
【場所・モノ別】キッチンハイター使い方!塩素系漂白剤で除菌・漂白しよう

キッチンハイターってどうやって使うの?
除菌や漂白に使ってみたいけれど、まぜるな危険!て書いてあるし、
ニオイが強烈で不安しかない…
そんな初心者の方のために、キッチンハイターの使い方を解説します。基本の使い方から使用上の注意点、用途別の使い方を詳しく紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。
キッチンハイターは、適切に使えば何かと役に立つ洗剤ですから、こわがらずに使っていきましょう。
\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/
キッチンハイターは除菌・消臭もできる塩素系漂白剤
キッチンハイターとは、花王株式会社が製造・販売している塩素系漂白剤です。おもに台所で使うことを目的としてつくられています。
まずはキッチンハイターの成分や効果について、確認していきましょう。
キッチンハイターの成分

キッチンハイターの成分は次のとおりです。
- 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)
- 界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)
- 水酸化ナトリウム(アルカリ性)
液性:アルカリ性
キッチンハイターの主成分は次亜塩素酸ナトリウムです。キッチンハイターの次亜塩素酸ナトリウム濃度は、製造時に約6%であり時間の経過とともにゆっくりと分解されて濃度は低下していきます。
そのため購入から時間がたっている場合、少し濃度を高めにして使用する必要があります。また購入から3年以上経過しているものは次亜塩素酸ナトリウム濃度が著しく低下しているので使用をおすすめできません。

キッチンハイターの効果

キッチンハイターには、おもに次の3つの効果があります。
- 除菌
- 漂白
- 消臭
キッチンハイターの除菌効果とは
除菌とは、菌を取り除くことです。洗剤や漂白剤などの「雑貨品」の表示によく使われます。
*医薬品以外では「殺菌」という言葉は使えません。
なお厚生労働省の公式サイトによると、キッチンハイターの主成分である次亜塩素酸ナトリウムは、新型コロナウイルス対策に効果があるとされています。テーブル・ドアノブなどモノについたウイルスは次亜塩素酸ナトリウムの酸化作用などによって無毒化できます。
そのほか次亜塩素酸ナトリウムは次のような細菌にも効果的です。
- ノロウイルス
- 大腸菌
- 黄色ブドウ球菌
- 一般細菌やウイルス
とくにノロウイルスは、一般の消毒薬では効果が得られにくく、嘔吐物からの感染を防止するために次亜塩素酸ナトリウムを使った処理方法がすすめられています。
キッチンハイターの漂白効果とは
漂白とは、色を取り除いて白くすることです。英語ではブリーチといいます。
漂白剤には、髪の毛の色素を抜くものから洋服のシミ黄ばみを落とすもの、調理器具の黒ずみ落としなどさまざまな種類のものがあります。
キッチンハイターは、台所用だから効き目も優しいのでは…?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
キッチンハイターは、茶渋やまな板の色移りにもしっかり漂白効果があるので、元通りの色になります。また色柄物の布に付着すると脱色してしまうほど漂白力は強いです。
キッチンハイターの消臭効果とは
キッチンハイターは、消臭にも役立ちます。キッチンハイターで消臭効果があるのは次のようなものです。
- ふきん
- 排水口
- まな板
- スポンジ
- ゴミ受け
- 食器
これらが悪臭を放つのは、雑菌が繁殖しているからです。キッチンハイターを使って除菌してしまえば、ニオイも消えます。
ハイター®の種類と代用品
キッチンハイターは似たような名前の商品が多く、どれを選ぶべきか迷うことがありますね。花王株式会社から販売されているハイター®シリーズを確認してみましょう。
ハイター®の種類一覧
ハイター®と名のつく商品には以下のようなものがあります。
商品名 | 主成分 | おもな用途 | |
衣料用漂白剤 | ハイター® | 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系) | 白無地衣類の漂白 黄ばみ黒ずみ除去 |
衣料用漂白剤 | ハイドロハイター® | 二酸化チオ尿素 (還元系) | 白無地衣類の漂白 黄変回復 |
台所用漂白剤 | キッチンハイター | 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系) | 台所用漂白剤 除菌・漂白・消臭 |
台所用漂白剤 | キッチン泡ハイター ハンディスプレー | 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系) | 台所用漂白剤 除菌・漂白・消臭 |
浴室用洗剤 | 強力カビハイター® ハンディスプレー | 次亜塩素酸塩(塩素系) | カビ取り |
住居用洗剤 | パイプハイター® 高粘度ジェル | 水酸化ナトリウム 次亜塩素酸塩(塩素系) | 排水パイプ・排水口のヌメリ除去・消臭 ・つまり防止 |
トイレ用洗浄剤 | 除菌洗浄 トイレハイター | 界面活性剤 水酸化ナトリウム 次亜塩素酸塩(塩素系) | 便器の洗浄・除菌・ウイルス除去 |
衣料用漂白剤 | ワイドハイター® | 過酸化水素 (酸素系) | 色柄物の漂白 |
衣料用漂白剤 | ワイドハイター® EXパワー | 過酸化水素 (酸素系) | 色柄物の漂白 抗菌・除菌・消臭 |
衣料用漂白剤 | ワイドハイターPRO® 抗菌リキッド | 過酸化水素 (酸素系) | 色柄物の漂白 抗菌・ウイルス除去 |
衣料用漂白剤 | ワイドハイターPRO® ラク泡スプレー | 過酸化水素 (酸素系) | 色柄物の漂白 除菌・抗菌 |
衣料用漂白剤 | ワイドハイターPRO® 強力分解パウダー | 過炭酸ナトリウム (酸素系) | 色柄物の漂白 汚れを強力分解 除菌・ウイルス除去 |
ハイター®の種類一覧
用途別に商品がラインアップされているのでわかりにくいですが、これらは大きく分けると3つに分類されます。
- 塩素系漂白剤
- 酸素系漂白剤
- 還元系漂白剤
です。塩素系漂白剤には液体タイプや泡スプレータイプ・ジェルタイプなどがあるものの、主成分は同じく次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸塩)であり、効果は同じです。
塩素系漂白剤なら、どれでも互いに代用できますよ。
また酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがあって、主成分は異なります。また液体タイプは弱酸性・粉末タイプは弱アルカリ性です。
そのため酸素系漂白剤は、液体タイプと粉末タイプを互いの代用にはなりません。液体タイプなら過酸化水素、粉末タイプなら科炭酸ナトリウムを主成分とする洗剤で代用しましょう。
還元系漂白剤は、汚れから酸素を奪い取ることで漂白する特徴があります。鉄サビや赤土の黄色いシミ・色移りしてしまった衣類のシミ取りに効果的です。
キッチンハイターの代用品
キッチンハイターは塩素系漂白剤です。ハイター®シリーズの中で塩素系のものなら代用できます。またそのほかの商品では次のようなものでも代用可能です。
キッチンハイターと同様の効果
キッチンブリーチ
カビキラー®
キッチンハイターと同じ主成分の消毒液
ピューラックス®

※カビキラー®はエス シ- ジヨンソン アンド サン インコ-ポレ-テツドの登録商標です。
※ピューラックス®は株式会社オ-ヤラツクスの登録商標です。
キッチンハイターの危険性

キッチンハイターは、パッケージに「まぜるな危険」という文字が大きく表示されています。さらにキャップを開ければツーンとした強いニオイを発するので、誰でも危険性を感じることでしょう。
じっさい、どんな危険性があるのでしょうか。
キッチンハイターの体への影響
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤には独特のニオイがあり、気分が悪くなることがありますので吸い込まないよう注意が必要です。
とくに酸性のものとまじると有害な塩素ガスが発生します。
塩素ガスとは黄緑色の液体で、空気より重いので低いほうへと流れるのが特徴です。皮膚や粘膜・気道に腐食性があり、許容濃度を超えると命にかかわりますので、すぐにその場を離れましょう。
参考:花王公式サイト
キッチンハイターはアルカリ性が高く、皮膚のたんぱく質を分解してしまいます。そのため素手で触れるとヌルヌルするのです。皮膚に付着したら、流水でよく洗いましょう。
塩素系漂白剤に触れてヌルヌルがなかなか取れないときには、お酢を使いましょう。水100ccにお酢を小さじ1杯まぜたものに、手を浸すとヌルヌルが取れますよ。
キッチンハイターの素材への影響
キッチンハイターを使えるものと使えないものは以下のとおりです。
使えるもの | 使えないもの |
白物のふきん・おしぼり ナイロン製品 プラスチック製品 ステンレス製品 シリコン製品 人工大理石 陶器 ガラス器 木・竹製品 | 色柄物の繊維製品 ステンレス製以外の金属 メラミン食器 漆器 天然石の調理器具・設備 獣毛のハケ 水洗いできないもの 塩素系は使えないと表示のあるもの |
なお材質が不明なものや木製品は変色のおそれがあります。
目立たない場所でためしてから使いましょう。
ふきんや雑巾の漂白に使えるキッチンハイターですが、色柄物の繊維製品は要注意です。繊維の雑菌や汚れだけでなく、染料まで除去し、色落ちさせてしまいます。
またステンレス以外の金属にキッチンハイターを使うと、サビが発生することがあるので避けましょう。
食器類の場合、陶器やガラス製品以外は変質や変色のおそれがあるのでキッチンハイターの使用はおすすめできません
参考サイト:花王株式会社
キッチンハイターを使うときの注意点

キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使うときには、次の5つに注意しましょう。
【1】換気をする
作業する前に、ドアや窓を開けたり換気扇をつけたりして換気をしてください。塩素系漂白剤は、独特の強いニオイがあるため、閉鎖された空間で使用すると気分が悪くなることがあります。
【2】単品で使う
塩素系漂白剤は、酸性の性質をもつものとまぜると、有害なガスが発生します。思わぬ事故につながらないよう、単品で使うのが安全です。
【3】直接触れないようにする
作業中はゴム手袋などを着用し、塩素系漂白剤には素手で触れないようにしましょう。また作業中に洗剤が飛び散ったり、強いニオイを吸い込んだりしないよう、マスク・ゴーグルを使用するのもおススメです。
【4】原液で使わない
液体のキッチンハイターの場合、次亜塩素酸ナトリウム濃度が高いのでうすめて使うのが原則です。パッケージに記載のある希釈の目安にしたがって、水でうすめて使いましょう。
泡タイプやジェルタイプのハイター®は、原液のまま使用できます。
【5】熱湯を使わない
塩素系漂白剤は、熱湯を使うと活発に漂白がすすんでしまい、思い通りの漂白効果が得られません。キッチンハイターをうすめるときには、水かぬるま湯を使いましょう。
塩素系漂白剤にはたくさんの注意事項があり、使い方がむずかしいと感じるかもしれませんが、正しく使えばとても便利で頼れる洗剤です。上記の注意ポイントを確認して、使いこなしていきましょう。
キッチンハイター基本の使い方
キッチンハイターの原液は次亜塩素酸ナトリウム濃度が高いので、うすめて使います。うすめた液を使って、つけおきをしたり布にしみこませて拭き掃除をしたりします。
キッチンハイターのうすめ液の作り方は簡単!水道水とまぜるだけです。うすめ液の濃度は用途によって変えましょう。
ここでは身近なモノの消毒に使える濃度0.05%のうすめ液の作り方を紹介します。
キッチンハイターうすめ液に必要なものは以下のとおりです。
- キッチンハイター
- 空のペットボトル500ml
- バケツ
- ゴム手袋

キッチンハイターうすめ液のつくり方
- STEP1
-
キッチンハイター10ml(キャップ0.4杯)*をバケツに入れる
- STEP2
-
バケツに水を1リットル(ペットボトル2杯)入れる
【1】キッチンハイター10ml(キャップ0.4杯)*をバケツに入れる

*購入から時間がたっているキッチンハイターを使用する場合は、花王公式サイトの希釈目安を参考にして、濃度を調整してください。
【2】バケツに水を1リットル(ペットボトル2杯)入れる

うすめ液はつくりおきができません。次亜塩素酸ナトリウムが分解されて効果が持続しないからです。希釈液が余っても保管せず使い切りましょう。
キッチンハイターの使い方【キッチン編】
キッチンハイターは、台所で使いやすいようにつくられた塩素系漂白剤です。まずはキッチンにある調理器具や設備などへの使い方をマスターしていきましょう。
食器の除菌

食器の除菌は、洗い桶やボウルを使ってつけおきをおこないます。キッチンハイター:水が1:100になるよううすめたものに、食器を入れます。
除菌する場合は約2分、漂白する場合は約30分放置した後、流水でよく洗い流してください。すすぎ洗い時間は30秒以上おこないましょう。
充分に洗い流さないと、素材によってはサビたり変質したりするおそれがあります。

なおメラミン食器は変色のおそれがあるのでキッチンハイターを使うのはおススメできません。

まな板・包丁の漂白
まな板や包丁は、生の食品が直接触れるので菌がつきやすい場所です。また食べ物を切るときに直接触れる場所でもあるので、清潔に保たなければいけませんね。
包丁やまな板の除菌は、キッチン泡ハイターを使うと便利です。直接スプレーするだけなので簡単です。
キッチンハイターでまな板・包丁を除菌する手順
- STEP1
-
使用後のまな板を食器用洗剤で洗浄する
- STEP2
-
30秒ほど放置した後、流水で洗浄する
すすぎ洗い時間は30秒以上おこないましょう。充分に洗い流さないと、素材によってはサビたり変質したりするおそれがあります。
まな板を漂白したいときには、キッチンペーパーでまな板全体を覆い、キッチン泡ハイターをまんべんなくふきかけます。

キッチンハイターでまな板・包丁を除菌する手順
- STEP1
-
使用後のまな板を食器用洗剤で洗浄する
- STEP2
-
キッチン泡ハイターをまんべんなくふきかける
- STEP3
-
30秒ほど放置した後、流水で洗浄する
まな板を漂白したいときには、キッチンペーパーでまな板全体を覆い、キッチン泡ハイターをまんべんなくふきかけます。

30分ほど放置し、汚れが漂白されたら流水でよく洗っておきましょう。
※液体タイプを使う場合は、キャップ2杯分のキッチンハイターを5リットルの水でうすめて約2分つけ置きしてください。その後約30秒流せばOKです。
刃が茶色くなった包丁も、キッチンハイターで漂白できますよ。まな板と同じ方法で漂白してみてくださいね。ただしつけおき時間が長すぎるとサビにつながるので要注意です。
ふきんの漂白・除菌

食卓や調理台を拭いたふきんは大変汚れています。手洗いのみのふきんや、室内干しのふきんを使っていると、雑菌を広範囲に広げることになるので要注意です。
こまめに除菌して、清潔なふきんを使いましょう。
キッチンハイターでふきんを除菌する手順
- STEP1
-
ふきんを洗う
- STEP2
-
キッチンハイターのうすめ液*に浸す
- STEP3
-
2分程度つけおきする
- STEP4
-
流水ですすぎ洗いをする
桶の水をかえながら洗う場合は2~3回すすぎ洗いをしましょう。風通しの良いところで干して、乾燥させればキッチンハイターのニオイは消えます。
*5Lの水にキッチンハイターキャップ 約1.2杯をまぜる
ふきんの漂白をしたいときには、30分ほどつけおきをしてください。ただし色柄物の場合は脱色のおそれがあります。
食卓用のふきんは、見た目がキレイでも雑菌は存在します。毎日除菌する習慣をつけましょう。
哺乳瓶の除菌
キッチンハイターは、哺乳瓶など赤ちゃん用品に使うことができます。ガラス製品・プラスチック製品・シリコン製品の漂白・除菌に効果的です。
ただしメラミン食器は黄ばみや変色のおそれがあるので注意してください。子ども用のマグカップや食器など絵柄のついたものは黄ばむことがあります。
キッチンハイターの液体タイプを使うときには、100倍にうすめてつけおきしてください。
水筒の除菌
水筒の除菌には、素材への影響の少ない酸素系漂白剤がベストです。ですが酸素系漂白剤は時間や手間がかかるというデメリットがありますね。
急ぐときや強い除菌効果を求めるときには、塩素系漂白剤の代表格であるキッチンハイターを使いたいところですね。しかしステンレス製の水筒に塩素系漂白剤を使うとサビるという情報があり、混乱します。
そんなときにはキッチン泡ハイターが便利です。シュッとふきかけて数分放置し、洗い流すだけなので非常に簡単。
キッチン泡ハイターならつけおき時間を短くすませられるので、ステンレス素材へのダメージも少ないです。
キッチン泡ハイターで水筒を除菌する方法や注意点はこちらの記事で詳しく解説しています。

グラスの水垢汚れ
長年使わないうちにくもってしまったグラスやジョッキ、デザイン性のあるカットグラスの汚れが気になるときにはキッチンハイターが役に立ちます。
キッチン泡ハイターがあれば、まんべんなくふきかけて、しばらく放置しましょう。キッチンハイターの液体タイプを使うときには、100倍に希釈してつけおきしてください。
30分ほど放置したら汚れが漂白されてきますので、流水でしっかりすすぎ洗いをします。
ガラス製品は、水洗いをしたらすぐに水気を拭きとり、乾燥させるのがポイントです。濡れたまま放置すると水垢が付着して、白い汚れが残ります。
食器洗い乾燥機がある場合は、漂白後に食器洗いから乾燥までをおこなうとピカピカになります。
シンクの汚れ
キッチンシンクの雑菌が気になる…
そんなときにはキッチン泡ハイターで除菌するのがおススメです。
面積の広いシンクは、次の方法で除菌していきましょう。
シンク除菌の手順
- STEP1
-
キッチン泡ハイターをシンク側面にスプレーする
- STEP2
-
スプレーした泡の上にキッチンペーパーをはりつける
- STEP3
-
2分間放置し、キッチンペーパーをはがす
- STEP4
-
シンクを水洗いする
キッチンハイターの液体タイプを使い、キッチンシンクを長時間つけおきをするのはおススメできません。シンクがサビてしまうおそれがあります。
シンクの除菌には、短時間で作業完了のできるキッチン泡ハイターを使いましょう。
なお人工大理石のシンクにもキッチンハイターを使うことができます。
人工大理石のシンクが黄ばんでしまった場合の漂白方法はこちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

キッチンハイターの使い方【冷蔵庫編】

湿度が高い時期には、冷蔵庫の中が結露で濡れ、ジメジメしたりすることがありますね。カビ発生や食品の劣化が気になるので、清潔さを保ちたいものです。
冷蔵庫内の普段のお手入れにはアルコールがおススメです。除菌用のアルコールをしみこませたキッチンペーパーで、庫内を拭き掃除しましょう。
アルコールだけで手に負えなくなったら、キッチンハイターの出番です。次のような場合にはキッチンハイターを使ってみてください。
- 庫内にカビが発生した
- パーツに汚れがこびりついた
庫内にカビが発生した
冷蔵庫内に黒カビを発見したら、キッチンハイターを使って漂白しましょう。キッチン泡ハイターまたは、キッチンハイターを5倍に希釈したものを使います。
綿棒の先にキッチンハイターのうすめ液を含ませ、黒カビ部分へぬりつけます。しばらく放置して、漂白されたのを確認したら、水拭きをします。
パーツに汚れがこびりついた

汚れたパーツは取り外してつけおきをするのがおススメです。5Lの水にキャップ半分のキッチンハイターを入れたうすめ液を使いましょう。
取り外せないパーツは、キッチンハイターのうすめ液をしみこませた布を使って拭きます。汚れが落ちたら水拭きで仕上げてください。


キッチンハイターの使い方【洗濯機編】
洗濯槽クリーナーの代用として、キッチンハイターが使えます。洗濯槽掃除用のクリーナーには塩素系のものと酸素系のものがありますが、キッチンハイターは塩素系漂白剤なので、塩素系のクリーナーの代用になります。
縦型洗濯機の洗濯槽掃除手順
キッチンハイターで縦型洗濯機の洗濯槽掃除をする手順をご紹介します。
- キッチンハイター 600ml入り1本*
- ゴミとリネット
*キッチンハイターは、水10L あたり50ccを投入します。
縦型洗濯機の洗濯槽を掃除する手順
- STEP1
-
洗濯槽に水をためる(高水位まで)
- STEP2
-
キッチンハイターを投入する
- STEP3
-
5分ほど通常運転をする
- STEP4
-
運転を止めて2~3時間放置する
- STEP5
-
浮いた汚れをネットですくい取る
- STEP6
-
標準コースで洗う
縦型洗濯機の洗濯槽をキッチンハイターで洗うときの注意点や、洗濯槽をきれいに保つコツはこちらの記事で詳しく解説しています。

ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除手順
ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除にもキッチンハイターは使えます。ドラム式洗濯機の場合、つけおき洗いができません。
そのため洗濯槽掃除にはつけおきのいらない塩素系クリーナーまたは塩素系漂白剤を使うのが便利です。
ドラム式洗濯機メーカーによる取扱説明書には、衣類用のハイター®などで洗濯槽のお手入れをするよう推奨されています。そのため衣類用ハイター®があればそちらを使うのがよいでしょう。
ただ衣類用ハイター®がない場合は、同じく次亜塩素酸ナトリウムを主成分とするキッチンハイターで代用できます。
ドラム式洗濯機に槽洗浄コースがついている場合は、その機能を使うのが便利です。
洗濯槽ドラムにキッチンハイターを200ml入れ、槽洗浄コースを選んで運転スタートするだけです。そう洗浄コースは11時間ほどかかるので、時間のあるときにおこないましょう。
キッチンハイターを使ってドラム式洗濯機の掃除をするときの注意点や、槽洗浄コースを使わない方法などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

キッチンハイターは白い服の漂白にも使える
キッチンハイターは、衣類用ハイター®の代用として、洗濯に使えます。衣類用のハイター®とキッチンハイターは、どちらも主成分が次亜塩素酸ナトリウムで同じ効果が得られるからです。
ちなみにキッチンハイターのほうには、洗浄成分がプラスされているので、汚れを落とす効果はキッチンハイターのほうが高いです。
キッチンハイターで衣類の漂白をする方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

キッチンハイターの使い方【風呂編】
浴室でもっとも気になる汚れは、黒カビではないでしょうか。黒カビを手軽に除去できる塩素系漂白剤は、とても役に立ちますね。
キッチンハイターももちろん風呂掃除に使えます。キッチンハイターをすでに風呂掃除で活用しているという方もいらっしゃることでしょう。
カビキラーの代用として使える
風呂掃除用のカビキラーや強力カビハイター®を切らしているときにはキッチンハイターで代用OKです。
カビキラーや強力カビハイター®は、泡スプレータイプですので、黒カビや汚れの気になる部分に直接ふきかけるだけという手軽な洗剤です。そのためキッチン泡ハイターのほうを使えば、ほぼ同じような使い方ができますし、黒カビにも効果があります。
キッチンハイター・キッチン泡ハイターで風呂掃除をする方法は、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

浴槽掃除にキッチンハイターを使うのは要注意
浴槽の掃除には、キッチンハイターが適していないことがあります。浴槽の汚れは、湯垢や水垢がおもな原因ですので、塩素系漂白剤を使っても、うまく汚れが落とせないことは多いんです。
湯垢はおもに体から出る皮脂汚れが原因ですので、中性洗剤やアルカリ洗剤で落とすのが基本です。また水垢は、水道水に含まれるカルシウム質が原因ですので、酸性洗剤で落とす必要があります。
浴槽が変色してしまっているときには、原因を確かめたうえで適切な掃除をおこないましょう。浴槽の素材によってはキッチンハイターの使用が逆効果になることもあります。

風呂天井のカビ予防にはキッチンハイターが便利

風呂の天井をどうやって掃除したらいいかわからない…
そんな方は意外と多いようです。
ですがキッチンハイターとフロアワイパーで簡単に掃除できるんですよ。
方法は簡単!
フロアワイパーのつけ替え用ドライシートに、キッチン泡ハイターをシュッとふきかけて天井を拭くだけです。
とっても簡単で、高いところが苦手な方でも安全に掃除できますね。
天井にくっついているカビの胞子は、放置すれば浴室の床や壁へと舞い降りてきます。週に1~2回、キッチンハイターを浸み込ませたフロアワイパーで天井を拭いて掃除しておけば、風呂全体のカビ防止にもなります。
キッチンハイターを使ったお風呂掃除の詳しいやり方はこちらの記事でも紹介していますので参考にしてください。

キッチンハイターの使い方【トイレ編】
キッチンハイターは、トイレ掃除にも活用できます。同じ塩素系漂白剤ですので、トイレハイターとキッチンハイターは相互に代用できるのです。
ただトイレハイターをキッチンで使うのは抵抗あるかもしれません?
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は、トイレの除菌や黒ずみの漂白や除菌に役立ちます。
キッチンハイターで便器掃除をする方法
キッチンハイターで便器を除菌・漂白する方法は簡単です。汚れにキッチンハイターをかけてしばらく時間を置き、水を流すだけです。
蓄積汚れが気になるときには、汚れの上にトイレットペーパーを敷き、その上からキッチンハイターをかけます。2~3分放置して汚れが浮いてきたら、ブラシなどでこすり落としてください。
便器の水たまり部分を掃除したいときには、便器内の水を抜いて掃除しましょう。
詳しい掃除方法は、こちらの記事で解説しています。

尿石黄ばみはキッチンハイターでは落とせない
いわゆるトイレの悪臭は、尿石が原因です。尿石は尿に溶けているカルシウム化合物であり、便器などに付着して沈積したものです。
尿石はアルカリ性の性質をもちますので、中性洗剤やアルカリ洗剤では落とせません。トイレ用の洗剤を使ってゴシゴシこすっても落とせないのです。
そして尿石は、キッチンハイターを使っても落とせません。漂白力によって、色は薄くなるものの、ガリガリした尿石は残ります。
尿石黄ばみに効果があるのは、酸性洗剤です。酸性洗剤でよく知られているのはクエン酸やサンポールですね。
軽い汚れならクエン酸で落とせます。クエン酸で落とせない尿石は、サンポールなどの酸性洗剤を使いましょう。
ただし酸性洗剤は、塩素系漂白剤とまじると有害なガスが発生します。そのため単品で使用するのが安全です。
安全性を重視した酸性のトイレ掃除用洗剤には、
トイレのルック® 除菌消臭EXがあります。
便器のフチ裏についた尿石にもかけやすい酸性洗剤です。
※ルック®はライオン株式会社の登録商標です。
キッチンハイターの使い方【排水口編】
排水口のヌメリ・悪臭・つまり予防には、キッチンハイターが便利です。台所の排水口だけでなく、浴室や洗面所など家中の排水口掃除に活用できます。
キッチンハイターは、排水口にひそむ雑菌を不活化するだけでなく、油汚れにも効果があるんです。キッチンハイターには、除菌効果のある次亜塩素酸ナトリウムに加えて、洗浄成分が含まれるので、排水口にたまる油や皮脂汚れも分解し、落としやすくしてくれます。
排水口を掃除した後は、キッチンハイターを使ってヌメリ予防をしましょう。キッチン泡ハイターはそのままふきかけます。
液体のキッチンハイターは、次亜塩素酸ナトリウム濃度が高いので、水を加えて100倍にうすめてから流すようにしましょう。
キッチンハイターを排水口掃除に使う方法は、こちらの記事で紹介しています。キッチン・浴室・洗濯機・トイレ・洗面台など水回りの場所別に解説していますので参考にしてください。

キッチンハイターの使い方【掃除編】
キッチンハイターは、家の中のさまざまな掃除に活用できます。除菌・漂白・消臭ができるので、意外な場所にも使えるんです。
床の除菌
キッチンハイターで床掃除をすれば、簡単な黒ずみ落としと除菌ができます。
人の集まるリビングやダイニングなど、ウイルスや雑菌が気になるときには希釈したキッチンハイターで拭き掃除をしておくと安心です。
キッチンハイターで床掃除する方法は、こちらの記事でくわしく紹介していますので参考にしてくださいね。

壁紙の黒カビ落とし
壁紙にできた黒カビ汚れは、キッチンハイターで落とすことが可能です。ただし素材によっては脱色のおそれがあるので、まずは目立たないところでためしてみてください。
黒カビにティッシュをかぶせ、その上からキッチン泡ハイターをふきかけてしみこませます。キッチン泡ハイターならそのままスプレーしても大丈夫ですが、液体タイプの場合は次亜塩素酸ナトリウム濃度が高いので、100倍に希釈してから使いましょう。
キッチンハイターをスプレーしたまま長時間放置すると壁紙が劣化します。なるべく短時間で作業を終えるのがポイントです。こまめに確認して、黒カビが漂白されたらしっかり水拭きをしてください。
なお、壁の黄ばみ汚れはキッチンハイターよりも中性洗剤で落とすのがおススメです。壁の汚れ落とし方法はこちらの記事で解説しています。

コンクリートの黒カビ落とし
コンクリートの壁にできた黒カビ汚れにもキッチンハイターが使えます。
黒カビにキッチンハイターをスプレーし、数分放置します。液だれが気になるところは、キッチンペーパーを貼り付けてください。
数分放置して漂白されたら、ブラシやクロスで汚れを拭きとります。
仕上げに水拭きをしておきます。水洗いできる場所は、流水でしっかり洗い流してください。
室内のコンクリート壁の場合、しっかり乾燥させることが大事です。扇風機やサーキュレーターを使って、念入りに乾かしておきましょう。
コンクリート壁のお手入れやカビ予防についてはこちらの記事で解説しています。

カーテンの漂白
カーテンにカビが生えた場合、衣類用の酸素系漂白剤を使って洗うのがベストです。酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤とちがい、素材の色を落とすことなく汚れだけを落とします。
酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがありますが、漂白力は粉末のほうが効果は高いです。
レースのカーテンなど、真っ白な素材のカーテンには、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使うという手もあります。黒カビへの効果は抜群ですので、素早く除菌・漂白ができます。
塩素系漂白剤でレースのカーテンを除菌・漂白する方法はこちらの記事で解説しています。

ドアノブや取っ手のウイルス除去
キッチンハイターを使って、人が手で触れる場所のウイルス除去をすることもできます。ただしキッチンハイターはアルカリ性の高い洗剤ですので、素材の変色や腐食につながるおそれがあります。
建材に使うときには、あらかじめ目立たない場所でためしておいてください。
水1リットルにキッチンハイター10mlを入れます。液を布にしみこませて絞り、ドアノブや取っ手を拭いていきます。
拭き終わったら、清潔な布やキッチンペーパーで水拭きをしておきましょう。
なおキッチンハイターのうすめ液は、つくりおきができません。次亜塩素酸ナトリウムは分解されやすいので効果が持続しないのです。
キッチンハイターのうすめ液は、つくったらすぐに使い切りましょう。
まだある!キッチンハイターの便利な使い方
キッチンハイターの使い方はほかにもあります。除菌・漂白・消臭という3つの効果が得られる塩素系漂白剤は、思わぬところでも活用できるのです。
意外な使い道もあるのでチェックしてみてくださいね。
※ハイター®、ハイドロハイター®、カビハイター®、パイプハイター®、ワイドハイター®、ワイドハイターPRO®は花王株式会社の登録商標です。



