こんにちは、ライターのJUNERAYです。
皆さんは、「アクリル毛糸たわし」というものをご存じでしょうか?

こんな感じの、アクリル毛糸で編んだハンドメイドのたわし。
かつて一大ブームを引き起こし、いまだに多数の関連書籍が販売されている根強い人気アイテムです。
「各家庭に1つはあった!」「地域でアクリル毛糸たわし編み教室が開催されていて、ご近所さんが編んだたわしをお裾分けしてくれることもあった」など、懐かしアイテムとして語り継がれているとのこと……。
残念ながら筆者は「そういえば実家にあったかも?」くらいの記憶で、ブームを楽しむことができなかったのですが、正直アクリルたわしの使い勝手には半信半疑です。
「セーターやマフラーを編むような毛糸でたわしを編んで、本当に汚れが落ちるの?」……ということで、今回は実際にアクリル毛糸たわしを編んでみることにしました。
編み物初心者の筆者がアクリル毛糸たわしにチャレンジし、実際に使ってみたレポートです。
\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/
材料は毛糸と編み棒だけ!アクリル毛糸たわしが趣味として「超優秀」な理由とは?

さっそくアクリル毛糸たわしを作っていきましょう。
用意するものはお好きな色の毛糸と、毛糸の太さに合った号数のかぎ針だけ。かぎ針の号数については、毛糸の説明書に記載されていることが多いので、そちらを参考にしましょう。
今回はアクリル毛糸たわしについての書籍を多く出版している、ハマナカ株式会社のハマナカ®︎ボニーを用意しました。抗菌・防臭加工がしてあり、タワシ作りにぴったりとのことです。

手芸店で毛糸を買ったら、タワシの編み方が書いてある小冊子をもらえました。アクリル毛糸たわしがいまだに根強い人気があることがわかります。
ちなみに近隣に手芸店がない場合は、100円ショップでもアクリル毛糸とかぎ針を購入できます。低コストで気軽にはじめられるのは嬉しいポイントですね。
さて、さっそく編んでいこうと思うのですが……
筆者はまったくの編み物初心者。アクリル毛糸たわしの本を買って開いてみたものの、何が書いてあるのかさっぱりわかりません。
「立ち上がり」ってなに?「目」はどこから数えるの?など、専門用語に四苦八苦しつつ、編んだりほどいたりを繰り返し……

動画サイトの編み方紹介も参考に、1時間ほどでなんとなく基本がわかってきました。「いったいどこを間違っているんだろう?」と悩んだときは、プロの方の動画を見ればすぐに解決。
「細編み」や「長編み」などのバリエーションある編み方も、実際に何度か試してみたらすぐに慣れることができました。
最初まったくわけがわからなかった編みの説明図も、某ジブリキャラクターばりに「読める、読めるぞ!」と楽しくなってきます。

トータル3〜4時間ほどで丸いたわしが完成!
編み方がわかった途端、どんどん編み目ができていくのが楽しくて、一人で没頭してしまいました。
実際に作ってみてわかったことですが、アクリル毛糸たわしは趣味としてとても優れています。その理由は下記の5つのポイント。
- 1.初心者でも比較的簡単に編める
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四角形や円形など、形が単純なので編み物の入門編や練習としておすすめです。困ったら本と動画サイトを併用するとわかりやすい!
- 2.一つひとつの作品が小さいので達成感がある
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数時間で作品ができあがるので、「編み物に飽きてしまって挫折したことがある」という方でも達成感を感じられます。
- 3.いろいろな編み方を試せる
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簡単な細編みから模様編みまで、お好きな編み方で形を作ることができます。編み方のバリエーションを増やしたいときの練習に最適。
- 4.場所を選ばない
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手元だけで完結するので、リビングやキッチン、お布団の中でだって編むことができます。ちょっとした隙間時間の暇つぶしとしても楽しい!
- 5.ちょっと失敗しちゃってもOK!
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編んだ作品の使い道は「お掃除」ですから、ちょっとくらい型崩れしちゃったり、失敗しちゃっても大丈夫。ほどけさえしなければ十分使うことができます。セーターやマフラーと違って、この点の気楽さは初心者さんにとって嬉しいポイントですね。
編み物初心者の筆者にとって、特に⑤のポイントが心のハードルをぐっと低くしてくれました。
さて、気になるのがアクリル毛糸たわしの実力です。さっそく洗い物をしてみましょう。
ティーカップのしつこい茶渋汚れ vs アクリル毛糸たわし!その実力はいかに……
アクリル毛糸たわしの使い方は、濡らしたアクリル毛糸たわしで汚れをやさしく洗い、水か30℃以下のぬるま湯で流すだけ。なんと洗剤は不要だそうです。(素材の性質上、熱湯には弱いそうなので要注意)
いつもふつうのスポンジ+たっぷり洗剤で洗っている筆者としては、本当に汚れが落ちるの……?とやや不安なところ。


やさしい洗い心地ですが、食器洗いにはふつうに使えそう。やわらかい素材なので、細い溝や食器のカドにもフィットします。

洗えている実感はありますが、実際の洗浄力はいかほどでしょうか。こちらの茶渋で汚れたティーカップで試してみましょう。

しつこい茶渋、ふつうのスポンジだとなかなか落ちずにたいへんですが……

新品のように真っ白!
諦めていた茶渋汚れが、アクリル毛糸たわしだけでこんなにきれいになるなんて……ちょっと感動的なほどピカピカになりました。

続いては、水垢で真っ白になりがちなシンク。いつもステンレスを傷つけないか不安に思いつつ、硬いスポンジでこすっていましたが……

こちらもアクリル毛糸たわしでピカピカに。やわらかいアクリル製だから、安心して使えますね。

水垢で曇りがちなお風呂場の鏡もきれいになりました。
ホコリが溜まりやすい洗面やドレッサー周りも、アクリル毛糸たわしなら繊維がホコリを絡め取ってくれるので、簡単にお掃除できます。
これは万能お掃除アイテムなのでは?すごいぞ、アクリル毛糸たわし!
形や色も思いのまま。世界に一つだけのお掃除グッズを作ろう
一大ブームを巻き起こしたのも納得の実力でしたね。
しかも、アクリル毛糸たわしの醍醐味はまだここから。
編み物に慣れてきたら、自分が好きな形のたわしを作れるんです。



見た目がかわいくなっても、もちろんパワーはそのままです。
お花以外にも動物や食べ物のモチーフなど、なんでも好きな形のお掃除グッズが作れるので、「あの場所にちょうど届くたわしがない……!」というお悩みも解消しちゃうかもしれません。
柄(え)をつけてマイボトルにぴったりのたわしにしたり、ミトン型に編んでお掃除の効率を上げてみたり……夢がふくらみますね!
楽しく編み物を学びながら作れて、しかも超お役立ちという、趣味としてもお掃除グッズとしても超優秀なアクリル毛糸たわし。再ブームの日も近いのでは?
ステイホーム中の新しい趣味をお探しの方、おうちのお掃除にマンネリを感じてしまっている方に心からおすすめです。ぜひお試しあれ!
●参考図書
『まいにち、エコたわし』日本ヴォーグ社
『花モチーフの魔法のタワシ』ブティック社
※撮影用に、本記事では図案を一部改変して作成しております。
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