5年前に買った水着を今でも着れるか不安になりつつある、もちやぷらすライターの茶美代(チャミヨ)です。
みなさんは、水着の正しいお手入れ方法をご存知ですか?
水着は、正しいお手入れをせずに間違った方法を続けていると、劣化しやすくなってしまいます。
使い方によっては、ワンシーズンで使えなくなってしまうかもしれません。
水着は水の中でも使えるくらいだから丈夫と思っている人は、特に注意が必要です。
この記事では水着の洗濯の仕方や注意点、収納方法などを解説します。
水着にカビやシミがついたときの対処法についても触れていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お気に入りの水着やお子さんのスクール水着を長く使えるように、正しいお手入れ方法を覚えておきましょう。
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水着は意外にデリケート!4つの弱点を知っておこう
まずここでは、水着に使われている素材の特徴について知っておきましょう。
水着の多くは、伸縮性のあるフィット感を得るために、ポリエステルやポリウレタンなどの素材が使われています。
これらの素材には「日光・強い摩擦・熱・薬品」の4つの弱点があり、意外とデリケートな素材なんです。
○日光の紫外線
水着は、直射日光の紫外線を長時間浴び続けると、色あせや変色する可能性があります。
○強い摩擦
プールのすべり台などで強い摩擦を受けると、生地がケバ立つことがあり、場合によっては溶けたり破れたりすることもあります。
またプールサイドは滑らないようにザラザラした加工が施されていることがあります。
こうした場所に座ると、生地が傷むおそれがあるので注意しなくてはいけません。
○熱風や高温による乾燥
水着を使ったあと、早く乾かしたいからといってドライヤーの熱風やアイロンの高熱で乾燥させるのは厳禁です。
カップ部分のワイヤーが変形したり生地が劣化したりする原因になります。
○薬品の付着
プールの水に含まれる塩素や海水の塩分は、水着の色落ちや変色の原因になります。
水着には耐塩素性に優れた素材が使われているものの、使い続けると伸縮性が悪くなりどうしても劣化してしまうんです。
他にも、日焼け止めのオイルやクリームなどが水着の繊維に付着したままだと、シミや生地を傷める原因になるので注意しなくてはいけません。
水着の洗濯は生地を傷めないようにするのがポイント
水着を洗濯する場合は、摩擦による生地の傷みを防ぐため、できるだけやさしく洗うのがおすすめです。
洗濯機よりも手洗いをおすすめしますが、ここでは、それぞれの方法と注意点をご紹介します。
持ち帰る前や洗濯前の処理も大切
海水やプールの塩素は、色落ちしたり生地を傷めたりする原因になるので、水着を脱いだらすぐに水洗いをしておきましょう。
濡れた水着だけをビニール袋に入れてそのままにしておくと、色移りや変色が起きる場合があります。
このため、水洗いしたあともそのままビニール袋に入れるのではなく、タオルなどで包んで持ち帰るようにします。
特に夏場の車内など高温になる場所では、ムレることでカビが発生する原因になるので注意しましょう。
また、海で水着を使った場合は、生地に砂が入りこむことがあります。
この場合は、少し生地を引っ張った状態で、裏側から指ではじくと取り除くことができるはずです。
水着に日焼け止めのオイルやクリームがついたままになっていると、シミの原因になります。
洗濯する前に、中性洗剤を直接つけて軽くつまみ洗いをしておきましょう。
水着の手洗いは中性洗剤で押し洗い
水着の洗濯は、生地への負担を最小限に抑えるために、やさしくおこなうのがポイントです。
漂白剤は生地を傷めるおそれがあるので使用を避け、おしゃれ着用の中性洗剤を使いましょう。
- 中性洗剤
- ぬるま湯
- タオル
- 洗面器
手洗いの洗濯手順
- STEP1
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洗面器に30℃ほどのぬるま湯をためる
- STEP2
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中性洗剤を適量入れてやさしく押し洗いする
- STEP3
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タオルで挟むようにして水気を取る
- STEP4
-
形を整えて日陰でしっかり乾燥させる
洗ったあとの水着はギュッと絞ると型崩れしてしまうので、タオルで包んでポンポンと軽く叩いて水気を取ってくださいね。
水着についた水気を取ったら、形を整えて直射日光が当たらない風通しのよい場所に陰干しをして、しっかりと乾燥させましょう。
洗濯機を使うときは脱水に注意すること
手洗いする時間がないという人は、洗濯機を使って洗濯することもできます。
洗剤は、水着にダメージを与えにくい中性洗剤を使いましょう。
ただし、洗濯機で洗える水着か、洗濯表示のタグを確認しておく必要があります。
水着を洗濯機で洗う場合は、ドライコースや手洗いコースなど、短時間でやさしく洗えるコースを設定してください。
洗濯機での洗濯手順
- STEP1
-
水着のホックやファスナーを閉じてパッドは外しておく
- STEP2
-
水着を洗濯ネットに入れる
- STEP3
-
中性洗剤を適量入れて手洗いコースなどで回す
- STEP4
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タオルで水気を取る
- STEP5
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形を整えて日陰でしっかり乾燥させる
洗濯機での脱水やタンブラー式の乾燥機の使用は、水着が型崩れする原因になるので避けるようにしてください。
洗濯後の水気は、タオルでやさしく取るようにしましょう。
セパレートタイプの水着は色の差が出てしまわないように、上下をセットにして洗濯することをおすすめします。
保管方法にも注意が必要
水着を収納するときは、カビの発生を防止するためにも完全に乾かすことが大切です。
できるだけ湿気が少ない収納場所を選び、衣類用の防カビスプレーなどを吹きかけておくのもよいでしょう。
セパレートタイプの水着はコンパクトに折りたためますが、小さくしすぎると折り目がついて型崩れすることがあります。
水着は軽くたたんでおき、上に物を置かないようにするか箱などに入れて保管しましょう。
カップ部分には丸めた新聞紙などを詰めておくと、吸湿効果があり型崩れも防ぐことができますよ。
防虫剤を使用する場合は、水着に薬剤がつかないように注意してくださいね。
カビ・シミができたときの対処法
水着を濡れたまま放置しておくと、黒カビやシミが発生することがあります。
カビなら、カビ取り剤で落とせるのでは?と思う人も多いでしょう。
カビ取り剤を使えば、カビを死滅させることができるかもしれません。
しかし、カビ取り剤の多くは塩素系漂白剤で、水着に使うと生地の色落ちや変色などの原因になるので、おすすめできません。
水着についたカビが軽度なら、酸素系漂白剤で落とせる場合があります。
ただし、酸素系の漂白剤であっても生地を傷めてしまうおそれがあるので、目立たないところで試してから使うようにしてください。
使い古した歯ブラシなどに酸素系漂白剤をつけて、カビやシミのついた部分を軽く叩きながらなじませます。
この場合も、生地を傷めないようにやさしくこするのがポイントです。
カビが落とせたら、すすぎ洗いをして日陰で乾燥させましょう。
カビは深く根を張ると頑固な汚れとなり、簡単には落とせなくなってしまいます。
水着にカビが生えることがないように、使ったあとの乾燥や湿気対策をしっかりしましょう。
プロに依頼するのもひとつの方法
自分で水着を洗濯することに不安を感じる場合は、クリーニングに出すのがおすすめです。
ただし、水着はデリケートな素材のため、店舗によってはクリーニングを受け付けていない場合もあります。
通常のクリーニングの場合、衣類によって使用する洗剤や機材を変えますが、水着の場合は特殊な素材のため対応できない店舗も多いようです。
また、直接肌に触れる水着は下着と同じ扱いになり、衛生面の観点から受け付けていないという理由もあります。
水着をクリーニングに出すときは、受け付けてもらえるか事前に確認しておくようにしましょう。
水着は、使うたびに劣化していくことは避けられませんが、お手入れの仕方次第で長く使うことができます。
脱いだあとは濡れたまま放置せず、できるだけ早く水洗いをして生地が傷むのを防ぎましょう。
1年ぶりに水着を出したらカビが発生していた!なんてことにならないように、正しいお手入れ方法を実践してみてくださいね。