窓ガラスの結露防止は中性洗剤でもできる!カビが付いたらエタノール

窓ガラスの結露防止は中性洗剤でもできる!カビが付いたらエタノール/ハウスクリーニング

「窓ガラスが毎朝結露してベトベト……。拭くのが大変」
という、経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。

とくに冬になると、外との気温差から窓ガラスは結露しやすくなります。
じつはそんな窓の結露は、ご家庭にある洗剤で簡単に減らすことができちゃうんですよ。

この記事では、結露防止に洗剤を使う方法をご紹介していきます。

また、結露はカビの原因にもなります。
カビが発生してしまったときの掃除方法・防止方法についてもお伝えしていきますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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目次

窓の結露防止には「中性洗剤」が効果的

中性洗剤で食器を洗っているところ

窓やサッシの結露は、洗剤のなかでも「中性洗剤」が効果的です。
ご家庭で使われている食器用洗剤の多くは中性洗剤なので、すぐに試せますよ。

ただし、中性ではなく弱アルカリ性の食器用洗剤も販売されています。
洗剤の裏面に記載されている液性部分に、中性と書かれているかどうか確認してみましょう。

ちなみに、家中の掃除に便利な「ウタマロ®クリーナー」は中性洗剤なんですよ。

なぜ中性洗剤が結露防止に効果があるのでしょうか。
理由は、結露に働いている表面張力(ひょうめんちょうりょく)にあります。この表面張力を低下させれば、結露を防ぐことができるんです。その作用を持つのが、中性洗剤に含まれている活性洗剤になります。

表面張力が低下すると窓ガラスに水滴が張り付くことができなくなるのです。

中性洗剤以外がおすすめできない理由

「界面活性剤が入っているなら、弱アルカリ性洗剤でもいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。

たしかに弱アルカリ性洗剤は、酸性の汚れである皮脂などを落とすのに効果的な洗剤です。
でもアルカリ性の洗剤がアルミサッシに付着すると、変色・劣化を起こすおそれがあります。

日本の住宅はアルミサッシを採用していることが多いので、アルカリ洗剤を使うのはおすすめできません。

いっぽう酸性洗剤は、ステンレス素材が黒ずむことがあります。
住宅でステンレスサッシが使われていることは少ないですが、中性洗剤を使ったほうが素材を傷める心配はなくなりますよ。

中性洗剤を使った窓ガラスの結露防止方法

結露した窓ガラス

それではさっそく、中性洗剤で結露を抑える方法について見ていきましょう。

準備するもの

  • 中性洗剤(食器用洗剤など)
  • 雑巾、ペーパータオルなど拭き上げできるもの
  • 新聞紙やタオルなど

中性洗剤で窓の結露対策をする手順

  1. 窓が汚れている場合は、洗剤で汚れを落とす
  2. から拭きして乾燥させた状態で、中性洗剤を付けた雑巾で窓ガラスを拭き上げる
  3. アルミサッシも同様に拭き上げる
  4. 窓ガラスに付かなくなった水滴が垂れるので、窓の下に新聞紙や雑巾、タオルなどを敷いておく

また中性洗剤による結露防止対策には、「スプレーボトル」に入れて使う、という裏ワザもあります。

もちやぷらす編集部

今回ご紹介する方法は、空気中の水蒸気自体がなくなるわけではありません。
サッシや窓の周辺には、窓ガラスに付着しなくなった水滴が垂れてくることもありますので、ご注意ください。
あくまで窓ガラスが結露しにくくなる効果が得られる方法なので、結露による水滴対策はきちんとおこないましょう。

以下の記事で結露防止スプレーについて実践・紹介しているので、ぜひご覧ください!

結露防止に中性洗剤を使うメリット・デメリット

スポンジと洗剤

窓ガラスの結露対策に中性洗剤を使うメリットは2つあります。
ひとつ目は、家庭にあるもので簡単にできることです。
ふたつ目は、窓ガラスに塗るだけなので、見栄え、景観に影響しないことになります。
プチプチなどの結露防止シートは、持続性は高い反面、見栄えがあまりよくないですもんね。

さらに、中性洗剤を塗ることで掃除も兼ねることができるというのが大きいです。
汚れもつきにくくなるので、キレイな窓が保てますよ。

デメリットは持続性

中性洗剤を塗る方法は手軽な反面、効果があまり長続きしないのでご注意ください。

一般的には約4~5日効果は持続しますが、結露の量が多ければあまり効果を感じられないことも。
状況によっては1日で結露してしまうこともあるので、過度な期待は禁物です。

もっと効果が高いもので結露対策をしたいと思ったら、専用の商品が販売されています。
持続性が高いものをお探しでしたら、試してみてはいかがでしょうか。

結露の放置はカビの原因

カビと子どもイラスト

結露を放置しておくと、湿気を好むカビが発生する原因となります。

湿気・カビが発生すると

  • 独特のツンとしたニオイ
  • カビ菌によるアレルギー症状が起こる
  • カビが生えて建材の劣化する

など、よくないことばかり。

先ほどお伝えしましたとおり、中性洗剤を使った対策だけでは空気中の水蒸気の量が減っているわけでないので、結露問題が解決したことにはなりません。
除湿・換気なども組み合わせて、結露しづらい環境を作っていきましょう。

結露対策には換気が大切

暖房の熱が逃げてしまうからと、冬は窓を開けて換気をしたくない方も多いかと思います。
しかし結露は、家の外と中の温度差がおもな原因です。

空気の入れ替えをすることで、湿気だけではなく外との気温差も減らせます。
もちろん部屋は寒くなってしまうので、換気中はほかの部屋に移動するなど対策するのがポイントです。

とくに気温が下がる夜から明け方にかけては、結露が発生しやすいので、寝る前に数分間だけでも換気することが大切ですよ。

窓のカビはエタノールで解決

窓と洗剤ボトル

窓ガラスは、結露によってガラス部分やゴムパッキンにカビが発生することがあります。

中性洗剤で落としきれないカビは、エタノールで除去しましょう。
エタノールは洗剤を使用するよりも、拭いたあとが残りづらいというメリットがあります。

用意するもの

  • 消毒用エタノール
  • 雑巾

掃除方法

  1. エタノールに雑巾を含ませる
  2. カビが発生している部分を拭き上げる
もちやぷらす編集部

エタノールは引火性が高いので、換気をして暖房器具は遠ざけた状態で使用してくださいね。
サッシのゴムパッキンにカビが付着していると、エタノールだけでは落とせないかもしれません。
その場合は、カビ取り専用の洗剤がおすすめです。

ただし、カビ取り洗剤の多くは液性がアルカリ性です。
サッシに長時間付着しないように気をつけるか、養生して使うことをおすすめします。

またエタノールは、除菌効果があるのでカビ防止にも役立ちます。
どちらも定期的に使用することで、カビ・結露の軽減に効果的ですよ。
「パストリーゼ®77」は、アルコール77%で除菌にも最適です。

※パストリーゼ®はドーバー酒造株式会社の登録商標です。

まとめ

結露防止・軽減には、家庭用の食器用洗剤をはじめとした中性洗剤が効果的です。
アルカリ洗剤や酸性洗剤は、サッシを傷めるおそれがあります。

今回ご紹介した方法は、家にあるもので手軽にできるのが最大のメリット!
ただし、湿気が減らせているわけではありません。

一番大切なのは、換気・除湿をして湿気をため込まないこと。
窓ガラスの結露を抑える方法のひとつとして、お試しください。

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ライター

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