フローリング掃除で、安易に重曹を使うのはおすすめできません。
フローリング掃除に重曹を使うと、床材が傷んだり黒ずんだりすることがあるからです。
ただ、重曹をフローリングの汚れ防止に役立てることはできます。
今回は、重曹をフローリングの掃除に活用する方法や注意点をご紹介しますので参考にしてみてください。
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フローリング掃除に重曹を使うリスクと注意点
家中の掃除に使えることで知られる重曹は、とくに油汚れを落とすのに適しています。
ですから、床にこびりついた食べ物のカスや、足裏の皮脂汚れなどは、重曹を使えば汚れがすっきり落とせるはずです。
でも、フローリング掃除に重曹を使うと、次のようなリスクがあるので気をつけてください。
【1】ワックスがはがれてしまう
フローリング掃除をするときには、重曹を水に溶かして“重曹水”として使用する方法が一般的です。
ですが重曹は水に溶けにくく、顆粒(かりゅう)が残っている場合があります。
重曹水に顆粒が残っていると、拭き掃除のときにこすれてコーティングが削れてしまうのです。
フローリング掃除に重曹水を活用したい場合は、できるだけ濃度を薄めにして、溶け残りがないように気をつけましょう。
【2】フローリングが黒ずむことがある
無垢材を使ったフローリングは、重曹水を使うと黒ずむことがあるので、使用は避けましょう。
無垢材を使ったフローリングは、木材本来の雰囲気を楽しめるのが魅力です。
ですが、メンテナンス方法には注意が必要になります。
なぜかというと、無垢材は水に弱いという性質があるからです。
木は本来、水に濡れると膨張し、乾燥すると収縮するという特性があります。
膨張や収縮を繰り返すと、変形や反りが起こります。
また、濡れたままにすると、カビ菌などの雑菌が繁殖して黒ずむことも……。
無垢材や生木のフローリングで拭き掃除をするときには、乾いたまま、または固く絞った雑巾を使用するのがおすすめです。
無垢材や生木のフローリングでは重曹水はもちろん、ほかの洗剤も変色の原因になりますので使うのは避けてください。
落とせない汚れはプロに任すのがいいでしょう。
重曹はフローリングの汚れ対策におすすめ
フローリング掃除で重曹をフル活用する!
というわけにはいきませんが、フローリングの汚れ対策に使うことは可能です。
重曹は人にも環境にも優しいアイテムですので、小さな子どもやペットがいる場合でも、汚れ防止に役立てることができますよ。
【1】小さな子どもがいる場合
小さな子どもや、ハイハイを始めた赤ちゃんがいるご家庭では、床掃除が必須となります。
とくにハイハイをする赤ちゃんは、床をはった手から口に汚れや雑菌が入るおそれがあるため不衛生です。
かといって洗剤成分を含むシートを使うのも心配ですよね。
そんな時は、赤ちゃんにやさしい食用の重曹の出番!
食べ物、足裏の皮脂汚れ、油汚れは重曹の得意分野です。
重曹水でふき取っておけば、ベトベトした黒ずみになるのを防げますよ。
【2】ペットがいる場合
ペットがいると、エサや水などがこぼれて床が汚れがちです。
化学薬品を使用した洗剤で掃除するのは簡単ですが、ペットへの健康被害が心配。
ペットがいる場合も、エコ洗剤である重曹を使うとそんな心配は減ります。
濃度を薄めにした重曹水で、床掃除をしておくと、汚れが蓄積するのを防げますよ。
フローリング掃除の方法~重曹編
フローリングの汚れは、おもに油です。
キッチンの油はねやダイニングの食べこぼし、裸足で歩いたときの皮脂汚れなど、原因はさまざまですが、すべて重曹で落とすことができます。
理由は、汚れの性質です。
これらの油汚れは酸性の性質をもっているため、弱アルカリ性の性質を持つ重曹が効果的なのです。
フローリング掃除の手順
- バケツに水と重曹を入れて重曹水をつくる(水1リットルに対して重曹大さじ2~3杯)
- バケツに雑巾を入れて重曹水を染み込ませ、固く絞る
- フローリングを拭く
- 乾いた雑巾で乾拭きする
雑巾を多めに準備すると、効率よく掃除ができます。汚れた雑巾はすぐに取り換えて、きれいな雑巾を使いましょう!
尿汚れにはクエン酸をプラス
トイレのフローリングについた“尿はね”には、クエン酸がおすすめです。
クエン酸水が、“尿はね”のニオイや汚れを落としてくれます。
クエン酸水を軽くスプレーし、乾いた布でふき取るだけで、トイレの臭いを防ぐことができますよ。
美観を保つにはプロのクリーニングがおすすめ
フローリングは、年月が経つとコーティングがはがれ、摩擦によるダメージを受けて劣化していきます。
フローリングの美しさを保つためにはプロのフロアクリーニングを活用するのがおすすめ♪
プロのフロアクリーニングには次のようなメリットが期待できます。
- 床材に適した専用洗剤を使用してくれる
- 高耐久のワックスをかけてくれる
- プロの技で美しく仕上がる
使用頻度や床の状態によっても異なりますが、ワックスをかける頻度は2~3か月に1度が目安です。
長い間メンテナンスをしていないフローリングは、一度プロのフロアクリーニングをしてもらうと美しさがよみがえり、お手入れも楽になりますよ。
まとめ
フローリング掃除で、安易に重曹を使うのは控えておきましょう。
重曹は、床材の見栄えを悪くするおそれがあるからです。
ただ、なるべくエコ洗剤にこだわりたいという場合は、スポット使いにとどめましょう。
その場合は、床材に刺激を与えないよう濃度の薄い重曹水を使用してくださいね。
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