白い靴の泥汚れや雑菌が気になるときには、ハイター®を使ってみましょう。
ハイター®は漂白と同時に除菌もできるのでおすすめですよ。
ただし使い方をまちがえると、失敗したり重大な事故につながったりしますので要注意!
今回は、ハイター®の効果や使い方・注意点をくわしく解説しますのでしっかり読んでから靴洗いをしてくださいね。
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そもそも靴は漂白して大丈夫なのか?

水洗いしてもよい靴なら、基本的に漂白をしても大丈夫。
漂白するときは基本的につけおきをして、汚れた部分を除去して真っ白にしていきます。
心配なときは、靴の洗濯表示を確認してみましょう。
一般的に、水洗いをしても大丈夫な素材は「布地」です。
例えばキャンバス地の靴や、学校での上靴・上履き、布地でできたコンバースなどがありますね。
水洗いできる靴は、意外と多いんですよ。
漂白できない靴の素材
水洗いできない靴は、漂白もNGです。
水洗いできない靴の素材には、たとえば次のようなものがあります。
- レザー
- スウェード
また「合成皮革」には水洗いできる商品もありますが、漂白剤に関しては使わない方が無難です。
合成皮革は起毛した基布にポリウレタンやナイロンなどの合成樹脂を塗布したものです。天然皮革より耐久性などに優れているとはいえ、例えばポリウレタンは漂白剤の種類によっては使用してはいけない繊維素材です。
一般的には合成皮革の組成までは不明なことも多いと思われますので、なるべく漂白剤の使用は避けた方が無難ではないでしょうか。
yahoo知恵袋・花王公式サポートの解答「合成皮革の靴に漂白剤は使用可能ですか?」
これらの素材の靴の漂白は、念のためやめておきましょう。
専用の靴クリーナーでケアするか、靴クリーニングのプロに依頼するのが基本です。
靴を漂白できるハイター®は2種類!脱色が心配ならワイドハイター®(酸素系)がおすすめ

靴を漂白できるハイター®は、おもに2種類あります。
- ハイター®
- ワイドハイター®
この2つは名前が似ていますが、まったく違う成分が入っていて、効果も違うので要注意です。
ハイター® | ワイドハイター® | |
---|---|---|
洗剤種別 | 塩素系漂白剤 | 酸素系漂白剤 |
液性 | アルカリ性 | 酸性 |
成分 | 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系) 水酸化ナトリウム(アルカリ剤) など | 過酸化水素(酸素系) 界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル) など |
効果 | ・黄ばみの漂白 ・黒ずみの漂白 ・染み(食べ物や汗など)の漂白 ・衣類の除菌・消毒 | ・黄ばみの漂白 ・黒ずみの漂白 ・染み(食べ物や汗など)の漂白 ・衣類の消臭・除菌 |
特徴 | ツンとした臭いがある 色柄まで真っ白にする | さわやかな香り 色柄部分は漂白されない 殺菌力はなく、雑菌を汚れとともに除去する |
成分が似ている洗剤 | キッチンハイター | ワイドハイター® EXパワー オキシクリーン® |
ハイター®は塩素系の漂白剤ですので、ツンとした臭いが特徴的です。
強い除菌力もあり便利ですが、漂白力が強すぎるため、靴本来の色や柄部分まで脱色されてしまうことも。
また靴にゴムが使用されている場合、ゴムの部分が徐々に変色したり、もろくなってしまったりするおそれもあります。
そのため「靴本来の色や柄部分は漂白したくない」という場合は、酸素系のワイドハイター®を使いましょう。
塩素系に比べると除菌・漂白力は見劣りしますが、色落ちしないため、色や柄の付いた靴でも安心ですよ。
そんなワイドハイター®にはさまざまな種類がありますが、中でも抗菌力のある「クリアヒーロー抗菌リキッド」がおすすめ。
シリーズ最強レベルの抗菌力で、雑菌の増殖を抑える効果が期待できますよ。

ハイター®とキッチンハイターは塩素系で成分ほぼ同じ!代用はOK?

衣類用のハイター®と台所用のキッチンハイターは、じつは成分がほぼ同じ。
どちらも「次亜塩素酸ナトリウム」がおもな成分となっています。
そんなハイター®とキッチンハイターで大きくちがうのは、洗浄成分の有無です。
キッチンハイターのほうには、洗浄成分が含まれています。
そのためキッチンハイターは、漂白や除菌とともに、軽い汚れも除去できるんですよ。
公式は代用をあまり推奨していない
ただしキッチンハイターの注意書きには、あくまで「キッチン」で使う際の注意点が細かく記載されています。
その一方で、「~すると部分的に変色することがある」など、衣類や靴に使う際の注意点は書かれていません。
簡単にいえば、「正しい用途に合わせた注意書きしかない」ということ。
注意点が分からない状態で無理に代用すると、思わぬトラブルに遭遇するおそれがあります。
そのため花王の公式サイトでは、用途に合わせて使い分けをし、注意点をよく確かめる旨の注意喚起をおこなっています。
靴をハイター®で漂白&除菌する方法

それではさっそく、靴の漂白や除菌をしていきましょう。
まずは靴の汚れを中性洗剤等で洗い落とし、そのあとハイター®でつけおきをしていきます。
- バケツや洗い桶
- 洗濯用洗剤(中性洗剤)
- 靴洗い用ブラシまたは古歯ブラシ
- 雑巾
- ハイター®
- ゴム手袋
手順
- STEP1
-
靴ひもや中敷きなどのパーツを取り外す
- STEP2
-
汚れがひどい場所は中性洗剤とブラシで洗っておく
- STEP3
-
バケツに規定量の水とハイター®を入れる
- STEP4
-
バケツに靴を入れてつけおきする(30分くらい)
- STEP5
-
汚れが落ちたら水でよくすすぐ
- STEP6
-
乾燥させる
これで、靴の漂白は完了です。
使い方はワイドハイター®も変わらないので、用途に合わせて試してみてくださいね。



ハイター®で靴を洗うときの注意点

ハイター®を使う場合は塩素系の洗剤ですので、注意事項をしっかり確認し、安全を確保して作業をしてください。
気をつけるべきことは次の5つです。
1:原液で使わない
表示されている分量を守り、原液では使わないようにしましょう。
塩素系漂白剤の場合、素材を傷めることになります。
2:酸性の製品と一緒に使わない
塩素系のハイター®は、酸性タイプの洗剤と混ぜると有害なガスが発生します。
安全のため、塩素系漂白剤は単体で使うようにしましょう。
3:必ず換気をする
靴洗いをおこなうのは屋外が理想です。
室内で作業する際には、必ず窓を開けて換気をしておきましょう。
4:素手で作業しない
塩素系漂白剤のおもな成分は「次亜塩素酸ナトリウム」です。
強アルカリ性のため、触れると皮膚が炎症を起こすおそれがあります。必ず、手袋を着用してください。
手に付くと肌に影響が起きかねないのは酸素系漂白剤でも同じなので、同様に注意しておきましょう。
5:衣類や建材に付着しないようにする
塩素系漂白剤は、触れたものをどんどん脱色してしまいます。
そのため、作業中の衣類や作業場周辺にハイター®が飛び散らないよう、注意してください。
ハイター®使ったら黄ばむ……そんなときにはハイドロハイター®で戻そう

白い洋服や靴をハイター®で漂白すると、逆に黄ばんでしまうということがあります。
それは漂白時間が長すぎたり、漂白濃度が濃すぎたりするのがおもな原因です。
そんなときにはハイドロハイター®を使うのがおすすめ。
次の手順で、黄変した靴や服を白に戻していきましょう。
- ハイドロハイター®
- バケツ
- お湯
手順
- STEP1
-
バケツにお湯(40℃くらい)とハイドロハイター®を入れて溶かす(1Lのお湯に対して5gの割合)
- STEP2
-
バケツに靴を入れて色が落ちるまで放置する(30分くらい)
- STEP3
-
水でよくすすぐ
- STEP4
-
乾かして完了
色が戻らないときは、再度ハイドロハイター®で漂白をしてみてください。
ハイドロハイター®は白物専用の洗剤ですので、色柄物には使用しないでください。
まとめ
靴の漂白ができるハイター®には「ハイター®」と「ワイドハイタ®ー」の2種類があります。
ハイター®は塩素系、ワイドハイター®は酸素系の漂白剤ですので、用途に合わせて使い分けましょう。
漂白もしたいけど、靴の色や柄は残したい・ロゴまで白くなるのはイヤ……といったケースでは、ワイドハイター®を使うのが無難です。
一方、靴全体を漂白すると同時に、しっかり除菌や消毒までしたい、という場合には塩素系のハイター®を使用するのがよいでしょう。
塩素系のハイター®にはキッチンハイターもあり、代用することは可能です。
ですがハイター®やキッチンハイターなどの塩素系漂白剤は、使い方をまちがえると思わぬ事故やトラブルの原因となります。
使用上の注意や用途をよく守って、安全に使ってくださいね。
※ハイター®、ワイドハイター®、ハイドロハイター®は花王株式会社の登録商標です。
※オキシクリーン®はチャーチ・アンド・ドゥワイト・カンパニー・インコーポレイテッドの登録商標です。
