
観葉植物の土に生えたカビはアルコールで簡単除去!再発予防のポイントも解説

白カビタイプよりも青カビタイプのチーズが大好物、もちやぷらすライターの茶美代(チャミヨ)です。
観葉植物の土には、育て方や環境によってカビが発生することがあります。
カビを放置しておくと、異臭の原因になるだけでなく植物を枯らしてしまうおそれもあります。
さらに、カビの胞子を吸い込み続けると、人体にも悪影響をおよぼすので注意しなくてはいけません。
この記事では、観葉植物の土にカビが生える原因と除去方法、予防するポイントについて解説します。
観葉植物を長く楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。
\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/
観葉植物の土にカビが発生する3つの原因
カビは、湿度が高い梅雨時期だけでなく、温度が20~35℃で湿度が80%前後の環境であれば1年中発生する可能性があります。
さらに、栄養となるものがあると繁殖しやすくなるのも特徴です。
観葉植物の土にカビが発生する原因には、以下のようなケースがあります。
原因1 日当たりや風通しの悪い場所に鉢を置いている

日当たりや風通しの悪い場所では、湿気がたまりやすく与えた水も乾燥しにくいためカビが生えやすくなってしまいます。
窓のない部屋や1日中日陰になる場所に鉢を置いている場合は注意が必要です。
原因2 水の与えすぎなどで常に土が湿っている
植物に水を与え過ぎて、土が常に湿った状態になるとカビが生えやすくなります。
さらに、土の中の酸素が不足しやすくなり、植物が窒息状態になって根腐れを起こすこともあるんです。
また、土を隠すためにウッドチップなどで表面を覆っている場合は注意が必要です。
ウッドチップは、土が乾燥しないように保湿でき、水やりの際に土はねを防ぐ効果もあります。
しかし、ウッドチップは湿気がこもりやすいことから、カビが生えるリスクも高くなるんです。
ウッドチップの裏側にカビが生えていないか定期的にチェックしましょう。
原因3 必要以上に肥料を与えすぎている
栄養をたくさん与えたいからといって、肥料を与えすぎてしまうのもよくありません。
肥料に含まれる豊富な栄養分は、植物だけでなくカビにとっても繁殖に必要な栄養になります。
肥料を与え過ぎると、植物が吸収するまえにカビが繁殖する栄養になってしまうんです。
カビの除去にはアルコールが効果的!

観葉植物の土に発生したカビを除去するには、アルコールで死滅させるのがおすすめです。
使うのは、一般的に市販されている消毒用のアルコールで構いません。
アルコール消毒することで、土を捨てずに再利用できます。
以下のものを準備してから作業に取り掛かりましょう。
- ゴム手袋
- マスク
- 消毒用アルコール
- 新聞紙(またはビニールシート)
- スコップ
鉢のカビを除去する作業は、胞子をまき散らしてしまうおそれがあるので、必ずベランダや庭などの屋外でおこなってください。
また、カビの胞子を吸い込んだり手に付着したりしないように、ゴム手袋とマスクを着用してから作業を始めましょう。

アルコールを使ったカビの除去手順
- STEP1
-
新聞紙を敷いたところに鉢を置く
- STEP2
-
カビの生えた土をすくって新聞紙に広げる
- STEP3
-
土にアルコールをまんべんなく吹きかける
- STEP4
-
直射日光に当ててしっかりと乾燥させる
手早く済ませたい場合は、土を取り除かずカビに直接アルコールを吹きかける方法もあります。
しかし、植物にアルコールがかかると傷めてしまうおそれがあるので注意しましょう。
もし使っていない土があるようなら、カビの変えた部分を廃棄して表面の土だけ入れ替えるのもいいでしょう。


同じ土を長く使い続けているときは植え替えがおすすめ

同じ土を長く使い続けていると水はけや土の質が悪くなるため、植え替えするのがおすすめです。
また、一度カビの生えた土を再利用したり表面の土を替えたりするだけでは不安な方は、思い切って植え替えしましょう。
植え替えは、基本的に植え付けたときと同じ方法でおこない、できるだけ古い土を取り除いて新しい土と入れ替えます。
ただし、植え替えをすると植物が弱るため、品種によっては葉水を与えたほうがいい場合もあります。
カビはアレルギーを引き起こす原因にもなる

カビは植物の生育に悪影響を与えるだけではなく、人体にも悪影響を及ぼします。
植物の鉢に生えるカビなんてわずかな量だからと油断するのは禁物です。
たとえ微量のカビであっても、毎日吸い込み続ければアレルギーの原因になるので注意しなくてはいけません。
カビが原因によるおもな症状に、せき・鼻水などがありますが、重症化すれば肺炎や呼吸困難を引き起こすおそれもあるんです。
観葉植物の土に発生したカビは、繁殖した胞子が拡散してしまう前に除去や予防することが大切です。
カビを予防するための5つのポイント
土の交換をすればカビの除去はできますが、育てる環境がよくないと再発してしまうおそれがあります。
鉢の土にカビを発生させないようにするには、予防することが重要です。
1.風通しと日当たりのいい場所に鉢を置く

観葉植物を育てるときは、湿気をため込まないように風通しのよい場所に鉢を置くことが大切です。
とくに、梅雨時期や窓がなく換気ができない部屋で育てる場合は、定期的に風の当たる場所に置くなど工夫しましょう。
また、日光の紫外線には殺菌効果があるため、カビを死滅させることができます。
しかし、観葉植物には直射日光に弱く葉焼けを起こす品種もあります。
直射日光を嫌う品種の場合は、午前中など涼しい時間帯の間だけ鉢を外に置くか、カーテン越しに日光を当てるようにしてください。
2.水や肥料は植物に適した量を与える

植物に与える水や肥料の量は、品種や季節によって異なります。
水やりのタイミングは、表面の土が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。
しかし、品種によって水を吸い上げる力が違います。乾くまでにかかる時間も気温によって変わってくるので、適切な水の量を把握しておくようにしましょう。
肥料には有機肥料と化成肥料の2種類があり、化学肥料のほうがコバエやカビの発生を抑えやすいとされています。
ただし、間違ったタイミングで肥料を与えてしまうと、生育不良を起こすことがあるので、品種に適した肥料の使い方を守るようにしましょう。
3.受け皿に水をためないようにする
室内で観葉植物を育てる場合は受け皿を使うことがありますが、水をためてしまうとカビや虫が発生しやすくなります。
さらに、たまった水は植物の根腐れや悪臭の発生にもつながるんです。
受け皿を使う場合は、水がたまっていないか定期的にチェックして、水やりのあとに水がたまっていたら捨てるようにしましょう。
4.通気性のいい鉢と水はけのいい土を使う

鉢は、使われている素材によって通気性の高さが変わってきます。
通気性のよくない鉢では、土の表面と鉢底の穴からしか湿度を逃がすことができないため、どうしても土は湿った状態が続いてしまいがちになります。
素焼きの鉢は通気性が高く、余分な水分が蒸発してカビが発生しにくいのでおすすめですよ。
また、使う土は、できるだけ湿気がこもりにくく水はけがよいものを選びましょう。
土の表面に無機質の土を敷いておくだけでもカビは生えにくくなります。
排水性を高めるには、バーミキュライトなどを土に2割ほど混ぜ込むのがおすすめです。
元肥入りで有機物と無機物がバランスよく配合された培養土も市販されているので、試してみるのもいいでしょう。
5.防カビや吸湿効果のあるアイテムを使う
カビを防止するには水や肥料の与え方も大切ですが、防カビアイテムを使うのも効果的です。
例えば、土の上に炭を置くだけでも脱臭や吸湿効果があります。
他にも防カビ効果のある化粧石なども市販されているので、好みに合わせて選ぶといいでしょう。
観葉植物にカビを発生させないためには、必要以上に水や肥料を与えず適切な防止対策をするのがポイントです。
定期的に土の表面をチェックして、少しでもカビが発生していたら早めに対処するようにしてください。
土に湿気がたまらないように注意しておけば、鮮やかな緑を長く楽しむことができるでしょう。




