
古布や毛糸でできる手作りハタキが有能!用途別・おすすめの作り方3種類

久々にシーリングランプの電球を替えたら、ランプシェードの上にホコリが積もっていてびっくり! ……なんて経験はありませんか?
こまめにお掃除しているつもりでも、つい見落としがちな高いところのホコリ。筆者は見落とすどころか見てみぬふりしているので、たまの大掃除でおおいに苦しむことになっています。
ハンディモップを家に常備しておけばいいのですが、掃除したいところに今ひとつ届かなかったり、いかにも掃除用具というデザインが部屋にマッチしなかったりと、導入をためらっている方も多いはず。
そんな方におすすめなのが、古布やアクリル毛糸で作れる「手作りハタキ」。長さや素材を自由に選べるので、お部屋のインテリアにも馴染むかわいいお掃除用具になりますよ。
今回は素材や用途ごとに、3種類の手作りハタキの作り方をご紹介します。
\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/
お気に入りの布で気分を上げつつお掃除!ハギレを使った手作りハタキ
用意するものはこちら。

- お好きな長さの木の棒…1本
- 麻紐など、しっかり縛れてすべらない紐…50cm程度
- 色付きの麻紐やリボンなどお好きなデザインの紐…50cm程度
- ハギレ…50cm×64cm
- ハサミ
- キリや電動ドリルなど、木の棒に穴を開ける道具(ない場合は、輪ゴムか麻紐を用意)
- 定規
- チャコペン(布に印をつけるペン)
- 紙ヤスリ(中目くらいのもの)
木の棒は、カーテンレールや梁(はり)など、お掃除したい場所に届く長さのものを用意しましょう。ホームセンター等でお好みの太さの木材が購入できます。
天然の流木や木の枝を使うこともできますが、虫や菌類が住んでいることもあるので、ご自身で採集せずに市販されている素材を購入した方が安心。

まず、木の棒の端から5cmのところに印をつけ、ドリルなどで穴を開けます。穴を開けるのが困難な方は輪ゴムを使って固定する方法もありますので、この工程を飛ばして次に進んでください。

固定用の麻紐が通るくらいの穴が開いたらOK。中目の紙ヤスリなどで軽くヤスると、めくれた木の繊維もきれいになります。
この穴に麻紐を通したら、布の切り出しに取り掛かります。

布を4cm×50cmの短冊状に、16本切り出します。
4cmおきに印をつけていき、複数種類の布を使う場合でも、合計16本程度になるようにしましょう。

ハサミで切り取る際は、チョキチョキ切り出すのではなく、ハサミを持った手を固定して布を引き切るように切ると糸屑が出づらくなります。

引き切った際に出た長い糸屑は取り除いておきますが、後で縛ってしまうので、ほつれに関してはそこまで気にしなくても大丈夫。

手で裂ける布は、印のところに切れ目を入れたらいきおいよく裂き切ってしまいましょう。

布を切り出したら、このように放射状に並べます。半分に折ってできた線を重ねるようにして、中心が一点でしっかり揃うようにするのがポイント。

木の棒の、紐を通した側を中心に押し当てたら……

手で包み込むように折り畳みます。

中の穴に通した麻紐を使って、きつくぎゅっと縛ります。
木の棒に穴を開けられない場合は、上の写真と同じ部分を輪ゴムや紐で留める方法もありますが、劣化のしづらさと布の抜け落ちづらさの点から、穴を開けて紐を通すやり方がおすすめです。

いま縛った部分を包むように布を折り返して、シワになっている部分や偏りを整えます。

根本から1〜2cmほどのところをお好みの紐やリボンでぎゅっと縛ったら、ハギレで作るハタキの完成です。

反対側にも穴を開けければ、このように壁掛けにすることもできます。
今回は市販のハギレを使いましたが、古着を解体した布を使ったり、古くなったタオルなどを活用したりしてもOK。
さらに、ほどよい太さの布リボンを混ぜたり、色や素材の組み合わせを工夫したりすることで、おうちのインテリアのアクセントになるようなかわいらしいハタキが作れますよ。

さて、重要なのが使い方。
ホコリを吸着させるハンディモップとはちがい、ハタキの使い道は、その名の通りホコリを「はたき落とすこと」です。
布自体に吸着するホコリは全体の一部なので、床掃除をする前にハタキを使って、部屋全体をきれいにするようにしましょう。
特に化繊のハンディモップが引っかかりやすい和室の梁や、静電気が気になる電化製品には、布製のハタキを使うのがおすすめです。綿や麻はホコリをぬぐい取る力が強く、絹は木製品のツヤ出しにもなります。
静電気でホコリを吸着!アクリル毛糸を巻くだけでできる手作りハタキ
ホコリを「はたき落とす」と聞いて、食卓やベッドの近くでは使いづらいな、と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときにおすすめなのが、静電気でホコリを吸着できるアクリル毛糸製のハタキ。
抗菌処理済みのアクリル毛糸を使えば、何度でも洗って使える、ふわふわでかわいいハタキを作れます。

- お好きな長さの木の棒…1本
- 麻紐など、しっかり縛れてすべらない紐…50cm程度
- 色付きの麻紐やリボンなどお好きなデザインの紐…50cm程度
- アクリル毛糸…60m程度(毛糸約一巻きぶん)
- ハサミ
- キリや電動ドリルなど、木の棒に穴を開ける道具(ない場合は、輪ゴムか麻紐を用意)
- 長さ25cm、幅15cm程度に切った段ボールや厚紙
- 紙ヤスリ(中目くらいのもの)

まず、先ほどの布製ハタキと同じように、木の棒に穴を開けて麻紐を通しておきます。
次に25cm×15cm程度に切り出した段ボールと、お好きな色のアクリル毛糸を用意。

段ボールには、あらかじめこのように麻紐を蝶結びにしておきましょう。

段ボールの端に入れた切れ目に毛糸の端を固定したら、まずは片方の色を60巻。

隣り合うように、もう片方の色を60巻きします。
毛糸を何色使う場合も、合計120巻き程度になるようにしましょう。

巻き終わりを切ったら、段ボールに巻いておいた麻紐を解いて、アクリル毛糸の真ん中をこのように縛ります。

裏返して、ちょうど真ん中をねらってハサミで切り分けます。

切り分けるとこのような状態に。きれいなバイカラーになりましたね。

木の棒の、紐を通した側の先端を、毛糸を縛った麻紐に押し当てるように折り畳んだら……

木の棒に通した麻紐を使ってこのように縛ります。
ぎゅっと結んで毛糸を軽く引っ張っても抜けないことを確認したら、最初にアクリル毛糸を縛った方の麻紐をほどきましょう。

棒の先端を包み込むように裏返して、毛系の流れを整えてから、お好みの紐やリボンで縛って完成!
かわいいクラゲのようなハタキができました。お子さまのいる家庭でしたら、まあるい部分に目や耳のパーツをつけてあげて、キャラクターのように仕立ててもかわいいですよ。

こちらはホコリをあまり落としたくない、食卓やベッドルームのシーリングライトなどに使うのがおすすめです。
静電気を帯びるので、パソコンやTVなどの精密な電化製品を掃除する際は、必ず電源を落としてから使用しましょう。
アクリル毛糸で作る、ハンディモップ風アレンジハタキ
抗菌性が高い上、洗って再利用できるアクリル毛糸の長所をいかして、最後にもう1つアレンジをご紹介。
- お好きな長さの木の棒…1本(30cm程度がおすすめ)
- 色付きの麻紐やリボンなどお好きなデザインの紐…50cm程度
- アクリル毛糸…60m程度(毛糸約一巻きぶん)
- ハサミ
- キリや電動ドリルなど、木の棒に穴を開ける道具(ない場合は、輪ゴムか麻紐を用意)
- 長さ25cm、幅15cm程度に切った段ボールや厚紙
- 紙ヤスリ(中目くらいのもの)

今回も2色の毛糸を使いますが、色がはっきり分かれないように、交互に10回ずつ巻いていきます。また、あらかじめ段ボールに麻紐を巻いておく必要はありません。

合計120巻きして毛糸を切ったら、崩れないようにやさしく段ボールからはずし、端から約5cmのところをお好みの紐で結びます。

結んで小さい輪になった側の、ちょうど中心をねらって木の棒を差し込みます。このとき毛糸を押し出して、輪の重なりを崩さないように注意しましょう。

差し込んだら長い方の輪をめくり、木の棒に開いた穴にお好みの紐やリボンを通します。

さきほどの結び目からさらに5cmほどのところをぎゅっと結んだら完成! ハタキとしても、拭き取り掃除にも使えるミニハンディモップになりました。

小さめサイズなので、デスクの傍に常備して、天板や棚板のホコリ取りとして活用すると便利です。
結び目をつけたことでぬぐい取る力がアップし、静電気で家具にはりついた頑固なホコリも落とせるようになりました。
さらに結び目を増やして濡らせば、簡易的なモップとして水場のお掃除にも使えます。汚れたら中性洗剤で手洗いして、ぎゅっと絞って乾燥させればOK。
オリジナル手作りハタキで、気分を上げて楽しくお掃除しよう

今回紹介したハギレや、アクリル毛糸以外にも、古いストッキングやタイツでハタキを作ることもできます。ストッキングやタイツは化繊なので、アクリル毛糸と同じくホコリを吸着させて掃除したいポイントに使用するといいでしょう。
筆者の家は、お気に入りのデザインのハタキがおうちにあることで、ふだん見落としがちな高いところのホコリも意識してお掃除できるようになりました。
アレンジ次第で自由なデザインができる上、実際に使ってみても便利な手作りハタキ。おうちのお掃除アイテムに、ひとつ加えてみてはいかがでしょうか?






