【アロマワックスサシェ】火を使わないアロマキャンドルで、お部屋の見た目も香りも華やかにしよう

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皆さんは、お部屋の芳香剤に何を使っていますか?

雑貨店やインテリアショップなどでよく売られているのは、お香やアロマキャンドル。でも、火を使う芳香剤は火事が心配で使えない……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。筆者も火をつけたまま寝てしまうのが怖くて、買って何年も使っていないアロマキャンドルが戸棚に眠っています。

それでもお部屋を良い香りにしたい!という方におすすめなのが、ホームデコレーションとしても楽しめるアロマワックスサシェ。簡単に作れて、見た目も香りもカスタマイズできちゃいます。

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目次

火を使わないアロマキャンドル、「アロマワックスサシェ」ってなに?

アロマワックスサシェ(別名・アロマワックスバー、またはキャンドルサシェ)とは、ざっくり言うと「置いておくだけで香るアロマキャンドル」。アロマオイルやエッセンシャルオイルを溶かしたワックスを硬めて、好きな形の芳香剤を作ります。

「ワックス」とは、キャンドルや和ロウソクの原料になるロウのこと。

蜜蝋や大豆由来のワックスを使うこともできますが、安価で入手できるパラフィンワックス製の「ローソク」を溶かして使うのが手軽です。

今回は、香りをより楽しむためにおすすめの、ドライフラワーを使ったアロマワックスサシェの作り方をご紹介します。

溶かして固めるだけ!アロマワックスサシェの作り方

用意するものがこちら。

アロマワックスサシェの材料
材料(シリコン型約4個ぶん)
  • ローソク…3号×12本
  • 湯煎用ボウル
  • シリコン型
  • エッセンシャルオイル、またはアロマオイル
  • ドライフラワー
  • 吊るす用の紐やリボンなど
  • 竹串(割り箸などでも可)
  • ラップ

ローソクと湯煎用ボウルは100円ショップなどで購入可能。ドライフラワーは市販のものを使っても構いませんが、ご自宅で生花から作ることもできます。詳しくはこちらの記事をご参照ください。

まず、ドライフラワーの下処理を行います。

ローソクを溶かした、液状のワックスが固まらないうちに作業する必要があるため、使う素材の準備は先に済ませておきましょう。

アロマワックスサシェを作るための型とドライフラワー

ドライフラワーの茎は短めに切っておきましょう。茎が長いと、ワックスに配置した際に飛び出てしまったり、花の正面が見えなくなったりしてしまいます。

カラーリングされたドライフラワー

厚みを出したくない場合は、ガクの部分を切り開いて、花びらを分解しておくと取り扱いが楽に。花びらを全体に配置するだけでもオシャレに見えるので、配置やデザインが苦手な方はぜひ試してみてください。

アロマワックスサシェ用に茎や葉を短くカットしたドライフラワー

葉っぱも短く切り分けて、短いパーツを揃えました。これで準備OK。

湯煎用のぼーるでローソクを入れる様子

まず、湯煎用ボウルにローソクを折り入れます。

中の紐はまだ取り除かなくて大丈夫です。

ボウルに折り入れたローソク

12本全て入れたところ。小さく折ることで、湯煎で溶けやすくなります。

中にお湯が入らないように、ボウルにラップをかけておきましょう。

ローソクを湯煎で溶かす様子

ひと回り深い鍋にお湯を熱して、沸騰したら火を止めてボウルを置きます。溶けてきたら竹串などでやさしく混ぜてください。

お湯の温度が下がってきたら、いったん湯煎ボウルを外して再度温め、沸騰したら火を止めてまた湯煎にかけます。ワックスは非常に熱くなるため、火傷に注意しながら作業を行ってください。

溶かしたローソク(ワックス)から芯を取り出す様子

完全に溶けたところで、竹串や割り箸を使って芯の紐を取り除きます。

溶かしたローソク(ワックス)にエッセンシャルオイルを入れる様子

ボウルをゆっくりと回し、温度を少し冷ましたら、エッセンシャルオイルを加えて竹串で混ぜます。

オイルの種類によりますが、10〜20滴ほどが目安。温度が高いと香りが飛びやすいため、ワックスが溶けたら少しおいてから加えるのがおすすめです。

溶けたワックスをシリコン型に入れた様子

溶けたワックスをシリコン型に流し入れたら、写真のように表面が白くなるまで待ちます。

注いですぐの透明なワックスは、まだ温度が高いため、ドライフラワーを配置しても安定しません。

固まったワックスにドライフラワーを埋め込む様子

表面が固まっているように見えても、中はまだ液体のままなので落ち着いて作業をすすめましょう。厚みのある素材はやさしく押し込むように埋め込み……

ワックスにドライフラワーを埋め込む様子

花びらのような薄い素材はそっと置くように配置します。

ベースのワックスを生かして余白を作るのもいいですし、フラワーアレンジメントのように全体を花で埋めてしまってもOK。

ドーナツ型のシリコン型

このような円形の型は、小さなリースの土台として使うのもおすすめ。

ワックスに小花を埋め込む様子

短く切った小花を、同じ向きで差し込んでいきます。

同じ向きに小花を埋め込み、リースのようになったアロマワックスサシェ

ぐるっと一周埋めたら、ドライフラワーのアロマリースが完成。

一種類の素材で作るとシンプルで飾りやすいリースになりますし、お花や木の実などを組み合わせると華やかになります。

クリスマスやハロウィンなど、イベントのデコレーションにも使えそうですね。

ドライフラワーを配置し終えたアロマワックスサシェ

こちらが花を配置し終えたところ。色褪せてしまったドライフラワーも、工夫して配置することでまとまりよく見えます。

中までしっかり固めるために、平たく風通しのいい場所で一晩冷ましましょう。

溶かて残ったワックスを別の型に流しこみ、芯を差し込んで、ローソクとして再利用する様子

溶かして余ったワックスは、型などに流し込んで保管しておくと、次回作る際に再利用できます。取り除いた芯を短く切って挿せば、写真のような小さなアロマキャンドルにも。

完成したリース型のアロマワックスサシェ

翌日、花を軽く引っ張っても取れないことを確認したら、やさしく型から抜いて紐を通します。

ドライフラワーを飾ったアロマワックスサシェ

これで、アロマワックスサシェの完成です。

ワックス部分から香るアロマはほのかなため、ドライフラワーの目立たないところに追加で数的オイルを垂らしておくと、さらに華やかな香りが楽しめますよ。

壁に飾ったアロマワックスサシェ

使い方は、壁や家具などに吊るしておくだけ。手のひらサイズのアロマワックスサシェは、枕元やお手洗い、玄関などの空間を良い香りで包んでくれます。

オイルの量を調整することで、自分で香りの強さを変えられるので、強い香りの芳香剤が苦手な方にもおすすめです。

アロマワックスサシェのアレンジ方法と注意点

ローソクを溶かしてオイルを加え、固めるだけで作れるアロマワックスサシェ。素材を工夫することでカスタマイズを楽しめるので、いくつかアレンジ例を挙げてみましょう。

①香りを調合する

エッセンシャルオイルやアロマオイルを組み合わせることで、あなただけのお気に入りの香りの芳香剤が作れます。

ただし、ペットと一緒にお住まいの方は、オイルが動物に影響のないものかお調べの上でご使用ください(中でも猫はエッセンシャルオイル、アロマオイルで身体に不調をきたしやすいため、使用することができません)。

②ワックスに色をつける

キャンドル用の着色料や、クレヨンを割り入れたものを湯煎の際に混ぜると、ワックスそのものに色をつけることができます。

何種類か色を用意してバイカラーにしたり、白いワックスに色付きワックスを混ぜてマーブル柄にすることも。

色をつけたアロマワックスサシェを飾る際は、壁紙などに強く擦れることで色が移ってしまうことがあるためご注意ください。

③デコレーションの素材や型を変える

今回はドライフラワーのみで作成しましたが、フラワーアレンジ用のドライフルーツやリボン、布など、さまざまな素材を使用することができます。

また、使用する型はアロマワックスサシェ専用のものでなくても構いません。ワックスは固まっても柔らかく、ドリル等で紐を通す穴をあけることができるため、お菓子用の使い捨ての紙型などで代用できます。

火を使わずにアロマが楽しめて、ホームデコレーションにもなるアロマワックスサシェ。

ぜひ自由な発想でアレンジしてみてくださいね。

ライター

JUNERAYのアバター JUNERAY ライター

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート、クラフトビアアソシエーション認定ビアテイスター。元家具屋で花屋でバーテンダー。デイリーポータルZ、オモコロなどで執筆中。古い賃貸マンションを酒と花だらけにして暮らしている。

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