結論からいってしまうと、クエン酸にダイエット効果があるという医学的な根拠はありません。
むしろクエン酸をむやみに摂取することはダイエットに逆効果ともいわれています。
クエン酸を大量に摂取すれば、体が健康になるというわけでもありません。
間違った摂取のしかたをすると、本来の効果が得られなくなってしまうだけでなく体調を崩してしまうこともあるんです。
こちらのコラムでは、クエン酸にダイエット効果がないといわれる理由や摂取するメリットについて解説します。
また、クエン酸を多く含む食品や摂取するうえでの注意点などについてもふれています。
クエン酸を効率よく摂取するためにも、正しい知識を身につけておきましょう。
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クエン酸はダイエットに効果はない?
クエン酸によるダイエット効果は医学的根拠がなく、むしろ逆効果といわれています。
ここでは、その理由について見ていきましょう。
クエン酸がダイエットに逆効果といわれる理由
クエン酸は体内でも生成されているもので、分解された糖質・脂質・タンパク質をもとにしてエネルギーを生み出す役割をしています。
クエン酸は7つの酸に変化しながらまたクエン酸に戻り、代謝を繰り返しながらエネルギーを生み出します。
この過程はクエン酸サイクルといわれ、健康な体を維持するためにもクエン酸は大切な存在なんです。
ただし、過剰に摂取するとエネルギーの産出を抑制させてしまうおそれがあるので注意しなくてはいけません。
クエン酸を過剰摂取した場合、糖質などを消費せずにエネルギーが作られることになります。
これによって体内に糖質や脂質などが蓄積されやすくなることから、クエン酸はダイエットに逆効果といわれているんです。
ダイエットにはエネルギーを消費することがポイント
クエン酸がエネルギー消費のサイクルを活性化させて、脂肪の燃焼を促すといわれることもありますが、こちらに関しても医学的な根拠はありません。
ダイエットには、糖質・脂質・タンパク質などのエネルギーを消費することが効果的です。
脂肪を燃焼させるためには、分解する効果のある有酸素運動をおすすめします。
また、食事を摂らずに無理をしてダイエットするという方法はおすすめできません。
糖質・脂質・タンパク質は、体の維持に必要なエネルギー源です。
バランスよく栄養を摂って、エネルギーを消費することを心がけましょうね。
クエン酸で得られる効果
クエン酸はダイエットや疲労回復への効果は期待できないといわれていますが、まったくメリットがないというわけではありません。
クエン酸の働きや、どんな効果が得られるかについて知っておきましょう。
ミネラルの吸収を高めるキレート作用
クエン酸とは異なり、カルシウムや鉄などの金属ミネラルは体内で作られることがないため、食べ物などで補う必要があります。
しかもミネラル成分は水に溶けにくい性質なので、体に吸収されにくいんです。
そこでクエン酸の登場です。
クエン酸は金属ミネラルを包み込んで体に吸収されやすい状態にする「キレート効果」があります。
よくスポーツドリンクにクエン酸が含まれているのは、効率よくミネラル分も補給するためなんですね。
食欲を増進させる
クエン酸のもつ酸味には唾液や胃液の分泌を促すことから、食欲を増進させる効果もあります。
夏の暑い日に食欲がわかないときなどには、とくに効果的といえるでしょう。
食欲増進や消化吸収を高めてくれる効果のあるクエン酸は、健康を維持するためにも必要といえるでしょう。
クエン酸が含まれる食品を積極的に摂取しよう
人の血液や体液は、常に弱アルカリ性の性質を保つようにできています。
しかし、肉や魚など酸性食品を摂りすぎてしまうと、体が酸性に傾き肌の免疫力が落ちて代謝も悪くなります。
健康を維持するには、体をアルカリ性に近づける効果のある食品を積極的に摂ることがおすすめです。
クエン酸は酸味成分のあるアルカリ性食品にとくに多く含まれています。
たとえばレモンやグレープフルーツなどの柑橘系果物の場合は、ビタミンやミネラルも同時に摂取できるのもメリットです。
ほかに、梅干しやお酢にもクエン酸は多く含まれています。
とくに梅干しは植物ポリフェノールも含まれているので、抗酸化力も期待できるんです。
何よりクエン酸は熱によって壊れることがないので、お酢を使った料理でも効率よく摂取するのもおすすめですよ。
サプリメントは気軽に摂取できるが注意も必要
クエン酸には粉末タイプやアミノ酸などがバランスよく含まれているものなど、さまざまな種類が市販されています。
粉末タイプであれば溶かして飲むだけなので、手軽にクエン酸を摂取することができます。
もし酸っぱいものが苦手という場合は、サプリメントで摂取してみるのもいいでしょう。
ただし食品に含まれるクエン酸とは異なり、濃縮物のサプリメントは一度に大量摂取しないように注意しなくてはいけません。
サプリメントを過剰摂取すると、体質や体調によっては下痢や吐気などを引き起こす可能性もあるんです。
とくに空腹時に摂取すると胃腸障害の原因にもなるため、使用上の注意を読んで適度に摂取しましょう。
クエン酸は栄養がかたよったときなどの不足分を補うものと考えたほうがよいかもしれませんね。
まとめ
クエン酸によるダイエット効果に医学的な根拠はありませんが、ミネラルの消化吸収を助け食欲を増進させるというメリットがあります。
クエン酸は柑橘類や梅干しなどのアルカリ性食品に多く含まれています。
食事のかたよりなどで体が酸性に傾いているときは、積極的に摂取することをおすすめします。
何よりダイエットするときは、無理をせずバランスのいい食事を摂り続け、有酸素運動でエネルギーを消費することが一番の近道といえるのではないでしょうか。