンをセスキでつけ置きする
シロッコファンをセスキでつけ置きしてみました。
まずは、バケツの中にゴミ袋をセットし、セスキつけ置き液を作ります。
セスキの袋(裏面)に書かれた表示(水500mlに対して約5g)を参考に、2リットルのお湯に20gのセスキを溶かしました。(※セスキ水は汚れ具合によって濃度を変えるのがよいでしょう)
お湯の温度は約40~50℃です。
セスキつけ置き液に部品を入れただけで、すでに水が濁りました。
ビニール袋を閉じて、60分放置します。
60分後、セスキつけ置き液は濃い茶色になっていました。
ブラシでこすって汚れを落としていきます。
仕上げにシャワー(お湯)で流します。汚れがどっさり取れるため、掃除しやすい風呂場でおこなって正解でした。
乾いた雑巾で拭いて、新聞紙の上で乾燥させたら掃除完了です。
BEFORE
AFTER
結果
写真では伝わりにくいですが、全体的に汚れが落ちて、茶色くなっていたのが鉄本来の色味に戻った感じがします。ベトつきがなくなり、手触りもよくなりました。
ただし、シロッコファン本体以外の部品はピカピカ美しい状態になったものの、本体の入り組んだ部分の汚れはブラシで落とすことが難しく、完璧な掃除ができたとは言いにくい結果になりました。
換気扇(レンジフード)の前板・前幕板はセスキスプレーで拭き掃除
シロッコファンをつけ置きしている間の時間を利用して、前板と前幕板をセスキスプレーで拭き掃除します。
スプレーボトルに水500mlを入れて、セスキを小さじ1杯加えたあと、よく溶けるように振り混ぜたらセスキスプレーの完成です。
ちなみにセスキスプレーは無添加のため保存できません。洗浄効果がどんどん落ちていくため、1カ月以内に使い切りましょう。
参考)「セスキ炭酸ソーダはスプレー洗浄剤が効果的!作り方や注意点を解説!」| もちやぷらす (mochiya.me)
セスキスプレーを吹きかけて、雑巾で拭いていきます。
見てください!この雑巾の汚れ・・・。普段まったく掃除していない結果が顕著に現れています。
おまけに、壁も拭きました。油が飛び散って茶色くなっていた箇所もなくなりピカピカです。
BEFORE
AFTER
結果
油汚れの上にホコリが溜まって悲惨な状態だった前板が、ベタつきもなく、ツルツルのピカピカになりました。
100均で手に入る道具だけでここまで美しくなって感激です。
また、軽く拭くだけでみるみる汚れが落ちたため、この作業パートでは体力消耗も少なかったです。
内部や外れない部分もセスキスプレーで拭き掃除
内部の目で見にくい部分には、直接セスキスプレーを吹きかけず、スポンジにつけてから拭き掃除します。
汚れがしっかり落ちました。
BEFORE
AFTER
結果
全体的に大まかな汚れを落とすことができましたが、見違えるほど美しくなったわけではありませんでした。
また、目に見えない部分や手の届かない部分も多いため、自力で掃除するのは難しいと感じました。
感想:換気扇(レンジフード)の内部掃除は自力では難しい
はじめての換気扇(レンジフード)の掃除は、全体的に頑固な油汚れを除去することができて「触りたくない…」というベトベト状態ではなくなったと同時に、セスキのパワーを実感しました。
ただし、前の項目で述べたように、内部に関しては手が届かない部分もあり、自分で掃除するのはかなり難しかったです。換気扇掃除はなかなか骨が折れる作業で(時間がかかる上に腰痛持ちにはつらい・・・)、子育てや家事の合間に気軽に行えるものではなく、プロの掃除業者に依頼するのも一つの手だなと痛感しました。
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