家具の8割はニトリで揃えている編集部の和田です。
2020年12月、ホームセンター「ニトリ」の珪藻土商品に、基準値を超えるアスベストが混入している可能性があるとの発表。
「もしかして、家で使っているやつかも!」
そのニュースを見て反応したのは、私と専属の主婦ライター・わたナギ子さん。
心配になった私たちは、さっそく電話で問い合わせてみました。
今回は、ほぼ1日電話をかけ続けた結果と、回収について報告したいと思います!
※この記事は2020/12/24~12/25時点のリリースをもとに制作しています
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健康被害が心配!でもよくよくニュースを聞いてみると
ニュース発表時、まず心配したのは健康被害。
たしかアスベストは肺に悪かったはずですが、よく調べてみると、
- 通常の使い方なら問題ない
- 削ったり割ったりすると中の石綿(アスベスト)が飛散するおそれがある
とのことでした。
珪藻土商品のお手入れとして、「サンドペーパーなどで削る」という方法がネット上で紹介されていることもありますが、これまでサンドペーパーで削った記憶はなし。
また「割る」についても、そもそもとても固いので何をしても割れたことはありません。
ときどき「砕いて小さくして一般ごみで捨てる」という情報を見かけることもありますが、それも試みたことはないです。
とりあえず通常の使用方法しかしていないので、健康被害については一安心でしょうか。
回収対象品?フローチャートで確認してみた
ニトリの珪藻土商品は、優れた吸水性とリーズナブルな価格で人気の商品です。
バスマットは、無地・長方形タイプ、猫や貝殻をモチーフにしたデザインタイプなど、種類が豊富なことから、愛用しているという方は多いのではないでしょうか。
確認したところ、わたナギ子さん宅では白色・長方形のバスマットを、私の自宅ではピンク色の傘立てを使っていました。
珪藻土バスマット
珪藻土傘立て
バスマットは約1年、傘立ては約3年前に購入したものです。
ニトリの公式サイトで掲載された【第2報】お詫びと自主回収のお知らせ によると、アスベストが含まれている可能性がある商品は、バスマットなど9種類。調査中の商品は29種類とのこと。(2020/12/24時点)
傘立ては調査中、というのは判明したのですが、バスマットについては種類が多すぎて見分けがつきません。
どうしようかと思っていた矢先、「対象となる珪藻土バスマットの見分け方」なるものが公式サイトに掲載されたため、さっそく回収対象の商品なのか確認してみました。
【第3報】お詫びと自主回収のお知らせにて、検査対象の商品62品目(色・サイズ別177)のうち、回収対象は8品目(色・サイズ別23)と報告あり。(2020/12/25時点)
バスマットは十字の溝があれば対象外、なければ対象?
わたナギ子さん宅のバスマットは、溝がないタイプ。
フローチャートだけでは判断できないため、別紙の「珪藻土バスマット サイズ別判断方法」で確認してみます。
別紙によれば、バスマットのサイズと角の処理で見分けるようですが…。
わかりにくい(涙)。
そこで、ニトリお客様相談室へ確認してみようと電話をかけることにしました。
問い合わせるも電話がつながるまで、ほぼ半日
バスマットが回収対象なのか確認するため、ニトリお客様相談室へ10時頃から電話かけ始めたわたナギ子さん。
しかし! 17時を過ぎても、まったく電話はつながらず。架電回数は10回以上。なんと電話の繋がりにくさがネットニュースになる始末でした。
やっと電話がつながったのは18時過ぎ。「少々お待ちください」のガイダンスが流れるなか約30分、やっとオペレーターさんにつながりました。
店頭に持っていけば、確認のうえ返金対応
オペレーターさんとのやりとりは、まず商品の特定から始まります。質問される内容は、バスマットの溝の有無、色、サイズ、表面の状態(光沢のある・なし)、購入してからどのくらい経過しているか、などです。
オペレーターさんとの会話をまとめたものは下記になります。
自主回収について
- 回収方法については
現在検討中(2020/12/24時点)→店頭持ち込み、持ち込みが難しい場合については、検討中(2020/12/25時点) - 回収対象の商品か判断できない場合は、店頭に持ち込んで確認可能。対象であれば、その場で返金。
- 調査中の商品についても同上
安全面について
- 商品を削ったりしなければ、ほぼ問題はない
- 回収までの間は、ゴミ袋などのビニール袋に2重に入れ、テープでスキマがないようにして保管しておけば、ほぼ問題ない
お店に持っていけば対象外かそうでないかは確認できるとわかり、安心するわたナギ子さん。
購入履歴を証明するものが何にもない……
しかしここで大問題が発生。
わたナギ子さん曰く、
「ニトリの珪藻土バスマットだと証明できるものが何もない!」
もちろん、バスマットに書いてあるはずもなく。
現状をまとめると、
- レシートも会員カードもない
- 現金で買ったのか・キャッシュレスで買ったのかもわからない
- いつ、どこで買ったのかも覚えていない
何もわからない状態ですが、「とりあえず近所のニトリへ行ってみます」と、一度バスマットを持ち込むことを決定。翌日の報告を待つことになりました。
わたナギ子さんが来店したのは、「ニトリホーム」ではなく「ニトリ デコホーム」という雑貨だけを扱っている店舗。
以下、わたナギ子さんのレポートです!
【レポート】とりあえずニトリ店舗へ持ち込んでみたら神対応だった!
結論からいえば、何も持たない状態でも大丈夫でした。
会員カードや購入履歴はなくても、店舗スタッフが裏口へバスマットをもっていき、マニュアルみたいなもので確認していました。角の形状や素材、色などを拡大した写真を見せられ、
「こちらの商品は残念ながら対象商品でございました。ご迷惑をおかけいたしました。」
と平身低頭頭を下げられ、続いて現金にて返金をしてもらいました。
商品名は
「快適サラサラバスマット40×55」1,790円
と判明。
また私が持ち込んだものはかなり古い商品。どんな古いものでも引き取ってくれるのかな? というのも気になって聞いてみると
「一番古いもので、2016年製のものも対象となっております。」
とのことでした。3~4年も経ったものでも引き取り・返金に応じるということなので、さっそく2年前から使っている友人にも連絡しておきました。
すでに削ったり割ったりしてしまって、健康被害を受けてしまっている人がいるかもしれないと思えば、大失態ではあります。
ですが、クリスマスイブの閉店間際にもかかわらず、スタッフさんが神対応であったことはとても印象的でした。
帰り際、店員さんに「安全基準満たしたものはどれですか?」と伺ったところ、
「現在店頭に並んでおりますものは、すべて検査済みでございますので、安心してお使いいただけます」
との回答。店内を見ると、珪藻土マットには新しい商品もありました。
来年の春、私はもう一度ニトリで珪藻土マットの新商品を買うかもしれません。とりあえず、冬はひんやりするので暖かくなったら……。
調査中の珪藻土傘立ては、保管して待機
和田が使用していた傘立ては、回収対象商品かどうかが確定するまで、保管することにしました。ニトリからの公式発表を待って、また報告をしたいと思います!(2020/12/24時点)→対象外の商品であることと発表がありました。(2020/12/25時点)
【商品券500円分】返品後、お詫び状が送られてきた!(1/28追記)
珪藻土バスマット返品から約1ヶ月。なんと、ニトリからお詫び状とともに500円分の「商品券」が郵送されてきました。
全額返金+商品券とは…。ニトリの神対応、すごすぎですね。
商品券を使って、珪藻土バスマットを新調したいと思います。(2021年1月28日追記)
注意!珪藻土商品は勝手に捨ててはいけません
「回収とかめんどう、粗大ゴミで出せないの?」と、考えている方はストップ!
アスベストは自治体のゴミ収集では扱ってもらえないので、企業に回収してもらわなければいけません。
もし、アスベストを含む可能性がある商品、もしくは調査中の商品だとわかった場合は、必ず販売企業からの指示にしたがって、処理を行ってくださいね。
参考サイト=ニトリ公式企業サイト「重要なお知らせ」
これなら安心!アスベスト検証済の珪藻土マット
もう、珪藻土バスマットを使うことはできないの? いえいえ、そんなことはありません!
すべての珪藻土バスマットにアスベストが含まれているというわけではなく、きちんと検査をして販売されている商品もあります。
もちろん、ニトリでも検査が合格している商品であれば使用可能です。ここでは、ネットで買えるアスベスト検査済と謳われている珪藻土バスマットをご紹介します。
日本でアスベスト検査済と明記されている珪藻土バスマットです。サイズはH55cm×W40cm×D0.9cm。くまのプーさんが描かれた、かわいらしい商品です。
硬いイメージの珪藻土ですが、この商品はソフトタイプ。滑り止め効果があるようなので、子どもからお年寄りまで、安心して使えそうですね。こちらの商品もアスベストは含まれていないと謳われています。
アスベスト検査済の商品は、上記以外にもたくさんあります。ぜひ、お気に入りの一枚を探してみてはいかがでしょうか。