メラミン食器の漂白にキッチンハイター®はNG!正しいお手入れを解説

メラミン食器の漂白にキッチンハイターはNG!正しいお手入れを解説

メラミン食器の漂白をするときに塩素系漂白剤を使うのは控えたほうがよいでしょう。

キッチンハイター®などの塩素系漂白剤は、メラミン食器を変色させてしまうことがあります。

そのためメラミン食器の漂白には、塩素系ではなく酸素系の漂白剤を使うのがおすすめです。

この記事を読めば

  • メラミン食器の適切な漂白方法
  • メラミン食器の汚れを予防する方法
  • 塩素系漂白剤で黄変してしまった場合のリカバリー方法

について詳しくわかるようになります。

メラミン食器を適切にお手入れして、長く使っていきましょうね。

\換気扇・コンロ・シンクも!まとめてキレイ/

目次

そもそもメラミン食器とは

メラミン食器のイメージカット

メラミン食器は、プラスチックの一種であるメラミン樹脂というという素材でできた食器です。
メラミン素材でできた食器は表面がツルっとしていてかたく、ほかのプラスチックと比べて傷がつきにくいというメリットがあります。

またメラミン食器は、学校・病院・高齢者施設・社員食堂などで広く使われていますね。
それは食品衛生法の規格基準を満たしているものとして安全性を確認されているからなのです。

一般家庭においては、赤ちゃんや小さな子供用に使われるイメージがありますが、最近では大人が日常使いできるオシャレな絵柄のメラミン食器も増えています。
耐熱性や保温性があるので、さまざまなシーンで活用できるでしょう。

ぷらすワンアドバイス

電子レンジについては、使用できるものと使用できないものがあります。
「電子レンジ使用可」と記載のないものは電子レンジを使わないよう注意してください。

メラミン食器に塩素系漂白剤を使うリスク

リスクをイメージした写真

メラミン食器は、使っているうちにうす汚れた状態になることがありますね。
うす汚れの原因には次のようなものがあります。

  • 油汚れ
  • 肉や魚のたんぱく汚れ
  • 炭水化物汚れ
  • カレーなどの色素汚れ

これらの汚れがつもり重なって不衛生な見た目になってしまうので、定期的に漂白してキレイにしておきましょう。
ただし漂白するときに、キッチンハイター®などの塩素系漂白剤を使うのはおすすめできません。

塩素系漂白剤はメラミン食器と相性が悪く、黄ばみの原因となります。
メラミン素材のNH2やNHが塩素と結合してクロルアミンという黄色い物質ができるためです。

塩素系漂白剤を使うと、汚れを漂白したつもりが、よけいに黄ばんでしまうことになります。
そのためメラミン食器の漂白には、酸素系の漂白剤を使うのがおすすめです。

メラミン食器の漂白には酸素系漂白剤がベスト

白い食器の写真

メラミン食器を漂白するときには、粉末の酸素系漂白剤を使用しましょう。
酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムが主成分となっていて、汚れを色素ごと浮かせて落としやすくするはたらきがあるんですよ。

粉末の酸素系漂白剤には次のようなものがあります。

  • オキシクリーン®|グラフィコ
  • アラウ|サラヤ
  • オキシファイン|扶桑化学
  • 酸素系漂白剤|シャボン玉石けん

酸素系漂白剤には粉末タイプのほかに液体タイプがあります。粉末タイプのほうが漂白力が強いので、食器の漂白には粉末タイプがおすすめです。
酸素系漂白剤の液体タイプは、デリケートな素材の衣類を漂白するときに重宝します。

※オキシクリーン®はチャーチ・アンド・ドゥワイト・カンパニー・インコーポレイテッドの登録商標です。

メラミン食器を漂白する方法~酸素系漂白剤使用

メラミン食器は、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤でつけおき漂白をすれば、簡単に汚れが落ちてピカピカになりますよ。

ここではオキシクリーンを使った漂白方法をご紹介します。

準備するもの
  • オキシクリーン キャップ1杯(約28g)
  • お湯(40~60℃)4L
  • 洗い桶
  • ゴム手袋

食器の漂白手順

STEP1

洗い桶にお湯とオキシクリーンを入れてよく混ぜます

STEP2

食器を入れてつけおきをします(30分ほど)

STEP3

流水でよく洗い流します

つけおき後に汚れが残っている場合は、スポンジ等で軽くこすっておきましょう。
これだけで食器はみちがえるほどキレイになりますよ。

オキシクリーンを使った食器洗いの方法はこちらでも詳しく解説しています。

黄ばみが気になる!という方はこちらもチェック!

正しいお手入れでメラミン食器の汚れを予防しよう

食器を洗うイラスト

メラミン食器は、正しいお手入れ方法で汚れを予防することができます。
基本のメンテナンスを確認しましょう。

【1】中性洗剤を使用する

ふだんの食器洗いには中性洗剤を使用しましょう。
酸性やアルカリ性の洗剤を使うと、変色や変質の原因となります。

【2】クレンザーや金属たわしを使わない

メラミン素材は、プラスチックの中ではかたいほうですが、金属と比べれば柔らかい素材です。
傷がつくと汚れがつきやすくなるので、クレンザーや金属たわしの使用は避けましょう。

【3】汚れは放置しない

食器を使った後にはすぐに洗いましょう。時間がたつと汚れが沈着することがあります。
食洗器で洗うときには、食器についた汁汚れをあらかじめふき取ってから食洗器へ入れると汚れは確実にキレイに落とせます。

メラミン食器はアルコールスプレーで除菌しよう

メラミン食器を清潔に保ちたいときにはアルコール除菌スプレーを使用しましょう。
除菌消毒するには次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤を使う方法がベストですが、変色のおそれがあるため、メラミン食器に塩素系漂白剤はおすすめできません。

またアルコール除菌スプレーは、濃度70%以上95%以下のエタノールが入ったものが効果的です。

参考:新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省)

濃度70%以上のエタノール入り除菌スプレーは商品が限られ、品薄となることがよくあります。
こちらのパストリーゼは人気商品で手に入りにくいようですので、見つけたら購入しておくのがおすすめです。

塩素系漂白剤で黄変してしまったときのリカバリー方法

メラミン食器のイメージカット

メラミン食器を塩素系漂白剤で漂白したら黄色くなってしまった…!

そんなときには還元系漂白剤を使えばある程度修復することができますよ。
還元系漂白剤は、酸化してしまったものから酸素を奪う「還元」というはたらきを利用して汚れを落としていきます。

還元系漂白剤で手に入りやすいものにはハイドロハイター(花王株式会社)があります。

ハイドロハイターは赤土や鉄さびによる汚れに効果のある還元系漂白剤として知られています。
使い方は酸素系漂白剤とほぼ同じで、お湯に溶かして30分ほどつけおきしてからすすぎ洗いをするだけです。

まとめ

メラミン食器はプラスチック素材の中でもとくに固くて傷がつきにくいメラミンという素材でできているので、扱いやすいというメリットがあります。

ですが塩素とは相性が悪く、黄変してしまうことがあるので要注意です。
メラミン食器を漂白するときには酸素系漂白剤を使いましょう。

また酸素系漂白剤で漂白するときにはお湯を使うのが基本です。
洗剤が溶けやすく、漂白効果も高くなりますよ。

酸素系漂白剤はほかの場所の掃除にも使えます。
食器をつけおきするときには、メラミン食器と一緒にほかの調理器具なども漂白してみてはいかがでしょうか。

※キッチンハイター®は花王株式会社の登録商標です。

ライター

料理・掃除・音楽をこよなく愛するロック女子。飲食業の経験から衛生面には人一倍気を使っている。料理も掃除も効率の良さを追求したい派で、キッチン周りはいつでもキレイでないと気がすまない。「おいしい料理はキレイなキッチンから」が座右の銘。

目次