
トイレの換気扇がうるさい!を解決。35年ものの横型シロッコファンの掃除

今回は、かなりうるさいトイレの換気扇を掃除しました。騒音で眠れないので、夜はスイッチを切っているという換気扇です。
築約35年になるマンションのトイレの、換気扇カバーを外してびっくり、横向きのシロッコファンが、半分以上ホコリに埋まっていたのです。トイレの換気扇がうるさいのは、大量のホコリが原因でした。 掃除の過程と結果をご紹介します。

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トイレの換気扇がうるさい時は「音」で原因を予測
換気扇から異音がした場合、音である程度の原因が予測できます。
まずはトイレの換気扇の異音と原因、そして対処法を確認してみましょう。
トイレの換気扇がキュルキュルとうるさい場合
プロペラ換気扇の羽を回す軸の潤滑油が減って、金属がこすれている可能性があります。軸に潤滑油を塗りましょう。100均でも購入が可能です。
トイレの換気扇がカラカラとうるさい場合
換気扇が破損しているおそれがあります。羽の異常は目視で確認できますが、モーターが壊れている場合や軸が微妙にずれている場合は目視ではわかりません。修理を依頼するか、換気扇の交換の検討が必要です。
トイレの換気扇がゴーやヴォーとうるさい場合
換気扇にホコリや汚れがたまっているのかもしれません。汚れがファンやプロペラの回転を妨げている可能性があります。放置すれば、故障の原因になることもあるので、早めの掃除が必要です。
トイレの換気扇はどれくらいうるさかったか
今回掃除した部屋に行くたびに、ここの換気扇うるさいなぁと思っていました。
音は、
- ゴーゴー、グォーンという感じ
- トイレの前を通ると、中に工場でもあるのかな?と思うような大きな音
- リビングのドアを閉めると音は軽減される
- トイレと壁一枚を隔てた寝室では、うるさくて眠れない
異音の種類から原因は「ホコリ」だと推測されます。
家主に「掃除したことある?」と尋ねると、「引っ越してから5年間一度も掃除していない」とのこと。原因が明確になったところで、掃除スタート!
うるさいトイレの換気扇の掃除道具

今回の掃除で使ったものと、あればよかったと思った掃除道具です。写真には脚立が写っていないので注意してください。
これだけあればプロペラの換気扇も下向きシロッコファンも掃除できます。
横型シロッコファンにのみ必要な道具には★をつけています。
- 脚立(2~3段のもの)
- 懐中電灯(ヘッドライトの方が便利です)
- 古歯ブラシ
- 45Lゴミ袋の左右を切って広げたもの2枚(新聞紙でもOK)
- マスキングテープ(養生テープでもOK)
- ゴム手袋
- マスク
- 掃除用ウェットシート
- 乾いた雑巾
- ドライバー(ファンを外す時は必要)
- 掃除機(ブラシか細めのノズル)
- ピンセット★
- Jブラシ★
懐中電灯が必要な理由は、換気扇が天井に埋め込まれているため、陰になって暗い可能性があるからです。
細かい作業をする時、懐中電灯があれば照らしながら掃除ができます。ヘッドライトなら両手を使えますので、ヘッドライトがあればぜひ活用してください。
また 横向きシロッコファンでは歯ブラシはあまり役に立ちません。隙間が狭く、思った位置に届かないのです。100均にも売っている先の曲がったブラシをおすすめします。
トイレの換気扇掃除の準備
準備の流れは以下です。
- 床、壁、便器などをビニール袋で養生する
- 換気扇をオフにする(ブレーカーを落とす)
換気扇の下にゴミ袋を切ったものを広げ、落ちてくるゴミを受けます。
換気扇が壁の近くにある場合は、ゴミが落ちる時に壁に当たって壁が汚れる可能性がありますので、マスキングテープで壁にゴミ袋を止めつけて保護すると掃除の手間が省けます。
脚立はゴミ袋の上に置かないようにしましょう。滑って落ちる可能性があります。
換気扇は必ず止めます。ブレーカーを落としてもトイレの電灯がつくのであれば、ブレーカーを落とす方が安心でしょう。
掃除道具を手の届くところにすべておきます。渡してくれる人がいればいいのですが、毎回脚立を降りて、取りに行くのは面倒です。
棚があれば、道具置き場として役に立ちます。汚れた道具を置くことになるので、棚の上にはナイロンか新聞紙を敷いておきましょう。
うるさいトイレの換気扇 横型シロッコファンを掃除する
準備ができたら、掃除スタートです。約35年ぶりにご開帳~!
換気扇のカバーを外す

まずはシールを拡大して、換気扇の製造年を確認します。
1987年の機種なので、マンション建築時から交換されていない換気扇です。説明書があればと検索してみましたが、ありませんでした。
まずは、換気扇カバーを開けてみます。

予想と異なる形状のものが見えました。プロペラを予測していたので、当惑している状態です。まだこの時点では、横型のシロッコファンだとは気が付いていません。

換気扇のカバーの左右に針金状のバネがあり、バネの前後をつまんで外すとカバーが外れます。ここで、横向きに換気扇がついており、シロッコファン型だとわかり愕然とします。横向きシロッコファンの外し方がわからないからです。

カバーはうっすらホコリがついている程度で、あまり汚れてはいません。

カバーを外したトイレの換気扇。
シロッコファンを掃除する

懐中電灯で換気扇を照らしてびっくり、シロッコファンの中は写真の通りです。換気扇の隙間は半分以上がホコリで埋まっています。なるほど、音がするわけです。
換気扇は空気を吸い込もうとしますが、空気の通り道が狭くなっているため大きな音になってしまうのですね。
懸念すべきは、モーターに負荷がかかり熱くなって発火という可能性があることです。そこには燃えやすいホコリがありますから火事になる可能性もゼロではありません。
換気扇のシロッコファンを外さずに掃除をする
ここで、一旦脚立を下り、住居人にどう掃除をするか相談しました。ネジをいくつか外したらシロッコファンが外れるはずなのでやってみるか、外さずつけたままで掃除をするかの相談です。
賃貸なので、外して戻せなくなったり断線したりすると怖い、できれば外さないで掃除をしてほしいとの希望でしたので、このままで掃除をすることになりました。

歯ブラシを少しあてると、ホコリが起き上がってきます。ピンセットで大きなホコリをつまみ取っていきます。片手に懐中電灯、片手にピンセットの作業です。
幸いにもホコリをつまむと、ゴロっと大きく取れてくれます。掃除機で吸い取りたかったのですが、渡された掃除機のノズルが短くて、換気扇の中に入らず、手作業になりました。
この状態を予測しておらず、床と便器の養生が甘かったため、トイレ内はホコリだらけです。
頼りになるのは掃除機 換気扇内を一気に吸引

つまんでは置き、つまんでは置きの繰り返しで、かなりきれいになった頃に、掃除機のノズルがあった!との報告が。

幸いこの形が換気扇の中にかろうじて届く形でした。おかげで残りの作業が早く進み、一気に換気扇がきれいになりました。

トイレの換気扇のホコリを掃除機で吸い取る様子。

シロッコファン以外の部分を、掃除用のウェットシートで拭ききれいにします。
シロッコファンを掃除している間に、拭いてもらったカバーを戻して掃除は終了です。
トイレの換気扇掃除の養生は手抜きNG

換気扇掃除の終了後、下を見るとかなりホコリが落ちていました。突っ張り棚で、ホコリを受けるつもりだったので、十分な養生ができていなかったのです。
タンクにホコリが入るのを防ぐために、マスキングテープを貼っておいたのは正解でした。しかし、水垢に黒ずみがこびりつき汚れを落とすのに一苦労。養生は手を抜かずにきっちりカバーしましょう。
トイレの換気扇掃除完了!うるさい音はどうなったか?!
そして、いよいよ音の確認です。スイッチを入れたところ、普通の換気扇程度の音になりました!
換気扇内のホコリがなくなり、空気の流れがよくなったのです。掃除は大切ですね。
ところで、あのホコリは何年分のホコリだったのでしょうか。
もしかして35年分?と住居人と顔を見合わせました。5年のホコリの量ではないので、少なくとも前の住居人さんは掃除していません。そして、前の方の退去時に入るはずの、ハウスクリーニング業者さんも掃除しなかったようです。賃貸物件を借りる時に、換気扇までチェックする人はいないと思いますが、自分の目で確認するのは大切です。
そして、トイレの換気扇がゴーゴーうるさい時は、まずカバーを外して、ホコリの状況を確認しましょう。
プロペラの換気扇なら比較的簡単に掃除ができます。また下向きのシロッコファンなら、外せなくてもファンが見える状態なので、掃除機で吸い取れます。横向きのシロッコファンは、少々面倒ではありますが掃除はできるのでがんばりましょう。
洗面所の換気扇も同じように掃除してきれいに
トイレの換気扇と洗面所の換気扇はつながっていて、マンションなど集合住宅では排気ダクトが同じというケースが通常です。また換気扇は同じ時期に同じ機種が設置されているケースが多いものです。
そこで、洗面所に行ってみると、やはり同じカバーの換気扇がついています。
ここは下に便器がない分、掃除がしやすいはずなので、だれか掃除しているかもと思いながら開けてみました。

横向きのシロッコファンです、そしてホコリはトイレより、若干ましな程度です。同じくらい掃除をしていないように見えます。古歯ブラシ、ピンセットも使いましたが、先ほど発見された掃除機のノズルのおかげで、トイレよりスピーディーに掃除ができました。

こちらはトイレのような大きな音ではなかったのですが、排水溝を掃除してもにおいが残るのが悩みの種だったそうです。掃除をして3時間くらいで、においがなくなってきたと連絡があったので、洗面台では十分な換気ができていなかったようです。
状況が改善しないときは専門業者へ頼もう
ご自身でトイレの換気扇を掃除しても状況が改善されない時は、専門業者へ頼みましょう。丁寧にホコリを取り除いてもらえますし、故障が疑われる場合は修理業者による適切な対処が必要です。
無理にどうにかしようとすると、かえって高額な費用を支払うはめになる可能性もあります。
また、少し話はそれますが「トイレクリーニングをメインにお願いしたい」と考えている方は「もちや」を利用するのもよいと思います。星マークでの5段階評価や口コミが掲載されているので、安心できる業者が探しやすいです。
換気扇の簡易清掃も一緒にやってもらえる場合がほとんどですが、内部まで掃除してもらえるかは業者によって変わります。気になる方は、仮予約後に利用できるメッセージ機能で相談してみてください。
トイレの換気扇がうるさい時は、まずカバーを開けて確認
トイレの換気扇がゴーゴーうるさい時は、まずカバーを開けて確認しましょう。ホコリを掃除すると音が通常に戻るだけでなく、ホコリのためにスムーズに回転できず、換気扇にかかっていた負荷がなくなります。
こまめにお手入れすれば、換気扇も長持ちしますよね。できる掃除は自分で行いましょう。
ただし、カラカラという音の場合は無理をせず専門家にまかせるか、換気扇の取り換えを。賃貸の場合は管理会社に相談しましょう。
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