【実験】フローリング掃除に重曹・セスキ・クエン酸・オキシは使える?

【実験】フローリング掃除に重曹・セスキ・クエン酸・オキシは使える?

「フローリング掃除に重曹を使ったら、ワックスが剥げた……」

同僚の方から、こんなお話を聞いてビックリした専属ライターのアオイです。

重曹は自然に優しいナチュラル派の方に人気の洗剤。
フローリング掃除にも使えると思っていました……。
そこでふと「他のエコ洗剤はどうなるんだろう?」と疑問が出たので、今回実験してみました。

しかし、フローリングが手に入らなかったので、ワックスと成分が近い“ニス”で塗装した木を使うことに。結果はいかに!?

※実験の結果だけ先に知りたい方は、こちらから飛んでみてくださいね。
この記事では、最初に各種エコ洗剤についてもご紹介。
「エコ洗剤って名前だけ聞くけどよく知らない……」という方も、ぜひご覧ください。

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目次

エコ洗剤4種(重曹・セスキ・クエン酸・オキシ)ってどんなもの?

フローリングには、足の裏についた皮脂汚れがつきやすいです。
皮脂汚れは、水分を含むので放置しておくとベトベトしたり黒ずみ汚れになったりすることも……。

皮脂汚れに効果的なのは、重曹やセスキ炭酸ソーダといったアルカリ性洗剤!
なぜ効果的なのか?
その理由は、皮脂汚れはアルカリ性と反対の性質をもつ酸性汚れだからです。

反対の性質をもつ洗剤を使えば、中和されて汚れが落ちやすくなります。
まずはエコ洗剤が、どんな性質をもっているのか見ていきましょう。

重曹

重曹

重曹は先ほどお伝えしましたとおり、アルカリ性の性質(正確にはpH8.2~8.5ほどの弱アルカリ性)をもっています。
比較的肌にも優しくて、含まれているものは天然成分だけ。
口に入れることができるので、食品としても販売されています。
また、粒子が粗いので研磨剤としても活躍してくれるんですよ。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもさらに強力なアルカリ性の洗剤です。
水に溶けやすいので、スプレーとして使えます。
さらに、セスキ炭酸ソーダは血液汚れに強いのが特徴!

衣類についた血液汚れは、セスキ炭酸ソーダを溶かした水につけ置きして洗濯すると落ちやすいですよ。
ただし重曹と違い研磨作用はないので、使い分けることが大切です。

クエン酸

クエン酸

クエン酸は酸性の性質をもっていて洗剤としても使われています。
重曹と同じように、食用も販売されているんです。
柑橘類のすっぱい成分が、このクエン酸の正体。
クエン酸は、水垢などアルカリ性の汚れを落とすのにとっても便利です。

洗面台やお風呂の水垢汚れ、トイレ周りでも活躍しますね。

オキシクリーン®

オキシクリーン

最後に紹介するオキシクリーン®は、酸素系漂白剤です。
衣類の漂白剤として重宝しているご家庭も多いのではないでしょうか。
オキシクリーン®には、アメリカ版と中国版の2種類があります。
アメリカ版には界面活性剤が含まれているので、水に溶かすと泡立つのがポイント。
中国版(日本語表記版)は界面活性剤が入っていないので泡立たず、つけ置き洗いなどで活躍してくれます。
※今回の実験は中国版を使用しています。

4種類のエコ洗剤の特徴が分かったところで、さっそく実験に移っていきましょう!

※オキシクリーン®はチャーチ・アンド・ドゥワイト・カンパニー・インコーポレイテッドの登録商標です。

【実験】フローリング風の木材を重曹・セスキ・クエン酸・オキシで擦ってみた!

今回はワックスが塗られているフローリングが手に入らなかったので、ニスが塗られている木片を代用することにしました。
ワックスとニスは、成分は違えど同じ塗料カテゴリー。ニスが剥がれるのであれば、ワックスもダメなのでは?という考えで、実験を進めていきたいと思います。
ニスが剥がれてしまうのはどの洗剤なのでしょうか。予想

  • オキシクリーン®は、漂白効果があるのでニスを薄めてしまうのでは?と予想
  • 研磨効果のある重曹もいい線いきそうな予感
木材

実験に使ったもの

  • ニスが塗られた木片4つ
  • 4種類のエコ洗剤の水溶液
  • 雑巾

実験の手順

  1. まずは、4つの木片の見分けがつくように印をつけます
    (重曹が「重」、セスキが「セ」、クエン酸が「ク」、オキシクリーン®が「オ」)
  2. エコ洗剤の水溶液を雑巾に浸します
  3. あとは木片の右半分をひたすら擦るだけ!(左半分はそのままの状態です)

かなり力を入れて擦ったので疲れました……。果たして気になる結果はどうなったのでしょうか?

【結果】フローリングのワックスはアルカリ洗剤で擦ると剥がれるかも!?

実験結果は、下記のとおりになりました!

写真だと分かりづらいかもしれませんので、結果を順番に解説していきますね。

重曹

手で触ると、木片のくぼみ部分に塗られたニスが剥がれていました。
そこから、雑巾に染みた水分を吸収して変色しています。
擦っていない左半分と比較すると染みが確認できますね。

セスキ炭酸ソーダ

写真では一番変化を感じられたのがセスキです。
重曹と同じように、木材のくぼみから水分が染み込んでいるのが分かります。

クエン酸

クエン酸は、ほとんど変化なし。
フローリングにも安心して使えそうです。
水回り付近のフローリング汚れやペットの粗相の拭き取りに効果的ですね。
ただし、皮脂汚れなど、酸性汚れには効果が薄いかもしれません。

※あくまで実験結果に基づくものです。
クエン酸で掃除する際には、念のため目立たないところで試してから使用してくださいね。

オキシクリーン®

表面上の変化はあまり見られませんでした。
ただ、木片のくぼみ部分に塗られたニスがわずかに剥がれて変色しているのが確認できます。

実験の結果、やはりアルカリ性の洗剤をつけた雑巾でフローリングなど木材を擦るとニスが剥がれてしまいました。
皮脂汚れは落ちるかもしれませんが、一緒にワックスなども落としてしまいそうです……。

オキシクリーン®もわずかにニスが剥がれました。
そのため、フローリングでの使用はあまりおすすめできないかも……。

もちやぷらす編集部

やっぱり、重曹とフローリングの相性はよくない模様。
我が家のフローリングを掃除するときには、水拭きで頑張ろうと思いました……。
ただし、ワックスは経年劣化でも少しずつ剥がれてくるもの。
自分で塗るのは面倒なので、ハウスクリーニングの依頼も検討しようと思っています♪

まとめ

今回の記事では「フローリングに重曹をはじめとしたエコ洗剤を使ったら、塗装が剥がれてしまうのか?」
という疑問にお答えすべく実験をおこないました。

結果は……

  • 重曹・セスキ炭酸ソーダ・オキシクリーン®はニスが剥がれた
  • クエン酸は変化なし

このなかでもオキシクリーン®は、わずかに変化したぐらいでした。

ワックスは毎日の生活でもすこしずつ劣化していきます。
自力での掃除が手間だったり汚れが落ちなかったりしてお悩みでしたら、ハウスクリーニング業者の利用も検討してみてくださいね。

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ライター

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