除菌30秒!キッチン泡ハイターの実力とおすすめ使い方10選

除菌30秒!キッチン泡ハイターの実力とおすすめ使い方10選のアイキャッチ

まな板にカビ!!
食器に黄ばみ…

そんなときにはキッチンハイターの泡タイプを使ってみませんか。

塩素系の洗剤でカビ除菌したいけど、液体タイプは使い方がむずかしそう…

そんな方にも、キッチン泡ハイターは簡単に使えるのでおすすめです。

ここではキッチン泡ハイターの特徴や使い方についてわかりやすく解説します。この記事を読めば、

  • キッチン泡ハイターの効果
  • キッチン泡ハイターの基本的な使い方
  • キッチン泡ハイターの使い道

がよくわかるようになります。

キッチン泡ハイターは塩素系漂白剤なので、使い方の注意はいくつかあります。ですが手軽で便利ですので、常備しておきたい洗剤のひとつです。

基本の使い方をマスターして、家中の掃除に活用してくださいね。

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目次

キッチン泡ハイターとは除菌・漂白・消臭できる台所用漂白剤

キッチン泡ハイター

キッチン泡ハイターとは、汚れた部分へ直接ふきかけて使う台所用漂白剤です。ハンディースプレータイプで、片手で操作できるのが特徴となっています。

まな板や包丁、カップなどのキッチン用品についた雑菌や汚れが気になったらすぐに使える便利なアイテムです。

キッチン泡ハイターの効果

キッチンハイターの成分表

キッチン泡ハイターは、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を主成分とする塩素系漂白剤です。そのためおもに次のような効果が期待できます。

  • 除菌
  • ウイルス除去
  • 消臭
  • 漂白

次亜塩素酸ナトリウムは、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの一般細菌やウイルスに加え、ノロウイルスにも効果的だとされています。

また除菌することで、ニオイの発生源もなくなります。

食材の腐敗臭や雑巾の生乾き臭などは、モノについた雑菌が原因で悪臭を発生させています。雑菌を除去したり死滅させたりすることで消臭効果が得られるのです。

さらに次亜塩素酸ナトリウムは、汚れと酸素を結びつけることで色素を白く変化させます。
黒カビや茶渋などがついた食器類は、塩素系漂白剤にほんの数分つけおきしただけで色が消え、元通りの色柄に戻ります。

家庭用の食器用洗剤は、界面活性剤の力で油汚れをなじませて除去しますが、カレーやワイン、茶渋などの色素が残ってしまうことがあります。漂白剤は、その色素を変化させて白くするのです。

ただしふきんや衣服などのせんい製品は、塩素系漂白剤が付着すると素材自体も脱色しやすいので注意が必要です。

またメラミン樹脂製のものへ塩素系漂白剤を使うと、黄ばむことがあります。メラミン樹脂にふくまれるアミンと塩素が反応すると、黄ばみ原因となる「クロルアミン」ができるからです。

キッチン泡ハイターはカビに効くの?

キッチン泡ハイターは、カビ菌にもしっかり作用し、不活性化できます。シュッと泡スプレーをふきかけて数分すれば、黒カビもピンクカビもスッキリ消滅するでしょう。

ただしカビが素材の奥に入り込んでいるのなら、カビの根は残っているかもしれません。キッチン泡ハイターは、直接かかった部分にしか効果がないからです。

たとえばゴムパッキンの内部に浸透したカビを根こそぎ撃退できるかというと、それは確実ではありません。モノの表面についたカビは除去しやすいですが、パッキン内部に侵入したカビは取り除きにくいからです。

パッキンなどの内部に残ったカビは、時間の経過とともに繁殖するおそれがあります。そのためいちどキレイに漂白された場所でも、こまめな掃除と除菌が欠かせません。

また泡がとどまりにくい場所は、期待する効果が得られないことがあります。泡がとどまりにくいところは、キッチンペーパーやラップを使ってパックしておくなどの工夫をするとよいでしょう。

浴室のカビ掃除には、同じく花王株式会社が販売する強力カビハイターの方が、キッチン泡ハイターよりもカビに効き目があります。成分の違いは以下のとおりです。

【キッチン泡ハイターの成分】

成分機能
工程剤
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)漂白剤
水酸化ナトリウムアルカリ剤
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム界面活性剤
純石けん分界面活性剤
キッチン泡ハイターの成分

【強力カビハイターの成分】

成分機能
工程剤
次亜塩素酸塩酸化剤
キシレンスルホン酸ナトリウム安定化剤
アルキルアミンオキシド界面活性剤
純石けん分界面活性剤
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム界面活性剤
ポリエチレングリコール硫酸エステルナトリウム泡調整剤
水酸化ナトリウムアルカリ剤
香料香料
強力カビハイターの成分

参考:花王公式サイト

強力カビハイターは、カビの根にも浸透しやすいよう調整されています。そのため浴室のドアパッキンなど根深いカビが気になるときには強力ビハイターを選ぶのがおすすめです。

キッチン泡ハイターと液体タイプとのおもな違いは3つ

キッチン泡ハイターとキッチンハイター
(写真左から)キッチン泡ハイターとキッチンハイター

ハイターシリーズにはさまざまな種類があるものの、キッチンハイターの液体タイプと泡タイプは、どちらを選ぶべきか(買うべきか)迷うことはありませんか。

キッチン泡ハイターと液体タイプのおもな違いは3つ!違いを確認して、使いやすいものを選びましょう。

キッチン泡ハイターは希釈が不要

液体タイプのキッチンハイターは、水でうすめて使うのが基本です。キッチンハイターの液体タイプは、次亜塩素酸ナトリウム濃度が6% になるよう生産されており、原液のまま使うと素材にダメージを与えるおそれがあります。

いっぽうキッチン泡ハイターは、希釈が必要ありません。うすめたりせずそのままスプレー噴射をします。

キッチン泡ハイターの次亜塩素酸ナトリウム濃度は公開されていないものの、素材へそのままふきかけても大丈夫なようにつくられています。そのため手軽に使いたい場合はキッチン泡ハイターが便利です。

ただキッチンハイターの液体タイプは、うすめて使うのでコスパがよいのがメリット。費用をかけたくない場合は液体タイプを選ぶという手もあるでしょう。

キッチン泡ハイターは汚れに吸着する

キッチン泡ハイターは、汚れに対してダイレクトに噴射できます。また泡タイプなので洗剤が汚れ部分に長くとどまることができます。そのため、

ピンポイントで除菌・漂白したい

そんなときにはキッチン泡ハイターが便利です。

ただしたくさんのものや大きいものをつけおき漂白したい場合は、液体タイプを選ぶとよいかもしれません。

たとえば壁全体を漂白したい場合には、キッチンハイターのうすめ液をキッチンペーパーに浸み込ませたものを貼り付けるといった方法があります。

キッチン泡ハイターは短時間で除菌・漂白できる

キッチンハイターは、汚れに対してダイレクトに効果を発揮できるので、短時間で除菌・漂白を完了できます。そのため時間がない、短時間で除菌・漂白したい問場合は、キッチン泡ハイターが便利です。

ちなみにキッチンハイターの液体タイプと泡タイプの除菌・漂白にかかる時間は次のとおりですので参考のしてみてください。

キッチンハイターキッチン泡ハイター
除菌・消臭・ウイルス除去つけおき約2分
水ですすぐ
【プラスチック製まな板、排水口のごみ受け】
放置時間約30秒
流水で30秒以上洗い流す
【その他】
放置時間約2分
流水で30秒以上洗い流す
漂白・ヌメリ除去つけおき30分
水ですすぐ
放置時間5分
流水で30秒以上洗い流す

参考:花王公式サイト

キッチン泡ハイターを使うときの注意

キッチン泡ハイター®の注意点
キッチン泡ハイターの注意点

キッチン泡ハイターは、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤です。使う素材や人体にダメージを与えることがあるので、以下の点に注意しましょう。

換気を十分おこなう

塩素系漂白剤の強い刺激臭があり、気分が悪くなることがあります。窓やドアをできるだけ開放し、換気扇があれば活用しましょう。

炊事用手袋・メガネなどを着用する

塩素系漂白剤が皮膚に付着すると、たんぱく質が分解されてヌルヌルします。直接触らないよう手袋をしましょう。また目に入らないようメガネを着用するとよいです。

口に入れない

主成分である次亜塩素酸ナトリウムが体内に入ると、粘膜を荒らしたり酸性の胃液と反応して有害なガスが発生したりすることがあります。小さい子どもやペットの誤飲を防ぐため、手の届かない場所に置いてください。

長時間使用や大量使用を避ける

素材が変色するおそれがありますので、長時間の使用は避けましょう。

衣類に付着しないよう気をつける

布製品や敷物に液がつくと、脱色することがあります。布類はできるだけ撤去し、変色や脱色が気にならない服装で作業しましょう。

ほかの洗剤と併用しない

酸性タイプの洗剤と混ぜると有害なガスが発生して危険です。また酸素系漂白剤と併用すると効果が落ちます。キッチン泡ハイターはなるべく単独で使用しましょう。

キッチン泡ハイターが液だれする・泡立たない原因

キッチン泡ハイター®ノズル
キッチン泡ハイターのノズル

キッチン泡ハイターを使っていてうまく泡が出てこない場合には、次の2つの原因が考えられます。

使い方がまちがっている

まずは正しい使い方を確認してみましょう。

キッチン泡ハイターの使い方

STEP1

「うっかり防止ロック」を「出」に合わせる

STEP2

レバーをまっすぐ引く

STEP3

レバーを最後までしっかり引く

キッチン泡ハイターのノズルには安全ロックがついています。使用時には「出」使用しないときは「止」に合わせてください。「止」のまま使用すると、泡が出ません。

レバーはまっすぐに引きましょう。ななめに引いてしまうと、無理な力がかかって液だれすることがあります。

レバーは強く最後までしっかり引きましょう。ちょこちょこ引くと、先端に液がたまって液だれの原因になります。

スプレー容器やトリガーが劣化している

スプレー容器は、時間の経過とともに劣化していきます。劣化したスプレーを使っていると、液だれして身の回りのものにかかって危険を及ぼします。

スプレー容器やトリガーが劣化すると、次のようなことがおきます。

  • 予期せぬ方向へ飛ぶ
  • 泡ができにくい
  • 液が出ない
  • レバーが戻らない
  • レバーが破損する
  • 先端部が外れる
  • スプレー部分が抜ける
  • 液だれする

スプレー容器にこれらの症状があったら、新しいものを購入しましょう

スプレーボトルは、トリガー部分をひっかけて吊り下げると壊れやすくなります。吊り下げ収納はおすすめできません。

また保管するときには上にモノをのせないようにしましょう。一部分に力が加わると破損することがあります。

キッチン泡ハイター:基本的な使い方

キッチン泡ハイターの使い方はとってもシンプル!

汚れにふきかけて30秒 ~5分ほど放置して洗い流すだけです。

対象物からは10cmほどはなれたところからスプレーをふきかけます。10cm四方で5回スプレーを目安にしましょう。

毎日使う調理器具やお弁当箱、水筒などは、スプレーして30秒放置します。そのあとは、流水でしっかり洗い流します。

汚れがひどい場合は、放置時間を長くします。たとえば茶渋やコーヒー渋などを漂白したいときには5分ほど放置します。

放置時間は、長くても5分を目安にしてください。それ以上放置しても効果は変わりません。

またすすぎは30秒以上おこない、しっかり洗い流してください。すすぎ洗いをしっかりしないと、サビや変質につながることがあります。

作業に使ったボウルやシンクも十分に洗い流しておきましょう。

キッチン泡ハイターのおすすめ使い方10選

それではいよいよキッチン泡ハイターおすすめ使い方をご紹介していきます。
これは知らなかった!
というものがあるかもしれませんね。

キッチン泡ハイターを持て余している、という方はぜひチャレンジしてみてください。

食器の漂白

キッチン泡ハイターで茶渋を落とす様子

お気に入りのマグカップや湯呑に茶渋や黒ずみができたときには、キッチン泡ハイターを使えば簡単に漂白できます。

茶渋をとるには、重曹を少量振りかけてスポンジでこすれば落とせます。また酸素系漂白剤を使ってつけおきするという手もあります。

しかしキッチン泡ハイターを使えば、しつこい茶渋も短時間でラクに落とせますよ。

キッチン泡ハイターで食器の漂白をする手順

  1. 食器用洗剤で食品汚れを落とす
  2. 食器の内側にキッチンペーパーを敷き詰める
  3. キッチン泡ハイターをキッチンペーパーにふきかける
  4. 5分ほど放置する
  5. 30秒以上すすぎ洗いをする

食器に食べ物汚れがついていると、漂白効果が薄れてしまうことがあります。あらかじめ、食器用の洗剤できれいに洗ってから漂白してくださいね。

食器の量が多いときには、キッチンハイターのうすめ液をつくってつけおきするのがおすすめです。液体のキッチンハイターがあれば、そちらを使いましょう。

キッチンハイターで食器のつけおきをする方法は、こちらの記事でくわしく紹介しています。

まな板・包丁

キッチン泡ハイターとまな板

毎日使うまな板や包丁は、清潔感を保ちたいですね。とくに生ものを切ったあとには必ず除菌しておきましょう。

手順は次のとおりです。

まな板・包丁をキッチン泡ハイターで除菌する方法

STEP1

まな板と包丁を食器用洗剤で洗う

STEP2

まな板と包丁にキッチン泡ハイターをスプレーする

STEP3

30秒ほど放置する

STEP4

30秒以上かけてよくすすぎ、乾燥させる

上記の手順は、プレスチック製のまな板とステンレス製の包丁の除菌方法です。木のまな板の場合、放置時間を2分ほど長くしてください。

ただし木製のまな板は、塩素系漂白剤の影響で変色したり変質したりすることもあります。事前に目立たないところで試しておいてください。

キッチン泡ハイターで木のまな板を洗う様子

大きいまな板の場合は、キッチンペーパーを活用しましょう。キッチン泡ハイターをスプレーした上からまな板全体をキッチンペーパーで覆い、足りないところはさらにキッチン泡ハイターをふきかけます。

木のまな板をキッチン泡ハイターで漂白する様子

木のまな板の変色や変質が気になる場合はキッチン泡ハイターの使用を避け、かわりに消毒用エタノールを使用しましょう。使用後、こまめにふきかけておくとカビが防げます。

セラミック製の包丁は、問題なく塩素系漂白剤を使用できます。セラミックは金属ではなく陶器の仲間ですので、サビが発生することはありません。

セラミック包丁の刃に茶色い汚れがついているときには、キッチン泡ハイターをスプレーして5分ほど放置してみましょう。スッキリ漂白されてもとの色に戻るはずです。

漂白後は、漂白剤の成分が残らないようしっかりすすぎ洗いをしてくださいね。

弁当箱・水筒

食中毒が気になる季節には、ゴムパッキンなど細かいパーツにひそむ雑菌を残らず除去したいものです。毎日使うお弁当箱や水筒の除菌は、キッチン泡ハイターを使って時間短縮しましょう。

キッチン泡ハイターを使った除菌方法は簡単!

プラスチックのお弁当箱とゴムパッキン

まずはお弁当箱や水筒のパーツを取り外し、汚れを食器用洗剤で洗いします。そのあと、まんべんなく泡ハイターをふきかけてください。

キッチン泡ハイターでプラスチックのお弁当箱とゴムパッキンを除菌する様子

30秒ほど放置してから、流水で30秒以上よく洗い流せば除菌完了です。黄ばみや茶渋があるときには、5分ほど放置時間を長くすると、漂白できますよ。

上記の方法は、プラスチック製のお弁当箱の除菌方法です。木製などそのほかの素材を使ったお弁当箱の除菌は、取扱説明書の注意書きにしたがってください。

哺乳瓶

キッチン泡ハイターは、哺乳瓶など赤ちゃん用の食器の除菌や消臭に使えます。哺乳瓶の消毒といえばミルトンを思い浮かべる方は多いでしょう。

じつはキッチン泡ハイターとミルトンの主成分は同じ、次亜塩素酸ナトリウムです。キッチンハイターには界面活性剤などの成分も含まれますが、30秒以上流水ですすぎ洗いをすれば問題ありません。

ミルトンがない時は、キッチン泡ハイターで代用しましょう。キッチン泡ハイターの場合、スプレーして30秒放置。そのあとよくすすぎ洗いをします。

赤ちゃん用の食器やストローなどをまとめて除菌したいときには液体タイプのキッチンハイターの方が便利です。水5リットルに対してキッチンハイターを10ml混ぜます。

そこへ食器類を入れて2分つけおき。その後取り出してよくすすぎ洗いをしましょう。

※「ミルトン」は杏林製薬株式会社の登録商標です。

排水口ゴミ受け・三角コーナー

キッチンの排水口

キッチン泡ハイターは、排水口やキッチンシンクの三角コーナーの除菌・ヌメリ取りにも適しています。汚れに直接スプレーし、5分ほど放置してから洗い流すだけなので、手が汚れることもありません。

またキッチン泡ハイターは、排水口の汚れを予防するのにも役立ちます。汚れがあらわれないうちに、こまめに除菌しておくのがおすすめです。

キッチン泡ハイターは、次のような素材に使えます。

  • プラスチック
  • シリコン
  • ナイロン
  • 陶器
  • ガラス
  • 木・竹*

*木・竹製品はまれに変色しますので注意が必要です。

洗濯機ゴムパッキンの漂白

ドラム式洗濯機のゴムパッキンは、塩素系漂白剤を使って洗濯槽掃除をすると、汚れは落とせます。ですがガンコな黒カビがついてしまっているときには、洗濯槽掃除をしても、カビが残るかもしれません。

洗濯機パッキンの黒カビ汚れが気になるときには、キッチン泡ハイターを使って漂白するという手もあります。手順は次のとおりです。

キッチン泡ハイターで洗濯機パッキンを漂白する方法

STEP1

ゴムパッキンについているゴミを取り除く

STEP2

ゴムパッキンの水気をクロスでふき取る

STEP3

ゴムパッキンにキッチン泡ハイターをふきかける

STEP4

ゴムパッキンにキッチンペーパーを貼り付ける

STEP5

5分放置したあと、キッチンペーパーでふき取る

STEP6

水またはお湯で濡らしたクロスで拭く

【1】ゴムパッキンについているゴミを取り除く

ドラム式洗濯機のゴムパッキンについたホコリ
ドラム式洗濯機のゴムパッキンについたホコリ

ゴムパッキンをめくってみると、乾燥したホコリがへばりついています。固まっているゴミは、あらかじめ手で取り除いておきましょう。

ゴムパッキンをお手入れするときには、傷ついたり裂けたりしないよう、軽い力で作業してください。亀裂やスキマができると、カビの胞子が入り込みやすくなります。

【2】ゴムパッキンの水気をクロスでふき取る

ドラム式洗濯機ゴムパッキンのホコリ掃除
ドラム式洗濯機ゴムパッキンのホコリ掃除

ゴムパッキンが濡れていたら、クロスでふき取ります。クロスでふき取りながら、残ったゴミも除去してください。

ゴムパッキンにゴミがついていたり水気がついていたりすると、漂白効果がうすれます。ゴムパッキンへキッチン泡ハイターをふきかける前に、キレイにして乾燥させておきましょう。

【3】ゴムパッキンにキッチン泡ハイターをふきかける

ドラム式洗濯機のゴムパッキンにキッチン泡ハイターを吹きかける様子

ゴムパッキンを除菌するため、キッチン泡ハイターをスプレーします。黒カビ汚れがあるところを中心にスプレーをふきかけましょう。

【4】ゴムパッキンにキッチンペーパーを貼り付ける

洗濯機ゴムパッキンの漂白
洗濯機ゴムパッキンの漂白

キッチン泡ハイターをふきかけた上から、キッチンペーパーを貼り付けておきます。しばらくつけおきすることで、漂白効果を高めるのが目的です。

キッチンペーパーを細長く折りたたみ、ゴムパッキンに挟み込みましょう。

【5】5分放置したあと、キッチンペーパーでふき取る
5分ほど経過したら、貼り付けておいたキッチンペーパーをはがしていきます。はがしながら、汚れを拭きとるのがコツです。

【6】水またはお湯で濡らしたクロスで拭く
最後に水拭きで仕上げます。お湯で濡らしたクロスを使えば汚れ落ちは早いですが、塩素のニオイがきつくなることがあります。

塩素のニオイで気分が悪くなる場合は、水で濡らしたクロスを使いましょう。

洗濯機のニオイや洗濯物への汚れ残りが気になるようになったら、いちど洗濯機クリーニングをするのがおすすめです。洗濯機を分解洗浄すれば、洗濯槽ウラに蓄積したカビや汚れもスッキリ落とせるので、試してみてはいかがでしょうか。

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お風呂ゴムパッキン

お風呂のドアや壁にあるパッキン部分の汚れも、キッチン泡ハイターで掃除できます。

お風呂用のカビ取り剤といえば、ジョンソン株式会社のカビキラー®がよく知られていますね。カビキラー®とキッチン泡ハイターは、主成分がどちらも次亜塩素酸ナトリウムであり、同じような効果が得られます。

では使い勝手はどうなのでしょうか。気になったので泡の吸着力を比べてみました。

お風呂の壁にキッチン泡ハイターを吹き付けた様子
お風呂の壁にカビキラー®(左)、キッチン泡ハイター(右)を吹きかけた様子

左がカビキラー®で、右がキッチン泡ハイターです。泡の様子は、キッチン泡ハイターのほうが、ややきめ細かいです。

液だれ時間は、ほぼかわりません。洗剤の種類よりも、壁とスプレーの距離やトリガーを引く勢いのちがいが、液だれ時間を左右します。

お風呂のドアや壁にあるパッキン部分の汚れも、キッチン泡ハイターで掃除できます。
それではキッチン泡ハイターのお風呂での使い方を確認してみましょう。

黒カビ汚れなどが気になるところへダイレクトにふきかけ、5分ほど放置してください。しつこい汚れの場合は、30分ほど放置しておきましょう。

最後にシャワーで洗剤を洗い流します。カビは熱湯で死滅しやすいので、50℃以上の熱いお湯で洗い流すのがおすすめです。

キッチン泡ハイターが汚れにとどまらず、流れ落ちてしまう場合には、キッチンペーパーやラップをかぶせてパックするという方法もあります。

また漂白成分をしっかり浸透させるには、小麦粉を使う方法もあります。こちらの記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

トイレ黒ずみ

トイレにキッチン泡ハイターを吹き付ける様子

トイレの黒ずみ汚れ落としにも、キッチン泡ハイターが使えます。便器についた黒ずみに、キッチン泡ハイターをダイレクトにふきかけ、5分ほど放置してから水を流すだけです。

しつこい汚れの場合は、5分放置したあとトイレ掃除用ブラシでこすり洗いをすれば簡単に汚れが落とせるでしょう。キッチン泡ハイターの成分が残らないよう、掃除後は水を流しておきます。

キッチン泡ハイターを使うときには、ほかの洗剤を併用しないよう気を付けてください。とくにクエン酸やサンポール®など、酸性の洗剤と混じると有毒ガスが発生しますので要注意です。

洗面所オーバーフロー穴

洗面台のオーバーフロー穴
洗面台のオーバーフロー穴

洗面台についている穴は、オーバーフロー穴と呼ばれ、水があふれるのを防ぐためのものです。そのほかオーバーフロー穴には、排水口内の空気を循環させるはたらきもあります。

オーバーフロー穴は汚れやすく、カビ発生や悪臭の原因となりますので、掃除をしなければいけません。とはいえ小さな穴にはおそうじブラシも入らず、掃除しにくいですね。

そんなオーバーフロー穴の掃除には、キッチン泡ハイターが便利です。

オーバーフロー穴にキッチン泡ハイターを吹きかける様子
オーバーフロー穴にキッチン泡ハイターを吹きかける様子

オーバーフロー穴へキッチン泡ハイターをふきかけ、1時間ほど放置してから水で洗い流します。特別な道具もいらず、手を汚すこともないので簡単に掃除できますね。

壁紙(ビニールクロス)

ビニールクロスの壁紙は、キッチン泡ハイターで汚れ落としができます。黒カビ汚れや油シミ、ヤニ汚れなどもスッキリ落とせるので便利です。

ただし色柄物の壁や、ビニールクロス以外の素材の壁は、変色のおそれがあります。まずは目立たない場所でテストし、変色が起こらないことを確認してから作業をしてくださいね。

準備するもの
  • モップ
  • キッチン泡ハイター
  • ボウルまたはバケツ
  • ぞうきん
  • キッチンペーパー

壁クロスの掃除方法

STEP1

モップで壁クロスのホコリを落とす

STEP2

キッチン泡ハイターのうすめ液を汚れにスプレーする

STEP3

壁クロスを水拭きする

STEP4

壁クロスを乾拭きする

塩素系漂白剤を壁に直接ふきかけると、変色や変質の原因となることがあります。ボウルやバケツに水を入れておき、キッチン泡ハイターを2~3回プッシュして混ぜたうすめ液を使いましょう。

キッチン泡ハイターのうすめ液をぞうきんやキッチンペーパーに浸み込ませて、汚れにつけていってください。汚れを落とすときには、ゴシゴシこすらずポンポンと洗剤をつけるようにするのがポイントです。

クロス壁についた原因不明の古いシミ↓

クロス壁
クロス壁についたシミ

キッチン泡ハイターのうすめ液をつける↓

コンクリート壁をキッチン泡ハイターのうすめ液で漂白する様子
クロス壁をキッチン泡ハイターのうすめ液で漂白する様子

あらキレイ!シミが消える↓

キッチン泡ハイターのうすめ液で漂白したコンクリート壁
キッチン泡ハイターのうすめ液で漂白したクロス壁

ゴシゴシこすると、壁紙が削れるおそれがあります。乾拭きや水拭きをするときは、やさしく拭きましょう。

コンクリート壁の汚れ落としは、こちらの記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

要注意!キッチン泡ハイターを使えないもの

花王生活者研究センターの調べによると、一般家庭のキッチンスポンジには、100~1000万の菌が存在するのだとか。汚れを除去するはずのキッチンスポンジが菌だらけだと思うと恐怖ですね。

キッチン泡ハイターでしっかり除菌しておきたいところですが、キッチンスポンジに塩素系漂白剤を使うのは要注意です。スポンジに使われるウレタン素材は、塩素系漂白剤に触れると茶色く変色し、劣化を早めるからです。

どうしても塩素系漂白剤でキッチンスポンジを除菌したいという場合は、キッチン泡ハイターを規定量にうすめ、スポンジをつけおきしてください。2分ほどたったら流水でよく洗い、乾燥させましょう。

そのほかキッチン泡ハイターを使えないのは次のようなものです。

  • 色柄ものの繊維製品
  • ステンレス除く金属製の容器や用具
  • メラミン食器
  • 漆器
  • 天然石の調理器具
  • 獣毛のハケ
  • 水洗いできない製品や場所
  • 食品
  • 塩素系は使えないと表示にあるもの

参考:花王公式サイト

塩素系漂白剤で漂白できないもの

強い漂白力を持つ塩素系漂白剤ですが、それでも漂白できないケースがあります。それは次のようなものです。

  • シリコン
  • アクリル板
  • 樹脂

これらの素材はプラスチックです。
プラスチックの黄ばみ汚れは、落とせるものと落とせないものがあります。

●洗剤で落とせるプラスチック黄ばみ
ヤニ汚れ
食べ物などの汚れ

●洗剤で落とせないプラスチック黄ばみ
経年劣化によるもの

ヤニ汚れや黄ばみ汚れは、軽い汚れなら中性洗剤で落とせることがあります。中性洗剤で落とせない場合はセスキ炭酸ソーダやオキシクリーンなど、アルカリ性の洗剤を使うとスッキリ落ちるでしょう。

どんな洗剤を使っても黄ばみが取れないのは、経年劣化による黄ばみです。経年劣化によるプラスチックの黄ばみは、キッチン泡ハイターを使ってもキレイに漂白できません。

液体の酸素系漂白剤に含まれる「過酸化水素水」を塗布し、数日間日光に当てれば漂白できることがあります。時間があれば試してみてください。

過酸化水素水が含まれる洗剤はこちら↓

ワイドハイター®EX
426
│送料要確認

キッチン泡ハイターの代用品

キッチン泡ハイターの代用品には次のようなものがあります。以下の商品は次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤の泡スプレータイプです。

強力カビハイター
228
│送料要確認

そのほかセリア・ダイソー・キャンドゥーなどの100均でもキッチン泡ブリーチの販売があります。ただし人気の高い商品ですので、品切れに注意してくださいね。

まとめ

キッチン泡ハイターは、マルチ使いできる便利な洗剤です。

商品名には「キッチン」とついていますが、キッチン以外でも使えますので、ためしてみてくださいね。

キッチン泡ハイターは次のような場所やモノに使えます。

  • 食器
  • まな板・包丁
  • 弁当箱・水筒
  • 哺乳瓶
  • 排水口ゴミ受け・三角コーナー
  • 洗濯機ゴムパッキン
  • お風呂ゴムパッキン
  • トイレ黒ずみ
  • 洗面所オーバーフロー穴
  • 壁紙(ビニールクロス)

汚れに直接ふきかけ、除菌なら30秒、漂白なら2~5分つけおきして洗い流せば完了です。ついでに気になるニオイも消えちゃいます。

はじめて塩素系漂白剤を使うときに、どれを選んだらよいか迷う場合はキッチン泡ハイターを選ぶと手軽に使えるでしょう。

また塩素系漂白剤は液体タイプしか使ったことがないという方も、いちど泡タイプを使ってみると、便利さに驚くと思いますよ。

*ハイター®は花王株式会社の登録商標です。

*カビキラー®はエス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッドの登録商標です。

*サンポール®は大日本除虫菊株式会社の登録商標です。

ライター

わたナギ子のアバター わたナギ子 ライター

主婦歴20年の元転勤族。度重なる引っ越しでの苦労から、「身軽に生きるのがベスト!」という結論に至る。以来、汚れもモノもため込まない暮らしへシフト。
趣味はポイントやマイルをコツコツ貯め、格安で沖縄へ行くこと。お気に入りの離島は阿嘉島。真夏以外の趣味はキャンプ・サイクリングなどアウトドアが中心。
コロナ渦で地方へ移住し、賃貸経営を開始。プチDIYやリフォームを研究中。

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