オキシクリーン®と酸素系漂白剤の違いは?掃除や洗濯での使い方も紹介/ハウスクリーニング

オキシクリーンと酸素系漂白剤の違いは?掃除や洗濯での使い方も紹介

オキシクリーン®を掃除や洗濯に使うときには、成分や特徴、ほかの洗剤との違いなどをよく知っておくことが重要です。

オキシクリーン®は、どんな汚れも落とせる万能な洗剤として注目されています。

ただし、使い方をまちがえると、効果が十分に得られないこともあるので要注意です。

このコラムでは、オキシクリーン®と酸素系漂白剤の違いや関係性、効果的な使い方についてわかりやすく解説しますので参考にしてください。

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目次

人気洗剤】オキシクリーン®は酸素系漂白剤のひとつ

粉末のオキシクリーン®

SNSなどでもよく見かけるオキシクリーン®は、掃除の万能アイテムとして人気です。

でも、ナチュラルクリーンにくわしい方であれば、その成分は気になるところですね。

ちょっと調べてみると、オキシクリーン®の主成分は「過炭酸ナトリウム」ということがわかり、それって酸素系漂白剤と同じ……。

ということにも気づきます。

オキシクリーン®は、じつは酸素系漂白剤の一種なのです。

酸素系漂白剤とは

漂白剤には「塩素系」と「酸素系」さらに「還元型」があります。

そのうち、家庭でよく使われるのは塩素系と酸素系です。

「塩素系」の漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムが主成分で、公共プールのような「ツーン」としたニオイがするのが特徴的です。

強いアルカリ性で漂白力が強いので、色柄物の漂白には向いていません。

また、デリケートな素材は、生地を傷めるおそれもあります。

一方、「酸素系」の漂白剤は、主成分が過炭酸ナトリウム(液体の場合は過酸化水素)です。

酸素系漂白剤は染料を脱色しないので、色柄物の汚れ落としに向いています。

酸素系漂白剤の種類

酸素系漂白剤には「液体」と「粉末」があります。

液体の酸素系漂白剤はおもに洗濯に使われます。

液体の酸素系漂白剤

液体の酸素系漂白剤の特徴

  • 衣類の繊維を傷つけない
  • 色落ちさせない
  • 黄ばみ汚れを落とす
  • 「粉末」に比べて漂白力が弱い

粉末の酸素系漂白剤は洗濯だけでなく掃除にもよく使われます。

粉末の酸素系漂白剤の特徴

  • 液体タイプより漂白力が強い
  • 黄ばみ、油汚れ、カビやぬめりなどさまざまな汚れを落とすことができる
  • デリケートな素材を傷めることがある

オキシクリーン®は、粉末状ですので、洗濯だけでなく、掃除やあらゆる汚れ落としに活用されていますね。

オキシクリーン®には2種類ある!目的に合わせて選ぼう

国内で購入できるオキシクリーン®は、2種類あります。

アメリカ版と日本版の2つです。

日本版は、日本語のパッケージになっているのが特徴です。

オキシクリーン®(日本版)

ちなみに日本版は中国製ですので原産「中国」との表示があります。

この2つは、成分がちがうので注意が必要です。

オキシクリーン®(アメリカ版)

主成分はどちらも過炭酸ナトリウムなのですが、アメリカ版には洗浄成分(界面活性剤)である青いツブツブが含まれています。

アメリカ版オキシクリーン中身写真®

その青いツブツブの効果で、よく泡立ち、汚れが落としやすくなっています。

ただ、界面活性剤は天然成分ではありませんので、人体や自然環境へ与える害を心配する声もあります。

SNSなどでよく見かける「オキシ漬け」のモコモコした泡を再現したいという場合や、汚れをしっかり落とすのを重視したいという方は、アメリカ版を選ぶのがよいでしょう。

小さいお子さんやペットなどが誤って口にする危険性がある場合や、お掃除には安全性の高い天然成分由来のものにこだわりたいという方は日本版がおすすめです。

酸素系漂白剤の使い方~洗濯・汚れ落とし編~

酸素系漂白剤は、洗濯用洗剤といっしょに洗濯機へ投入しても大丈夫ですが、先に洗濯をしてから漂白剤を使ったほうが効果的です。

衣類をつけおきしている写真

事前に洗濯機ですすぎまで終えるか、または手洗いをしておきましょう。

その後、つけおきをして汚れを確実に落とすのがおすすめです。

手順

  1. 洗い桶に40℃くらいのお湯を入れる
  2. お湯30Lに対して15g~30gくらいを目安に漂白剤を入れる
  3. 汚れが落ちるまで待つ
  4. 汚れが落ちたのを確認したら、すすぎ洗いをして乾かす

つけておく時間は、洗濯物の量や汚れ具合に合わせて調節しましょう。

時間を長く置くほど、しっかり漂白することができます。

酸素系漂白剤の使い方~風呂・キッチン掃除編~

酸素系漂白剤は、風呂のバスタブやキッチンのシンクを利用して布製品や食器などの小物を「つけおき」するのがおすすめです。

バスタブでオキシ漬け®しているところ

まずは、バスタブでつけおきをする手順を紹介します。

バスタブつけおき手順

  1. バスタブいっぱいに40~45℃くらいのお湯をはる
  2. 180Lのお湯に対して100gくらいの酸素系漂白剤を溶かす
  3. イス、洗面器、ラックなどの小物をバスタブに入れる
  4. バスタブにフタをする
  5. 2時間ほど放置する
  6. 軽く汚れ落としをして仕上げ洗いをする

バスタブのつけおきは、風呂の残り湯を再利用するという手もあります。

また、つけおきで残った酸素系漂白剤入りのお湯で壁や床を洗うのもおすすめです。

キッチンのシンクや洗面所でも、バスタブでのつけおき洗いを応用して、小物の汚れを落とすことができます。

キッチンの場合はカビやぬめりが気になるので、3時間ほど放置して汚れを浮かすのがおすすめです。

洗剤では落とせない茶渋やコーヒーのシミなども、つけおきするだけで真っ白になりますよ♪

キッチンシンクつけおき手順

  1. 排水口に栓をする
  2. シンクにお湯をはる
  3. 35Lのお湯に対して30gくらいの酸素系漂白剤を入れて溶かす
  4. キッチン小物や食器をつけおきする
  5. 汚れが浮き上がるまで3時間ほど放置する
  6. 軽くすすぎ洗いをして乾燥させる

つけおき洗いは、時間があるときにまとめておこなうのが効率的です。

つけおきして放っておくだけで、ガンコなシミもスルッと落ちるのが快感ですよ♪

まとめ

オキシクリーン®と酸素系漂白剤の違いが気になるという方は多いようですが、オキシクリーン®は酸素系漂白剤の一種ですので、主成分は同じです。

また、オキシクリーン®には界面活性剤入りのものと、なしのものがあるので、用途に合わせて選びましょう。

オキシクリーン®を含め、酸素系漂白剤をうまく使いこなして、家中の汚れをピカピカに落としてくださいね♪

※オキシクリーン®はチャーチ・アンド・ドゥワイト・カンパニー・インコーポレイテッドの登録商標です。

ライター

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