フローリングの結露を防止するには?簡単にできる対策方法をご紹介!

フローリングの結露を防止するには?簡単にできる対策方法をご紹介!/ハウスクリーニング

フローリングは冬場になると床冷えしやすくなるため、スリッパなしでは歩けないという人も多いのではないでしょうか。

さらに、環境によってはフローリングに結露が発生する場合があります。
結露が発生したフローリングは劣化に繋がるだけでなく、さまざまなトラブルの原因になるため予防対策が大切なんです。

このコラムでは、フローリングの結露を防止する方法や湿気対策について解説します。
また、床冷えや結露が発生する原因にもふれていますので、フローリングの結露でお悩みの方は、ぜひご覧ください。

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目次

フローリングに床冷えと結露が発生する理由

結露の対策を解説する前に、まずフローリングの床冷えと結露がなぜ起きるのか、その原因について見ていきましょう。

床冷えは材質の特徴と空気の性質が原因

フローリング

一般的にフローリングは、1枚の板ではなく薄い板を何枚も貼り合わせた合板が使われています。
圧縮されて作られる合板の中には空気がほとんど含まれておらず、熱伝導が高くなるんです。
熱伝導が高いと床下からの冷気を室内に取り込みやすくなるため、床冷えしやすくなるというわけです。

そして、フローリングは材質によっても床冷えのしやすさが変わってきます。
例えば無垢材のフローリングの中は、合板とは異なり多くの空気を含むことができます。

熱伝導が低くなることで断熱効果が上がり、結露もしにくくなるんです。
また、冷たい空気は暖かい空気よりも重いことから、室内の床面は冷たい状態になりやすいというように、床冷えは空気がもつ性質も影響しています。

結露は空気中の水蒸気量と温度差が原因

結露した窓

フローリングに結露が発生するのは、おもに3つの原因があり空気中の水蒸気量と温度が関係しています。

急激に空気が冷やされたとき

空気中には水蒸気が含まれていて、温度によってたくわえることのできる量が決まっています。
暖かい空気ほどたくさんの水蒸気をたくわえることができますが、急激に空気が冷やされると水蒸気の状態を維持できなくなり液化して水滴になります。
その液化したものが結露というわけです。

結露で曇った窓ガラスに、落書きをした経験がある方もいるのではないでしょうか。

暖かい場所と冷たい場所の温度差が大きいとき

結露は、温度差が大きいほど発生しやすいという特徴もあります。
フローリングは冷えやすいため、暖房器具から出た暖かい空気にふれると温度差が大きいことから結露が発生しやすいんです。
また、フローリングだけではなく、窓やサッシ、壁など外気と温度差のある空気がふれあうような場所は結露の発生する可能性が高くなります。

空気中の水蒸気量が増えすぎたとき

結露は部屋の水蒸気の量が多くなりすぎると、外気との温度差が少なくても発生しやすくなります。
暖かい部屋で湯を沸かしたときや料理などの際に 窓が曇ったり結露したりするのはこのためです。

ほかにも部屋干しや、水槽・観葉植物がある場合も、加湿効果があるということを知っておきましょう。

結露防止のポイントは温度と湿度のバランス

乾湿計

フローリングに結露を発生させないためには、温度と湿度のバランスを適切に保つことが大切です。
例えば、室温が20度で湿度が50度の場合、空気中の水蒸気が結露し始めるのは9.6度とされています。
このためフローリングや窓などで9.6度以下になる場所には、結露が発生するようになるのです。

温度と湿度のバランスを保つには、以下の3つがポイントになります。

  • 水蒸気を発生させない
  • 室温と外気温の温度差を減らす
  • 断熱効果を高める

これらのポイントをふまえて、ここからは普段の生活にも取り入れられる湿気対策と結露予防の方法についてご紹介します。

参考
暖房・結露と窓(YKK ap)

1.定期的に換気をする

窓の換気

フローリングに結露を発生させないようにするには、定期的に換気して湿度を外に出して室内の空気を入れ替えることが大切です。

窓を開けて換気することは湿度を外に出すだけでなく、室温と室外の温度差を減らせるという効果もあります。

もし窓を開けたくないという場合は、除湿器を使うのもいいでしょう。
特にキッチンで料理などをするときは、常に換気扇を使用することがおすすめです。
床冷えが気になるという方は、サーキュレーターなどで部屋の空気を循環させるのも効果的ですよ。

2.暖房は低めの温度設定にする

暖房温度設定

結露防止には、暖房器具の温度設定を低めにするのがおすすめです。

室温を低くすれば外気温の温度差を減らすことができる分、結露が発生しにくくなります。
また、湿度とのバランスを保つためには、温湿度計などを置いて管理するのもいいでしょう。

3.水蒸気が発生しない暖房器具を使う

暖房器具

結露を防止するには、水蒸気が発生しない暖房器具を使うのも方法のひとつです。
灯油を使う石油ストーブや石油ファンヒーターは燃焼時に水蒸気が発生するため、使い続けると結露しやすくなってしまいます。

FF式といわれるストーブやファンヒーターは、燃焼した空気を室外に排気することから室内の水蒸気量が増えにくくなります。
ただし、FF式の暖房器具の設置には工事が発生するため、賃貸などにお住まいの方にとっては現実的ではないかもしれません。

もしリフォーム工事などができない環境の場合は、エアコンやホットカーペットなど水蒸気が発生しない暖房器具を使うといいでしょう。

4.断熱や結露防止のグッズを使ってみる

ジョイントマット

ホームセンターやネット通販などでは、床冷えや結露防止をするためのさまざまなグッズを手に入れることができます。
使い方が簡単なうえ手ごろな価格で入手しやすいので、一度試してみてはいかがでしょうか。

〇ジョイントマット

ジョイントマットは断熱効果のあるものが多く、フローリングに敷くだけで床冷えを防止できます。
コルク製や樹脂製などがあり、パズルのように組み合わせて自由にレイアウトができるため、部屋の大きさに合わせて便利に使えます。
木目調のものなどもあるので、部屋の雰囲気に合わせて選べます。

ただしジョイントマットは便利な反面、カビやダニの温床になるケースがあります。下記のコラムでジョイントマットのカビ対策方法をくわしく解説していますので、参考にしてみてくださいね。

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〇吸水マット

ベランダに近いフローリングは窓についた結露が落ちやすいため、吸水マットを使うのがおすすめです。
吸水マットは、結露した水を吸収して水分が床に染み込むのを防ぐことから、フローリングの劣化防止に効果的です。
置くだけで簡単なうえ、乾燥剤・抗カビ剤が含まれているものなど、さまざまな種類があります。


〇断熱シート・結露吸水テープ

熱伝導の高い窓ガラスやサッシ部分など結露が発生しやすい場所には、断熱シートや吸水テープを使うといいでしょう。

窓ガラスに貼るタイプの断熱シートはデザインが豊富にあり、フィルムタイプで目立たないものもあるので、空間に合わせたものを選びやすいのも特長です。

フローリングの結露は深刻なトラブルを引き起こす

フローリングにできた結露は、そのまま放置しておくと人に健康被害を与えるおそれがあります。
場合によっては、命にかかわる重大なトラブルになることもあるので注意しなくてはいけません。

反りやシミの原因になる

はがれたフローリング

結露がフローリングに染み込むようになると、シミができたり変色したりします。
また、ほとんどのフローリングは木材を使用しているため、水分を含むと反ってしまうこともあるんです。

特に無垢材のフローリングは、反りやシミがつきやすいので注意しなくてはいけません。
反りがひどくなれば床がめくれるだけでなく、できた段差につまずいてケガをするおそれもあります。

カビやダニによる健康被害のおそれ

マスクと猫

湿っている状態が続いたフローリングは腐食しやすくなるだけでなく、カビも発生しやすくなります。
特にフローリングにカビが発生してしまうと、その上を歩くことで部屋中に胞子をばらまいてしまう可能性もあるんです。

そしてカビを吸い込んでしまうと、肺炎や気管支ぜんそくなどのアレルギー症状を引き起こすこともあるので注意しなくてはいけません。

さらにカビはダニのエサにもなり、繁殖してしまえば人やペットなどにも被害が拡散するおそれがあります。
つまり結露を放置しておくことは、カビだけでなくダニが発生するリスクもあるんです。

耐震強度の低下や火災の原因にもなる

火災イメージ画像

フローリングで結露が発生している状態が長く続くと、床下や家を支える柱まで水分が染み込み腐食が進んでしまうおそれがあります。

腐食してもろくなった柱は、家全体の耐震強度が低くなってしまうこともあるんです。

また、床に接している電源ケーブルに傷がある場合、結露した水分によってショートしたり漏電したりすることで停電や火災の原因になる可能性もあります。

快適に過ごすためには定期的に掃除や手入れをすることも大切

同じところを行き来するような場所はフローリングのワックスがはがれやすくなり、さらに結露しやすい場合なら腐食しやすくなります。

またカビやダニを発生させないようにするためには、エサとなるホコリを除去することも重要なんです。

フローリングをキレイな状態で維持するには、定期的に掃除やメンテナンスすることも忘れないようにしましょう。

自分で手入れするのが難しいと感じたらプロに任せよう

フローリングに傷ができてしまった場合は、補修するグッズを使うことで自分でもメンテナンスができます。
ただし、カビやシミの除去やワックスの塗り直しは、正しい方法でおこなわないと症状が悪化してしまう場合があります。

例えばフローリングにカビが発生したからといって、カビ落とし洗剤を使うのはおすすめできません。
塩素系のカビ落とし洗剤などをフローリングに使ってしまうと、傷めたり変色したりするおそれがあるんです。

さらに、ワックスの剥離と塗布を自分でおこなうには大変な労力と時間がかかり、家具の移動が必要になる場合は1人では困難になるはずです。

もし自分でフローリングメンテナンスをすることに不安を感じるなら、ハウスクリーニングのプロに依頼をしてみてはいかがでしょうか。
ハウスクリーニングのプロに依頼すればフローリングの掃除はもちろん、ワックスがけなどもおこなってくれるので便利ですよ。
また、日頃のメンテナンスについて相談すれば適切なアドバイスを受けられるかもしれません。
何より手間や労力をかけなくてもフローリングがキレイになるのは、一番のメリットといえます。

まとめ

フローリングに結露を発生させないようにするには、温度と湿度のバランスを適切に保つことが大切です。
結露防止の対策だけでなく、カビやダニが発生しないように清潔な状態を保ちながら、フローリングが長持ちするにしましょう。

自分でメンテナンスが難しいと感じたら、ハウスクリーニングなどのプロに相談してみてくださいね。

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