クエン酸は掃除などに使える万能なアイテムであり、洗濯にも活用したいと考える方は多いようです。もちろんクエン酸は洗濯に活用できますが、使い方には十分注意する必要があります。
適切に使わないと、クエン酸の効果を得られないだけでなく、思わぬ事故やトラブルにつながることがあるからです。
この記事を読めば
- クエン酸の汚れ落とし効果
- クエン酸を洗濯に活用する危険性
- クエン酸を安全に活用する方法
についてよくわかるようになります。
クエン酸は、性質をよく理解すればかなり使えるアイテムです。洗濯に使うメリットとデメリットを確認して安全に活用しましょう。
\プロの分解洗浄で!ニオイ・カビ・水アカを徹底除去/
クエン酸は水に溶けると弱酸性!落とせる汚れを確認しよう
クエン酸は、レモンや梅、お酢などに含まれるすっぱい成分です。
水に溶けやすいのが特徴で、水溶液は弱酸性となります。
掃除などでは、アルカリ性の汚れを落とすのに大変便利です。
アルカリ性の汚れには次のようなものがあります。
- 水垢
- 水道水によるカルシウム汚れ
- トイレの黄ばみや尿石
- タバコのヤニ
またアンモニア臭の消臭効果も認められており、さらに細菌の増殖を抑えるはたらきもあります。
掃除をしながら消臭や除菌もできるという優れたアイテムなんです。
クエン酸を洗濯に使うメリット
掃除で大活躍のクエン酸ですが、洗濯に使うのもオススメですよ。
クエン酸を洗濯に使うメリットには、次のようなものがあります。
- 雑菌の繁殖を抑えることができる
- 洗濯物のイヤなニオイが消える
- 柔軟剤のかわりに使える
- 環境にやさしい
クエン酸は、天然由来成分でできていますので、環境や人体に悪影響を及ぼすことがありません。
また、柔軟効果や消臭効果があるのもうれしいですね。
クエン酸を洗濯に使うデメリット
よいことだらけのクエン酸ですが、洗濯に使うデメリットもありますので知っておきましょう。
じつはクエン酸を洗濯に使う場合、洗濯機の故障をまねくリスクがあるのです。たとえばPanasonicの公式サイトでは、洗濯機全般でのクエン酸の使用について、以下のように書かれています。
クエン酸が使えない理由は
引用元:Panasonic
機器内部の部品に悪影響を与えたり、運転不良につながります。
※取扱説明書に記載のある自動投入のお手入れなどで使用する場合は、決まった濃度でご使用ください。
(水やぬるま湯約200mlに対し、クエン酸を小さじ1杯程度を使用し、お手入れ後は水洗いをしてください)
クエン酸を洗濯に使ったり洗濯機の掃除に使ったりする方は多く、情報もネット上にはあふれています。
ですがクエン酸・酢・重曹などのエコ洗剤の使用を控えるよう明記している洗濯機メーカーもあり、故障のリスクはゼロではありません。
クエン酸を洗濯に使う場合には、自己責任のもとでおこなうこととなります。
クエン酸を洗濯に使うときの注意
クエン酸を洗濯に使用するときには、2つの注意点があります。
- 使用頻度に注意する
- 塩素系漂白剤と混ぜない
具体的な使い方や、危険度について確認しておきましょう。
使用頻度に気をつける
クエン酸を、日常的に洗濯洗剤として使うのは避けましょう。
洗濯物の汚れは、おもに酸性の性質をもっています。
クエン酸も水に溶けると弱酸性となるため、洗濯物の汚れを中和できません。つまり汚れは落ちないのです。
日々の洗濯には、通常の洗濯用洗剤を使用してください。
衣類やタオルにニオイが蓄積してきたなと思うタイミングでクエン酸を使うようにしましょう。
塩素系漂白剤と混ぜない
クエン酸を塩素系漂白剤と併用するのは厳禁です!
塩素系漂白剤は、酸性洗剤と混じると有毒ガスが発生するからです。
塩素系漂白剤には「まぜるな危険」という表示があり、その表示によって一般の人にも危険性が浸透してきています。
しかし、ちょっとした油断で事故は発生するものです。
混ぜてはいないけれど、同じ空間で2つの洗剤を使用し、いつのまにか有毒ガスが発生するといったケースもあります。
たとえば、カビキラーで浴室や洗面台のカビにスプレーしつつ、その近くでクエン酸を使用して洗濯をする、といったケースです。
塩素系漂白剤とクエン酸が、誤って混じり合うことのないように十分注意してください。
クエン酸の洗濯での使い道は3つ!
クエン酸を洗濯で活用する方法はおもに3つあります。
それぞれの使い方についてくわしくみていきましょう。
【1】衣類の消臭剤として使う
クエン酸は、洗濯物のニオイを消臭するのに役立ちます。
とくにアンモニア臭には効果テキメンです。運動着やワイシャツなど、ニオイの気になる衣類の洗濯に活用できますよ。
使い方はカンタン!
いつもの洗濯洗剤のかわりに、クエン酸を使うだけです。
クエン酸は、水30Lに対して30gくらいの量にしてください。
クエン酸は、水に溶けやすい性質がありますが、念のため、水で溶かして入れるのがよいでしょう。
【2】柔軟剤として使う
洗濯後の洗濯物がゴワゴワするのはアルカリ性の性質をもつ洗剤の残りカスが原因だといわれています。
酸性の性質をもつクエン酸を使えば、洗剤の残りカスを中和させて除去してくれますよ。
その結果、洗濯物のゴワツキは解消します!
柔軟剤として使うときは、すすぎのタイミングで投入しましょう。
クエン酸を柔軟剤として使用するメリットはほかにもたくさんあります。
くわしくはこちらの記事でご確認ください。
【3】洗濯槽洗いに使う
クエン酸は洗濯槽洗いに使えます。クエン酸には、水アカを落とす効果があるからです。
ただしクエン酸では落とせない汚れもありますので、あくまでも簡単な汚れ予防として活用してください。
クエン酸を洗濯槽掃除に使う手順
- ゴミ取りネットを外す
- 洗濯槽いっぱいに水をためる
- 粉状のクエン酸を投入する(20~30gくらい)
- 普通コースをスタートする
- 終わったら洗濯槽を乾かす
\プロの分解洗浄で!ニオイ・カビ・水アカを徹底除去/
クエン酸ではカビや石鹸カスまでは落とせない
クエン酸は酸性の性質をもつため、同じ酸性の汚れを落とすのが苦手です。そのためクエン酸だけではせない汚れは意外とたくさんあります。
たとえば洗濯槽の汚れで気になる酸性汚れには、皮脂汚れやカビがあります。また石鹸カスは酸性汚れと石鹸成分、水道水に含まれるカルシウム・マグネシウムが固まったものなので、クエン酸だけでは太刀打ちできません。
くわしくはこちらの記事で解説→洗濯機の石鹸カス落としにクエン酸は使えません!おすすめの洗剤を紹介!
またドラム式洗濯機は水をためて槽洗浄ができないため、クエン酸は使えません。つけおき不要の塩素系の洗濯槽クリーナーを使うのがよいでしょう。
ジョンソン洗濯槽カビキラー
まとめ
クエン酸を洗濯に使用すると、多くのメリットがあります。
環境にやさしいエコ洗剤であることに加えて、消臭効果や柔軟効果があるからです。
ただし、いつもの洗濯洗剤のかわりに使うことはできません。
洗濯でもっとも落としたい汚れである、皮脂汚れや油汚れを落とすのが苦手だからです。
クエン酸は、洗濯を手助けしてくれるアイテムとして活用するのがよいでしょう。
またクエン酸を洗濯機に投入するときには、取扱説明書をよく確認してください。
そのまま投入しないことや、すすぎ洗いをよくおこなうことで、洗濯機故障のリスクを避けられます。
\プロの分解洗浄で!ニオイ・カビ・水アカを徹底除去/