壁は年に一度くらいの頻度で大掃除しておくのがおすすめです。
壁の汚れを見過ごしていると、気づいたときにはカビだけでなくダニまで繁殖!
手に負えないことになることもあるんです。
でも壁掃除なんてどうやって……?
高いところの掃除はムリなんだけど……。
という方もいらっしゃることでしょう。
今回は壁や天井を簡単&安全に掃除するテクニックやおすすめの洗剤を紹介しますので大掃除に役立ててください。
うちの壁はコンクリートだった!という方は下記のコラムをチェック!
\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/
リビング壁の汚れ原因はだいたい油!
壁に油がつくのは、キッチンやダイニングエリアだけではありません。
リビング壁のうっすら黄ばんだ汚れや黒ずみも、原因は油であることが多いんですよ。
壁が汚れる直接原因には、手垢・ホコリ・食べ物・タバコのヤニ・クレヨン・ペンなどがありますね。
それらは油性の汚れまたは脂分を含んだ汚れなのです。
そのため壁の汚れのほとんどは油汚れということになります。
壁の汚れを放置するとカビ菌やダニをおびき寄せる
カビが発生するのは浴室や洗面所などの水回りにある壁だけではありません。
じつは条件さえそろえばリビングの壁にもカビが発生してしまうんです。
カビが繁殖するのは次のような条件がそろってしまったとき……。
- 室温(25℃以上)
- 湿度(60%以上)
- 栄養(ゴミ・ホコリ・食べ物カス)
壁の汚れを放置するのも、立派にカビ発生原因となるのです。
また、ホコリやカビ菌はダニの大好物!ホコリ・カビをしっかり除去しないと、壁にダニが繁殖していくおそれがあります。
壁の汚れを放置するのは部屋の見栄えを悪くするだけではなく、カビ菌やダニをおびき寄せることもあるんですよ。
定期的に掃除をしてカビやダニを予防していくことが大切ですね。
壁を簡単に掃除する方法
落書きなどの特別な汚れでなければ、壁の汚れは簡単に掃除できます。黄ばみや黒ずみなどの汚れになってしまう前に、適切な方法で掃除をしておきましょう。
壁の材質を問わない掃除のしかた
壁の材質は壁紙(クロス)のほかに漆喰や珪藻土、化粧合板などさまざまです。
壁の材質によっては、水や洗剤がNGということもありますので掃除方法には十分に注意しなければいけませんね。
ただどんな素材の壁にでも、ホコリや油は付着します。
そこで、素材の材質を問わない掃除のしかたを紹介しますので参考にしてみてください。
それは乾いた雑巾でサッとふき取ることです。
え、……それだけ?
と思われるかもしれませんが、それで十分キレイになるんですよ。
壁についている汚れはホコリや油。
汚れが新しいうちならガンコにこびりついているということもありません。
壁をサッとふき取るだけで雑巾は真っ黒になります。
「こんなに汚れがついてたの~?」とびっくりしたり恐怖だったりします……。
天井付近の壁を安全に掃除するための道具&テク
壁掃除のネックは天井付近の高い部分!
脚立もないし、高所は怖くてムリ……。という方は多いでしょう。
そんなときには、長い柄のついた便利な掃除道具を使いましょう。
床掃除に使う「クイックルワイパー」や、カーペット掃除に使うコロコロ(粘着テープに柄のついたもの)がおすすめです。
クイックルワイパーには、ドライシートを取り付けて天井や壁を掃除していきます。
キッチンなどの油汚れが目立つ壁には、キッチン掃除用シートを取り付けて拭くといいですよ。
壁のカビ予防にはパストリーゼもおすすめ
壁を掃除したあとは、カビ予防をしておきましょう。
カビ予防には「パストリーゼ77」などのアルコールの除菌スプレーが便利です。
アルコールの除菌スプレーは速乾性なので、乾拭きも必要ありません。また簡単な汚れならスプレーしてサッとふき取るだけで落とせるので便利ですよ。
ただパストリーゼは品薄のため、アマゾンや楽天、その他のネットショップでも在庫切れの状況が続いているかもしれません。
そんなときには同じような成分の代用品をチェックしてみてください。
壁をしっかり大掃除したいときにおすすめの洗剤3つ
壁をしっかり掃除したいときには、適切な洗剤を使用しましょう。
汚れにあわせた掃除をすれば、ガンコな汚れもスッキリ落とせますよ。
1中性洗剤(ウタマロクリーナーなど)
壁についている油汚れを落とすには中性洗剤がおすすめです。
キッチンでよく使用する食器用洗剤や、ウタマロクリーナーなどがあればそれを使用してください。
中性洗剤は汚れにやさしくはたらきかけるので、壁紙などの素材を傷めにくいのがメリットです。
壁紙の油汚れは中性洗剤でほぼ落ちますよ。
2セスキスプレー
セスキ炭酸ソーダは、水に溶かすとアルカリ性の性質を持つようになります。
油汚れを素早く分解して落としやすくするはたらきがあるんですよ。
セスキ炭酸ソーダは、スプレー状にして使うのが便利!
重曹も同じく水に溶けるとアルカリ性となりますが、水に溶けにくいのでスプレーとして使うのにはセスキ炭酸ソーダのほうがおすすめです。
セスキスプレーの作り方はこちらでも解説していますので、これから準備するという方は参考にしてみてください。
3塩素系漂白剤(カビキラー®など)
壁紙の黒ずみ汚れが落ちない場合は、カビが発生していると考えてよいでしょう。
カビの場合、壁の内部まで根を深く張っているので、表面をキレイにしても黒ずみは残ります。
壁紙の黒カビ汚れをしっかり落とすには漂白するしかありません。
「カビキラー®」や「キッチンハイター®」などの泡タイプがおすすめです。
ただし塩素系漂白剤を壁に使うとまっ白に漂白されてしまうので注意してくださいね。
壁紙の色は白色に見えてもじつは濃い目の色が着色されています。
漂白した部分が逆に目立つことになるので、目立たないところで試してから使うなどの工夫が必要です。
また塩素系漂白剤を使用するときには以下の点に注意してください。
- 素手で触らないこと
- しっかり換気をすること
- ほかの洗剤と混ぜないこと
くわしくは商品のパッケージにある注意事項にしたがうようにしましょう。
※キッチンハイター®は花王株式会社の登録商標です。
※カビキラー®はエス シ- ジヨンソン アンド サン インコ-ポレ-テツドの登録商標です。
【汚れ別】壁紙(クロス)のガンコな汚れを落とす方法
壁の大掃除は、普段から気になっていたガンコな汚れを一掃するチャンスです。
スッキリ落とせば部屋が明るく感じられますよ。ここでは汚れ別の掃除方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※今回紹介する方法は、壁紙(クロス)のみに適応できるものです。
壁についた黒カビの落とし方
黒カビには塩素系漂白剤を使うのがベストです。
ただし洗剤がほかの部分にたれてしまうと、色落ちや変質につながります。
液だれしないジェルタイプの塩素系漂白剤がおすすめです。
また色柄のついた壁の場合は、漂白されてしまうので避けてください。
それでは壁についた黒カビの落とし方をご紹介します。
- ハンディモップ
- ジェル状塩素系漂白剤(ゴムパッキン用カビキラーなど)
- 歯ブラシ
- 雑巾
壁の黒カビを落とす手順
- STEP1
-
ハンディモップでホコリを除去する
- STEP2
-
固くしぼった雑巾で水拭きをする
- STEP3
-
黒カビ汚れに塩素系漂白剤をつける
- STEP4
-
濡れ雑巾でふき取る
- STEP5
-
乾拭きをする
ハンディモップでホコリを除去するときには、顔にカビを含んだホコリがかからないように気をつけてください。
ゴーグルやマスクを着用するのがおすすめです。
壁についた黒ずみ・黄ばみの落とし方
スイッチ周りの黒ずみは、壁汚れでもとくに気になるところですね。
そのほかテレビなどの家電の後ろも黒ずんでいることがよくあります。
また原因が不明の黄ばみはおそらく油汚れです。
黒ずみも黄ばみも中性洗剤を使って汚れ落としをしていきましょう。
- 中性洗剤
- お湯
- ふき取り用クロス
- 雑巾
壁の黒ずみ・黄ばみを落とす手順
- STEP1
-
雑巾をお湯で濡らしてしっかりしぼる
- STEP2
-
雑巾に中性洗剤を数滴たらす
- STEP3
-
壁紙を拭く
- STEP4
-
ふき取り用クロスで壁紙を拭く
落とせない黄ばみは日焼けなどによる変色が考えられますが、変色したものは残念ながら掃除で元に戻すことができません。
どうしても何とかしたいときにはクロスの張り替えを検討しましょう。
壁についたタバコのヤニ汚れを落とす方法
家族に室内でタバコを吸う喫煙者がいる場合は、壁にヤニ汚れが付着しているおそれがあります。
そのまま放置し続ければ、壁が黄色っぽく変色したり部屋全体ががタバコ臭くなってしまうおそれが。
タバコのヤニとはタールと呼ばれる植物性樹脂のことで、タバコの煙に含まれる有害物質です。
またタールは粘着性であるため、壁にしっかり付着してしまいます。
さらにタールは強いにおいを持つのが特徴で、壁がタバコ臭くなる原因となります。
そして一度染みついた臭いは消臭剤を使ってもなかなか消すことができません。
でも適切な方法で掃除すればタバコのヤニを落とすことは可能です。
ここではセスキ炭酸ソーダを使う方法を紹介しますので参考にしてください。
- クイックルワイパー
- 掃除機
- セスキスプレー
- 雑巾
壁のヤニを掃除する手順
- STEP1
-
クイックルワイパーで壁のホコリを除去する
- STEP2
-
壁や床に残ったホコリを掃除機で吸い取る
- STEP3
-
壁のヤニ汚れにセスキスプレーを吹きかける
- STEP4
-
すぐに雑巾でふき取る
- STEP5
-
仕上げに乾拭きをする
ホコリが壁に残ったままセスキスプレーをかけないように注意してください。
ホコリが水分を吸って壁に付着し、掃除しにくくなってしまいます。
壁についたクレヨンやペンによる落書きの落とし方
クレヨンやペンの汚れが壁についた!子どもが落書きしちゃった……。
という壁の場合、
- どうせ汚れてるからクロス張替えのタイミングまであきらめて放置
- 壁になんらかのステッカーを貼ってごまかす(笑)
という選択肢もありますが、適切な方法で掃除すれば簡単に落とせるのであきらめないでください。
クレヨンやペンは口紅などと同じく油性ですので、化粧落としに使うクレンジングオイルでちゃんと落ちますよ♪
クレンジングオイルがないときには、オリーブオイルなどでも代用できます。
オイルでヌルヌルしているのが気になる場合は、さらに中性洗剤で掃除しておけばスッキリします。
まとめ
壁には想定外の汚れが付着していますので、年に一度はしっかりと掃除しておきましょう。
壁汚れのおもな原因は油汚れですので、中性洗剤またはアルカリ洗剤であるセスキスプレーを使うのが簡単な方法です。
一般的な黄ばみや黒ずみ汚れは、ほとんど中性洗剤で落とすことができます。
また、タバコのヤニや強い油汚れにはセスキスプレーを使えばスッキリ落ちますよ。
また黒カビが発生してしまっている場合は、その部分にだけ塩素系漂白剤を使用しましょう。
塩素系漂白剤には強い漂白力がありますので、色落ちには十分注意してください。
それでも壁の汚れやカビが落ちないようであれば、ハウスクリーニングに任せてみる方法も。
プロは、壁の材質に合わせた専用の洗剤で掃除してくれます。
壁を傷めることなく、キレイにしたい!ということであれば、検討してみるのもいいですね。