「ガスコンロの汚れがどうしても落ちない……。」
「長年たまったガスコンロの汚れをまとめてスッキリさせる方法はないかな?」
そんなときには、お掃除の万能アイテムである重曹を使えば解決しますよ。
重曹がコンロの厄介な汚れを浮き上がらせて汚れを落としやすくする役割を果たしてくれるのです!
今回は、重曹でコンロをピカピカにする方法を五徳・バーナー・天板など、パーツごとにご紹介していきますので、参考にしてくださいね。
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ガンコなガスコンロの汚れには重曹がオススメ!
ガスコンロにこびりついている汚れの正体は食品や油がこぼれたもの、またはそれらが熱によって酸化し、「焦げ」となったものです。
それらの汚れや焦げは、重曹を使えば楽に落とすことができますよ。
人体にも優しいナチュラル素材として知られている重曹で、ホントに汚れが落とせるのかな?と思われるかもしれませんが、大丈夫です!しっかり落とせます。
重曹で油汚れが落とせるワケ
重曹は、水に溶けると弱アルカリ性となります。
一方、古くなった油は酸性です。
アルカリ性の重曹と酸性の油を混ぜれば中和し、浮き上がって拭き取りやすくなるのです。
洗剤で落ちない焦げつきも重曹なら落とせるワケ
重曹は、加熱することで炭酸ガス(二酸化炭素)と炭酸ナトリウムが発生します。
それらの成分が、焦げついた部分とコンロの天板などの間に入り込みます。
そして焦げ付き汚れなどを浮き上がらせるというわけです。
ガスコンロの掃除に必要な道具を準備しよう
では、重曹を使ってガスコンロの掃除をしていきましょう。
準備するもの
- 重曹
- 重曹スプレー
- 重曹ペースト
- 布巾
- キッチンペーパー
- 歯ブラシ
- スクレーパー(古いカードや定規でも代用可)
重曹スプレーや重曹ペーストの作り方は次にご説明しますので参考にしてください。
重曹スプレーの作り方
作り方はとても簡単!
水100mlに対して重曹小さじ1杯分を混ぜるだけです。
あとは100円ショップなどで購入できるスプレーボトルに入れておけば、使いたいときにいつでも使えます。
重曹ペーストの作り方
重曹ペーストとは、文字どおり重曹に少量の水を混ぜたペースト状の重曹水のことです。
重曹3:水1くらいの割合で重曹と水を混ぜ、よく練っておくだけです。
多めに作ってびんなどに保存しておいてもよいですが、時間が経つと水と重曹が分離するので、使う前にもう一度混ぜてから使いましょう。
重曹でガスコンロを掃除するときの注意点
重曹でガスコンロを掃除するときにはいくつか注意点があります。
安全かつ思いどおりに掃除を終えるためには、次の3つのことに気をつけましょう。
1.アルミ素材のものに使わない
重曹は、アルミ素材と相性がよくありません。
アルミ素材でできているものに重曹をつけてこすると、黒ずんでしまうことがあるからです。
ガスコンロ付近にアルミ素材でできた鍋や食器を置いているときには遠ざけておきましょう。
2.引火や火傷に気をつける
掃除中にうっかり点火してしまうことのないように気をつけてください。
念のため、ガスの元栓を閉めておくことをおすすめします。
調理直後は、五徳などが高温になっているので、注意してください。
火傷をしないよう、ガスコンロがしっかり冷めていることを確認してから掃除を始めましょう。
3.重曹の拭き取りはしっかりおこなう
重曹は、拭き跡が白く残ってしまうことがあります。
白っぽい拭き跡が残ってしまうと、せっかく掃除したのにきれいに見えないという残念なことになりかねません。
重曹を使用した後は、念入りに水拭きをしておきましょう。
また、濡らした雑巾に「クエン酸」を少量振りかけて拭き取ってみるのもおすすめです。
残った重曹がスッキリ消えますよ。
重曹を使って五徳のガンコ汚れを落とす方法
まずは五徳のガンコ汚れを撃退していきましょう。
軽い汚れは重曹スプレーで落ちますが、どうしても落ちない汚れには、「つけおき洗い」をするのが効果的です。
つけおき洗いの手順
- 大きめの洗い桶やバケツにお湯を入れ、重曹を少量溶かします。
- 1に五徳を入れ30分以上放置し、汚れが緩んでくるのを待ちます。
- スクレーパーで汚れを削り落とします。
- 汚れを洗い落として乾燥させます。
重曹を使ってバーナーの細部まで汚れを落とす方法
五徳を取り外し、バーナーキャップを外して細かい汚れをチェックしましょう。
バーナーキャップの細かいゴミや汚れを放置すると、点火不良や不完全燃焼を引き起こすことがありますので注意が必要です。
以下の手順にしたがって、しっかり掃除しておきましょう。
手順
- バーナーキャップを外す
- バーナーキャップの裏面に詰まっているゴミを歯ブラシなどで掃除する
- 重曹スプレーを吹きかけた布巾でバーナーキャップをていねいに拭く
- バーナーキャップを乾燥させる
バーナーキャップの掃除が終わったら、もとの場所に設置してください。
重曹を使って天板の焦げつき汚れを落とす方法
天板はコンロの中でも面積が広くて、最もお掃除のやりがいがあるところです。
ただし、素材によってはお掃除で傷をつけてしまったり、われてしまったりすることもありますので、あらかじめ「取扱説明書」で注意事項を確かめておいてください。
ガスコンロの天板に積み重なった汚れは以下の手順で落としていきましょう。
- 天板に重曹をまぶす(浅く広くまんべんなく)
- そのまま放置して汚れが緩んでくるのを待つ(15分くらい)
- 軽く濡らした布巾やスポンジで重曹ごと汚れを拭き取る
- 最後に水拭きをして乾かす
重曹が天板に白く残ることがあります。
そういった場合は、クエン酸またはレモン水を含ませた布巾で拭いてみましょう。
白っぽい拭き残しが、スッと消えてなくなりますよ。
クエン酸やレモン水は「酸性」で、重曹と混ぜると中和反応を起こし、炭酸ガスとなって見えなくなるのです。
中和反応によって発生する炭酸ガスは、炭酸水の泡のようなものですので、危険性はありません。
普段のお手入れには重曹スプレーを使おう
コンロを使い終わったときに重曹スプレーを「シュッ」とかけておきましょう。
キッチンの後片付けをするころには、サッと拭き取るだけで、驚くほどキレイに油汚れが落ちますよ。
また、キッチンには、重曹・重曹スプレー・重曹ペーストなどを常備しておくと、汚れた場所や程度に合わせて使い分けをすることができます。
まとめ
重曹でコンロの掃除をすれば、ラクに汚れを落とすことができます。
コンロの汚れは五徳・バーナー・天板と、それぞれの場所に合わせたやり方で掃除をしてみてくださいね。
また、キッチンには、お掃除に役立つ重曹・重曹スプレー・重曹ペーストを常備して、気軽に掃除ができる準備をしておきましょう。