クエン酸と重曹は得意な汚れが異なる!効果的に掃除をするには?

クエン酸と重曹は得意な汚れが異なる!効果的に掃除をするには?/ハウスクリーニング

クエン酸と重曹は性質がそれぞれ異なるため、掃除で使うときは適した汚れを知っておくことが必要です。

間違った方法では洗浄効果を得られず、汚れを落とせないこともあるからです。

こちらのコラムでは、クエン酸と重曹の違いや掃除に使うときの注意点などについて解説します。

市販されているおすすめの商品もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

クエン酸と重曹は異なる性質をもつ

重曹とクエン酸

クエン酸と重曹は自然由来の素材なので、環境にもやさしく人体にも安心して使えます。

ただし、クエン酸と重曹は異なる性質をもっているので、掃除で使うときには使い分けが必要になるんです。

洗剤の液性はpHによって分類される

酸度とアルカリ度の度合いはpH(ピーエッチまたはペーハー)という単位で表され、性質を知るための目安になります。

洗剤の場合、そのpHをもとに酸性・中性・アルカリ性のほか、弱酸性や弱アルカリ性の5種類に分類されているんです。

pHによる分類ではクエン酸が酸性、重曹は弱アルカリ性となります。

pHについてさらに詳しいことは、以下のページもぜひご覧ください。

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クエン酸と重曹が効果を発揮する汚れは異なる

2択イメージ画像

クエン酸と重曹には、それぞれ得意な汚れと苦手な汚れがあります。

その効果の違いは、クエン酸と重曹がもつ性質に理由があります。

汚れ落としは中和作用がポイント

クエン酸や重曹を使って汚れが落ちるのは、性質の違いによる中和作用がはたらくからです。

汚れに性質の違う洗剤を加えることで中和する作用がはたらき、汚れを分解して落としやすくしてくれるというしくみになっています。

このため、酸性のクエン酸はアルカリ性の汚れに、弱アルカリ性の重曹は酸性の汚れに効果的なんです。

逆に汚れと同じ性質をもつ洗剤では中和作用が起きないことから、本来の洗浄効果が得られなくなってしまうことも覚えておいてくださいね。

では、どんな場所の汚れに効果があるのか具体的に見ていきましょう。

クエン酸はアルカリ性の汚れに効果的

クエン酸が得意とするアルカリ性の汚れには、以下のようなものがあり効果的に落とすことができます。

  • キッチンシンクの水垢汚れ
  • トイレの尿石による黄ばみ
  • 電気ポットのカルキ汚れ

またクエン酸には消臭効果もあるので、トイレのアンモニア臭が気になるときにも便利に使えますよ。

重曹は酸性汚れが落としやすい

重曹が得意な酸性汚れは、おもに以下の通りです。

  • コンロの焦げや換気扇の油汚れ
  • 手垢による壁紙の黒ずみ
  • 風呂場の皮脂汚れや石けんカス
  • 風呂場のカビ汚れ

重曹には吸湿効果があるのも特徴です。

クエン酸と重曹を使うときの注意点

注意イメージ

酸性やアルカリ性の洗剤を使うときは、手肌を守るためにゴム手袋を着用することをおすすめします。

ほかにもクエン酸や重曹を洗剤として使うときは、いくつか注意点があります。

使いかたによっては素材をダメにしてしまったり、事故につながったりすることもあるので、安全に使うためにも正しい知識を身につけておきましょう。

クエン酸を使うときの注意点

クエン酸で気をつけるべきことは、塩素系漂白剤との併用です。

塩素系漂白剤は酸性の洗剤と混ざると、人体に害のある塩素ガスが発生します。

場合によっては死に至るほどの猛毒なので、塩素系漂白剤と一緒に使うのは絶対に避けてください。

またクエン酸を使う素材にも注意が必要で、以下の素材への使用はおすすめできません。

  • 鉄や銅などの金属:ステンレスであれば問題ありませんが、金属類はクエン酸による酸化でサビが起きやすくなります。
  • コンクリート:アルカリ性なのでクエン酸を使うと劣化を早めてしまうおそれがあります。
  • 大理石などの石材:ツヤがなくなり変質する可能性があります。
  • 漆器やコーティング加工されたもの:ワックスなどをはがしてしまうことがあります。

重曹を使うときの注意点

重曹は粒子が粗いので、掃除に使うときはとくに注意が必要です。

以下の素材には重曹の使用は避けるようにしましょう。

  • アルミ製のもの:黒く変色してしまいます。
  • 漆器:研磨作用によって傷つけてしまうおそれがあります。
  • 畳や無垢の木:化学反応によって変色する可能性があります。

また重曹の性質は中性に近く弱アルカリ性のため、ガンコな酸性汚れの完全に除去することには向いていません。

重曹で表面の汚れが落とせたとしても、根の深いカビ汚れの場合はすぐにまた繁殖してしまうんです。

ガンコなカビ汚れには、塩素系の漂白剤などを使用して落とすようにしましょう。

掃除におすすめのクエン酸と重曹をご紹介

クエン酸と重曹には、それぞれ粉末タイプと水溶液タイプがあります。

水溶液タイプはスプレー式になっているものが多く、購入してすぐに使うことができます。

また粉末タイプは400g~1kgなど容量が多いため、コストパフォーマンスが優れています。

自分で粉末を水に溶かして水溶液を作り、スプレーボトルに詰め替えて使うこともできるので便利ですよ。

掃除する場所や用途によってタイプを使い分けてみるのもおすすめです。

・クエン酸の激落ちくん 泡スプレー 400ml

壁の汚れなどにも密着しやすい泡タイプのクエン酸スプレーです。

除菌率99.9%で効果的に掃除ができます。


・クエン酸の激落ちくん 粉末タイプ 400g

そのままでも水に溶かしても使えるクエン酸の粉末タイプです。

掃除したい場所が多いときには便利に使えますよ。


・重曹の激落ちくん 泡スプレー 400ml

電解水も配合されている洗浄力の高い重曹です。

さらに泡タイプなので汚れに吸着し落としやすいのも特徴になります。


・重曹の激落ちくん 粉末タイプ 1kg

長く使い続けたいときは大容量のパックがおすすめです。

保管に便利なファスナーもついているので、詰め替えする必要がありません。

まとめ

クエン酸と重曹がもつ性質がそれぞれ異なり、得意な汚れと苦手な汚れも違います。

また汚れにも性質があり、効率よく掃除するには汚れと異なる洗剤を使って中和させることがポイントになります。

そしてクエン酸や重曹には相性のよくない素材もあるため、掃除に使う場合は注意しなくてはいけません。

クエン酸と重曹を上手に使い分けて、家中の汚れをキレイにしましょう。

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ライター

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