寒い冬になると、暖房で部屋を暖かくして過ごしたいですよね。
でも、翌日になると
「窓が結露している……」ということは少なくありません。
ただし結露は、放置しないようにしましょう。
結露を放置すると健康面、住宅環境ともに悪化するリスクがあるのです。
きちんと結露取りをおこなっていくことが大切なんですよ。
そこでこの記事では、3つの結露取り方法や結露対策グッズをご紹介。
窓の結露にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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窓が結露する仕組み
窓が結露する原因として外と室内の気温差が高いこと、室内の水蒸気量が多いことがおもに挙げられます。
普段は気体で目に見えない空気中の水蒸気は、気温が下がることで気体の状態を保てなくなり水滴となります。
暖かい部屋で冷たい水をコップにそそぐと外側が結露しますよね。
この現象はコップ周辺の空気が冷やされて、水蒸気が水滴になっているんです。
窓の結露も同じで、外気によって冷やされた空気は窓ガラスやサッシに水滴となって付着します。
とくにアルミサッシは熱を通しやすい素材のため、気温の変化を受けやすいんです。
そのためアルミサッシを使用している窓は、より結露を引き起こしやすいといえるでしょう。
窓の結露を放置するリスクはおもに3つ
窓の結露を放置すると、どんな危険があるのでしょうか。
それぞれ順番に見ていきましょう。
カビによる健康被害
窓が結露するということは、湿度・室温が高い環境といえるでしょう。
カビはそういった湿度の高い環境で、水分やハウスダストをエサとして繁殖します。
そして、結露による水分をエサにどんどん繁殖してしまうのです。
カビが繁殖すると窓やサッシ、カーテンなどに黒いシミのようなものが付着します。
カビの胞子を吸引すると、咳と鼻炎といったアレルギー症状の原因につながります。
住宅被害
結露は、人の健康を及ぼすばかりか建物にも被害を与えてしまうんですよ。
結露によって窓やサッシに付着した水滴は、床や壁にまで染みわたります。
そうすると、壁や床にカビが発生して建材を腐らせる原因となるのです。
さらに症状が進むと、目に見える壁・床だけではなく断熱材などの建材にまで被害が及ぶことも。
いつの間にか、家の建材が劣化していたら怖いですよね。
戸建住宅では深刻な問題となりますが、賃貸住宅でも同様に対策が必要です。
結露の対処・対策を怠っていた場合、退去時に壁などにカビが生えていると原状回復が難しく、貸主とトラブルになるおそれがあります。
そのため、できる限り結露したら対処することをおすすめします。
ダニ・シロアリなどの害虫の発生
湿度が上がることで発生しやすくなるものといえば害虫。
おもにダニの繁殖原因となります。
ダニは、湿気の多い場所でハウスダスト(ホコリ・フケなど)を主食とします。
ダニが布団やカーペットで繁殖すると、カビと同じようにアレルギー症状で悩まされてしまうんです。
さらに、湿気によってシロアリをおびき寄せてしまう環境になってしまうことも。
シロアリは、とくに湿った木材などを好んでエサとします。
害虫の多くは、「冬の間は活動しないのでは?」と思うかもしれません。
しかし暖房器具などを使うことが増えた近年、冬でも室内は暖かい環境が維持されます。
そうするとシロアリは、冬でも活動できてしまうのです。
このように結露を放置しただけで、健康面や生活環境の悪化につながることが分かりますね。
結露した部分はしっかり拭き取って水分を残さない・結露ができるだけ発生しない環境を作ることが大切なんですよ。
窓の結露取り方法【その1:新聞紙】
窓の結露を拭き取るのに手軽なものといえば、新聞紙です。
新聞を購読している方なら、余計な費用がかからず最適といえます。
準備するものは新聞紙だけでOKです。
拭き取り手順
- 新聞紙を広げる
- 結露して至る窓ガラスに広げた新聞紙を貼る
- 新聞紙に水滴を吸収させる
- 新聞紙を剥がして残った水滴を拭き取る
新聞紙は拭き跡が残りにくいという点も大きなメリットです。
「でも、新聞紙で窓を拭き取るとインクで汚れそう……」
と思われるかもしれませんが、その心配いりませんよ。
新聞紙のインクは油性なので、水に触れても染みることがないのです。
それどころか、インクの成分で窓ガラスが保護されて結露を防ぐ効果もあるそう。
前の晩から結露対策をしておくなら、窓ガラスのレール部分に畳んだ新聞紙を差し込んでおけば床に水滴が垂れにくくなります。
次の日に結露が発生していたら、その新聞紙を窓に貼り付けて水滴を拭き取れば手間が減らせますよ。
窓の結露取り方法【その2:水切りワイパー(スクイージー)】
水切りワイパー(スクイージー)とは、T字型で、横に長いゴムが取り付けられています。
窓ガラスの清掃・水切りで使われていることが多いですが、家庭用のワイパーも販売されているんですよ。
素材は、プラスチック製のものやステンレスなど錆びにくい金属でできたものなどさまざまです。
拭き取り手順
- 窓の下にタオルなどを敷く
- 結露している窓ガラスの上部に水切りワイパーのゴム部分を当てる
- そのまま真下に向かって水切りワイパーを動かす
- 2と3を繰り返して水滴を取り除いていく
水切りワイパーを途中で止めてしまうと拭き跡が残りやすいです。
上から下へ、直線状にワイパーを動かすようにしましょう。
水切りワイパーは結露の拭き取りはもちろんのこと、窓ガラスの掃除にも使えます。
掃除の場合は、中性洗剤を含ませた水をスプレー噴射してから使用します。
乾いた窓ガラスではゴム部分の滑りが悪く、使用できないのでご注意ください。
ペットボトルを取り付けたり容器付きのワイパーもある
先ほどご紹介したのは金属製の水切りワイパーですが、なんと結露対策用に水滴を溜められる容器付きの商品も販売されているんですよ。
こちらの商品は、ペットボトルを取り付けてそのまま持ち手にすることができるワイパーです。
ペットボトルのサイズは小さい280ミリリットルから1リットルなど、ほとんどのサイズに対応しているそうですよ。
使用後は、ペットボトルに溜まった水を捨てるだけ。
水滴が垂れないようにタオルを敷く必要がないので、お手軽に使えますね。
こちらは、既存のボトル付きワイパーです。
ペットボトルを用意するのが面倒だったり持ちにくそうだと感じたりしたら、こちらがおすすめです。
水切りワイパーは窓ガラス以外にも使える
水切りワイパーは、窓の結露・掃除以外にも用途があるんですよ。
- お風呂の壁
- お風呂の鏡
- 洗面所の鏡
- キッチンシンク
お風呂の壁の水滴は、結露と同様にカビや水垢の原因となります。
水切りワイパーは、浴槽や壁などの水気を取り除くのにも便利ですよ。
壁やシンクの水滴が乾くと、水に含まれるカルキなどの成分が結晶化してウロコ状の水垢汚れになります。
こまめに水切りをおこなえば、水垢が残らず清潔に保てますよ。
ただし、車のガラスや車体に窓ガラス用の水切りワイパーを使うと傷がつくおそれがあります。
車に対応しているものや専用のワイパーを使うことをおすすめします。
窓の結露取り方法【その3:吸水スポンジ】
吸水スポンジは、シンプルな長方形のものが多く販売されています。
従来のスポンジよりも抜群に吸水性が高いのが特徴です。
スポンジの種類・大きさにもよりますが、手のひらサイズのものでも約200~300ミリリットルの水を吸水できちゃうんです。
雑巾と比較すると窓ガラスの水滴を「拭き取って絞る」という点では変わりません。
でも、一度で大量の水を吸ってくれるので、何度も絞る手間がかからないのです。
さらにスポンジなので、片手でギュッと握りしめるだけでラクラク絞れるのもよいですね。
拭き取り手順
- 水滴を絞るためのバケツなどの容器を用意しておく
- 吸水スポンジで窓ガラスを拭き取りながら水滴を吸わせていく
- 吸水力が落ちたら、バケツの上でスポンジを握って絞る
- サッシの水滴も同じように拭き取って吸水させる
吸水スポンジは吸水性が高いのはもちろんのこと、保水性の高さも見逃せません。
たっぷり水を吸った状態でもポタポタ垂れてこないんです。
バケツを忘れてもシンクまで持ち運べちゃいますよ。
ほかにも、うっかり飲み物をこぼしてしまったときの吸水にも使えます。
ご家庭にひとつ置いておくと便利かもしれませんね。
窓の結露対策に便利なグッズ2選
最後は、結露の拭き取りと合わせて使用すると効果的なグッズについてご紹介してきます。
結露対策に取り入れてみてはいかがでしょうか。
窓の結露で発生した水滴を受け止めてくれる商品です。
ホルダーを窓の下部に貼り付けて、珪藻土が差し込める作りになっています。
珪藻土は吸水性が高いのが特徴。天日干しで乾燥させられますよ。
乾燥剤としてよく使われる、シリカゲルがたっぷり詰め込まれた細長いクッションです。
窓際に置くことで、除湿効果が得られますよ。
ほかにも湿気が気になる、クローゼットや下駄箱に置いても活躍します。
まとめ
この記事では、窓の結露取りに効果的な3つの方法や便利グッズを紹介してきました。
窓の結露を根本的に抑えるためには
- 外と室内の気温差を減らす
- 室内の換気、除湿をして湿気を取り除く
この2点が重要です。結露取りの手間を省くためにも、意識してみてくださいね。
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