結露はカーテンにカビが発生する原因になる!4つの対策方法をご紹介

結露はカーテンにカビが発生する原因になる!4つの対策方法をご紹介/ハウスクリーニング

結露はカーテンにカビを発生させる原因のひとつなので、日頃から予防対策をしておくことが大切です。

カーテンにカビが発生して繁殖してしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、人にさまざまな健康被害を与える可能性もあるんです。

そんなカビの発生や繁殖には3つの条件があり、原因を知っておくことで対策をすることができます。

こちらのコラムでは、結露やカビが発生する原因や予防対策の方法などについて解説します。

また、カーテンについたカビの落とし方にもふれていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

カーテンに発生するカビは結露が原因のひとつ

結露した窓

冬になると窓ガラスやサッシが結露しやすくなりますが、水がついているだけだからといって放置してはいけません。

結露は、カーテンにカビが発生したり、シミがついたりする原因になるんです。

予防対策の前に、まずここでは結露が発生する原因を知っておきましょう。

結露が起きるのはどうして?

結露したガラス

結露は、空気中に含まれる水蒸気が水へと変化する現象です。
空気中には水蒸気が含まれていて、気温が高いほど多くの水蒸気をたくわえることができます。

しかし温かい空気が冷やされると、多くの水蒸気をたくわえられなくなり、液化して水滴になるというわけです。

結露の発生条件には水蒸気の量や温度差、湿度が関係していて、室内の湿度が高く、また外気温との差が大きいほど発生しやすくなります。

寒い時期に部屋で鍋料理などをすると、窓ガラスの表面が曇ったり結露したりするのはこのためです。

また夏のジメジメした時期に洗濯物を部屋干しするなどして、部屋の「湿度」が極端に高くなっている場合は、外気温との差が少なくても結露しやすくなります。

ほかにも結露は、部屋の環境によっても発生しやすい場合があります。
例えば部屋干しや、キッチンなどで料理や湯をわかせば水蒸気が増えやすい、というのはイメージできる方も多いでしょう。

実はそのほかにも観葉植物がある場合や、灯油を使用する暖房器具の燃焼時にも、水蒸気が発生するんです。

カーテンは閉めたままにしておくと結露しやすくなる

閉めたカーテン

暖かい空気が冷やされて結露が起きるなら、カーテンを閉めて部屋の暖かい空気を窓ガラスにふれさせなければいいんじゃないの?と思われるかもしれません。

しかしカーテンは閉めたままにしておくと、逆に結露が発生しやすくなってしまうんです。

カーテンは閉めたままにしておくと、カーテンの断熱効果によって窓ガラスの表面は冷たいままになり、結局室内との温度に差が出来てしまいます。さらにカーテンと窓ガラスの間に湿気がこもってしまうと、なおさら結露が発生しやすくなってしまうというわけです。

また結露で窓ガラスやサッシが濡れている状態を放置すると、カーテンが湿気を吸収して余計に結露が発生しやすくなります。

特にカーテンが窓ガラスにふれている場合は、結露した水滴をグングン吸い取ってしまうだけでなく、シミやカビの原因にもなってしまうので注意しなくてはいけません。

また結露が原因で発生するカビにも繁殖しやすい条件があるので、次で詳しく見ていきましょう。

カビはおもに3つの条件が揃うと発生しやすい

乾湿計

カビの発生にはおもに「温度」「湿度」「栄養」といった条件があり、気温が20~30度前後、湿度が65%以上の環境を好みます。

カビというと、夏のジメジメした時期に発生しやすいと思われるかもしれません。

しかし空気が乾燥しやすい秋や冬であっても、暖かい室温や湿度などの条件が揃っていればカビは発生するんです。

そして温度や湿度と同じようにカビが繁殖する原因となるのが、栄養源となるホコリや油汚れです。

特にカーテンは静電気によってホコリを吸着するほか、料理で発生した油やタバコのヤニなども吸収しやすくなります。

つまり結露などの湿気を吸収しやすくホコリが付きやすいカーテンは、カビが繁殖しやすい条件を満たしているというわけです。

参考:住まいの中のカビについて (神奈川県ホームページ)

カビの放置は病気の原因にもなる

カーテンにカビが発生してしまうと、開け閉めするたびにカビの胞子を部屋中にばらまくことになってしまいます。

わずかなカビでも毎日吸い込んでいると、アレルギー症状を引き起こすなど、健康被害を与える可能性もあるんです。

カビが原因のアレルギー症状には、おもにアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などがあり、慢性化するおそれもあります。

さらにカビが原因による気管支ぜんそくが重症化した場合、肺炎になる可能性もあるので注意しなくてはいけません。

もしカーテンにカビが発生してしまった場合は、繁殖する前に落とすようにしましょう。

参考:空気のマメ知識 (DAIKIN ストリーマ研究所)

カーテンは定期的に洗濯することが大切

洗濯洗剤

カーテンは、少なくとも1年に1度は洗濯することをおすすめします。

たとえ見た目がキレイであっても、目には見えない繊維の奥で汚れやカビが発生していることもあるんです。

夏用と冬用のカーテンを使い分けている場合は、入れ替えるタイミングで洗濯するといいでしょう。

ここでは、カーテンの洗濯手順やカビを落とす方法について解説します。

カーテンの洗濯手順

カーテンを洗濯する際の手順はおもに以下のとおりです。

カーテンを洗う手順

  1. 洗濯表示を確認する
  2. カーテンについているフックを外す
  3. カーテンを折りたたんで洗濯ネットに入れる
  4. 洗濯表示に沿ったコースで洗濯機を回す
  5. フックを取り付けカーテンレールに吊るして干す

ここからは、それぞれのポイントや注意を見ていきましょう。

1.洗濯表示を確認する

カーテンには、水洗いができないものや使える洗剤が限られているものもあるので、洗濯する前に必ず洗濯表示を確認するようにしましょう。

確認すべき項目

  • 水洗いが可能か
  • 洗濯方法(洗濯機か手洗いか)
  • 洗うときの水温
  • 干し方

水洗いができないカーテンの場合は、自分で洗濯はせずにクリーニングに出しましょう。

特に色柄のあるカーテンは色移りすることもありますし、素材によっては縮んでしまうこともあるんです。

水洗いできる色柄のあるカーテンでも、いらない布などに洗剤を少しつけて色移りしないか確かめておくといいでしょう。

2.カーテンについているフックを外す

カーテンをレールに吊るすためのフックは、金属製やプラスチック製のものがあります。

フックをつけたまま洗濯してしまうと生地が破れたり、傷んだりする原因になることもあるため、素材にかかわらず、必ず全部外すようにしてください。

3. カーテンを折りたたんで洗濯ネットに入れる

カーテンはそのまま洗濯機に入れてしまうと、洗いジワや生地を傷める原因になるので洗濯ネットに入れてくださいね。

またカーテンを折りたたむときは、プリーツに沿ってジャバラ状になるようにしましょう。

4.洗濯表示に沿ったコースで洗濯機を回す

カーテンの洗濯に使うのは衣類用の洗剤で構いませんが、洗濯表示によっては生地を傷めないよう、おしゃれ着用の洗剤を使うのがおすすめです。

またデリケートな素材や古いカーテンの場合は、手洗いやつけおき洗いにしておくことをおすすめします。

もしカーテンがひどく汚れている場合は、洗濯表記に注意しつつ、酸素系の漂白剤を加えるのもいいでしょう。

洗濯後の脱水時間は型崩れを防ぐため、30秒ほどにしておいてくださいね。

5.フックを取り付けカーテンレールに吊るして干す

洗濯後の脱水をしたらフックを取り付けて、カーテンレールに吊るして干します。

カーテンが乾けば洗濯完了です。

ただし厚手のカーテンは、無理にレールに吊るすと負担がかかってしまうため、物干し竿を使って乾かすことをおすすめします。

もちやぷらす編集部

カーテンは、間違った方法で洗濯してしまうと生地を傷めてしまうことがあります。
自分でカーテンを洗濯することを少しでも不安に感じるときは、クリーニングに出すようにしましょう。

カーテンについたカビは洗濯前に落とす

もしカーテンにカビがついている場合は、洗濯する前に手洗いしておくことをおすすめします。

繊維の奥まで根を深く張ったカビは頑固で、洗濯用洗剤だけでは落ちないこともあるからです。

表面についた軽いカビなら、洗濯洗剤を含ませた布やブラシでこすれば落とすことができます。

頑固なカビには、つけおき洗いや漂白剤を使うのもいいでしょう。

ただし塩素系漂白剤はカーテンの色も落ちてしまうおそれがあるので、色柄のあるものやデリケートな素材の場合は避けるようにしてくださいね。

酸素系の漂白剤なら色柄のあるカーテンに使えることもありますが、洗濯表示に記載された洗濯方法を守ることも忘れないようにしましょう。

カーテンにカビを発生させないための4つの対策

カビの原因となる結露は、二重窓や内窓などを設置すれば解消できることもあります。

しかしリフォームするにはかなりの費用がかかってしまうため、気軽にすぐできるものではありません。

ここでは、リフォームしなくても簡単にできる4つのカビ予防対策について解説します。

対策1 湿気を逃がすために換気をする

窓の換気

カビを発生させないためには、結露を予防することが大切です。

窓やサッシ部分などの結露は湿度が高くなることで発生しやすいため、定期的に換気をして湿度を外に逃がしてあげるのがおすすめです。

除湿器を使うのもいいですし、室内に温湿度計を置いておけば、空気を調整する目安になるので便利ですよ。

ただし夏の場合は換気をすると、外から湿った空気を取り込んでしまい逆に結露が発生しやすくなることがあるので、注意してくださいね。

対策2 部屋と結露面の温度差を減らす

結露したガラス

結露を予防するためには、部屋と外との気温・温度差を減らすのが効果的です。

外が寒い時期は、エアコンの設定温度を上げすぎないようにするのがおすすめ。

またサッシ部分に貼る断熱テープや、ガラス面などに貼る断熱フィルムなども市販されているので、活用してみるのもいいかもしれません。

対策3 発生した結露はすぐに拭き取る

スクイージー

結露は放置しておくとカーテンが濡れる以外にも、サッシのレール部分に水がたまってホコリが付着することで、泥汚れのようになることがあります。

そのため結露が発生した場合は、こまめに拭き取ることもカビ・汚れ対策のひとつといえます。

また窓に貼る吸水テープや結露した水滴を取るスキージーなど、さまざまなグッズがあるので使ってみるのもいいでしょう。

対策4 窓やカーテンをこまめに掃除する

窓ふき

カビの発生を予防するにはカーテンだけでなく、カーテンレールの上にたまるホコリや窓の汚れも定期的に掃除をすることが大切です。

しかし家事や仕事で忙しいと床に掃除機をかけるのがやっとで、窓やカーテンの掃除まで手が回らない、という方も多いのではないでしょうか。

その場合は、定期的にハウスクリーニングのプロに掃除を依頼してみるのも方法のひとつです。

プロに掃除を依頼すれば負担を軽くできるだけでなく、効率よく家中をキレイにすることができます。

またハウスクリーニングなら、夏にカビが発生しやすいエアコンなどもキレイにしてもらえるのでおすすめですよ。

まとめ

窓ガラスやサッシ部の結露は、カーテンにカビを発生させる原因のひとつです。

結露やカビを発生させないようにするには、換気や掃除など日頃から予防対策しておけば抑えられることもあります。

結露防止グッズやハウスクリーニングを利用して、清潔な状態を保ちながら気持ちよく毎日を過ごせるようにしましょう。

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ライター

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