冷蔵庫に結露が発生していたら、早急な対策が必要!
水滴がついているだけなのでそのうち乾くだろう、と思って放置すると、さまざまなトラブルにつながることがあるからです。
また冷蔵庫の結露や冷凍庫の霜は、ついやってしまいがちな行動が原因となっているケースがあります。
正しい使い方をすれば、冷蔵庫の結露や霜はできにくくなるんですよ。
ここでは自分でも簡単にできる冷蔵庫の結露対策や結露防止方法を紹介します。
結露の除去方法や霜の正しい取り方についても解説しますので参考にしてみてくださいね。
この記事を読めば
- 冷蔵庫に結露ができるわけ
- 結露を放置するリスク
- 結露や霜の取り方
- 冷蔵庫の結露を防止する方法
がスッキリわかるようになりますよ。
冷蔵庫の結露問題をまとめて解決してしまいましょう♪
\換気扇・コンロ・シンクも!まとめてキレイ/
そもそも結露とは

空気中には数多くの水蒸気が含まれていますが、その含有量には限りがあります。
この水蒸気量のことを「飽和水蒸気量」といい、飽和水蒸気量を超えてしまうと水蒸気は水滴へと変化します。
その水滴が、結露と呼ばれます。
一般的に温度が低いほど飽和水蒸気量も少なく、空気中に水蒸気として飽和しきれなくなった水分が水滴へと変化します。また湿度が高い場所でも飽和水蒸気量を超えて結露ができやすくなります。
結露はビールのコップや冬の部屋の窓など、急激に空気の温度が変わる場所で発生しやすいです。
これは空気中の水蒸気が冷やされ、飽和水蒸気量を超えることで水滴へと変化しているから。
コップや冬の窓に結露ができる状況と同じような環境が整えば、冷蔵庫でも結露は起こります。
まとめれば、結露は
- 空気が急激に冷やされる
- 湿気が多い
この2つの条件がそろうと発生しやすくなるのです。
冷蔵庫の外側に結露ができる原因は周囲の環境

冷蔵庫の表面に結露ができているときには、冷蔵庫が置いてある場所の環境が原因であることが多いです。
周囲の環境が、
- 温度30℃くらい
- 湿度85%くらい
これを超えている場合は、結露が発生しやすくなります。
ほぼサウナのような状態ですので、冷蔵庫以外の場所でも結露が起こっているかもしれません。
この場合は、換気をするなどして周囲の温度と湿度を下げてみてください。
梅雨や夏季であればエアコンを使用してみるのもよいでしょう。
また冷蔵庫の表面についている水滴は、乾いたクロスでしっかりふき取っておいてください。
機種にもよりますが、急速冷凍や新鮮冷凍などの機能を連続使用していると、冷蔵庫表面に結露が発生することもあります。冷蔵庫表面の結露原因に心当たりがない場合は、メーカーに問い合わせてみましょう。
冷蔵庫内部に結露ができる原因は庫内湿度の上昇

「冷蔵庫に入れておいた食品がビショビショになっている!」
「ドアの内側から水滴がポタポタ落ちる……」
そんなときには、冷蔵庫内部で結露が発生していると考えられます。
冷蔵庫内部で結露が発生するおもな原因は、庫内に湿気がこもること。
次の5つが原因となって湿度が上がりますので、心当たりがあれば改善してみてください。
原因1:冷蔵庫のドアを頻繁に開閉する
冷蔵庫内にはドアの開閉により、外気が入り込みます。
冷蔵庫のドアを頻繁に開閉したり、長時間開けっ放しにしていたりすると、必要以上に多くの外気が入り込むことになるのです。
一般的に、冷蔵庫の内部よりも外気のほうが温度は高くなっています。
外気に含まれた水蒸気が庫内に入ることで、急速に冷やされ、結露が発生してしまうのです。
冷蔵庫のドアを頻繁に開閉しているという場合は、回数を減らしてみてください。
また家族にも協力を得て、長時間開けっ放しにしないよう心がけましょう。
ドアを開けてサッと物が取り出しやすいよう、庫内はスッキリ整頓しておくのがおすすめです。
フレンチドア(観音開き)タイプであれば、なるべく片側だけを開くようにしましょう。
原因2:冷蔵庫のドアを密閉できていない
冷蔵庫のドアを密閉できていない場合も、庫内に外気が入り込むので結露の原因となります。
ドアが閉まっていないと警告音が鳴るようになっている冷蔵庫もありますが、まれに警告音が鳴らないことも……。
細かいゴミやビニール袋の端などは、挟まっていても警告音が鳴らないことがあるんです。
密閉できていないことに気が付かないこともありますので、注意しておきましょう。
ドアの開閉部分に汚れやゴミがついていないか、薄いラップなどが挟まっていないかなどを点検してみましょう。
こびりついた調味料汚れなども、キレイに掃除しておくとよいですね。
原因3:ゴムパッキンの異常を放置する
ドア付近に結露ができる場合は、ドアのゴムパッキンに異常があるかもしれません。
ゴムパッキンの劣化によってすきまができ、そこから外気が入り込むことがあるからです。
またゴムパッキンが変形しているというケースもあります。
その場合にも、すきまができて外気が入り込みやすくなります。
ゴムパッキンの異常を確かめるためには、冷蔵庫本体とゴムパッキンとの間に紙を挟み込んでみるのがおすすめです。
スッと抜けてしまうようならすきまができていると考えられます。
ゴムパッキンは、40℃くらいのお湯でぬらしたタオルを使って暖めると復活することがあります。
また、外れかけているゴムパッキンは押し込めば元に戻ります。自力での対処が無理そうなら、一度メーカーへ問い合わせてみましょう。
原因4:食品をあたたかいまま入れている
調理済みのあたたかい食品をそのまま冷蔵庫に入れていませんか?
食品から発生するあたたかい熱を帯びた空気は、たくさんの水蒸気を含んでいます。
あたたかい食品を冷蔵庫に入れると大量の結露が発生するため、おすすめできません。
調理後の食品は、ある程度冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。
同じく冷凍庫にも、調理後のあたたかい食品を入れるのはおすすめできません。
しっかり冷まして、密閉容器などに入れ替えてから冷凍庫へ入れてください。
あたたかい食品以外にも、水分を多く含んだ葉野菜は庫内の湿度を上げる原因となります。
野菜をそのまま入れるのではなく、保存容器に入れたりラップに包んで入れたりするのがおすすめです。
原因5:冷気の吹き出し口をふさいでしまっている
冷蔵庫に食品を詰め込みすぎてはいませんか?
とくに冷気の吹き出し口や吸い込み口をふさいでしまっていると、庫内の空気が循環しなくなります。
空気の循環ができないと、湿気がこもりやすくなり、結露が発生してしまいます。
結露が冷やされると、霜や氷となって固まってしまうので要注意です。
まずは食品を詰め込みすぎないことが重要です。
一般的に冷蔵室に食品を詰めるのは、容量の70%までがよいとされています。
冷蔵庫内は1/3ほどのスペースを空けて、余裕をもたせておきましょう。
また空気の循環が悪くなれば、冷却にも時間がかかります。
電気代を節約するためにも、冷気の吹き出し口をしっかり確保しておくことは大切ですね
冷蔵庫の整理や掃除ってどこから始めればいいの?というかたは、こちらの記事を参考に!

冷蔵庫の結露を放置するリスク

冷蔵庫の結露を放置すると、さまざまなリスクにつながります。
食品が水滴で濡れてしまうだけでなく、次のようなトラブルに発展することがあるので気をつけましょう。
- 庫内で水漏れが起きる
- 庫内にカビが発生する
- 霜が発生する
- 電気代が余分にかかる
この中でとくに気になるのはカビの発生ではないでしょうか。
カビが発生する条件は、温度・湿度・栄養の3つの条件がそろったときです。
庫内に湿気がこもらないようにして、カビの発生を防ぎましょう。
また結露が発生したら、すぐにふき取っておくことも大切。
結露は冷やされると凍ってしまい、霜になります。
霜が凍り付くと冷却性能が落ち、電気代がかさむことになります。
霜やカビ、両方の面から見ても、結露ができていいことはありません。
結露ができない環境づくりに気を付けつつ、ついてしまったときはすぐに掃除するよう心がけましょう。
冷蔵庫についた結露の取り方

冷蔵庫内の結露は、庫内の衛生環境を悪くしますので、すぐに取り除く必要があります。
結露はただの水滴ですから、乾いたクロスでふき取るだけで除去することができます。
ただし結露ができている場合、すでに庫内の衛生環境が悪くなっているケースが少なくありません。
そもそも空気中にはカビなどの雑菌が浮遊しており、環境がそろえばすぐに繁殖するからです。
そこで結露ができている場合には、カビ対策もかねてしっかり掃除&除菌しておくのがおすすめです。
- クーラーボックス
- アルコール除菌スプレー
- ふき取り用クロスまたはキッチンペーパー
- 綿棒
冷蔵庫掃除&除菌手順
- STEP1
-
冷蔵庫の中身を取り出して空にする
- STEP2
-
冷蔵庫内の食品などをクーラーボックスに入れる
- STEP3
-
庫内にアルコール除菌スプレーを吹きかける
- STEP4
-
ふき取り用クロスやキッチンペーパーでふき取る
- STEP5
-
ゴムパッキンのゴミを綿棒で除去する
- STEP6
-
ゴムパッキンにアルコールスプレーを吹きかける
- STEP7
-
必要ない食品や調味料を処分する
- STEP8
-
食品を冷蔵庫に収納する
これで完了です。
もし黒カビが発生している場合は、その部分にのみキッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使って掃除しておきましょう。
冷蔵庫や冷凍庫にできた霜は溶かして取る!

冷蔵庫で発生する結露が冷やされると、霜となって内部に付着します。
霜を放置するとどんどん大きくなり、やがて氷の塊となって落ちにくくなりますので早めに取り除いておきましょう。
ちょっとした霜であれば、お湯で濡らしたあたたかいおしぼりでふき取ることができます。
おしぼりを霜にあてて、溶かしながらふき取ってみてください。
おしぼりでは対応しきれない霜は、いちど冷蔵庫の運転をストップさせて室温に戻し、溶かしてとる方法がおすすめです。
- クーラーボックス
- 布巾
- アルコール除菌スプレー
冷蔵庫の霜を取る手順
- STEP1
-
冷蔵庫の食材などをすべてクーラーボックスへ移動させる
- STEP2
-
冷蔵庫のコンセントプラグを抜く
- STEP3
-
冷蔵庫の扉をすべて開ける
- STEP4
-
氷が溶けてきたら布巾でふき取る
- STEP5
-
アルコール除菌スプレーをかけてふき取る
- STEP6
-
冷蔵庫の電源プラグを入れる
- STEP7
-
食品を戻す
冷蔵庫の電源を切って掃除する方法は半日以上かかりますので、掃除は余裕をもっておこないましょう。
霜取りにアイスピックやドライヤーを使うのはやめておこう!
冷蔵庫や冷凍庫に霜がついたときには、固いアイスピックのようなものでガンガン砕けばいいんじゃ?と思われがちです。
ですが固いものでガンガン砕くのはおすすめできません。
庫内に傷がついたり変形させてしまったりするおそれがあるからです。
またドライヤーで乾かすというのも避けておいたほうがよいでしょう。
素早く溶かそうとしてドライヤーをあてると、庫内の一部が変形してしまうおそれがあります。
ガンコな霜を取るには、焦らずゆっくり時間をかけて室温で溶かすのが安全な方法です。

冷蔵庫の結露を防止する方法

冷蔵庫の結露は庫内の衛生状態を悪くしますので、適切な対処が必要です。
結露ができないようにするためには、冷蔵庫の正しい使い方を確認しておくのがおすすめ。
結露の予防方法をまとめると、次のようになります。
- ドアの開閉回数を減らす
- ドアを開けっ放しにしない
- あたたかいままの食品を入れない
- 食品は保存容器に入れるかラップをして入れる
- 食品を詰め込みすぎない
- 冷気の吹き出し口をふさがない
ふだんやりがちな行動が、冷蔵庫の結露を発生させる原因となっているかもしれません。
適切な使い方で結露防止をしてください。
まとめ
冷蔵庫の結露は放置せずすぐにふき取っておくことが大切です。
結露が凍って霜になってしまっている場合に、あたたかいおしぼりで溶かす、電源を切って室温で溶かすなどの方法で早めに除去してください。
冷蔵庫で結露が発生していると食品の劣化が進んでしまったり、庫内でカビが発生したりと悪影響があります。
冷蔵庫を正しく使用して、結露を予防しましょう。
エアコンも結露していませんか?
