
キッチンハイター・漂白剤の捨て方は超簡単!流すor可燃ゴミに出す

「キッチンハイターを捨てたいけど、下手に捨てたらよくないかも……」
キッチンハイターをはじめ、塩素系洗剤を除菌・漂白で重宝しているご家庭が多いことでしょう。
しかしその反面、強力な洗剤であることや、ニオイがキツイことから、捨てるのが難しいと感じてしまうことも……。
じつは、キッチンハイターの捨て方は難しくありません。
正しい方法でおこなえば、排水口に流したり、可燃ゴミとして捨てられるたりするんですよ。
ただし捨てるときにも、「混ぜるな危険」には気をつけましょう。
この記事では、キッチンハイターの正しい捨て方をご紹介。
また古いキッチンハイターは効果が薄くなるので、その使用期限についても伝えていきます。
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キッチンハイターの捨て方【1】排水口に流す

キッチンハイターのもっとも手軽かつ安全な捨て方は、排水口に流して処分する方法です。
ただし、いくつか注意したいこともあります。
そのまま流すだけはNG!水と一緒に流すのがコツ
キッチンハイターは塩素系漂白剤のため、除菌・漂白力が強いです。塩素のツーンとしたニオイが特徴的ですよね。
そんなキッチンハイターを原液のまま排水口に流すと、排水口や配管を傷めるおそれがあります。
キッチンハイターを排水口に流すときは、水を多めに出しながら、薄めるようにして流しましょう。
水道水をムダに流すのがもったいないと感じたら、お風呂の残り湯と一緒に捨てるといった方法もありますよ。
- 冷めた残り湯、または水と一緒に流す
- しっかり換気をする
- 入浴剤などを入れていないお湯で流す
お湯と一緒に流すと、塩素の成分が湯気と一緒に立ち昇って吸引するおそれがあります。
必ず、お湯が冷めてから流してください。
また、塩素系洗剤は目に入ると最悪、失明する危険性も。
排水口に流すときは飛び跳ねないよう、ゆっくり、低い所から流すのがコツですよ。
ゴム手袋、マスク、保護メガネを着用しておこなうと、なお安全です。
ちなみにキッチンハイター(小)1本ほどの量なら同じ日に流しても問題ありません。
しかし複数本、または特大サイズのキッチンハイターを一気に捨てるのは量が多く、少々危険です。
安全面から、数日に分けて排水口に流すことをおすすめします。
キッチンハイターの捨て方【2】可燃ゴミとして捨てる

「キッチンハイターを排水口に流すのは、環境のことを考えるとちょっと……」という場合は、可燃ゴミ扱いで処分することもできます。
- 古新聞または使わなくなった雑巾など布類
- ビニール袋2枚以上
- ゴム手袋・マスク(必要なら保護メガネも)
キッチンハイターの捨て方
- STEP1
-
換気をする
- STEP2
-
ビニール袋のなかに古新聞や布類を敷き詰める
- STEP3
-
キッチンハイターをビニール袋のなかにゆっくりと注ぐ
※古新聞や布にしっかりしみ込ませるのがコツ - STEP4
-
液漏れを防ぐために、さらにビニール袋を重ねる
- STEP5
-
ニオイや液が漏れないようにしっかりと口を閉めて、可燃ゴミの日に出す
上記の作業中は排水口に流すときと同様に、必ず換気をした状態でおこないましょう。
キッチンハイターを捨てるときは「混ぜるな危険」に注意

キッチンハイターを排水口に流すときも、可燃ゴミとして捨てるときも、同様に注意したいことがあります。
それは、「酸性のものと絶対に混ざらないようにする」ことです。
キッチンハイターを含めた塩素系洗剤と酸性の液体が混ざってしまうと、人体に有毒なガスが発生します。
これを吸引すると、命に関わることもあるのです。
- 酸性洗剤(サンポール・キュキュット クリア除菌など)
- クエン酸・お酢
- 生ゴミ
- 柑橘類 など
酸性のものは、洗剤以外にもさまざま。とくにキッチン周りには、意外と酸性のものが多いんですよ
料理で使ったお酢を排水口に流したあとに、キッチンハイターを流すだけでも危険なんです。
酸性のものや液体を流した日は、念のためキッチンハイターを捨てないようにしておきましょう。
また可燃ゴミとして捨てるときに、酸性の成分が含まれているものと一緒に捨てるのも危険。
キッチンハイターは簡単に捨てられますが、気をつけるべきことも多いです。
取り扱いには、充分に注意しましょう。
心配な時は「ハイポ」で中和させてから捨てる
キッチンハイターをそのまま流しに捨てるのは、やっぱり心配!という方は、水道水の塩素の中和に使われる「ハイポ」を使いましょう。
「ハイポ」とは、チオ硫酸ナトリウム水和物のことで、熱帯魚などを飼育する時のカルキ抜きに用いられる商品です。
使い方は、キッチンハイターのキャップ1杯につき「ハイポ」約5g
を入れるだけ。
キッチンハイターを大量に捨てる時には、「ハイポ」を検討することをおススメします。
参考文献:石けん・洗剤100の知識(東京書籍)
キッチンハイターの容器の捨て方

キッチンハイターの中身を捨てたら、残る容器の捨て方は簡単です。
容器は水で洗浄して、ハイターの成分が残らないようにしておきつつ、ゴミに出してしまいましょう。
キッチンハイターの包装容器は、プラマークが表記されていますのでプラスチック製です。
さらにボトル、キャップ、ラベルにそれぞれに素材が表記されています。
- ボトル:PE=ポリエチレン
- キャップ:PP=ポリプロピレン
- 中栓:PE=ポリエチレン
- ラベル:PS=ポリスチレン(キッチン泡ハイター)
お住まいの自治体にもよりますが、プラスチックゴミ扱いとして処分できるところがほとんどです
プラスチックゴミの捨て方や捨てる曜日は、各自治体のホームページなどからご確認ください。
キッチンハイターは一年以内に使い切るのがオススメ

キッチンハイターから塩素特有のニオイがなくなってきたら、すでに期限が切れているのかもしれません。
キッチンハイターに含まれる「次亜塩素酸ナトリウム」は製造時には約6%の濃度となっています。
しかし、そんな次亜塩素酸ナトリウムは時がたつごとに分解が進み、効力・濃度が失われていきます。
とくに保管場所の室温が高かったり、日の当たる場所に置いてあったりすると、次亜塩素酸ナトリウムの成分が抜けやすいのです。
目安としては、できるだけ1年以内に使いきるのがおすすめ。
長くても約3年経過したキッチンハイターは効力が落ちているので、使用せず捨てたほうがよいでしょう。
キッチンハイターは、昔ながらの細身のボトルから特大サイズまで、さまざまなものが販売されています。
ご家庭での使用頻度を考慮して、購入するのが最適といえますね。
まとめ
キッチンハイターの捨て方はおもに2通りです。
- 排水口に流す
- 可燃ゴミとして捨てる
排水口に捨てるときは、そのままではなく水も一緒に流して薄めるのがコツ。
原液のまま捨てるのは、排水管を傷めるおそれがあるのでやめましょう
可燃ゴミとして捨てるなら、「ニオイや液が漏れないように封をする」点に気をつける必要があります。
またどちらの方法でも、作業中の換気を徹底しつつ、絶対に酸性のものと混ぜないよう注意しましょう。
ボトルは洗浄後、基本的にはプラスチックゴミとして捨てられます。
心配な方は、お住まいの自治体に捨て方をご確認ください。





