メラミンスポンジの代用品5つ!洗剤いらず&天然素材の厳選アイテム

メラミンスポンジの代用品5つ!洗剤いらず&天然素材の厳選アイテム

今やお掃除アイテムとして定番となっているメラミンスポンジですが、環境に配慮するため、何かで代用できないかな?と思ったことはありませんか。

メラミンスポンジのように洗剤なしで汚れが落とせるアイテムは、じつはたくさんあります。中でも今回は、環境にやさしいものを選んでみました。

  • 洗剤なしで使える
  • 天然素材でできている
  • 衛生的

このような条件に合ったアイテム5つをご紹介します。また、汚れを落としやすくするためのコツも併せて解説しますので、お掃除アイテム選びの参考にしてくださいね。

\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/

目次

メラミンスポンジとは

メラミンスポンジ
メラミンスポンジ

メラミンスポンジは、メラミン樹脂を原料としてつくられたお掃除用のスポンジです。メラミン樹脂は加工しやすく、軽くて断熱効果もあるため、雑貨から産業用まで広く使われています。

メラミンスポンジはもともと断熱材や吸音材として使われていましたが、掃除用としても普及が進みました。P&Gの「Mr. Clean® Magic Eraser®」という製品が最初のお掃除用商品です。

そして今では100円ショップなどでも、さまざまな商品名のメラミンスポンジが販売されていますね。お掃除に使いやすくコスパもよいので、お掃除用に常備している家庭は多いことでしょう。

メラミンスポンジで汚れが落ちるしくみ

メラミンスポンジは、とにかくよく汚れが落とせますね。見た目はやわらかそうでお豆腐のようですが、黒ずみも魔法のようにスッと消えてしまうのはどうしてでしょうか。

メラミンスポンジの原料であるメラミン樹脂は、じつはとても硬く、研磨性があります。そのため汚れた部分をこすると、汚れを削り落とせるんです。

メラミンスポンジを使って汚れをこすっていると、まるで消しゴムのように、カスがボロボロと出てきます。これは固いものにくっついた汚れを研磨して落とすので、メラミンスポンジ自体がどんどん削れるからです。

使えば使うほどメラミンスポンジが小さくなっていくのは、こういった理由からなんですね。

メラミン樹脂ってなぁに?

メラミン樹脂でできた子供用のコップ
メラミン樹脂でできた製品例

メラミン樹脂とは、有機化合物の一種であるメラミンとホルムアルデヒドからなる合成樹脂

強度があるプラスチックで、軽く割れにくいことから、お子さん用の食器にもよく使われています。皆さんも一度は目にしたことがあるはずですよ。

メラミンスポンジは害がある?

海に浮かぶプラスチックのイラスト
海に浮かぶプラスチック

メラミンスポンジは、掃除用に使うなら、とくに人体に影響はありません。家庭で掃除に使えるようつくられているので、毒性はないと考えられます。

ですがメラミンスポンジで皮膚や歯をみがくと、傷になるなどのダメージがあります。たとえば体を洗う、歯をみがく、などに使うことはやめておきましょう。

メラミンスポンジは環境へ害を及ぼす?

メラミンスポンジは、海洋汚染につながるのでは?といった意見があります。それは、メラミンスポンジの原料であるメラミン樹脂が、プラスチックだからです。

メラミンスポンジの削れたカスが排水口に入ると、マイクロプラスチックという微細なプラスチックとなって下水へ流れ込みます。その微量なマイクロプラスチックが河川や海へダメージを与えるおそれがあるんです。

ただしその問題はメラミンスポンジのみならず、食器洗い用のスポンジすべてにいえること。また環境へどのくらい影響があるのかも、まだわかっていないことが多いようです。

ですが、海洋汚染へ負荷をかける可能性があるものは、なるべく避けようという方も増えていますね

メラミンスポンジから出るマイクロプラスチックってなあに?

マイクロプラスチックのイメージ
マイクロプラスチック

マイクロプラスチックとは5mm以下のプラスチックごみのことです。

マイクロプラスチックは、その出どころで2つに分類されます。ひとつは、洗顔料や洋服などに含まれている「一次マイクロプラスチック」。もうひとつは、捨てられたペットボトルやポリ袋などが劣化し、細かく分解された「二次マイクロプラスチック」です。

どちらも、海に流れ込んできてしまうため、海洋生物への影響が問題視されています。

そんなマイクロプラスチックの不安があるメラミンスポンジ。何かで代用できないかな?という方は、次のアイテムを検討してみてはいかがでしょうか。

メラミンスポンジの代用品1:ガラ紡ふきん

オーガニックコットンのイメージ
オーガニックコットン

ガラ紡ふきんとは、「ガラ紡」と呼ばれる紡績機(ぼうせきき)でつくられた木綿(もめん)のふきんのこと。材料にはオーガニックコットン(綿100%)を使います。

ガラ紡ふきんはお湯をつけてこすれば油も落とせるので、洗剤不要の食器洗い用スポンジの代わりに使うことができるんです

素材は凹凸がある厚めの布ですので、汚れをしっかりすくい取ることができます。また吸水力があるので、水分をふき取るのにも便利なんですよ。

編集部ボイス

ガラ紡は明治初期に日本で発明された、糸をつむぐための機械。それ以前におこなわれていた手つむぎの原理を動力化したものです。「がらがら」と音を立てながら糸がゆっくり紡がれていきます。
現在ではさらに進化した効率的な機械が使われているため、「ガラ紡」は希少価値の高い機械となっています。またガラ紡は量産できないうえに取り扱える職人が減少し、ガラ紡製品も手に入りにくくなっているのが現状です。

洗剤なしで食器が洗えるふきんとして「びわこふきん」がよく知られていますね。複数準備して毎日洗濯すれば衛生面が保たれ、1年ほどは使えそうです。ボロボロになっても床磨きや窓ふきに…。

びわこふきん 生成
931
│送料要確認

メラミンスポンジの代用品2:リネン(麻)クロス

リネン素材のイメージ
リネン素材

リネン素材でできたクロスも、汚れ落としに役立ちますリネンは、乾きがはやく、清潔さが保ちやすい素材です。

またリネンは薄くて頼りない見た目ですが、じつはとっても丈夫。使えば使うほど柔らかくなり、細かいところの掃除をしやすくなるんですよ。

そのためデリケートな食器類やガラスを磨きやすく、すみずみまでピカピカになります。

ただしメラミンスポンジと比べて、汚れ落とし効果は少ないです。必要に応じて少量の洗剤を使ってください。汚れをこすり落としたいときには、重曹とお湯を使って磨くのがオススメです。

メラミンスポンジの代用品3:ヘチマたわし

ヘチマのイメージ
たわしに活用できるヘチマ

昔ながらのヘチマたわしも、メラミンスポンジの代用として掃除に使えます。ヘチマたわしは、体を洗うスポンジの代用というイメージを持たれがちですが、食器洗いや掃除用にも適しているんですよ。

ヘチマたわしは、ご存じ「ヘチマ」という植物の実の水分やタネを乾燥させ、残った繊維を利用して作られます。そのため100%植物由来で環境にも優しく、自力で作ることも可能です。

またヘチマたわしは洗剤を使わず水やお湯だけでも汚れが落ちますし、洗剤を使うときにはしっかり泡立つので便利です。ヘチマたわしは熱にも強いので、汚れがたまったらお湯で煮沸消毒しましょう。

ヘチマたわしは、大きいままだと使いづらいので、輪切りにするのがオススメです。お好みの大きさにカットして使ってください。

メラミンスポンジの代用品4:シュロたわし

シュロの木のイメージ
樹皮をたわしに活用できるシュロの木

シュロとはヤシ科の樹木で、高さ10メートルほどに育つ木です。シュロたわしは、シュロの樹皮を使って作られるので、針金部分以外は100%天然素材といえます。

たわしといえば、茶色くてゴリゴリした手触りのものをイメージする方が多いですね。シュロたわしは、通常のたわしよりも柔らかく、弾力性があります。

シュロたわしは、洗剤のなかった時代の汚れ落としに使われていたお掃除アイテム。洗剤なしでも、軽い油汚れなら落とせるんですよ。

キッチンのほか、洗面所や浴室の掃除にも活用できます。シュロたわしは適度にしなるので、素材を傷つけることなく汚れ落としに使えますよ。

シュロたわし
672
│送料要確認

メラミンスポンジの代用品5:セルロース

セルロースの原料となる植物の繊維のイメージ
セルロースの原料となる植物の繊維

セルロースとは、植物の繊維を集めてつくった天然素材で、焼却しても土に埋めても自然に還るエコ素材となっています。

吸水性や速乾性に優れているので、水まわりを掃除するのに便利。食器洗い用のスポンジとして売られている商品も多数ありますね。

セルローススポンジは、軽い汚れなら洗剤なしでも落とせます。鍋や食器は、軽くお湯で油汚れを流してから洗うと効果的です。

また洗剤を使うときには、泡立ちにくいと感じることがあるようです。しっかり濡らして力を入れてギュッギュッギュッと力を入れて握れば、ふんわりやさしい泡が出ます。

大掃除で玄関タイルや車のホイールの黒ずみを落とすのに使えそうですね。

セルロースは、熱にも強い素材ですので、熱湯で煮沸消毒ができます。こまめにお手入れをして、長く使っていきましょう。

セルローススポンジ
1,170
│送料要確認

メラミンスポンジとSDGs

メラミンスポンジは、マイクロプラスチックの発生源になるおそれがあるといわれています。こすったときに出るクズが下水に流れると、下水処理施設で100%除去できるとは限らず、川へ放流されることがあるそうです。

国や企業レベルでは、すでにあるプラスチック製品を代替品にきりかえていくという取り組みが増えてはいます。ですが、海洋汚染が原因ですでに絶滅の危機に瀕している生物もいるのが現状です。

このままでは生態系が崩れ、安全な魚介類を食べることもできなくなるかもしれません。

では私たち生活者レベルでは何ができるのでしょうか?

100%プラスチックフリーの生活はむずかしいとしても、大切な海や海洋資源を守るため、できることはしていきたいですね。たとえばメラミンスポンジの代用品を使うことは、わずかながらSDGsの取り組みになることでしょう。

編集部ボイス

SDGsとは、持続可能な開発目標のことで、2015年9月の国連サミットで決まった、2030年を年限とする国際目標です。SDGsは人類共通の課題であり、国や企業まかせではなく、わたしたち一人ひとりも意識して生活してかかわっていく必要があります。
生態系を破壊したり安全に食べられる魚介類が減ったりという問題に発展しないようSDGsには指標14として「海の豊かさを守ろう」という目標と次のような具体的なアプローチがあります。

「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。」
参考:外務省公式サイト

ライター

わたナギ子のアバター わたナギ子 ライター

主婦歴20年の元転勤族。度重なる引っ越しでの苦労から、「身軽に生きるのがベスト!」という結論に至る。以来、汚れもモノもため込まない暮らしへシフト。
趣味はポイントやマイルをコツコツ貯め、格安で沖縄へ行くこと。お気に入りの離島は阿嘉島。真夏以外の趣味はキャンプ・サイクリングなどアウトドアが中心。
コロナ渦で地方へ移住し、賃貸経営を開始。プチDIYやリフォームを研究中。

目次