結露発生の温度差と湿度一覧!窓よりコワ~いあの場所を厳重に対策しよう

結露発生の温度差と湿度一覧!窓よりコワ~いあの場所を厳重に対策しよう/ハウスクリーニング

結露をしっかり防ぐためには、温度差と湿度に気をつけることが大切です。

結露は急速に冷やされることで発生する現象で、湿度が高いときに結露発生しやすくなります。

ここでは結露ができる温度と湿度の関係と、自分でもできる結露対策について解説しますので参考にしてください。

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目次

結露ができる温度は湿度によってかわる

部屋の水蒸気

窓に結露ができてしまうのは、部屋の空気中にある水蒸気が冷たいガラスの表面にあたることで冷やされ、水滴へと変化してしまうためです。

一般的に急速に温度が低くなれば結露ができます。
ですが、温度が低くなったというだけで結露ができるわけではありません。

空気が乾いた状態で水蒸気が含まれていなければ、温度が下がっても結露は発生しません。
そのため結露ができやすいかどうかは、湿度が大きくかかわってくるのです。

湿度別!結露が発生する温度差一覧

乾湿計

結露ができる温度差は、湿度の高さによってちがってきます。
湿度が高い状態では、温度差がわずかであっても結露が発生しやすくなるのです。

たとえば室内の温度を23℃に調整している場合、湿度別の結露ができる外気温や温度差は以下の通りになります。

室温室内湿度外気温室内と外気温との温度差
23℃40%9℃14℃
23℃50%13℃10℃
23℃60%16℃7℃
23℃70%18℃5℃
23℃80%20℃3℃

表のように、室内の温度が同じ23℃であっても、湿度が高くなれば、わずかな外気温との温度差でも結露が発生します。
結露を防ぐためには、なるべく湿度を下げておくのがよいですね。

結露ができやすいのは窓よりコワ~いあの場所

結露しやすいクローゼット

冬になると最も気になるのが、窓の結露だという方は多いでしょう。
窓の結露でカーテンや周辺の窓枠まで水滴で、ビショビショになっているのは気になるものです。

ですが結露は、窓以外のところにもしっかり発生するので要注意なんです。
とくに気をつけたいのが、押し入れやクローゼットの中!

押し入れやクローゼットは外壁に面していることが多く、その内壁は冷えやすいのです。狭い空間にこもった湿気が冷たい内壁にあたれば結露が発生します。

見えないところでこっそり結露が大発生し、衣類や布団が濡れていた……なんてこともあり得ます。
そのため窓以外の押し入れやクローゼットの内壁に、結露ができていないかどうかは、こまめにチェックしておくことをおすすめします。

油断できない結露の被害5つ

カビイメージ

結露なんて水滴だから大丈夫。そのうち乾くでしょ……?
と油断していると、思わぬトラブルが起きることもあるので気をつけましょう。
注意するべき被害は次の5つです。

被害1:カビ

結露による被害で最も悩みの種となるのはカビです。
結露が広範囲に発生して、部屋がジメジメ、気が付いたらカビが発生していたというケースは少なくありません。

結露による水滴は、なるべく早くふき取り、換気をするなどして乾燥させておくことが大切です。

被害2:漏電

窓付近にコンセントがある場合には、とくに要注意です。
水に含まれる不純物が電気を通すので、濡れたままにしておくと漏電する可能性があります。

コンセントプラグのホコリが、水分を含んで膨張することがあり、そこに電流が流れれば、最悪の場合発火してしまうかもしれません。結露で濡れてしまった場所は水滴を除去して乾燥させましょう。

被害3:サビ

窓枠やコンセント部の金属部分に水滴がつくと、サビが発生することがあります。
サビは見栄えが悪いだけでなく、放置すればその金属部分が腐食し、使用できなくなることもあります。

金属部分についた水滴は、しっかりふき取っておきましょう。

被害4:クロスの劣化

部屋の壁に結露ができると、クロスの劣化につながります。
クロスのつなぎ目がはがれてきて、クロスと壁の間に水が入り込んでしまうことがあります。

そうすると壁の見えないところでカビが発生してしまう場合も。
最悪の場合、大規模なリフォームが必要となります。

被害5:建材の腐食

窓枠や壁クロスのすきまから水気が染み込むと、住宅の建材へと浸透していきます。
とくに木材の場合は水気を含むと膨張し、変形するおそれがあります。

また建材が濡れたままになることで腐食が進んでしまうこともあるので油断できません。

自分でできる結露対策5つ

結露のないリビング

結露は放置するとさまざまなリスクをともなうので、見逃すことはできませんね。
でも未然に結露ができないよう工夫したり予防したりすることができれば心配も減ります。

ここでは自分でできる結露対策を5つ紹介しますので、できるものからやってみてください。

対策1:換気で湿度を下げる

結露対策としては最も簡単ですが、確実に効果のある方法です。
寒い時期に換気をするのは気が進まないかもしれませんが、こまめに窓を開けて風通しをよくしましょう。

換気は一日一回以上おこなうのが理想です。
とくに寝室の窓は、朝起きたときに結露していることが多いので、まずは窓を開けて部屋の内部を乾燥させてください。

対策2:暖房器具の見直しで湿度を下げる

暖房器具は、水蒸気が発生しないもののほうがよいです。
結露が発生しにくい暖房器具は以下のようなものです。

  • ホットカーペット
  • 床暖房
  • オイルヒーター

これらの暖房器具は輻射熱型といって、室内の空気ではなく、そこにある物体を暖める作用があるものです。

対策3:加湿しすぎていないかをチェックする

お肌や喉の乾燥など、健康面を考えれば加湿はとても重要です。
湿度を高くしてあれば肌や喉は潤いを保つことができます。

ですが湿度が高くなるほど結露はできやすくなり、水滴が大量に発生してしまうんです。
室内で快適だとされる湿度は40~60%といわれています。

結露対策を考えるのなら、過度な加湿をしていないかチェックしてみましょう。
適度な湿度になったら加湿機能をストップさせるなどの工夫も大切です。

対策4:家具の配置をかえて風通しをよくする

家具が壁にぴったりとくっついてはいませんか?
壁と家具との間には少し遊びがあったほうが風通しはよくなります。

また家具と家具の間のすきまにも気をつけてみましょう。
湿気がこもる空間ができないよう、家具の配置を工夫してみてください。

壁の結露に素早く気づくためには、モノや家具で見えない場所を作らず、見通せるようにしておくのが理想です。

対策5:窓リフォームで断熱をする

窓リフォームは業者に任せる必要があり、費用もかかります。
ですが結露対策として最も確実なのは窓リフォームです。

結露のおもな原因は、窓からの冷気です。
費用を準備することができるなら、二重窓などに交換して、窓を断熱するのをおすすめします。

まとめ

結露を防ぐには、温度差と湿度に気をつけることが大切です。
空気が急速に冷やされる場所を作らないことが大切。また湿気をため込まないことも重要です。

自分でもできる簡単な方法で結露は予防できます。
今回紹介した方法で、結露対策をしてみてくださいね。

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